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城北洞にあるくつろぎの伝統茶院!史跡の中で手作り伝統茶を片手にほっと一息!

こんにちは!ソウルナビです。韓国・ソウルリピータともなると、地下鉄やバス、マウルバスを利用して、まだ行ったことのないエリアの町歩きを楽しむ方もたくさんいらっしゃいますよね。先日ナビもふらっと散歩しているときに、たまたま見つけたとってもくつろげる伝統茶屋を今日はご紹介しましょう!場所はソウルの北部に位置するソンブッドン(城北洞)。その地元の有名な食堂やカフェが並ぶ通り、ソンブッドンギル(城北道通り)から少し路地に入ったところに隠れていますよ。遠くからみるとよく分かりませんが、ここは小説家李泰俊(イ・テジュン)が1933~45年まで執筆活動をしたとされる日本式の伝統家屋で、建物自体が実はソウル市民俗資料に指定されている史跡。そこが伝統茶院として運営されているんです。さっそく、行ってみましょう!

城北洞(ソンブッドン)

昔から城北洞(ソンブッドン)という名前はよく耳にしていたんですが、実際、徒歩でやってきたのはナビも初めて。地元で有名なレストランやカフェは高台にあるんで、行きはバスでのぼり、帰りをのんびり歩くことにしました。最寄りの地下鉄駅、4号線ハンソンデイック(漢城大入口・Hansung Univ.・419)駅からバスに乗って終点で下車、城北公園で世界各国の国旗を見ながら下ります。グルメ店をチェックしながら歩いていると、通りから少し入ったところに伝統家屋のような外観がちらり。あれはなにかな??
近寄ってみると、建物の前に「尚虚李泰俊(イ・テジュン)家屋」という看板が立っていたので、見学するつもりで門をくぐり中へ。きょろきょろ見渡していると、建物の中からとつぜんお店のスタッフが顔を出して一言、
チャ トゥシロオショッソヨ
(お茶を飲みに来られたんですか)?!」
突然聞かれてすっかりあわてたナビ。
ヨギ チャッチビンガヨ
(ここはお茶屋さんなんですか?) 」
でも、ちょうど喉が渇いて一休みしたいなと思っていたので、お茶、飲みます、飲みます~っとお店へ。

「尚虚李泰俊(イ・テジュン)家屋」


まずはこの家主のご紹介を。イ・テジュン(1904年~)は小説家で雅号は尚虚(サンホ)。歴史的にも韓国の混乱期に江原道・鉄原に生まれ、1925年「時代日報」に「オモンニョ(五夢女)」を発表して小説家として本格的に活動しはじめます。1933年、当時の小説家たち9人が集まり、「9人会」を発足してから作品活動に専念し、日本統治時代の末期までたくさんの作品を発表した人物。作品の中には現在の教科書にも載っているものもあるそうですよ。この建物はイ・テジュンが1933年から1945年までの間、執筆活動をした場所です。
建物は1910年に建てられた日本建築様式。ソウル市民俗資料第11号に指定され、中央の大きな板の間を中心に左右に部屋があり、周辺の邸宅にくらべるとこじんまりとしていますが、ここだけが別世界のよう。自然と調和して、とても落ち着ける静かな空間が広がっています。説明によると、このように小規模の建物にはめずらしく、中央の大きな板の間に続く高の間が繊細で豪華なつくりになっているとか。確かに、大門をくぐってすぐ、東屋のようなつくりが目に入りますョ。

いろんな手作りメニュー

メニューも韓紙で作られていて、ぬくもりを感じますね。メニューは伝統茶を中心に、覆分子(山イチゴ)を熟成させたワイン、かぼちゃを使った手作りピンス(カキ氷)、ピーチアイスクリーム、柚子エードなんかも。また高級豆を使ったオリジナルブレンドのコーヒーもあります。お店自慢の伝統茶は種類も多様で、五味茶、柚子茶、カリン茶、青梅茶、ナツメ茶…といった韓国伝統のフルーツティーのほか、双和茶(漢方茶)、そしてヨモギ茶、松の葉茶といったリーフティーも。フルーツティーはそれぞれアイスorホットを選べるようになっているので、好みに合わせて、季節に合わせてセレクトしてくださいね!
お茶がいろいろあって、どれにしようか迷ってしまったナビ。お店のスタッフオススメの中の一つ、モグァチャ(カリン茶)を選んでみました。一人でふらっと入ったんですが、この大きな板の間にはテーブルが一つしかなく、骨董品?!を眺めたり、棚に並べられているお茶セットなどの写真を撮ったり…周りをまったく気にせずにぼ~っと一休みできるのがいいですね。お茶は甘さ控えめでまさに手作りという感じ。カップの底にスライスしたカリンがたっぷり沈んでいて、そのカリンを掬って食べてみると、かめばかむほどほんのりとした甘みが感じられて、噛みにくいながらもけっこう食べましたよ。
お茶請けにサービスで付いてきたハングァ(韓菓)。ショウガの砂糖漬けに、お餅を揚げて飴に絡めたもの、そして引越しのときによく食べるパットッ(あずき餅)も。こちらも甘さ控えめで、甘いフルーツティーと一緒でも甘ったるくないです。旅の疲れもすっかりとれました。
いかがでしたか?お店の方いわく、午後のティータイムは人がいっぱいで入れないことも多いそうですが、ナビが行った日は平日だったから?!すんなり入れました。石塀があって外からは様子が分からないので、門をくぐって確かめてくださいね。きょろきょろしていると、中からスタッフがでてくるはずです。こちらはわざわざ行くとなるとちょっと距離があるので大変ですが、城北洞に行かれた際には、ぜひふらっと寄ってみてくださいね!以上、ソウルナビでした!

記事登録日:2010-09-15

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スポット登録日:2010-09-15

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