オソリスンデ

오소리순대

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おばあさんの代から約50年以上!代々受けつかれた真心と味で人気のスンデ専門店!

こんにちは!ソウルナビです。韓国グルメといえば、日本でもすっかりお馴染みの美味しいメニューがたくさん。でも、日本に納豆や梅干といった外国人にとって珍味があるように、韓国にももちろんあります。中でも「韓国のソーセージ」ともいわれる「スンデ」は見た目からグロい!豚の内臓(腸)にもち米、ネギ、ニンニク、春雨と豚の血(!)などを詰め込んだもので、赤黒いし豚肉の独特な香りもするし、最初はちょっと引いてしまう人も多いんです。しか~し、地元では栄養価も高くて人気!屋台でも気軽に食べられるメニューでもあるんですョ!今日はそんなスンデの専門店、全国に50店の支店を持つ「オソリスンデ」をご紹介しましょう!
このお店を知らない奴はスパイ?!
場所は高麗大学のすぐ近く、安岩洞(アナムドン)にあり。繁華街でもなくかなり目立たない立地ですが、周りに住宅と研究所と学校があり、いつもお店は地元の人でにぎわっています。客層も「スンデ屋」というと年配のお客さんばかりと思いがちですが、こちらは10代の若者から周辺のサラリーマン、家族連れだけでなく、わざわざ遠くからやってくる方までさまざま。さらに!お店の方いわく、昔の歴代の大統領はだいたいこちらのスンデを召し上がったことがあるとか!そんな有名店だから、ソウルの美食家やグルメ記者の間では「このお店を知らない奴はスパイ!」といわれるほど。これは韓国でよく使う表現で、「~モルミョンカンチョッ(~を知らない人はスパイ)」=「~は誰でも知っているほど有名」という意味。
栄養満点!「オソリスンデ」のスンデ!姑さんの味を受け継いで約50年!
その昔、お店のウワサが広まり、大統領官邸から注文がきたときのこと。やはりへたなものはお出しできないと、お店のスンデの成分分析をお願いしたとか。すると、すばらしく栄養価の高い健康食だということが分かり、めでたく「出入り店」として認定!これはつまり、日本でいえば宮内庁御用達店になったようなもので、天下のお墨付きをもらったも同然!その後、お店はさらに繁盛し、一般の人たちにもスンデがただ「うまいお酒のつまみ」から栄養価の高い料理として見直されるようになったんだそう。
その「オソリスンデ」の味を守ってきたのがこちらの奥様。旦那様は現在もう引退して会長さんとなり、お店の経営はアメリカ留学帰りの息子さんに任せているそうですが、奥様はまだ現役!材料の仕入れから料理まで、直接ご本人がやってらっしゃいます。これは、第一線で厨房を管理し、お客さんの反応をうかがうことが、お店を経営するにあたっての基本的な姿勢だと考えているからだとか。
食堂の基本!衛生管理もばっちり!
「創業50年以上のお店」ということで、ナビも行く前は古くて歴史を感じさせるお店を想像していたんですが、実際行ってみると店内は広くて清潔感たっぷり。さらに、厨房もオープンタイプで中が全部まるみえ。これは料理の材料の管理はもちろん、料理する過程にも自信がないと出来ないワザですよね。スンデクッ用のスープを煮る大きな釜、その横には注文を受けたらすぐ準備できるようにセッティングされた小さな土鍋、カウンターにきれいに並べられたサービスのおかずなど・・・すべてがとってもクリーン。これは気持ちよく食事が出来ますね。
メニューは2つ?!
さっそくスンデを頂こうとメニューを探してみたものの、見当たらない・・・。皆さんどうしてるのかな?!と周りを見渡してみると、テーブルについたと同時に皆さんご注文。どういうこと?!と思いつつ会長さんに伺ってみると、「メニューはスンデグッとスンデの2つです」とのこと。ほぉ~と思って待っていると、出てきたのは5つ。スンデグッは1つですが、スンデは普通のスンデ、モドゥム(盛り合わせ)、モリコギ(頭部のさまざまな肉)、オソリカムトゥ(豚の内臓を煮たもの)に分かれているよう。そこでまた会長さんに質問!「メニューはじゃあ5つですか?」と聞いたところ、「2つです。注文するときに言えばこんな風に好きな部位だけ盛ることもできます」(きっぱり!)。ん・・・たぶん、基本はスンデですが、盛り合わせや部位別にお願いすることもできる、というシステムのよう。皆さんももし希望があれば言ってみて下さいね。
○スンデグッ
お昼に、あるいはお酒を飲んだ後にぴったりのスープ。スンデ以外にピロピロした豚の内臓部位がいろいろ入っています。白濁スープはやはり少し豚の香りがしますが、中に入っている唐辛子入りの薬味を溶くと、ピリッとした味がアクセントになってもっと美味しくいただけますよ!辛いものが苦手な方はこれを調節してくださいね。
○スンデ
色の違いは主に豚の血の入っている量の違い。赤い方は血がたくさん入っていて、白い方は少しの血に豆腐と卵を入れ、やわらかさと淡泊さを強調したものだとか。もちろん、こちらの白スンデも代々受け継がれている方法で作った昔のまんまの味!この淡泊さが女性に人気だそうですョ!もち米入りといっても、こちらのは飽きない程度のちょうどいいモチモチ感、皮も薄くて細めだから食べやすいです。
○オソリカムトゥ
これが!お店の常連客の中でもツーが注文するというメニュー。そんじょそこらのお店ではなかなか味わえないシロモノだそう(ナビもこちらで初めて見ました)。これは豚の内臓を煮たもの。内臓系がNGの方はちょっと食べるのに勇気がいると思いますが、これも味噌、野菜などと一緒に食べると焼酎にぴったりのおかずに!一度お試しを。
○モリコギ
一見同じお肉のように見えますが、実は違う部位のお肉が混ざっているとか。もともとモリコギとはモリ(頭)+コギ(肉)、つまり頭部のお肉のこと。茹でてあるのでよく分かりませんが、ほっぺのお肉が大部分だそう。
○スンデ盛り合わせ
スンデと他の部位をいろいろ楽しみたい場合はこれ。
~美味しい食べ方!~
会長さんがスンデの美味しい食べ方を教えてくれました。まずスンデをアミの塩辛に少しつけ、付け合せの野菜を少しのせて食べます。また、モリコギやオソリカムトゥはサムジャン(包み味噌)をつけて、付け合せの野菜をのせて食べます。そのまま食べても美味しいのですが、もともとスンデもモリコギもやはり豚の独特の香りがするので、こうして食べるといろんな味がミックスされて食べやすくなりますョ!
お持ち帰り続出の自家製カクテギ
こちらではスンデを注文するとサービスでカクトゥギ(大根キムチ)が出てくるんですが、これがお店の隠れた人気おかず。スープの中にぶつ切りのでっかい大根がゴロゴロと入っていてさらに!スープが少し凍っているんです。この冷たくてさっぱりとしたキムチをスンデの合間に食べるとさらに食がススムススム~。もちろんメイン料理はスンデですが、このキムチが無いとスンデを食べた気がしない!というお客さんがいるほど。さらに、このキムチを食べた日本人から「是非作り方を教えて欲しい」という依頼を受けたことも今まで数知れず。でもこれは奥さん手作りの秘伝の味。そう簡単には教えていただけましぇん。食べたくなったらお店にいらして下さい、とのことでした。
吾小利スンデ
ところで、この「オソリスンデ」という名前はその昔、政界で活躍されていた有名な先生がつけてくれたとか。これは漢字で書くと「吾小利スンデ」となり、自分に小さい利益をもたらす、つまり価格をなるべく抑えてたくさんの人にこのスンデを食べてもらうようにという意味なんだそう。実際、一皿の量にもよると思いますが、他のスンデ専門店に比べるとお値段控えめ。会長さんのお母さんが何もない時代に始めたこのお店、その頃はスンデが経済的に余裕のない人でも食べられるメニュ−だったこと、そしてこれからも、そんな人たちに食べに来てもらいたいという思いが込められているそう。
いかがでしたか?スンデはもともと好き嫌いがけっこう分かれる料理でもあるんです。「豚の血」と見た目だけで食わず嫌いの方も多いし、一度トライしてみたけどやっぱりNG・・・という人もいます。そんな皆さん、今度はこちらのスンデに挑戦してみてください。確かに独特な料理ではありますが、大根キムチ、味噌、付け合せの野菜と一緒に食べるとスンデのイメージが変わるかもしれませんョ!以上、ソウルナビでした。

記事登録日:2006-07-06

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イチオシ

スンデ

腸詰め

순대

9000

イチオシ

スンデクッ

腸詰めのスープ

순대국

4500

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2000-05-14

スポット更新日:2012-06-14

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