たっぷりの野菜で包んで食べるヘルシー料理、サムパッの専門店!
こんにちは!ソウルナビです。 旅行の目的はそれぞれだけど、ソウル旅行はグルメ旅行、食べ物にこだわりたい!いろいろ食べてみたい!そんな方も多いのでは?食べたいものはいっぱいあるのに、滞在中に食べられる食事って限られてるからセレクトするのが本当に大変!でも、腹パンといいながらも食べていても、消化が早いのはやっぱり野菜が多いからかも。焼肉を食べても、刺身を食べても、海鮮炒めを食べても、キムチや山野菜のナムルなどの副菜が並ぶし、メイン料理もいろんな葉っぱで包んで食べるから、ヘルシーに食べられるんですよね。この包む(サム)という食文化は韓国ならでは。日本の焼肉屋さんでも出てくるサンチュをはじめ、さまざまな葉モノ野菜に包んで食べるサムパッの専門店が韓国にはあるんです。今日はそんなお店の1つで、牛豚の焼肉を約20種の新鮮な無農薬野菜と食べるサムパッ定食が人気のお店、新村の「草堂(チョダン)サムパッ」をご紹介しましょう!
草堂サムパッ(チョダンサムパッ)
店名を見てあれ?!どっかで聞いた事があるっなんで思われた方はかなりのナビツーの方、実は以前ナビでも紹介していたんですが、2011年に3ヶ月ほどお店を閉め、同じ新村(シンチョン)内で移転オープンされたんです。以前の「兄弟カルビ」の向かいで12年、現在の移転場所で約4年、入れ替わりのめまぐるしい新村の中で15年以上続くこちら。サムパッの専門店ですが、お店の名前「草堂(チョダン)」から韓国ではあまりにも有名な江原道の草堂スンドゥブが連想されるお客さんも多く、やってくるお客さんが口々に「草堂といえばスンドゥブ(おぼろ豆腐)だろう」というので、移転後に社長さんのご両親が手間暇掛けてつくった無農薬豆を使ったスンドゥブ(おぼろ豆腐)メニューも新たに追加!さらに同じ豆を使った手作りのチョングッチャン(納豆汁)やコンビジ(おから)など、これまたヘルシー豆メニューも充実!
お店は一般の伝統家屋をリフォームし、仁寺洞にでもありそうな、伝統居酒屋のような雰囲気。座敷とテーブル席があり、店内は少人数から団体まで十分入れるほど広い!店頭にも店内にも芸能人のサインがあちこちに張ってあるんですが、地元の人気バラエティ番組「レンニンメン(ランニングマン)」の撮影地として使われ、番組の人気を受け中華圏の国からわざわざやってくる観光客もいらっしゃるとか。ちなみに撮影当日、スタッフと出演者合わせて総勢約100人がここで食事をしたというからスゴイ!
楽しく、幸せになる韓国のサム!
社長さんいわく、韓国では昔から生野菜を食べる習慣があり、畑の野菜を何枚か採ってきて、ご飯と味噌などを一緒に包んで食べたのがこのサムなんだとか。だから特別な料理ではなく、庶民の平素の食卓にあり、貴族や宮中では食べなかった料理だったそう。また、好きなものをアレコレのっけて野菜をくるっと巻いて、大きな口を開けてがぶっとほお張り、ほっぺをぷっくりさせながらモグモグやると、体内のアドレナリンが分泌されるとか!肉などのメイン料理と野菜を別々に食べたときとはまた違い、いろんな具を葉っぱに包んで食べたときの口の中での味のコラボレーションって確かに幸せな瞬間!ちなみに、こちらのサムパッ定食は季節により14~20種類の新鮮な葉物野菜を包み野菜として用意。生の野菜を食べるのって普段の生活で意外とたいへん。このサムパッなら一度に解消できちゃいます!
お店の人気メニュー、お肉+タニシと野菜入り包み味噌+サムセット!
サムパッ専門店といえば包み野菜と一緒にたべるメインの肉や海鮮料理をいろいろ選べるのが一般的。こちらではプルコギ、チェユク(豚のピリ辛炒め)など調理してでてくるものもあれば、牛豚の焼肉メニューなどもあり、いろいろそろっています。そのほかにもチゲメニューや海鮮チヂミ、カルチジョリム(太刀魚の煮つけ)などお酒にも合う一品料理などもあり、実はランチ、ディナー、飲みにも使えるお店!
そんなさまざまなメニューの中でも、やはり人気は焼肉とサム(包み野菜)がセットになったサムパッ定食。お肉の種類・部位ごとにメニューが細かくわかれていて、韓牛(ハヌ)+韓豚(ハントン)という牛豚の農協のブランド肉のセットや、お得なサムギョプサル(豚の三枚肉)+チャドルバギ(牛のあばら肉)の2人セット、サムギョプサルのみの定食も人気だそう。どれもお肉・包み野菜だけでなく、キムチ・ナムルなどのおかず、味噌汁、タニシと野菜入りの包み味噌、ご飯付き!と盛りだくさん^^ ご飯はヒィンパッ(白いご飯)、あるいはポリパッ(麦ご飯*麦7:白米3)のうちどちらかを選べるので、注文するときに伝えましょう。
こちらはセットに含まれているウロンサムテンジャン(タニシ入りの包み味噌)、ご飯、味噌汁(ご飯は麦ごはんをセレクト)。ウロンサムテンジャンは野菜とタニシがゴロゴロ入った、若干濃いめの味付けのお味噌。これをご飯に掛けて混ぜて食べてもいいし、葉っぱに包んで食べてもグッド!好きな葉っぱに、好きなようにいろんな具材を乗っけて、くるっと巻いて口の中へ~!幸せアドレナリンがバンバン出てくるかも^^
手作りの無農薬豆を使った人気の豆料理たち!
近くに大きな病院があることもあり、ヘルシー食をもとめて訪れるお客さんが多いこちら。そんな健康志向の方に特に人気のメニューが、社長さんのご両親が忠清北道の堤川(チェチョン)で直接栽培されている無農薬豆を使った3つの豆メニュー、スンドゥブ(おぼろ豆腐)にコンビジ(おから)、チョングッチャン(韓国式納豆汁)!スンドゥブはソウルでよく見かける辛い味付けの赤いものではなく、ふわふわとしたシンプルな白いおぼろ豆腐。辛いものや食べ過ぎで疲れた胃を、ほんのり甘さのあるふんわり豆腐がやさしく包んでくれます。また韓国式納豆汁といわれるチョングッチャンは豆を藁に包んで発酵させる、昔ながらの製法で手間隙掛けてつくったチョングッチャンのチゲだそう。
こちらがお店のオーナー! もともと大の野菜好きのオーナーが、お店をオープンするヒントになったのは、慶州(キョンジュ)に行ったとき、土俗料理店にサムパッのお店が多かったからだとか。楽しく、美味しく野菜をたくさん食べられるサムパッの専門店をソウルに開こうと、慶州のサムパッ名人(サムパッにくわしい方がいらっしゃるとか)を招き、こちらを開いたとのこと。ちなみに、お店のサムパッ定食に出てくる一皿分の野菜は、社長さんが1日に食べる野菜の量だとか。1日にお皿いっぱいの生野菜を食べるのって、正直難しいですよね。その点、このサムパッなら、お肉を包んで、ご飯と味噌を包んで、おかずを包んでと好きなものを自分で自由に包んで食べていると、いつの間にかたくさんの野菜をとってしまっているからスゴイ!皆さんも野菜不足を感じたら、是非「草堂サムパッ」へ。豆腐料理もオススメです! 以上、ソウルナビでした。