雪木軒・ヌンナムチッ

こんにちは！ソウルナビです。ソウルの有名な歴史観光地、景福宮（キョンボックン）。そのすぐ横の北岳山へと続く道は｢三清洞通り｣といって、韓国伝統家屋とモダンなギャラリーやオシャレなカフェなどが並び、韓国の伝統と現代が調和した通り。ここ数年さらに個性的なお店も増え、若いカップルのデートコースとしても人気の通りなんですョ。また、この通り沿いには昔からソウルでも有名なレストランがたくさん！その中でも今日は、キムチマリグクスというさっぱりとした麺料理と、トッカルビという鉄板焼きハンバーグ？！のような料理で超～有名なお店をご紹介しましょう！ご存知の方も多いと思いますが、「雪木軒・ヌンナムチッ」です。

三清洞通りの端っこにある、雪の木の家
景福宮の方から三清洞ギルをくねくね上っていくと、一本道の終わりぃぃ～の方にやっとありましたぁ！「雪木軒」という黄色い看板発見！散歩がてら歩いてみましたが、距離はけっこうあります。さて、この「雪木軒」という店名ですが、もともと詩人だったオーナーがつけた名前だそうで、途中からは雪→눈 （ヌン）、木→나무（ナム）、軒→집（チッ）、つまり「눈나무집」とハングルに崩した店名を使うようになってから、お客さんがどんどん増え始めたとか。それで地元では、今でもヌンナムチッとして親しまれているんです。

お店の前に着いてみると、通りを挟んで左右に同じ看板が２つ。左の方がもとからある古いお店で、狭くてお客さんを待たせることが多かったので、向かいにもう一軒お店を建てたんだそう。じゃあ左が本店か？と聞いたら、お店のもともとのオーナーは、今から２年ほど前に古いお店から向かいの新築建物にお引越し。昔のお店は現在、親戚の方が切り盛りしているとか。じゃあ、右が本家？！ってことか･･･（結局よく分からず･･･）。とりあえず、新しくできた右側のお店の方に入ってみました！

入口は階段を上がって左側。下に倉庫？！があるので、普通の家の２階がこちらでいう１階。この上に２フロア、つまり３階まであります。上の階へ上がろうとすると、階段横の壁には今まで取材を受けた雑誌や新聞の記事がずらりー。その下には、有名芸能人のサインもずらずらずらりーっ！よく見てみると、もちろん地元の記事が多いものの、日本の雑誌の記事もここそこに。人気のほどが伺えますねっ。でも紹介された記事をここまできちんと飾っているのもめずらしい？！かも･･･。

キムチマリグクス（水キムチ麺）
ではまず、キムチマリグクスから。これはなにかというと、よくおかずとして出てくる「水キムチ」。あのスープ仕立てのキムチに、細めの麺を入れた麺料理です。さっそく、いただいてみましょう！スープは冷え冷えを予想していたけど、食べやすい程度の冷え具合。味は甘味と酸味、塩味が強すぎず、まさに水キムチだー！と思ったんですが、こちらは普通の水キムチのようにネギ、ニンニク、唐辛子の粉をたくさん入れず、煮干しの塩辛で味付けした北朝鮮式の白菜キムチ仕立てなんだそう。上にのっている具は、刻み海苔に茹で卵にゴマ。少し弾力のある麺がつるつるっとイケちゃいます。これは夏の食欲のないときにぴったり！

そしてこちらのトッカルビ。骨付きではなく、鉄板盛りの平べったいハンバーグのような感じ。お肉はカルビではなく、トゥンシム（ロース）を使っていて、ニンニク、砂糖、コショウ、醤油、ゴマ油などを加えたものだそう。テーブルに運ばれると、香ばしい香りがぷんぷんぷ～ん（^-^）まだジュージューいってるところをいただいちゃいましょう～。
お肉は荒挽きミンチっぽく、ニンニクがかなりきいてる感じ。噛めば噛むほど薬味の染み込んだ肉の旨みが口に広がります。食べてみると、ハンバーグとはかなり違いましたっ。それから横に少しだけ添えられているカレトッ（円筒餅）。これもお肉の味がして香ばしく、パクパクいけちゃいますョ！

いかがでしたか？ナビ的にはさっぱりとした麺料理にこの濃厚な肉料理の組み合わせがかなりグッド～！皆さんもこちらにきたらぜひ、キムチマリグクスとトッカルビ、一緒に食べてみてくださいね。量的には２人でグクス２つ＋トッカルビ１つがちょうどいい感じ。でも麺がさっぱりしているので、男性なら一人でもイケそうです。またこちらのお店はこの２品以外にも、チャーハンやクッパッなどのご飯モノ、そしてマンドゥ（餃子）や緑豆ピンデトッなどもあり！グループで行った場合はいろいろ注文してみてもいいかもしれません。三清洞ギルを散歩しがてら、ランチに寄ってみてくださいね。以上、ソウルナビでした。