明洞参鶏湯 / ミョンドンサムゲタン(明洞)

명동삼계탕(명동)

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たみさんのグルメ体験レポート!「明洞参鶏湯」でサムゲタンを食べよう!

以熱治熱(イヨルチヨル)!サムゲタンで夏バテ防止!

こんにちは!おたみです。先日の2004年7月30日は韓国の暦で中伏(チュンボッ)。初伏(チョボッ)から中伏(チュンボッ)、末伏(マルボッ)という韓国でもっとも暑~い期間のうちの1日。この日、地元韓国では日本の"土用の丑の日"のようにスタミナ料理を食べる日でもあるんですよね。"スタミナのつく料理"というと、韓国ではポシンタン(補身湯)やタッハンマリ(鶏の一羽煮)などがありますが、一番一般的なのがやっぱり"サムゲタン(参鶏湯)"。鶏肉の中にもち米や朝鮮人参、ナツメなどを詰めたスープで、おたみが大好きな韓国料理の1つでもあり、梅雨が明けてからこの日のためにずっと食べずに我慢してきたんです。それでは再び"グルメ体験レポート!念願のサムゲタンを食べに、おたみ&てんちゃんで「明洞参鶏湯」におじゃましたいと思います。ではさっそく、いってみよっ!
お昼はざっと800人来店!
韓国では以熱治熱(イーヨルチーヨル:熱を以って熱を制す)という言葉があり、"暑さを熱い食べもので解消する"という考えが昔からあるんです。だからポンナル(伏日:初伏、中伏、末伏の3日間)は全国のサムゲタン専門店が一番忙しい日。特にお昼時は会社の同僚と、あるいは友達とこぞってサムゲタンを食べに行くので、有名店の前には行列ができるほど。この猛暑の中、行列はちょっときつい、、、ということで、おたみたちはランチの混雑時間を避け、午後3時頃に「明洞参鶏湯」におじゃま。店内は嵐の去った後の静けさ、とでもいいますか、店の中にはそれでも3~4組のお客さんがいました。でも社長さんいわく、今日はランチタイムだけでも約800人!ほどのお客さんがきたんだそう(すご~い)
今日はサムゲタン(参鶏湯)とオゴルゲタン(烏骨鶏湯)を食べて元気になろう!
さて、さっそく注文。てんちゃんとおたみで普通の"サムゲタン"と、今日初挑戦の"オゴルゲタン"を1つずつ注文。テーブルにはすぐカクトゥギ(大根キムチ)やオイキムチ(キュウリキムチ)、マヌルキムチ(ニンニクキムチ)などのおかずと一緒に、徳利に入った人参酒も登場!
まずは人参酒を味見!
とりあえず"お酒"なので、"かんぱ~い"。そのままお猪口を顔に近づけると、朝鮮人参人参した香りがぷわわわわ~ん。一口飲んでみると口いっぱいに人参の味と香りが広がります。コ苦くて漢方系のお酒の味。似たような漢方入りのお酒、"ぺクセジュ(百歳酒)"より甘みがなくてすっきりとしてますが、やっぱり人参酒、身体に良いと思ってがんばりましたが、香りがきつくて一杯だけいただきました。
おたみ「わっ、キタッ」

おたみ「わっ、キタッ」

てんちゃん「けっこう人参の香りがするねぇ。」

てんちゃん「けっこう人参の香りがするねぇ。」

人参酒を味わっている間に、サムゲタン登場!
オゴルゲタン VS 普通のサムゲタン。
オゴルゲタンとは普通のサムゲタンが若鶏にもち米や朝鮮人参などを詰めてスープで煮たものだとすると、その烏骨鶏(オゴルゲ)版。この烏骨鶏は昔の漢医学書にも血をキレイにして風邪を防止、精力も回復する健康食材として記され、昔から宮中だけで食べられていた貴重な鶏だったそう。今はこうして一般の食堂も食べれるようになりましたが、依然として高級肉。値段は普通のサムゲタンの1.5倍以上。見た目は、、、見れば見るほどグロい。肉の内側は少し白っぽいですが、全体的に黒いからですかね?!このカラーのためになぜが烏を連想してしまいました(-_-;)。
一方普通のサムゲタンは、白い鶏肉にネギの緑が鮮やか。こちらの鶏肉は孵化して50日経ったやわらかい若鶏を使っているそう。
<オゴルゲタン>

<オゴルゲタン>

<普通のサムゲタン>

<普通のサムゲタン>

スープ
とりあえず、両方のスープを飲んでみると違いはほとんどなし。お店によってはスープに味がついていないところもありますが、こちらは味がちゃんとついています。濃い味好きの方はどうかわかりませんが、おたみは塩を足さなくても大丈夫でした。この半透明のスープはスープ用に別に準備した鶏を丸々1羽と野菜、漢方、そして明洞参鶏湯だけの秘密の材料を入れて弱火でコトコト12時間煮たというもので、疲れた体に元気をくれそうないいお味。鶏の自然のダシが出て、コクのある、身体に染み入る味わい。
<オゴルゲ>

<オゴルゲ>

<普通のサムゲタン>

<普通のサムゲタン>

てんちゃん・おたみ「うまいうまい。コクスープだね」
肉質
スープを2~3杯ゴクゴク飲んだ後、お肉に突入。鍋から少しずつ取って(むしって)好みに合わせて塩をつけて食べます。まずオゴルゲの肉質は、鶏肉よりしまっていて歯ごたえ十分。う~ん、これが身体によくて高級なお肉なんですね。脂分が少なく、淡白でヘルシーな感じ。一方、普通のサムゲタンは特にオゴルゲタンの後に食べると、やわらかくて弾力あり。
てんちゃん「オゴルゲタンより普通のサムゲタンの方が食べやすいかな。」
 おたみ「そうだね~。普通のサムゲタンの方がお手頃だし。でも"オゴルゲ(烏骨鶏)"は健康にいいっていう言葉にちょっと惹かれるかも。」


中身
肉の中にはあふれんばかりにもち米が入ってます。さらにほじってむしっていくと、栗、朝鮮人参、ナツメなどが出てきます。これはスプーンですくったら出てくるお楽しみでもあり。栗、ナツメも味のアクセントとなりますが、やっぱり一番は朝鮮人参。生の朝鮮人参なので少し食べただけでかなりのインパクトがあります。社長さんいわく、この人参は、朝鮮人参の特産地として有名なクンサン(金山)から持ってきた4年モノの生人参を使用しているそう。
全体的にオゴルゲの方が大きいので、中身もたくさん入っている感じでもち米もたっぷり!
おたみ「生の人参、これはちょっと勇気がいるかも」
 てんちゃん「う~ん、ちょっと食べれないかも」
最初は量がたっぷり!と思ったけれど、何気に食べれてしまいました。もともとスープモノは全部平らげることはないんですけど、スープを飲みながら肉を食べ、最後に残ったもち米とスープまでキレイに。食べ終わると身体の中からエネルギーがみなぎってくる気がするのは気のせいでしょうか??普通のサムゲタンは何度が食べたことがありますが、"オゴルゲタン(烏骨鶏湯)"は今回が初めて。思ったよりお肉がさっぱりしていて、量の割には全く胃に負担がかからなかったです。そして普通のサムゲタン(参鶏湯)は、お肉がやわらかくて弾力あり。"オゴルゲタン"も一度食べてみる価値ありのメニューですが、普通に食べるには"サムゲタン"がやっぱり食べやすいかもしれません。皆さんも暑~い夏、ぐったりした時はソウルで本場のサムゲタン(参鶏湯)を食べてみてはいかがですか?以上、おたみ&てんちゃんでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日 :2004-08-02

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