ヨンイル食堂

ヨンイルシッタン영일식당

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お客さんの90%はサラリーマン!クリョンポ名物「カメギ」を堪能できる、地元の人気食堂はココ!

こんにちは!ソウルナビです。みなさ~ん!突然ですが「カメギ」という食べ物を聞いたことありますか!?「何それ、初めて聞いた!」って言う人がほとんどではないでしょうか!?実はナビも今年初めて知ったんですが、これは魚の一種とのこと。なんでも秋の深まる頃からが食べごろだということで、ず~っと旬を待ち続け、先日ついに初顔合わせ&味見をしてきました!ナビが行って来たのが今日ご紹介する「ヨンイル食堂」。ここに食べに来る人のほとんどが地元のサラリーマンで、いつもお店はお客さんでいっぱい!「ソウルでカメギを食べるならここ!」という、地元の人だけが知る有名店なんですョ。カメギのおいしさとともに、「ヨンイル食堂」の魅力もたっぷりご紹介したいと思います!それではさっそくいってみよっ!
ウマイものを知るサラリーマンが続々!
お店があるのは鍾路(チョンノ)エリアで、鍾路3街(チョンノサンガ)駅5番出口からすぐ。観光客から人気の仁寺洞(インサドン)へも近く、お店のある楽園洞(ナグォンドン)周辺は地元のサラリーマンや年配の方々がたくさん集まる、ちょっとディープな雰囲気の漂う場所になっています。そんな土地柄もあってか、ここ「ヨンイル食堂」にやってくるのはほとんどがサラリーマン!だからといって、「かしこまった接待に使うお店」という雰囲気は一切無し!ソジュ(焼酎)を片手に気兼ねなくワイワイできるというのがこのお店のカラーなんです。夜な夜なウマイものを食べ歩くサラリーマンたちって、実はグルメさんが多いもの。そんな方たちがクチコミで訪れては常連になっていく食堂がこの「ヨンイル食堂」。ナビが訪れた時も、平日なのにお店はお父さんたちでぎゅうぎゅう!
店内はこんな感じ!
席はすべてお座敷タイプ。狭いお店ではありませんが、これらの席が夕食事にはびっしり埋まってしまうんです。やっぱり予約をしておくのが無難!
(※予約は当日の午前から受け付けるそう。お昼ぐらいに電話を入れることをオススメします。)

お店の人気メニュー、「カメギって」!?

お待たせしました、それでは「カメギ」についてご説明をしていきましょう!カメギとは慶尚北道(キョンサンプット)地方で特に有名な食材。連ねて干し、ある程度熟成させて半乾きにした「青魚(チョンオ)」のことを言います。ただし最近ではチョンオがなかなかとれない貴重な魚となったため、「サンマ(コンチ)」を代用として使い、これを「カメギ」と言うんだそう。このカメギの産地としては、慶尚北道の浦項(ポハン)市にある「九龍浦(クリョンポ)」が有名!海辺の街であるクリョンポ。ここでは季節が寒くなってくると、丸のままのサンマを寒風にさらすように並べ連ねた状態で干し、凍るか凍らないかの状態をキープ。15日ほどたってから内臓などを取り出すと、おいしいカメギが出来上がるそう!毎年10月から翌年4月の終わりごろまで、クリョンポはカメギを食べに来る人で大賑わいとなるんだとか!
クリョンポのカメギをソウルの人にも!
こちらが「ヨンイル食堂」のキム・ミョンス社長さん。クリョンポ出身のキム社長は、カメギのおいしさを広く知ってもらおうと10年前にソウルへ上京。ソウルの人にもおいしく食べてもらおうとしたところ、「カメギは生臭い」と口々に言われてしまうことに。海辺に住むクリョンポの人たちが好きな魚独特の臭みが、ソウルの人たちには受け入れてもらえなかったんだそう。そこで研究に励んだキム社長は、クリョンポ式ではなく内臓などをあらかじめ取った状態でサンマを並べて乾燥させる方法を選択!これにより3~4日といった通常より短い時間で干すことができ、おいしさを残しつつ魚の生臭みを大幅にダウンさせることに成功したんだとか!
クリョンポから直送~!
干し方に改良を加えたとは言え、ここで出されるカメギはクリョンポから毎日送られてくるもの!何といっても魚は鮮度が命。毎日使う分だけを取り寄せているんです。脂ののり具合がおいしさを大きく左右するこのカメギ。毎日開店前に社長の奥様がこうして一つ一つ切り、そして皮をきれいに剥いでいきます。こうすることで食べやすくなるのはもちろんのこと、自然な脂が出てきておいしさがアップするんだそう!この脂は善玉の脂肪である不飽和脂肪酸で、脳や心臓、肌や循環器系などに良い影響を与える栄養素。老化予防にもなる、体にいいものなんですョ。

それではお店の人気メニューをご紹介しましょう!

■カメギ(10月~翌年4月末ごろまで)
「ヨンイル食堂」に来てこれを注文しないわけにはいきません!カメギは写真のようにニンニクやワカメなどといっしょにお皿にのせられてきます。見るからに脂がのっていて、まさに照りっ照りの状態!カメギは冷蔵保存をすると脂がなくなり色も変わり、嫌な匂いも出てくるという取り扱いが難しい食材。食べごろを逃すとまったく味が違うものになってしまうそうですが、ここでいただけるのはその日食べるのにピッタリな、おいしさがピークの状態!テーブルに登場したときは「あれ、けっこう量が少ないなぁ」と思ったものの、食べていると意外に食べ応えがあります。他のメニューも頼むなら、3~4人で一皿と考えればちょうど良さそう。
ここではカメギをこうして食べます!
1.海苔(味は付いていません!)を敷き

1.海苔(味は付いていません!)を敷き

2.ワカメをのせます

2.ワカメをのせます

3.その上にカメギを置き

3.その上にカメギを置き

4.ネギをパラパラ~

4.ネギをパラパラ~

5.ヤンニョム(薬味ダレ)をつけたニンニクをのせたら

5.ヤンニョム(薬味ダレ)をつけたニンニクをのせたら

6.クルクルッと巻いて食べるだけ!

6.クルクルッと巻いて食べるだけ!

(※生ニンニクが苦手な場合は除き、タレをそのままのせて食べればOK!)
酸っぱくて甘辛い薬味の味、そしてワカメやネギ、ニンニク・・・といったいろんな味とカメギのハーモニーは日本で食べるサンマとはまた全然違うお味!そのおいしさは、一口目よりもいくつか食べ進めていくごとに増していくよう。ナビ的にやっぱり外せなかったのが、「カメギのそのまま食い」。薬味などを一切つけずに口に入れてみると、た~っぷりのった脂が口の中に広がる!これ、カメギをよく知らない人からは「ゴマ油つけてるの?」と言われるんだそう^^。好みの問題で人によっては生臭さを感じる人もいるかもしれませんが、そのまま食べたり、ちょこっとタレをつけて食べるだけでも十分カメギのおいしさを感じられましたよ!

■ペッコドン
コドン(コドゥン)と呼ばれる貝の一種「ペッコドン」を焼いたのがこちら。なかなかの大きさの貝がゴロゴロ~ッと盛られて登場します。このペッコドンは身の飛び出た部分に箸を刺し、貝殻部分をくるくる回すようにして食べればOK!肉厚だけど噛み切りやすい身はおいしさもギュッと詰まっていて美味!そしてお店の人が「ぜひ食べて!」というのが、貝殻の一番奥にある黒い部分。取り出すのが難しい場合は、箸でトントンとたたくようにして取り出しましょう。苦いだけなんじゃ・・・という予想を裏切り、香ばしさも感じるお味でしたョ。(※ペッコドンはアッツアツの状態でテーブルに出てくるので、触る時は充分に注意してくださいね~!)
1.箸で刺すようにして身を抑え

1.箸で刺すようにして身を抑え

2.貝殻をまわすようにすると

2.貝殻をまわすようにすると

3.するする~っと中身が出てきます

3.するする~っと中身が出てきます

4.せっかくなので奥の部分も食べてみましょう!

4.せっかくなので奥の部分も食べてみましょう!


■チャムコドンスユッ
ゆでたコドンを堪能できるのがこちら。はじめから食べやすいサイズに切られてくるので、手を汚すこともなく楽チン!しょう油ベースの茶色いタレにつけて食べるのもいいし、カメギを食べるときの赤いコチュジャンにつけて食べるもよし。お皿にのってくるタマネギなどと一緒に食べるなど、味わい方はお好み次第です。ゆでただけのものなので味が淡白だしとってもヘルシー!写真で黒っぽく見える内臓部分も、他の部分とは違う深みある味を楽しめますよ~。

■セウグイ(エビ焼き)
ここ「ヨンイル食堂」ではカメギや貝だけでなく、エビも人気!登場するだけでテーブルが華やかになるこのエビは、小ぶりに見えるけど丸くて身がしっかりしているタイプ。わさび醤油につけて食べますが、そのままパクッといっても塩味が効いてておいしい!殻の香ばしさも格別で、お酒もどんどん進んじゃいそうです。特別苦手ではない限り、頭部分や殻を除かずに丸ごと食べてみましょう!

■ヘムルタン(海鮮鍋)(※写真は中サイズ)
海の幸をいろいろと食べてきたあとは、その総仕上げとしてヘムルタン(海鮮鍋)でシメましょう!コンロの上でグツグツと音を立てる鍋の中には、野菜類の他、エビや大きなタラ、そしてコドンが貝殻付きのままで入っています。適度な辛味を残したスープはさっぱりさも感じられる味で、海鮮のいいダシが濃縮!このスープはコンギッパッ(ご飯)との相性もピッタリでしたョ。(ご飯には粟が入っていました。)
おかずもチェック!
他メニューにはクリョンポから取り寄せたテゲ(ズワイガニ。季節限定)なんてのもありました。こちらは時価だそうで、ナビ取材時(2007年11月末)では15万ウォンでした!けっこうなお値段ではありますが、その日にクリョンポから取り寄せた新鮮そのもののカニ。「江南(カンナム。漢江の南側)地域なら25万ウォンはするモノだよ!」とキム社長が言っていましたよ~!
(※注文があってから取り寄せるため、一日前の予約が必要。)
いかがでしたか?「ヨンイル食堂」の「ヨンイル」とは、浦項にある「迎日(ヨンイル)湾」という湾の名前から取ったそう。故郷を愛し、海を愛するキム社長の心が店名にも表われているようですネ!10月から4月までという季節限定モノの食材「カメギ」。1年中いつでも食べられないのは残念ですが、脂ののった魚の魅力をじっくり味わいながら食べるのは、冬の楽しみとして毎年取っておきたくなっちゃいそう!家族だけでやっているアットホームなお店で、サラリーマン率がほんとに高いこのお店。「韓国の会社員って仕事帰りにどんなものを食べているのかな?」そんなことを考えていた方々、一度こちらのお店を訪れて、ソジュ(焼酎)でも飲みながら海の幸を堪能されてみてはいかがですか?^^以上、ソウルナビでした。

記事登録日:2007-12-05

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主なメニュー

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イチオシ

カメギ

カメギ

과메기

※10月〜翌年4月末まで
30,000

イチオシ

ペッコドン

ペッコドン

백고동

35,000

イチオシ

クリョンポテゲ

九龍浦ズワイガニ

구룡포대게

※11月〜翌年5月末まで(一日前に予約が必要)
時価

イチオシ

サンジチッソンチャプオフェ

産地直送魚の刺身

산지직송잡어회

30,000

イチオシ

チャムコドンスユッ

蒸し巻貝

참고동수육

35,000

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-12-05

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部屋数 部屋1 大人 子供

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