閉店・移転、情報の修正などの報告

都心の真ん中でバーベキュー気分を満喫してみませんか??

みなさん~こんにちは!!
これから皆さんに韓国のあちこちを紹介するジヨンです。韓国人ならではのソウルの楽しみ方や下町、穴場情報などを紹介したいと、やる気だけは満々ですので宜しくお願いします~^^
さて、私が初めて皆さんに紹介するところは江南(漢江の南側)の中心でバーベキュー気分を味わうことができるサムギョッサルのお店です。江南高速バスターミナルのセントラルシティ や江南地下商街は皆さんもご存知のはず(ですよね?!)。あの高速ターミナルの屋上にお店があるということは知っていますか? 韓国人でも知っている人は知っているけど、知らない人は全く知らない所、「ポソッジョン(鮑石停・포석정)」は自分の家の屋上で仲間たちとサムギョッサル・パティーをやってるような雰囲気を味わえる庶民的な黒豚のサムギョッサル専門店です。
思いもよらない所に食堂が
新しくて賑やかなセントラルシティー・ホナムソン(湖南線)ターミナルに比べ、キョンブソン(京釜線)ターミナルは古くて閑散としていて、バスに乗る人以外にはあまり訪れないような雰囲気を醸し出しています。そこで“こんなとこに焼肉屋なんてあるわけないじゃん”と思う方もいるかも知れませんが、そんな不安がらずに、ターミナルの中に二つしかない10階行きのエレベーター(「大田」行きバス乗り場の向こう側にあります。)に乗って10階まで上がりましょう。10階にたどり着いてエレベーターから降りると、白い壁に「포석정→」と書いてある青い矢印だけが目に入って、視線を右に移すとそこはがらんとした、ただの屋上!ここでまた不安になって戻ったりしてはいけません。不安と期待でちょっとどきどきする胸を抑えて屋上に入ると、広い屋上で肉を焼いたり食べたりしている人たちが見えるはずです。眺めの良い屋上に広がっているサムギョッサルのいい匂いに安心の笑みが浮かびます。
涼しい風にあたりながら屋外で焼肉パーティ
まだ6月っていうのに30度近くまで上がるソウルの暑さの中で、屋外での炭焼きって暑すぎるのではないかと思われますが、「高速バスターミナル」と大きくネオンが掛けられている屋根の部分が日陰を作ってくれて、夕方になると涼しい風も吹いてくるし、ソウルの夜景を見ながら食事もできるので暑さは感じられません。一応食堂である室内空間はありますが、テーブルは全部外に出してあるのでここでは室内で食べている人のほうがむしろおかしいぐらいです。
もともとキョンブソン(京釜線)ターミナルにある高速バス会社で働いていた「ポソッジョン」の社長さん。会社を引退してから、ターミナルの屋上を借りて自分の好物であるチリサン黒豚のサムギョッサルを高速バスの運転手さんたちに売り始めたのがお店の始まり。今はインターネットやマスコミのお陰で老若男女関係なく、いつもわいわいとにぎわっています。
チリサン(智異山)から来た、最上級の黒豚
主なメニューはチリサン(智異山)黒豚のサムギョッサルとムグンジ・キムチチゲ。サムギョッサルを頼むと適当に包丁で切ったような大きさがバラバラの、脂が多くて分厚い黒豚のサムギョッサルが出てきます。本当に田舎ですぐ獲ったような感じで、肉より脂が多く、たまに豚の黒い毛の跡もみえます。そしてキムチとネギ和え、キュウリのコチュジャンがけなど簡単なお通しには特別なものは1つもないですが、それがまた普通の韓国の家庭で食べるようで私はとても好きです。炭で焼いたサムギョッサルを塩につけて食べるとしこしこと歯ごたえがある脂の部分と弾力ある豚の皮に、やわらかい肉の味が混ざって幸せな気持ちになります。
シメはムグンジ・キムチチゲで
もう1つ、この店だけの特徴はみんな肉を食べてからキムチチゲを頼むということです。韓国で焼肉のしめといえば冷麺かデンジャンチゲが普通ですが、ここではカットしてないムグンジ・キムチがそのまま入ったキムチチゲが有名です。見た目は地味なこのキムチチゲですが、沸き始めたら店員さんが食べやすいようにハサミで切ってくれます。味のほうは思ったよりさっぱりした辛さで、肉を食べて脂っぽくなった口の中をすっきりとさせてくれます。
江南を見下ろしながらわいわい騒ごう
日が暮れて明かりをつけると気分はまた少し高まります。ビールや焼酎が入って少しうるさいサラリーマンたちや、屋上の端のところで夜景を眺める若者たちまで、今この空間だけ違う世界になっているような気もします。屋上から見る風景は、北の方にはナンサン(南山)が見え、東の方には高層マンションを背景に地上にずらりと並んでいる沢山のバスと道路を走る車が素敵です。
庶民的で家庭的な雰囲気の店であるからか、ここでは従業員の手が足りないときは客が直接テーブルを運んだり、お冷を冷蔵庫から出したり、おかずやサンチュを取りに行ったりする姿がよく見られます。急に夕立でも降りそうになったら、客たちは肉を焼いていた手を止めてテーブルを雨を避けられるネオンの下に移し、雨なんか気にせずにまた肉を焼き始めます。このセルフサービスの気楽さがまた家で食べてるような気持ちにさせます。

ソウルの人ごみの中で疲れている方、都会ではない雰囲気の平凡な夜の浪漫を感じてみたいと思う方にはここ「ポソッジョン」が私の一押しです。さすがに梅雨の季節や冬の間には屋外で食べることはできませんが、天気の良い日にソウルの夜景を眺めながらサンチュに包んだサムギョッサルと焼酎一杯、いかがですか?

記事登録日:2008-06-24

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主なメニュー

単位:ウォン

フッテジ・サムギョッサル

黒豚の三枚肉

흑돼지삼겹살

(1人・200g)10000

キムチチゲ

キムチ鍋

김치찌개

5000

テンジャンチゲ

韓国風味噌汁

된장찌개

5000

コンギパッ

ご飯

공기밥

1000

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-06-24

スポット更新日:2011-12-16

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