新林洞スンデ通り

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たんぱく質たっぷりの丸くて黒い韓国式ソーセージ、スンデ!

こんにちは。ソウルナビです。今日はソウルでも有名な食い倒れ通り、"シルリムドン・スンデ通り"をご紹介しましょう!場所は地下鉄2号線シルリム(シルリム)駅近くのシルリムドン(新林洞)。もう"シルリンドン"といえば"スンデ"!というくらい地元では有名なんですョ!この通りはお店がずらりと並ぶ他の食い倒れ通りとはちょっと違い、たくさんのお店がぎゅぎゅぎゅっと詰っている2つのビル、"ヤンジミンソッスンデタウン"と"ヤンジスンデチョン"を中心にし、小さな個人経営のお店が周りにちょこちょこっと並んでいるスタイル。外から見るとババ~ン!"食い倒れ通りぃ~!"という強いインパクトはないけれど、夜7時過ぎにビルの中に入るとそのにぎわいを実感できますヨ!ではまずこの" シルリムドン・スンデ通り"の由来からちょっと見てみましょう!
このシルリムドン・スンデ通りができたのは、
今(2005年)から約35年前のこと。市場のあちこちで営業していたお店が一軒、また一軒と集まってスンデ専門店ビルが誕生、今のようなスンデ通りができたとか。でもなぜここにスンデ専門店が密集しているのかはスンデ好きの地元の人でも実はよく分からないよう・・・ソウルのはずれの貧しい人々がお酒を安く飲める所を探しているうちに自然と集まりできたのではないかと言われています。安くて栄養満点のおやつや食事としてず~っと長い間ジモティに愛されてきたシルリムドンのスンデ通り!さっそくウワサの現場へ行ってみましょう!
スンデビルにはお店がたくさん!
なんといっても2つのスンデビル、「ヤンジ・ミンソッ・スンデタウン」と「ヤンジ・スンデチョン」!ビルの中に入るとワンフロアが1店舗のところと、仕切りの無いオープンスペースに小さなお店が12~3軒並んでいるフロアがあります。このビル中のお店と周辺の個人経営のお店を合わせるとこの通りにはスンデ専門店がなんと100軒以上!どこのお店も"オリジナルの味"をウリにしてますが、伝統と味の面から誰もがうなずける"元祖スンデ専門店"はスンデタウン3階の304号の「27年伝統元祖スンデ」だけだそう。
<ヤンジ・ミンソッ・スンデタウン>
駅から近い方のビル。1階と2階は小さなお店が統合された大型店が1軒ずつ。3階以上は小さなお店が同じフロアで営業してます。ちなみに1、2階の2軒はテレビなどでもたくさん紹介された人気店のよう。大型店の場合はメニューも豊富で"スンデコッチャン"、"ペッスンデ"だけでなく、"アバイスンデ"、"オジンオスンデ"などもあり。
<ヤンジ・スンデチョン>
元祖スンデ専門店「27年伝統元祖スンデ」があるビル。1階の看板には「ヤンジ・ミンソッ・スンデタウン」とありますが、上を見上げると「ヤンジ・スンデチョン」という看板があります。こちらは1階を除く2~5階までスンデフロア。小さなお店がずらりと並んでいます。メニューはほぼ同じでスンデ(ポックン)やペッスンデ、オジンオポックンなど。
遠くからでもスンデを食べにここにやってくる!
昼間にスンデビルに行くとお客さんが少ないですが、スンデ通りの本番は夜!7時を過ぎるとソウル各地からスンデを食べにわざわざここにやってくるんだそう。この時間になるとお客さんの出入りも激しくなり、お店の前では呼び込みもあったりしますが、初めての場合はだまされたと思って入ってみてもいいと思いますョ。もしそこで気にいったらお店の名前と店番号、看板アジュンマ(おばさん)?!を覚えておきましょう。値段はどこも同じなので、地元の人は味とおばさんのサービスと雰囲気でお店を決めているよう。
<ランチにスンデを食べにわざわざやってきたという女のコ。スンデポックンとペッスンデを2人前ずつ注文。ここはとっても有名だから汝矣島や安養からでも来ますョ!』>
本格スンデとは
丸くて黒い韓国式ソーセージ"スンデ"は豚の血と腸で作った安くてたんぱく質&無機質が豊富!貧血、心臓機能強化、脚気の予防になるという栄養価が高い食べ物。もともとは寒い北のピョンヤン(平壌)やハムキョンド(咸鏡道)の食べ物で、今でもスンデといえば"冬に食べる夜食"と言われるほど地元の人は冬にスンデをよく食べます。昔は新鮮な豚の腸をきれいに洗い、もち米とゆがいた八重なりのモヤシを豚の血と混ぜ腸にぎゅうぎゅうと詰め込んだそうですが、こんな"もち米(チャプサル)スンデ"、専門店にでも行かないと食べられません(スンデの中でも高級品なので・・・)。

簡単スンデ&地方のスンデ!
どこでも食べられるのはもち米の粉を固めた乾麺が主材料の安いスンデ。街の屋台でも売ってるようなスンデや、スンデ通りの"スンデポックン(コチュジャンベースのソースとスープで炒めたスンデ)"や"ペッスンデ(油で炒めてソースをかけて食べるスンデ)"などに使われるスンデがこのタイプ。調理法もただ釜で蒸すだけという至ってシンプルなもの。でも豚の血と腸の新鮮度がとっても重要だし、調理する一つ一つの過程で細心の注意を払わなければならないという手の込んだ食べ物でもあります。下手をすると豚特有の臭いがしたり、茹ですぎると中がぐんにゃりとしたり、中を詰めすぎると火を通した時に裂けてしまったりしますからねっ。またスンデは地方によって調理法と味が違うのでいろんな味が楽しめます。例えばイカがたくさん捕れるカンウォンド(江原道)ではオジンオスンデ(イカのスンデ)が有名!これは普通のスンデのように唐辛子&塩ではなく、チョジャン(酢醤油に薬味を加えたもの)をつけて食べます。
<簡単シンプルスンデ>

<簡単シンプルスンデ>

<オジンオスンデ>

<オジンオスンデ>

スンデの食べ方!
地元では老若男女を問わず、誰もが大好きなスンデですが、男女によっても食べ方がちょっと違うよう。スンデをおやつとして食べる女性はトッポッキと混ぜて食べるのが好きなよう(屋台でよく見かけるタイプ)。一方男性はスンデを蒸して薬味と塩をつけて食べる"蒸しスンデ"をお酒のつまみとして食べることが多いようです。それからスンデ通りではお店によってはいろんなスンデメニューがありますが、ほとんどのお客さんがゴマの葉とキャベツ、春雨やお餅などをどっさり入れて鉄板で炒めた"ポックンスンデ"か"ペッスンデ"がほとんど!炒めたり蒸したり、絡めたり・・・スンデの美味しい食べ方はいろいろあり!! (^^)
<スンデポックン>

<スンデポックン>

<ぺッスンデ>

<ぺッスンデ>

ちょっと教えて!!
最後にナビも疑問に思っていたのですが、スンデ専門店に行くとよく見かける「アバイスンデ」、「オソリカントゥ」という文字。これっていったい何?!かといいますと、実際のところ韓国人でも何となく「スンデのことをいう言葉なんだけど・・・」程度しか分からない人が多いとか。実は普通のスンデよりもず~っと大きくてシコシコとした"アバイスンデ"は大きな腸を使ったもの。また"オソリカントゥ"とは一匹の豚から少ししかとれない部分のこと。スンデとは関係がないけれどシコシコとした食感がたまらないとても珍しい部分なんだそうです。(主に情報の早い常連客だけが分け前にあずかれます(^^))

お店情報

『27年伝統元祖スンデ』場所:スンデ村3階304号
電話番号:02-876-7734
営業時間:12:00~翌朝2:00
休業日:隔週火曜日・旧正月と旧盆各2日
『シルリムドントスニ元祖スンデ専門店』
場所:スンデタウン1階
電話番号:02−884-7565
営業時間:24時間
休業日:なし
『伝統スンデコプチャン専門店』
場所:スンデタウン2階
電話番号:02-871-7817
営業時間:9:00~翌朝5:00
休業日:無し

記事登録日:2005-05-26

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2005-05-26

スポット更新日:2012-07-03

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宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供

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