ベスト・フード 「ポリパッ」

モリモリ食べたい!栄養満点、体を元気にするヘルシーな麦ご飯!

こんにちは!ソウルナビです。韓国グルメと言ったらやっぱり人気なのが焼肉やパジョン(チヂミ)、それにサムゲタンや海鮮鍋なんかが挙げられますよね。韓国に行ったらぜひとも食べておきたいものばかりだけど、お肉や海鮮モノといった豪華なものばかりが韓国料理じゃありません~!もっと素朴でもっとヘルシーな韓国料理、たまには食べてみたくなりませんか!?今日はそんなみなさんに、健康的&ちゃんとおなかも一杯になれるおすすめメニュー「ポリパッ」をご紹介しましょう!ポリパッはおいしいだけでなく、栄養満点で食べるだけで体を元気にしてくれる食べ物。食べたいものリストに入るどころか、その存在すら知らなかった人も多いかもしれませんが、そんな方々もこれからはポリパッにハマっちゃうかも!さっそくその魅力をご紹介しましょう!
「ポリパッ」って!?
「ポリパッ」は韓国語の「ポリ(麦)」と「パッ(ご飯)」を合わせた単語で、いわゆる麦ご飯のことを言います。韓国では三国時代の頃から栽培されてきたとされている麦。五穀の中でも代表的な存在で、日本にも中国や朝鮮半島から伝わり、麦ご飯が食卓に出ることもありますよね。韓国で「ポリパッ」と言うと、文字通り麦のご飯そのものを指すわけですが、食堂のメニューに「ポリパッ」とある場合、麦ご飯に野菜をのせて混ぜて食べる「麦飯ビビンバ」が一般的。体にいい麦のご飯だけでなく、たくさんの野菜を一緒に食べることができるので、健康志向の韓国人たちにとってウェルビーングメニューとして注目されています。流行しているメニューではないけれど、ポリパッを扱うお店はソウルでも着実に増えているんですョ。
ポリパッはこんなにエライ!
ウェルビーング料理といわれるポリパッ。どんなふうにヘルシーなのかというと、なんといっても「麦には繊維質が豊富」というのが代表的なポイント!胃にたまらずすぐに腸の方へと降りていく麦は、その刺激によって腸を活発にする力があります。そのため便秘を解消することができるだけでなく、大腸ガンや腸炎などの病気に効果あり。さらにビタミンB1やB2が多いことから脚気(かっけ)の予防にもなるし、鉄分やカルシウムなども普通のお米よりたくさん含まれています。さらに!一緒に食べるたくさんの野菜は乳酸菌と繊維質が高いもの。たくさんの野菜と麦ご飯のセットは栄養価の面でもお墨付きだし、低カロリーなのにおなかが一杯になるといううれしい効果が!そのうえ、胃腸を活発にさせるばかりか血まできれいにするという面もあるんんですョ。
麦ご飯と言っても楽しめる味はいろいろ!
「ポリパッ」は麦だけで炊かれたご飯(「コンポリパッ」)を出すお店がほとんどで、食べると麦独特のプチプチした食感を楽しむことができます。その一方で麦の割合が多いと口の中でなかなかうまく噛めないこともあり、はじめから普通のお米を混ぜて食べやすいように炊いているお店もあります。食べたときの食感がかなり違ってくるので、この比率はポリパッを扱うお店にとっては重要なポイント!(お店によっては注文の際に頼むと麦飯と米を半分半分にしてくれるところもあります。)また麦や米以外に豆などを入れ、味と食感、そして見た目にひと工夫を入れている食堂もあり。ポリパッを注文するとチョングッチャン(納豆汁のようなもの)やテンジャンチゲが出てくることが多く、その汁を少し混ぜて食べるのもGOOD!「ポリパッ」と一口に言っても、食べるお店や食べる人によっていろんな味を楽しめるんですョ。
麦のみ

麦のみ

麦とお米の交ざったご飯

麦とお米の交ざったご飯

豆入り

豆入り

テンジャンチゲなどの味噌味を入れて楽しむもよし! テンジャンチゲなどの味噌味を入れて楽しむもよし!

テンジャンチゲなどの味噌味を入れて楽しむもよし!

主役を立てる野菜たち!
麦だけでも香ばしくておいしいけれど、ポリパッのおいしさは新鮮な野菜たちがさらに引き立ててくれる!お店によって使う野菜やその味付けは違いますが、チャムナムル、コンナムル、キノコ類、ホバッなどが一般的に入れられ、ヨルムキムチなどを入れるのも味わいがアップするポイント^^。使われる野菜類には例として下のようなものがあります。
ポリパッの食べ方は!?
野菜と一緒に食べるポリパッ。ビビンバと一緒で好きなように混ぜ混ぜしながら食べるだけ!特に食べ方はないしおいしく食べられればなんでもOKなのですが、基本はこんな感じ!
1.コチュジャンをお好みで取り(辛いのが苦手な方は少しずつ!)

1.コチュジャンをお好みで取り(辛いのが苦手な方は少しずつ!)

2.ご飯の上にのせます

2.ご飯の上にのせます

3.出てきた野菜を取り

3.出てきた野菜を取り

4.ご飯の上へ。

4.ご飯の上へ。

5.ゴマ油を適量とって野菜とご飯の上にかけます

5.ゴマ油を適量とって野菜とご飯の上にかけます

6.後はまんべんなく混ぜ混ぜ!

6.後はまんべんなく混ぜ混ぜ!

7.そのまま食べてもOKだし、

7.そのまま食べてもOKだし、

8.サンチュなどの野菜にくるんで食べるのもよし!

8.サンチュなどの野菜にくるんで食べるのもよし!

ソウルにあるお店を紹介!

「う~んポリパッが食べたくなってきた~」というそんなみなさんに!ポリパッを食べられるお店をご紹介しましょう~
●サウォレポリパッ(4月の麦飯)
狎鴎亭(アックジョン)の駅前にある麦飯専門店。お昼は行列ができるほど人気とか。こちらは「麦飯」の庶民的なイメージとは違い、ゆっくりと食事を楽しめる高級店ふう。その割にお値段もお手ごろだから、若い女性から年配の方まで幅広い年齢層に人気のお店。看板メニューの麦飯は、お皿にキレイに盛られた約10種類の山野菜のナムルを麦飯の上にお好みでのせ、コチュジャン(唐辛子味噌)やゴマ油で混ぜていただきます。麦飯のほか、サバの煮付け、ポッサム、緑豆チヂミなどメニューも豊富で、地元の人のほか、外国からのお客さんも多いそう。また場所柄、芸能人もくるそうですよ。

住所:ソウル市江南区(カンナムグ)新沙洞(シンサドン)610−5 クジョンビル地下1階
電話番号:02-540-5292
営業時間:11:30~22:00  
●ポリウル
ソウルの中心部からは西に外れた地下鉄2・6号線ハッチョン(合井・Hapjeong・238/622)駅近くにあるお店。観光地ではないエリアで、お店をいっぱいにしているのはここのポリパッにハマった地元の人!ここでは食べやすさを考慮して研究された「麦:米=7:3」の割合をとっています。麦ご飯と一緒に混ぜるナムルはそれぞれの味をしっかり感じられることに気づきます。それもそのはず、この野菜は作りおきも買い置きもしない、朝一番に買い付けてきた新鮮そのものの野菜!一人分でもテンジャンチゲがつくのもうれしいところ。韓食調理師の資格を持っている料理のプロの奥さんと、おおらかな旦那さんが温かく迎えてくれるお店です。

住所:ソウル市 麻浦区(マポグ)合井洞(ハッチョンドン)413−16
電話番号:02-325-8915
営業時間:11:30~22:00   
●ミョンドンポリパッ(シンソルトン店)
地元の人がよく訪れるこちらのお店は豆を入れて炊いたポリパッが特徴的(麦だけでなくお米を混ぜてほしい場合は、あらかじめ注文時にその旨を伝えておきましょう)。豆の色がうっすらついたこの麦ご飯は、麦と豆の両方の香ばしさを味わえます。ここではポリパッ定食を頼むと「コンビジ(おから)」や「チョングッチャン(納豆汁)」も出てくるので、野菜にくるんで食べるだけでなくこれらを混ぜて味の変化を楽しむこともできますョ。全体的に豆を使っているのも印象的で、もちろん野菜類もたっぷり。サツマイモまでついてくるのでかなり満腹になるハズ!麦・野菜・豆・・・と栄養の面でとってもヘルシーなポリパッがいただけます。

住所:ソウル市 城北区(ソンブック)普門洞(ポムンドン)7街(チルガ) 139−1
電話番号:02-3291-3392
営業時間:11:00~23:00                           
●ナメシクタン(南海食堂)
南大門市場(ナンデムンシジャン)の細い路地にズラリと並ぶ食堂の中の一店。いかにも地元っぽい雰囲気で、カウンター席しかない狭いお店はイスとイスの間も狭くて食べるのも一苦労!そんな中で出されるポリパッは、ステンレスのボールに麦ご飯、その上に3~4種類のナムルをのせたもの。見た目からもわかるように飾らない豪快なポリパッ。味は家庭の味といった感じで、特徴的なのがプチプチしたポリパッの歯ごたえ!「麦を食べている」という感覚をじっくり味わえる食感が特徴です。(ちなみについてくるのはテンジャンチゲではなく味噌汁。)地元の人たちと肩を並べ、市場の雰囲気に浸りながらサラッと食べたいポリパッです。

住所:ソウル市中区(チュング)南倉洞(ナムチャンドン)62−19
電話番号:02-319-7245
営業時間:旧正月・秋夕・夏休み各3日                     
●ミョンドハンアリスジェビ※閉店
明洞(ミョンドン)という繁華街にありながら、お手頃価格で食べられるお店。お店のメインメニューは「スジェビ(韓国式すいとん)」で、頼むと麦ご飯にしてくれます。またスジェビだけでなく写真のようなビビンバタイプのメニューもあり、豆もやし、サンチュ、大根キムチなどの野菜類が大き目の器に入れられて出てきます。これにポリパッを入れてしっかり混ぜ混ぜ。コチュジャンだけでなく、お好みでテンジャンも入れると辛味や甘味のミックス感を楽しめます。味を上手に調節して食べましょう!

住所:ソウル市 中区(チュング) ウルチロイーガ(乙支路2街) 200
電話番号:02-757-7736
営業時間:8:00~22:00                            
●夢村(モンチョン)
蚕室(チャムシル)エリアに位置し、ロッテワールド民俗博物館・民俗食堂街の中にある食堂「夢村」。ここでは麦飯と韓国風味噌汁のセット(コンポリパックァテンジャンチゲ)を食べることができます。香ばしい麦ご飯と野菜の組み合わせは辛くしなければお子様でもOKな料理。すぐ隣りが遊園地ロッテワールドで子連れで利用する人が多いと思いますが、お座敷席が並ぶこちらのお店は小さい子がいるファミリーで来るのにもピッタリ。民俗食堂街らしく、韓国の伝統的なインテリアに囲まれての食事。雰囲気と味を両方楽しめるレストランになっています。

住所:ソウル市 松坡区(ソンパグ) 蚕室洞(チャムシルドン) 40−1
電話番号:02-411-4838
営業時間:11:30~22:00    
栄養満点で健康的、それでいておいしいなんてポリパッって本当におりこうさんな食べ物でしょ!?^^韓国のウェルビーングブームはまだまだ健在。「韓国旅行に来てまで麦ご飯なんて・・・」と言わず!たまにはこんなサッパリメニューでおなかを満たしてみてはいかがですか?以上、ポリパッが食べたくてウズウズしてきたソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-02-28

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