関釜フェリー『はまゆう』(下関−釜山)

閉店・移転、情報の修正などの報告

国際フェリーの老舗で優雅な13時間のクルーズを!

アンニョンハセヨ、プサンナビです。釜山は日本から行けるもっとも近い港町。そんな釜山だけに福岡、下関、広島、大阪、対馬など日本の各都市を行き来する国際航路も充実しています。中でも最初に就航し、経済的にも文化的にもいち早く交流を後押ししてきたのが、釜山と下関を行き来する関釜航路です。日本側の関釜フェリー株式会社に属する『はまゆう』と、韓国側の釜関フェリー株式会社に属する『星希(ソンヒ)』が行き交い、毎日運行を実現させています。夜の7時に出航して目覚めれば対岸の港町、釜山。それでは所要時間13時間の旅路をご案内します。
韓国船籍の『星希』→
『はまゆう』
今回、おじゃましたのは日本船籍の『はまゆう』。1970年に就航した『フェリー関釜』以来代替わりを重ね、1998年に就航した『はまゆう』は3代目にあたります。船の名前は一般から公募され、下関の市花でもある“はまゆう”と名付けられました。浜辺に白く優雅に咲く花をイメージしているというだけに、船内はのんびりと長旅を満喫させてくれる施設がそろっています。

お部屋

船室のカテゴリーは、スイート、デラックス、1等(ベッドor和室)、2等の全部で4カテゴリーです。2等以外は各部屋にバスとトイレがつきます(1等はシャワーのみ)。

スイート
至れり尽くせりのスイートルーム。お部屋から直接、プライベートテラスにでることができます。
デラックス
1等室
バスタブはありませんが、2等とは3500円の差しかない優雅なプライベート空間。洋室は2人ルームと4人ルーム、和室は4人部屋になっています。洋室4人部屋のひとつには車椅子でも出入りできるように、入り口を広くした部屋も用意されています。ローシーズンで利用客が少ないときなら2人部屋を1人ユースできるチャンスも!?
2等
いわゆる雑魚寝をする大部屋です。ちゃんと着替えをするスペースは用意されているのでご安心を。2等は1万円以下で渡航できてしまうのがポイントです。貴重品などは、案内所で預かってもらえます。

他施設

船内での支払いはすべて日本円のみになっています。円の持ち合わせが無い場合はドルから円でしたら売店にて、ウォンの場合も少額なら案内所にて両替可能なので、詳しくは案内所にお尋ねください。

案内所
営業時間
(夕)出航後~23:00
(朝)06:00~08:30
分からないことがあったらとにかく案内所に行きましょう。韓国人スタッフの場合でも日本語は問題なく通じるのでご安心ください。
レストラン
営業時間
(夕)出航後~21:00
(朝)06:30~08:00

広々としたレストランでは、出航直後から夕食、朝は朝食を食べられます。日本料理は日本人スタッフ、韓国料理は韓国人スタッフが担当。また韓国料理といってもカルビタンや焼肉定食など辛くない物も揃っているのでご安心を。
日本人に人気のカルビタン定食。まずフェリーの中で韓国料理に入門しておくのに最適な一品です。
乗り物に弱い人でも、とりあえずおなかに物を入れるのが定石。刺激のすくない、うどん・そば定食はいかがですか?
朝食は韓食・和食・洋食メニューから選択します。写真は韓食メニュー
免税売店
営業時間
出航後~21:00
たばこや酒類など免税品の代表格は取りそろえられていますが、売り場スペースの関係で豊富な品揃えとはいえません。ただ日本の伝統小物が置いてあるので、買い忘れたあの人へなんて時には重宝しそうです。ちなみにハマユウスタッフの一押しはオリジナルキャップ!?
ホールバー
営業時間
20:00~22:00
無料でカラオケが楽しめるホール。ビールやおつまみが船内とは思えない手頃な価格で提供されています。日本の人も韓国の人も一緒に使う場なので、ちょっとした異文化交流の場になるかもしれません。
カラオケルーム
営業時間
出航後~23:00
グループ旅行には欠かせないカラオケルーム。歌い放題なのはもちろん、通信カラオケなので曲数も豊富です。
ゲームルーム
営業時間
常時開設
長旅のときは貴重なお友達です。暇つぶしはこれで決まり!
自動販売機
飲料やたばこは自動販売機で気軽に購入できます。注目すべき店は酒類とたばこが免税価格になってること。日本のビールなども安く飲めるので、これを機会に思う存分飲んでおきたいところですね。
船舶公衆電話
日本用の公衆電話と韓国用の公衆電話が2台ずつ並んでいるという、国際フェリーならではの光景です。下関から出航した場合、韓国用公衆電話は深夜0:00以降にならないと使用できません。
給湯室
各デッキに給湯室が備えられているので、お茶を入れたりやカップラーメンを食べるときなどに重宝します。
大浴場
大浴場は大型フェリーの醍醐味。大きな浴槽の中でのんびりと足を伸ばせます。ハマユウの常連さんは乗船したらまず大浴場に行き、湯につかりながら岸から離れゆく情緒を楽しむのだとか。
プロムナード
ハマユウスタッフ、イチ押しの場所がこちら。日本海を眺めながらほっと一息つくにも最適です。

アシスタントパーサーの渡邊達也さんに訊く

こちらは航海の接客サービスを統括している、アシスタントパーサーの渡邊達也さん。乗船歴16年のベテランで、サービスに関する部分はとにかく気を遣われているそうです。

Q.フェリーの旅って?
3代目の『はまゆう』になってずいぶん快適になったと思います。昔の船は天候によってかなり揺れたのですが、今の船はスタピライザーがついているので、大分揺れも抑えられているんですよ。その証拠に欠航率も低いんです。

Q.『はまゆう』のポイントは?
『はまゆう』では日本人スタッフと韓国人スタッフが一緒に働いています。日本人、韓国人共にお互いのいいところを認め合うのが、きめ細かく行き届いたサービスができる秘訣です。うちのスタッフのサービスを実際に感じてみてください。
Q.『はまゆう』のオススメは?
やはり景色でしょう。朝は実際に釜山に到着するのが午前3時頃で関係官庁が開くまで港で停泊します。その停泊場から真横に五六島が見えるんですが、五六島をバックに朝陽が上るんですね。これは是非見て欲しい風景です。
いかがですか?下関から釜山への優雅な13時間(実質航海時間8時間)。旅を満喫するあらゆる施設にスタッフのきめ細やかなサービスが揃った『はまゆう』。時間に余裕があれば是非、船で訪れて見たいと感じるナビがお送りしました。

運行データ

運行ダイヤ

下関発
乗船手続き 乗船時間 出航時間 到着時間 乗用車受付時間
(火曜~日曜)
10:30~18:00 18:00~18:50 20:00 翌08:30 15:00~15:30

釜山発
乗船手続き 乗船時間 出航時間 到着時間 乗用車受付時間
10:00~16:30 16:00~16:50 19:00 翌08:00 10:00~15:30

旅客運賃・料金(はまゆう・星希)

カテゴリー 往  路 復  路
デラックス ¥18,000 ¥18,200
1等 ¥12,500 ¥11,250
2等 ¥ 9,000 ¥ 8,100
1等 身障者・学生割引 ¥ 10,000 ¥ 10,000
2等 身障者・学生割引 ¥ 7,200 ¥ 7,200
子供(6歳~12歳未満) 各等級とも半額(特別室は別料金)
幼児(6歳未満) 同伴する大人1名につき幼児1名が無賃・無料になります。

●スイートは1室あたり使用料280.000円が必要です。(デラックス運賃に加算)
●往復切符を購入した場合、復路が1割引になります。
(ただし、障害者・学生の方の往復割引は適応対象になりません。)
●復路のOPEN切符(6ヶ月間有効)は1等級・2等席のみ対象となります。
●学生割引は1等席、2等席のみ有効です。
●個室はご利用人数に応じてチャージ料金がかかります。
自動車で韓国へ
『はまゆう』の大きな特徴のひとつに自動車に乗って韓国にいけるというポイントがあります。主に魚介類を満載したトラックが乗船することが多いのですが、1日あたり1台は自家用車で韓国に訪れる方がいるそうです。


車 両の長さ 5m未満
往復運賃 ¥78,000
●他、入国に関する諸費用はこちらを参照


船名 はまゆう 星希
国籍 日本 韓国
就航年月日 1998年8月28日 2002年5月22日
国際トン数 16,187トン 16,665トン
積貨重量 4,045トン 3,798トン
船海速力 18ノット 18ノット
最大速力 20.49ノット 20.49ノット
最大搭載人員 旅客438名
船員40名 旅客562名
船員40名
車両積載 乗用車11名
トラック76台
商用車30台 乗用車39台
トラック76台

下関港国際ターミナル
下関駅下車、出口前の階段を上ってダイエー沿いを直進。程なく右側を見ると見えます。徒歩5分。

記事登録日:2003-02-20

ページTOPへ▲

ユーザーアルバム

  • photo

    camon01

  • photo

    camon01

  • photo

    camon01

  • photo

    アトラス

  • photo

    アトラス

  • photo

    アトラス

ページTOPへ▲

関連タグ: 個人 自由

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2003-02-20

スポット更新日:2012-01-04

チェックイン日
宿泊数
部屋数 部屋1 大人 子供