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韓国三宝寺刹の一つとして知られる海印寺。寺内には世界遺産に登録されている八万大蔵経板あり。

アンニョンハセヨ、プサンナビです。今日皆さんにお届けするのは、韓国三宝寺刹の一つ「海印寺」です。世界遺産にも指定されている八万大蔵経(パルマンデジャンギョン)があり、何度か耳にしたことがある方も多いと思います。でも場所がとても行き難い場所にあるので、個人で行かれた方は少ないのではないでしょうか?アクセスもソウルや釜山から直接向かうバスはなく、大邱(デグ)へ行き、そこから海印寺行きのバスに乗り換えて約1時間ほどかかり、まさに秘境の中にある世界遺産という感じが漂っています。ということで、一度は訪れてみたい世界遺産の海印寺を詳しく見ていくことにしましょう。
海印寺の歴史
新羅第40代哀荘王3年(802年)に新羅王室の寄進を受けて、順応と利貞という2人の僧によって立てられた寺院が海印寺の始まり。その後、何度かの火災に遭い、創建当事のもので残っているものは三重石塔など数えるほどしかなくなり、現在の建造物は李氏朝鮮時代の末期(1818年ごろ)に再建されたものです。自然あふれる伽耶山の中腹に建っているお寺なのに、なぜ海という漢字が使われているのか?というと、「静かな 海に万物の形象が映る世界のように、心には万物の心理も同じように映し出される」という華厳経の海印三昧から引用し、名前がつけられたといわれています。こちらには世界遺産に登録されている八万大蔵経や蔵経板殿をはじめ、数多くの文化財が収められています。
伽耶山国立公園の中にひっそりと建つ海印寺
バスや車で海印寺へ向かうとまず入り口には、伽耶山国立公園の大きな門が出迎えてくれます。お寺がある伽耶山自体が公園となっていて、渓谷や緑豊かな森林があり、お寺観光だけでなく、壮大な景色も楽しめるようになっています。
海印寺へ
バスや車を止める駐車場から海印寺までは、緩やかな散歩道を通って徒歩20分ほど。自然いっぱいの散歩道になっているので、ゆっくり見物しながら歩いていくのも楽しいです。
一柱門から海印寺の世界へ
観光地化される前は、市内からこの門の前まで何もなかったそうです。こちらの門から海印寺に入ることができ、「世の中のあらゆる煩悩と分別心を振り払って、清浄無垢の心で仏様の世界へ入る第一門」という意を込めた門になっています。また、この門から蔵経板殿までの総階段数が108階段になっているので、数えながら上ってもいいかもしれません!
鳳凰門や解脱門などを通っていくと、お土産屋さんや日本語のパンフレット、日本語での説明DVDが聞ける広報館があります。無料で聞けるので時間のある方は気軽にスタッフの方に声をかけてみてくださいね。
ナビが海印寺を訪れた時期が、お釈迦様のお誕生日にあたる5月だったので、お寺内は電燈などで飾られていました。
海印図回り
ここでちょっと立ち止まってみると、庭に迷路のように石で図が描かれています。これは、新羅時代の義湘僧侶が創案した図案で、八万大蔵経の真理を示しているんだとか。この図を合掌しながら一回りすると、大きな巧徳を積むことができるといわれています。
本殿の大寂光殿
さらに階段を上ると庭中塔があり、その上に本殿の大寂光殿が見えてきます。いよいよ世界遺産の八万大蔵経が本殿の裏に登場します。
世界遺産「八万大蔵経」
海印寺が法宝寺刹と呼ばれているのは、この八万大蔵経が納められている寺だからです。仏教の力を借りて国の難を克服しようと祈願したもので、1236年から16年かけて作ったのが八万大蔵経。この八万大蔵経の正式名所は高麗大蔵経といいますが、経板の枚数が8万1258枚あることから、八万と呼ばれるようになったといわれています。また、お釈迦様の教えを集大成したものであり、現存している木版の大蔵経の中では世界最古。700年以上もの長い時間を経た現在でも、完璧な木板として保存されているだけでなく、誤字や脱字がほとんどなく、神様が書いたものではないか?!と称されるほど。八万大蔵経は、温度と湿度が一定に保たれる国宝52号の八万大蔵板殿に保管され、観光客の見物も直接、殿の中に入れず、外の格子から見るのみとなっています。(見学時間:夏季8:30~18:00/冬季8:30~17:00)
※内部の見物は公式ホームページにて事前予約
世界遺産に登録されていることを証明する書類もこちらに飾られています。
海印寺聖賓博物館
駐車場やバス乗り場から海印寺へ向かう途中にあるのが、こちらの博物館。海印寺に関わる文化財などが展示されているので、興味のある方は見学されてみてくださいね。

入場料:2023年5月4日以降から無料
観覧時間:10:00~16:00(4~10月は10:00-17:00まで)
休館日:毎週月曜日
世界遺産はいかがだったでしょうか?まじかで見てみると、人間がこの数の板本を正確に作ったことにとっても驚くともに、700年以上前のものがこれだけきれいに保存されていることにも驚きました!ちょっとアクセスしにくい場所にはありますが、ぜひ海印寺へ行って、世界遺産を自分の目で見学してみてください。以上、プサンナビがお送りしました。

記事登録日:2008-06-23

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スポット登録日:2008-06-23

スポット更新日:2013-09-12

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