韓国映画博物館

ハングンヨンファパンムルグァン한국영화박물관

閉店・移転、情報の修正などの報告

韓国映画産業の発展までの歴史がすべて分かる!映像図書館も併設したマルチ文化施設!


こんにちは!ソウルナビです。日本でもいろいろなジャンルの韓国映画が上映され、気軽に韓国映画を見ることができるようになった今日この頃。世界的に有名な韓国人の映画監督も現れ、大きな賞を受賞した韓国映画も少なくありません。今日は、韓国映画の保存・復元と管理している「韓国映像資料院」が運営し、韓国映画に関する情報を発信している施設「韓国映画博物館」をご紹介します。2008年のオープン以来、多くの人が訪れ親しまれてきましたが、2016年3月に全面リニューアル!モニターによる映像展示がぐっと増えて、韓国映画の歴史や映画製作などについてわかりやすく説明していて、映画好きでなくとも一度は訪れたいところです!さっそく行ってみましょう~

注目スポット、デジタルメディアシティにあり!


「韓国映画博物館」があるのはソウルの西北部、新しい韓流のメッカとも言われる上岩DMC(サンアムデジタルメディアシティ)と呼ばれるエリア。メディア・IT関係企業の入った近未来的ビルが建ち並ぶDMCにあるビルの1つ「韓国映像資料院(한국영상자료원、KOFA)」の中に博物館はあります。ちなみに向かいには韓国放送局初の放送テーマパーク「MBCワールド」のあるMBC社屋があります。地下鉄6号線、京義中央線、空港鉄道と3つの路線が通る最寄り駅のデジタルメデアシティ駅からは徒歩約20分ほど。少し遠いのでバスやタクシーを利用するのもいいかも。
向かって左側のビルです

向かって左側のビルです

博物館入口

博物館入口

韓国映像資料院の1階にある博物館

韓国映像資料院のうち、一般の人が利用できるのは地下1階から2階まで。地下1階には映画館「シネマテックKOFA」が、1階には「韓国映画博物館」があり、2階に上がると映画関連の書籍や資料を貸し出し&閲覧できるスペース「映像資料室」があります。3階より上はフィルム保管室や職員のスペースになっています。

●地下1階 シネマテックKOFA(映画館)
●1階  韓国映画博物館
●2階  映像資料室
地下1階の映画館

地下1階の映画館

映画館の案内カウンター

映画館の案内カウンター

2階の映像資料室入口

2階の映像資料室入口

映像資料室内の休憩スペース

映像資料室内の休憩スペース

 
1階の「韓国映画博物館」案内カウンターでは英語・日本語・中国語の音声ガイドを無料で借りることができます(身分証と引き換え)。 展示内容はすべて韓国語なので、 内容を深く知りたい方は借りておくといいですね。案内カウンター脇が博物館の入口。左が常設展示、右が企画展示です。

常設展示

常設展示は「韓国映画の時間旅行」「アニメーションの部屋」「映画・映像の原理」の3つのコーナーに分かれています。映像展示が多いからか展示を照らす以外の場所は暗く、壁の色も黒いので足元にはご注意を。

・韓国映画の時間旅行

1903年の韓国映画創始期から現代の韓国映画に至るまでの歴史を、大きく4つに分けて紹介する博物館のメイン展示。あちこちに小さなモニターがあるほか、大きなスクリーンも設置され、映像を見ていると時間が経つのを忘れてしまいそう。その時代時代のゆかりの品が展示されているので、時代を感じてみましょう。

<1903~1945年>
無声映画時代、日本統治時代の作品が並んでいます。
現存する韓国最古の映画「青春十字路」が大きなスクリーンに

現存する韓国最古の映画「青春十字路」が大きなスクリーンに

監督・俳優だったスター、羅雲奎(ナ・ウンギュ)

監督・俳優だったスター、羅雲奎(ナ・ウンギュ)

古いパンフレット

古いパンフレット

<1945~1972年>
1950年代解放後の映画産業の成長から60年代のコメディ、メロドラマ、青春ジャンルなど韓国映画黄金時代の到来、さらに軍事政権による影響など、韓国映画の歴史を感じることができます。
解放と戦争に関する展示

解放と戦争に関する展示

腕章などが展示してあります

腕章などが展示してあります

ソウル市内の劇場に関する展示

ソウル市内の劇場に関する展示

女性の自立に関する映画「自由婦人」の小道具

女性の自立に関する映画「自由婦人」の小道具

脚本の展示

脚本の展示

大きな撮影カメラ

大きな撮影カメラ

<1972~1986年>
1970年代以降のアメリカ映画の影響と朴正煕大統領による維新体制との対立、1980年代以降の民主化の中で暗中模索の時代、カラーテレビの誕生、スポーツ、成人映画など多様なジャンルの確立など、韓国映画の流れを見ることができます。
1980年代の映像が流れています

1980年代の映像が流れています

いろいろな映画のポスター

いろいろな映画のポスター

フィルムもありますね

フィルムもありますね

<1987年~現在>
1990年代コリアンニューウェーブ独立映画の胎動、そして現代の韓国映画のルネッサンス期まで。観客数1000万人世代、ハリウッド志向、韓流としての映画などを紹介しています。
ヒット作のポスター

ヒット作のポスター

「JSA(2000)」で俳優さんが着ていた制服がありますね~

「JSA(2000)」で俳優さんが着ていた制服がありますね~

だいたい観た?

だいたい観た?

年度別の観客動員数歴代1位映画を紹介

年度別の観客動員数歴代1位映画を紹介

ビデオテープが並びます

ビデオテープが並びます

「風の丘を越えて(1993)」で使われた太鼓

「風の丘を越えて(1993)」で使われた太鼓


・アニメーションの部屋
アニメーション製作に必要な機械を展示したり、アニメーションの製作過程をマンガで教えてくれるコーナー。

・映画・映像の原理
19世紀の貴重な映像関連の展示があります。

見て、聞いて韓国映画を感じよう

常設展示の後半は韓国映画の監督、俳優、脚本家の映画人アーカイブコーナー。タッチパネルで気になる映画人をタッチしてみましょう。プロフィールやフィルモグラフィーが(韓国語ですが)出てきます。また有名な韓国映画音楽が聴けるレコードプレーヤーのパネルもあります。興味のある方はこちらでいろいろ聞いてみましょう。
巨大スクリーンに映し出された韓国映画

巨大スクリーンに映し出された韓国映画

映画関連の本が並びます

映画関連の本が並びます

映画人アーカイブ

映画人アーカイブ

眺めているだけでも楽しいポスター

眺めているだけでも楽しいポスター

サントラを聞くこともできます

サントラを聞くこともできます

次々と有名な俳優さんや監督が出てきます

次々と有名な俳優さんや監督が出てきます

企画展

不定期で内容が変わる企画展示のスペースは、入口から右方向。一定期間ごとに内容が入れ替わります。ナビが訪れたときの展示内容は、韓国でも昨年(2015年)大ヒットを記録した「暗殺」の映画美術に関するもの。ソウルが京城と呼ばれていた1930年代の雰囲気を出すための小道具や衣装の展示、セットによる再現状況を見ることができました。

いかがでしたか?K-POPスターが出演する番組のスタジオや放送テーマパーク「MBCワールド」もあり、また小さい規模ながら免税店もオープンし、外国人観光客が訪れる新観光スポットとして注目を集めています。都心からは少々離れていますが、レストランやカフェもたくさんあるので半日いても飽きないですよ!ちょっと足を延ばしたついでに「韓国映画博物館」にも寄ってみてはいかがでしょうか?以上、デジタルメディアシティの「韓国映画博物館」からソウルナビがお伝えしました!
 

記事更新日:2016-03-29

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2011-10-31

スポット更新日:2016-03-28

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