社稷公園

サジッコンウォン사직공원

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9月には社稷大祭も!李朝の初代国王が設けた社稷壇を中心とする公園。

こんにちは!ソウルナビです。今日は市民の憩いの場として、また国宝級の文化財に接することのできる場所として人気のあるスポット「社稷公園(サジッコンウォン)」をご紹介しましょう。社稷公園は景福宮(キョンボックン)の西側、仁王山(インワンサン)の南東側の麓に位置し、自然豊かで都会にいることを忘れさせるような癒しの空間が広がっています。公園の中央にるのが文化財「社稷壇(サジッタン:史跡第121号)」。社稷壇とは李朝の創設者である太祖・李成桂(イ・ソンゲ)が漢陽(現在のソウル)へ都を移した後、1395年に宮殿や宗廟(チョンミョ)と同時に作らせたもので、国家の平安と繁栄を願う祭祀を行う祭壇です。祭壇のある公園、なんだかパワースポットぽい感じ?!それではさっそく行ってみましょう!

公園内の施設をご紹介!

「社稷公園」は地下鉄3号線キョンボックン(景福宮)駅から徒歩約6分のところにあります。公園は小規模ながら、見所が意外とあるんです!ちなみに公園入口には案内板がありますが、完全復元予想図のよう?

公園内には以下の様な見どころがあります。

社稷壇正門
社稷壇
栗谷李珥と申師任堂の銅像
檀君聖殿
それでは1つ1つ、見て行きましょう。
■社稷壇正門(サジッタンチョンムン)
宝物177号。公園入口にある社稷壇の正門。1394年に祭壇と共に建てられ、シンプルながらも端正で荘厳さが感じられます。現在の正門は再建されたもので、都市計画により元の位置から14m後ろにずらされた位置にあるそう。

■社稷壇(サジッタン)
史跡第121号。国の根幹となる農業の繁盛を祈願し、李朝の太祖4年(1396年)、国家が土地の神様(土神)と穀物の神様(穀神)に祭祀を行うため建てられた祭壇。
こちらでは毎年9月か10月、社団法人全州李氏大同宗約院の主管で社稷大祭(サジッテチェ)が行われます。神聖な場所なので社稷壇の中には立ち入りはできませんが、低めの塀に囲まれているので中の様子を伺うことはできます。神社の鳥居のような赤い門はホンサルムン(紅箭門。赤く塗った門に丸い柱を2本建て、屋根なしの赤い桟を支えている)。東西南北の4ヶ所にあります。

栗谷李珥と申師任堂の銅像
社稷壇裏手の運動場にあるのが栗谷李珥(ユルゴクイイ:1536−1584)とその母、申師任堂(シムサイムダン:1504~1551)の銅像。栗谷李珥は朝鮮王朝時代の有名な儒学者兼政治家だった人物で、5,000ウォン紙幣の肖像画のモデルになっています。栗谷路(ユルコンノ)という通りもありますね。申師任堂は栗谷李珥の母で、韓国では良才賢母としてリスペクトされている人物。5万ウォン紙幣の肖像画のモデルとしても知られています。親子でお札のモデルなんてすごいですね、機会があればお札をまじまじと眺めてみるのもいいかも!運動場には運動器具がいくつかあって、ふらりと立ち寄って運動する市民の姿もちらほら。
栗谷李珥の銅像

栗谷李珥の銅像

申師任堂の銅像

申師任堂の銅像


檀君聖殿(タングンソンジョン)
運動場内にある階段をのぼり、緑の中を進むと見えるのが檀君聖殿の入口です。檀君は韓民族の始祖として奉られている古朝鮮(檀君朝鮮)最初の王様で、聖殿には政府から制定された檀君の御影像と小さな像が置かれています。1973年、聖殿はソウル市から保護文化財に指定されました。
黄鶴亭(ファンハッチョン)
光武2年(1898)、李朝第26代王、高宗(コジョン)の命令で慶煕宮(キョンヒグン)の会祥殿(フェサンジョン)の北側に建てられた射亭(弓場)。日本統治時代に現在の位置に移されました。今も弓術の各種行事が行われていて、弓を引く人たちの姿を見かけることができます。
2014年9月には国弓(クックン)展示館がオープン。5つのテーマに分かれ、黄鶴亭の歴史や弓矢の展示や関連資料を鑑賞することができます。ちなみに黄鶴亭あたりに仁王山に上がっていく登山道があるので時間に余裕のある方は、のぼってみることをおススメします。
■その他施設
社稷公園周辺にはその他に子ども公園やソウル市教育庁子ども図書館などの公共施設があります。またトイレも公園内に2ヶ所設置されています。
子ども公園

子ども公園

子ども図書館

子ども図書館



いかがでしたか?景福宮や光化門(クァンファムン)などの中心地からちょっと足を伸ばして、自然いっぱいの静かな公園でひと休みするのもいいかも?ここにやって来ると、時間がゆっくり流れているような感覚になり、とってもリラックスできます。それはきっと社稷壇がもともと荘厳で神聖な場所であるからかも。黄鶴亭で伝統武芸の歴史の重みを感じ、公園内の銅像や聖殿を見て韓国の偉大な歴史人物に思いを馳せてみては?また毎年9月か10月に行われる社稷大祭も機会があればのぞいてみてくださいね。以上、社稷公園からソウルナビがお伝えしました。
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記事更新日:2014-09-24

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2001-10-23

スポット更新日:2014-09-16

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