ソリちゃんの「李家(イガ)韓国家庭文化体験ツアー」体験 レポート!
韓国に来たことを実感!韓国文化をさらっとおさらいしちゃう体験ツアー
こんにちは!ソリです。夏休みがだんだん近づいてきた今日この頃。この機会に海外へ!っと、今から旅の計画でワクワクしている方々も多いんじゃないでしょうか?海外旅行に行ったら観光地を巡って写真を撮ったり?おいしい料理をたらふく食べたり?…っとやりたいことを挙げていたらキリがない!そんな中でも「現地の文化をできるだけ身近に感じて帰ってくること」ってやっぱり魅力的ですよネ。現地の人と話したり色々な文化的体験をすると、その土地に行ってきた甲斐があるってもの!今回ソリはそんな気持ちにピッタリなツアー、「李家(イガ)韓国家庭文化体験」に参加してきました!伝統家屋の中で韓国の服を着たりキムチを作ったりできちゃうツアーで、時間も短くコンパクト。さっそく、体験リポートすたぁと!
こちらで行なっているツアーの内容はこのとおり
※コース内容は取材時のものです。
Aコース
時間:10:30-13:30/15:00-18:00
伝統茶、韓国伝統衣装体験、韓国礼儀作法、記念撮影、キムチ作り、伝統家庭料理食事
Bコース(Aコースの家庭料理の食事がないコース)
時間:10:30-12:30/15:00-17:00
伝統茶、韓国伝統衣装体験、韓国礼儀作法記念撮影、キムチ作り
Cコース(伝統茶&韓国衣装体験)
時間:10:30-11:30/15:00-16:10
伝統茶(伝統菓子付き)、韓国伝統衣装体験、韓国礼儀作法、記念撮影
特別コース(韓国伝統衣装体験&パジョン作り&韓国家庭料理)
時間:18:00-20:00
韓国伝統衣装体験、記念撮影、パジョン作り、韓国家庭料理食事
短い時間でちゃっちゃと体験できるコースがよかったので、ソリはBコースを選択することにしました!これなら2時間だけだし、エステにグルメにと旅行の予定がいろいろ詰まっている観光客の方にもちょうどいいかも。
伝統家屋がお出迎え!
「李家」の最寄駅は地下鉄3号線アングッ(安国・アングッ・328)駅。ここは仁寺洞(インサドン)の最寄り駅だけど、今日行くのは仁寺洞とは反対側。エリアで言うと三清洞(サムチョンドン)・北村(プッチョン)エリア。ナビのマップを見ながら行くと、駅からかなり北上する感じ。写真は道路に面した入口ですが、特に看板も出ていなくてちょっとわかりづらい!下の写真のように「68」と、住所とは別の番号がはられてあるのでそれも目印になるかも。ぎぎぃ?っとドアを開けるとそこに広がっていたのはこじんまりとした小さなお庭。なんともステキな韓国伝統家屋が迎えてくれました?!この家屋はリモデリングされたものなので古?い感じがするわけではないのですが、数百年経つという木材をそのまま使っているだけあって味のある雰囲気がちゃんと残ってる!縁側(?)には竹ザルに入ったナツメや石臼のようなものが置かれていたり。最近の一般家庭には無い景色に、ついつい開始時間が迫っているのを忘れて隅々まで眺めちゃいました。
こちらの家、「ピンポーン」と押して家の中に入る…な?んてことはなし。ここはドアも現代の家にあるようなものじゃないんですね。靴を脱いで部屋の中に入るとこれまたムードのある空間が!床は板になっていて、いろいろな小物や飾り窓などが置かれています。韓服姿が上品な先生方に奥の部屋へと案内してもらい、そこで改めて「よろしくお願いします」とご挨拶。この部屋がまたこじんまりしてかわいらしい?!座りながら部屋をぐるりと見回すと、韓国的な小物がいろいろと飾られています。部屋に合わせてなのか、置かれてある韓国の家具なども小さめ。民俗博物館などでよく見られる部屋の感じだけど、それが良い具合に現代的にアレンジ。居心地は普通の家にいるかのようにくつろぎモードです。このお部屋にしても建物の外観にしても、リモデリングした時には「昔のままの様子を残すこと」を基本として、古すぎるものだけ手を加えて直したんだそう。そんな様子だから、この建物に入ると「うわ?」と感嘆の声をあげる人も多いんだとか^^
コースに入る前に、先生と一緒に今日のスケジュールの確認をし、そのあとはお部屋や家屋の説明などをしていただきます。ソリは部屋に飾られてある小物や家具に興味津々だったのでここで質問開始!たとえば額に入れてかけられていた「指ぬき(裁縫の際に使うもの)」があったのですが、それについて質問したときは日本の指ぬきとの違いを混ぜて説明してくれました。そんな感じでいろいろ質問すればしっかり答えてくれるし、もちろんすべて日本語。こうやって現地の人からダイレクトに教えてもらう方が楽しく勉強できちゃいますよね?。
★伝統茶とお菓子でほっと一息!
ソリが先生との談話を楽しんでいるころ、もう一方の先生が用意してくれていたのが伝統茶と韓国のお菓子。さっそくいただきま?す!お菓子は油菓(ユグヮ)と呼ばれるものと、韓国のお餅。油菓は韓国のお餅やさんなどで扱っている伝統菓子。日本ではあまり見ないものなので、食感とともに珍しさを感じられるかも。油を使って作られたわりにはさっぱりしていて、若干歯にくっつくような感じ。オレンジ味やプレーンなど味に種類があるのでそれを一つ一つ説明してくださいました。お餅はもち米を使ったものだそうで、五味子茶(オミジャ茶)と一緒にいただきました!お茶の入った器がこれまたステキなんですね。いいな?と思っていたら、先生いわく、観光客の人からも「買って帰りたい!」という声をよく聞くそう。仁寺洞などに行けば伝統茶のお店がたくさんあるし、何度も飲んできたお茶。でもよく考えてみたらこんなふうにお座敷タイプの席に腰をおろして飲んだのは初めて!部屋は韓国色あふれるものだし、言ってみれば完全個室状態ですよね!?そりゃまったりもできるってもんです^^
★チマチョゴリ体験
お茶を飲んで一休みをしたら、お次は韓国の伝統衣装体験。部屋を移動して韓服(ハンボッ)、いわゆるチマチョゴリ選びからスタートです!いろいろなタイプの韓服がかけられていて迷っちゃうけど、こういうふうに選んでいる時間がやっぱり楽しい?!先生から色合いのアドバイスを受けながら、今まで着たことのなかった「宮中チマチョゴリ」をセレクトしてみました!前の部分が一般のチマチョゴリと違っていてなんだか華やか?!ソリはこの日、髪の毛を結ばすに参加したのですが、ちゃんと「らしく」なるように飾りつきのゴムや髪飾りも選んで貸してくれました。普段は着ることのない服だからこそ、まさに韓国に来たことを実感!これは記念になりますよね。優雅な宮中の韓国女性(気持ちだけ)に変身♪
★韓国礼儀作法を学ぼう!
チマチョゴリを着て、見た目だけは韓国女性に近づけたか!?というところだったのですが、いやいや中身も伴わないと。てなわけで今度は韓服を着たまま礼儀作法を教えてもらいます。まずはじめに教わったのがおじぎの仕方。具体的にやったのは「パンジョル」と「クンジョル」の練習です。「ジョル」とはおじぎのことで、パンジョルのパンとは半分という意味。クンジョルは直訳すると「大きなおじぎ」で最高の敬意を表すときに行います。前に手を組み礼をする際は、ソリの選んだ宮中韓服の場合は手を前の飾り(というか服)の中に入れておじぎをするんだそう。知らなかった!
先生はそれぞれのおじぎに対して詳細な説明をしながら、手の位置、座り方、頭の下げ方、立ち上がり方…などなどを指導しながら目の前でお手本を見せてくれます。「ではやってみてください?」の声とともにソリもやってみるのですが、これがけっこう大変!「左足を曲げて…ゆっくり腰を下ろして…」と呪文のように唱えていても順番間違えるし、スカート踏んで転びそうになるしで大苦戦っ。見た目はすごく簡単なのになんで!?ゆっくり動こうとすると普段と違う筋肉を使うのか、意外としんどい!汗も出てきた?。実際やってみてわかるもんなんですね、こういうの。
座り方も美しく!
ジョルのあとは座っている姿がきれいに見えるような座り方の説明。右足だけ立てて右ひざに手を置きます。チマ(スカート)で足は見えないけど、そもそも片足を立てて座るなんて正座文化の日本とはまったく違いますね。先生がやるととってもきれいなのに、これまた私がやるとキマらな~い!やっぱり一筋縄じゃいかないみたい。悪戦苦闘してなんとかマシな形になったとき、先生が写真を撮ってくれましたョ。最後には「クンジョル」をもう一度。両側に先生が立ち、左右からソリを支えてくれます。韓国の結婚式のときなど衣装が重くておじぎをするのが大変なときにこういう方法でやるんだそう。
礼儀作法を教えてもらった後は、現代風にアレンジされた「現代韓服」についての説明。昔の韓服だと、たとえば袖の部分が長くて何か作業する時に汚してしまいかねないそう。そのため現代韓服は袖を短くしたり、前についている長いヒモをボタンタイプにしたりと工夫がされているんですって。他にも男性のズボンもゴムや紐をつけることで着替えが簡単になるようにされているんだとか。実際に見せてもらいながら説明を受けたのでわかりやすかったです。なんだか学生時代の授業みたいでおもしろかった!
★いよいよキムチ作り!
今回の体験ツアーの中で一番楽しみにしていたのがこの「キムチ作り」!韓国料理に必ずと言っていいほどついてくるキムチはそれだけで立派な韓国料理。こんなに有名&人気の食品なのに、ソリは食べるの専門、今まで一回も作ったことなど無かったんです(汗)。貸してくださるエプロンを着用し、楽しみでテンションあがりまくり。案内された部屋に行くと、野菜や調理器具が用意されていました。今回キムチ作りに使う材料は、白菜・大根・ネギ・ニラ・ショウガ・ニンニクなど。ビニールの手袋をはめるように言われ、まな板の前に座ります。ここでは先生からのキムチ・野菜についての説明が。大根などは日本のと違って水分が少ないとかそういうお話。そういえば前にオイ(キュウリ)キムチを日本で作ったという話をしてくれた韓国の子が、水っぽくなって大失敗したと言っていたっけ。野菜の水分なども国が違うとある程度違うものなんですね。
調理スタート!
まずは大根をスライスする作業から。包丁を使うのではなく、スライサーを使います。流れは先生が見本を見せてくれてからマネをする形。そのあとはショウガとニンニクをつぶします。先生につぶす時のポイントは何かと聞くと、「力いっぱい叩くようにつぶすこと」だそう!「ここはマンションじゃないですからいくらでも力を入れて大丈夫です!」と笑いながら話す先生^^思いっきりやれば日ごろのストレス解消にもなる!?ちなみにこのツアーは本来2人以上から予約可能なので、1人が大根をすり、他の人がニンニクをつぶし…というふうにみんなで分担するそう。今回は特別にソリが全部やることになりましたが、みんなでワイワイ作るのも楽しそうですよね?。
ネギなども切って、大きなタライ(?)に野菜を入れていきます。
ここで味付け!
キムチの「味」を作り出すために今回使うのは、唐辛子・アミ・砂糖・いりこのエキス・ゴマなど。ここででんぷん質の液体とあわせ、野菜に混ぜていきます。手を使って混ぜていくのですが、どうもうまく混ざらない…。すると先生のチェックが入り、「少しもむようにするといいわよ?」とのこと。なるほど、全然混ざり方&色の付き方が違いました!だんだん真っ赤になっていく野菜たち。「唐辛子ってだいたいどのくらい入れるんですか!?」と聞いてみると、「分量測って作る人はいないでしょうねぇ」とニコニコ話す先生。それもそっか。こういうのは味をみながら足していくんですよね。時おり味見をしながら調節していきます。ちなみに塩気はこの時点でちょっとしょっぱすぎると思うくらいが良いんだとか。
薬味を挟むのも丁寧に
これまでに野菜で作ったものがいわば薬味的なものになり、それらを白菜に挟んでいくのが次の作業!まずは白菜全体に薬味を塗るようにし、そのあと一枚一枚に挟んでいくんだそうです。これ、テレビで見たことあったのでやれてうれしいな?ルンルン♪と思っていたら、ソリは重なった白菜の葉に気づかず、とばしてめくってしまうことが多々あったよう。自分では気づかなかったのに、それを先生がすかさずチェックして教えてくれました^^;最後は一番外側の葉で包みこんで終わり!キムチの中でもかなりオーソドックスな作り方のようで、特に難しい作業も無く終わりました。これで正真正銘のmyキムチのできあがり?!
真空パックに入れて包装!
出来上がったらビニールに入れて真空パック包装にしてくれました。さらにうれしいのがプラスチックの入れ物に入れてくれたこと。持ち手も付いていて持ち帰りにも便利でした。今ぐらいの季節なら冷蔵庫に入れて3?4日後くらいに食べるのが一番おいしいそう。旅行者の方はホテルに戻ったら冷蔵庫に入れるのを忘れずに!というお話でしたョ。肝心のお味について!ソリは「塩気を多めに」の言葉に調子に乗って味を濃くしすぎたのか、辛いよりもかなりしょっぱめのキムチになってしまいました?(味見したハズなのに…)。一緒に食べてもらった韓国人の友達には「味はしょっぱめだけど爽やかだし新鮮な味だね」と苦しいフォローをもらいましたが(苦笑)、食べ慣れていない味に仕上がったところに手作りのおもしろさが感じられました!あ、たいていはみなさんおいしく作られるのでしょうけど^^;もし日本に住んでいたら、「初めてつくったキムチだよ?!」って両親やいろんな人に食べてもらいたかったな、とも感じました。
これでソリの参加したBコースは終了!キムチ作りも楽しかったけれど、韓服体験もけっこう楽しめました。よくエステとかでチマチョゴリを着られるコーナーがあるけれど、やっぱりこういう伝統家屋で着てみるとまたずいぶん雰囲気が違って趣あり。ふるまいもしっかり学べますしね。コースによっては伝統家庭料理を食べられるものもあってそっちも参加してみたかった気も。でも時間がなかったり、あらかじめ行きたかった食堂をリストアップしている方にはこのBコースでいいかもしれません。だだっぴろい敷地&建物ではなく、いい意味でこじんまりしていたこの「李家」。伝統的な家屋なのに、誰か友達にお呼ばれされた気がしたのは先生方のあたたかい雰囲気のおかげかな。度を越すほどじゃいけないですが、適度に質問をするとそれに対してどんどん教えてくれるので、お話を楽しみながら体験されるといいと思いますよ。文化体験系をしてみたい方、次の旅行に加えてみてはいかがですか?以上、ソリでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日 :2006-06-12
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