国立国楽院「土曜名品公演」

クンニックガグォン・トヨミョンプンコンヨン국립국악원 토요명품공연

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韓国伝統芸能を堪能しよう!

国立国楽院では毎週土曜日、韓国伝統芸能の公演が定期的に行われています。特に夏休みなどの学校が休みの時期は小学校高学年から中学生ぐらいの子供たちがたくさん公演を見に来て、場内は満員になることも。もちろん、外国人の姿もちらほら。舞台は観客席よりも下に設置され、せり上がり(舞台が下から出てくる装置)もあります。舞台の横には電光掲示板があり、演目の名前や演奏者の名前が表示されます(韓国語と英語のみ)。また一部歌の歌詞も表示されます(韓国語のみ)。土曜名品公演は民俗楽団別公演、人類無形文化遺産、総合プログラムなどさまざまなプログラムがあり、国楽院ホームページで確認できます。
ナビが訪れた時の演目は8つ。それでは一つずつ簡単に説明をしながら、ナビの感想も少し添えたいと思います。

1.チョンアクヨンジュ

古宮の絵をバックに、古式豊かな民俗衣装。日本からみれば「お~中国文化の香りもする」という感じでした。宮廷音楽の一つで、派手さはありませんが、昔の韓国の宮殿ではこういう音楽が流れていたんだろうなあ、とはるか昔の韓国を思わず想像させるような音楽です。日本の雅楽にも似たような楽器があったような、なかったような?

2.チュンミョンガ

男の人2人の演奏に合わせて、女性歌手が歌っていました。ゆっくりしたテンポの張りのある歌声が楽しめます。でも、歌詞の意味がわからなかったので残念。きっと、意味がわかれば、もっと楽しめて、ちがった感想が持てたのでしょうけど。床に座って歌う姿がなんとなく新鮮でした。

3.ピリサンジョ

長鼓(チャンゴ)と笛の演奏。笛の独特な演奏方法がとても印象的。震えるような笛の音が耳に残ります。同じ長鼓(チャンゴ)でも、叩き方・叩く場所・バチの種類で異なる音色が出るので、長鼓(チャンゴ)の音色にも注目。バチが日本の太鼓のバチとは異なり、ちょっと平べったい感じです。

4.チュンクァンホ

原色の派手な衣装ではありますが、踊りは地味な感じでゆっくりしたテンポ。緑の部分は袖の一部ではなくて、手首の部分から円筒状のものをつけて、それを振って踊ります。昔、宮中で踊られていたようです。女性が韓服(チマ・チョゴリ)は日本でもおなじみのスタイルですが、男性が韓服を着ているのを見ることって、劇場とか結婚式ぐらいしかないので、ここでじっくり見ましょう。靴も先がちょっと上向いていて、とても韓国らしい感じです。

5.チンヒャンム

日本の琴に似た楽器と長鼓(チャンゴ)の演奏。日本の琴とよく似た音色ですが、演奏方法が(と、いうよりも音の作り方が)ちょっとちがうようです。一部分、とってもビブラートが効いているというか、なんと説明していいのやら。演奏がいつ終わるのかよく分からなくて、曲の途中で拍手をしてしまいました。でも、韓国人の人もいつ終わるのか、よく分からないんですって。

6.チャンゴチュム

女性5人による長鼓(チャンゴ)を演奏しながらの舞踊。今までの演目と比べると、一気に華やかな雰囲気になります。重い長鼓(チャンゴ)を持って演奏しながら、5人の息がピッタリ合った踊りはとってもきれい。あんなにくるくる回って、目がまわらないのかなあ~って思うほど、くるくる回ってました。もちろんプロの人だから、回った後にふらふらしている様子はありません。

7.ナムドミンヨ

ミンヨは民謡のこと。日本の民謡と感じがとてもよく似ています。田舎の風景のバックを背景に4人の女性が民謡を歌います。ソロのところは、一人一人の個性がよく出ていて、それぞれの歌手の歌い方、声の質の違いがよく表れていました。これも、歌詞の内容がわかれば(韓国語がよくわかれば)、もっとよかったかも。

8.パングッ

打楽器を手にし、軽快なステップを踏むパングッ。公演の最後をしめくくるには最高の演目です。4人のチームワークも見所ですが,一人一人の個人芸にもご注目。帽子に付いている白いリボンを空中で躍らせるように飛び跳ねるところは、拍手喝采。カネ、太鼓の音もにぎやかに、公演全部が終了します。

記事登録日:2000-08-07

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関連タグ: 韓国伝統 古宮 国楽

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2000-08-07

スポット更新日:2015-01-15

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部屋数 部屋1 大人 子供

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