チョウンノム・ナップンノム・イサンハンノム(良い奴、悪い奴、変な奴)」記者会見!

「ノムノムノム」まもなく公開!記者会見の会場は記者・ファンたちでごったがえし!

こんにちは!ソウルナビです。今月(2008年7月)17日、イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、チョン・ウソン主演の話題の映画、「チョウンノム・ナップンノム・イサンハンノム(良い奴、悪い奴、変な奴)」がとうとう公開されます!もしかしたら、今ナビをご覧の方の中には、一足先に映画を見たという方がいらっしゃるかもしれませんね。というのも、昨日(7日)地元の記者試写会&記者会見が行われたんですが、その前日!1日でも早く映画を見たい!!と異例の日本人向けの大規模な特別試写会が蚕室オリンピック体操競技場で行われ、会場にはたくさんのファンたちが日本から集まったそうなんです。ナビは記者試写の方に行ったんですが、こちらも試写会史上こんなことがあったのか?!と思われるほどたくさんの記者、ファンたちが集まり、1200席あった試写チケットはあっという間に底をつき、最後は長打の列をなして待っていた記者たちのチケット争奪戦が繰り広げられたほど。ではさっそく、そのもようをお伝えしましょう!

「チョウンノム・ナップンノム・イサンハンノム(良い奴、悪い奴、変な奴)」

略して「ノムノムノム」。タイトルが長いので、地元ではこう呼ばれています。監督は「静かな家族」、「甘い人生」のキム・ジウン監督、主演はイ・ビョンホン、ソン・ガンホ、チョン・ウソン。制作費は170億ウォン、中国と韓国を行き来しながら約300日間という長い撮影期間を経てとうとう今月公開。クランクインの頃から、3人のトップ俳優が出るということで韓国国内でも話題になっていましたが、今年の5月に行われたカンヌ映画祭のノンコンペティション部門で公開され、大好評を得てさらに話題に。
ストーリーは…
時代は1930年代の満州。激動期を生きる朝鮮の風雲児、3人の男たちが運命のように列車の中で出会う。金になるなら何でもやる殺し屋、ドウォン(チョン・ウソン)、最高でなければ耐えられない馬族団のボス、チャンイ(イ・ビョンホン)、雑草のような生命力の持ち主、列車強盗犯のテグ(ソン・ガンホ)。彼らはお互い何者か知らないまま、テグが列車強盗中に見つけた地図を手に入れようと、大陸を縦横無尽に疾走しながら追撃戦を繰り広げる。正体不明の地図一枚を巡って、さまざまな推測が行き交う中、日本軍、馬族団までその中に加わり・・・
当日は予想以上にたくさんの人が集まり、試写が2日に渡って行われました。しかし、舞台挨拶、記者会見は7日のみということで、ナビも記者会見の会場に足を運ぶことに。まずは映画を見られなかった記者のために、メイキングを流したあと記者会見がスタート!主演の3人と監督が舞台に登場です!俳優たちはカンヌ以来2度目の試写とのことですが、イ・ビョンホンさんが最初の挨拶で「カンヌよりもドラマ色が濃くなった」といっていたように、今回は国内用に編集したものだとか。ではさっそく、監督・俳優がそれぞれ挨拶をしたあと、本格的に記者会見スタート!
Q思ったいたよりもCGが多かったんですが、監督はCGについてどうお考えですか?
監督:今回最終作業でCGなどを使いましたが、アクションに関してはスタントマンを使わず、ほぼ100%リアルアクションです。そのため危険な撮影は多々ありましたが、その分、久しぶりに緊迫感あふれる迫力あるアクションを楽しめると思います。本当はアクションシーンを撮るのに、ワイヤーをはじめ最先端の装備を使いますが、経費の関係で…ワイヤーマンが大活躍で…。また今回の映画に登場する人物も、あらゆる人種が集まり、衣装だけでも500着を超えるほどでした。さらに動物も馬、鶏をはじめいろんな動物が登場します。その辺も含め、韓国映画界の中で久しぶりに活気が感じられる映画に仕上がっていると思います。

Qキムチウェスタンと呼ばれることについては?
監督:テンジャンウェスタンでも、ビビンバウェスタンでも、ハーブウェスタンでも…前に入るのは何であろうと構いません。ただ、西洋のウェスタンのカラーをわざと消そうとはせず、韓国的なウェスタンを作ろうと思っていました。もともとこの映画を作ろうと思ったきっかけは、韓国の中の大陸的な気質を表現したかったもので、広野を縦横無尽に疾走する男たちのロマンを激動の時代の満州を背景にウェスタンを作るに至ったんです。

Q音楽もとてもよかったんですが、何かもとにした曲があったんですか?
監督:「甘い生活」の音楽監督にお願いしましたが、さっきも言ったように、イメージは縦横無尽に砂漠を疾走する男たち、だったので、ラテン系の音楽が中心になっていると思います。

Q制作社の立場として、制作費・制作期間を守る監督が好まれますが・・・(笑)今回の作品で制作費も期間も当初の予定をオーバーした理由は?
監督:「ラビアンローズ(エディットピアフ-愛の賛歌)」という作品の中でエディット・ピアフが言った台詞が思い出されるんですが、歌を歌える状態ではないのにも拘わらず、周りに人たちの前で言うんです。「舞台を観る観客に限界はない」と。つまり、限りない観客の満足への挑戦、欲ですね。撮影を進めれば、進めるほどさらに欲が出て、もっと良い作品をつくりたい、もっと観客が満足する作品をつくりたいと、制作費、制作期間が予定より伸びた訳です。その分、良い作品が作れましたし、多くの人に愛され、認められればいいと思います。

Qお互い今回の作品を決めたのは?特にイ・ビョンホンさんはキム・ジウン監督の「甘い人生」でかなりの苦労をされたと聞きましたが、今回また監督の作品をやることにしたのは?また途中で辞めたいと思ったことは?
ソン・ガンホ:撮影中は何度も辞めたいと思いました(笑)今回キム・ジウン監督とは3回目、イ・ビョンホンさんは2回目、チョン・ウソンさんは一緒に仕事をしたことはないですが、普段から中のいい後輩です。そんな気心の知れた仲間、すばらしい監督、俳優と一緒に作品ができるということでやることにしました。
イ・ビョンホン:普段から俳優たちの間でこんな話をするんです。「オーシャンズイレブン」みたいに気の知れた俳優仲間と一緒に映画をつくりたいと。でも実際に作品をやるとなると、そう簡単ではないんですよね。今回も決めるのに少し時間がかかったんですが、もともと監督のファンでしたし、大きなポイントも逃さず、細かいところまでうまく、しっかり表現する監督と一緒に作品をやりたいと思い、監督を信頼して決めました。監督の作品、「甘い人生」での撮影は本当に大変で、特に17対1で殴られ、土に埋められるシーンは二度とやらないと思ったんですが、出来上がった作品を見ると、その気持ちも薄れ・・・今回もその薄っすらとした思い出、記憶のためにやることに…。また、もともと一度決めたら後悔はしない質なので、今回も途中で辞めたいと思うことはありませんでした。
チョン・ウソン:話が来たとき、やらずにはいられない、やらない理由が見付からないという感じでした。内容はもちろん、イ・ビョンホンさん、ソン・ガンホさん、そしてキム・ジウン監督と共に作品をやるという話を断る理由がなかったですね。(中国ロケは「チュンチョン(中天)」に続き2回目では?という質問には…)前回の作品のロケ地とは場所が違い、なんせ広い中国なので、撮影の雰囲気もまったく違いました。
Qトップスター3人の共演ということで、やはり競争心というか、他の俳優を意識することはなかったんですか?
ソン・ガンホ:ありましたね。競争心というより、辛い撮影は他の2人がやってくれればと思ったり・・・(笑)撮影中は3人ともキャラクターがまったく違うので、それぞれの役に没頭するだけ。意識して演技することはなかったです。
ビョンホン:撮影中は特になかったんですが、競争心というより、撮影後のモニターリングのとき、チョン・ウソンさんがすごく格好よく映っている、とか、ソン・ガンホ先輩が笑いをとっておいしいところを持ってったとか・・・(笑)そういうのはありましたね。
チョン・ウソン:撮影自体、大変なシーンが多かったんで、ただそれに夢中になっていて、お2人に競争心を抱いて演技する余裕はなかったですね…。もともとお2人がすばらしい俳優ですし、今回も撮影の合間にモニターでアクションシーンや危険なシーンなどをお2人がこなしているのを見て、刺激されるというか、私ももっと頑張らないと、という気持ちにはなりました。
監督:付け加えると・・・イ・ビョンホンさんは撮ったあとに、ソン・ガンホさんが両手に銃を持っていたら、俺も2本持たせてくれ、とか、あ、ある日は私が着ていたTシャツを見てうらやましがったり・・・なんてこともあったんですけどね(笑)
イ・ビョンホン:(反論?!)いや(笑)、隣の畑がよく見える・・・というような役者の心理を言っただけで(笑)今回の映画ではそれぞれの役柄にあった演技があり、それぞれの役に専念したと思います。また、肉体的に大変なシーンが多かったんですが、気の合う監督・俳優・スタッフと一緒に撮影をしながら、ユーモアが言い合える、通じるというのは撮影する上で大きな力になったと思います。その力で辛い撮影も絶えられましたと。
記者会見の後はフォトタイム
ソン・ガンホ(イサンハンノム役):ヘアスタイルは「オールドボーイ」のチェ・ミンシクの短いバージョン?!今回の映画ではソン・ガンホ式のコメディが至るところに光ってます。
イ・ビョンホン(ナップンノム役):撮影のためか、かなり痩せた感じのイ・ビョンホン。映画の中では「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップを連想させるメイク、そして髪型ともにぴったり・しっくりです。
チョン・ウソン(チョウンノム役):映画の中でもスマート、クール。他の俳優がホコリまみれになっても、彼だけは口元に微笑を浮かべながら白い歯がキラリ。
キム・ジウン監督:3人のまとめ役?!
記者会見は普通より少し長めだった気がしますが、監督の熱意、そして俳優たちの長く、辛い撮影を終えた達成感のようなものが感じられると同時に自信も感じられました。ナビは翌日、つまり今日試写会に行って映画を見てきましたが、テンポがあって、俳優もいろんな人が出ていて面白かったです。そう、ナビ友が大好きな日本の俳優も出ていてびっくり!誰か?!気になる方は、ぜひ映画館へ。「チョウンノム・ナップンノム・イサンハンノム(良い奴、悪い奴、変な奴)」、大ヒットの予感♪以上、ソウルナビでした。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-07-08

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