韓方医学でカラダの芯から健康になろう!

マダムNOA、韓方病院へ行くの巻

こんにちは、ソウルナビのマダムNOAです。NOAの極上ソウル紹介、第2弾は健康がテーマ。漢方医学と言えば中国医学ですよね。皆さんは韓国には韓方医学というのがあるのはご存知でしたか?NOAも韓国で暮らすようになるまでは漢方は知っていても韓方は知りませんでした。韓国に暮らし始めて街中に西洋医学の病院と並んで韓方病院の病院がたくさんあることを知ったんです。そして今ではNOAにとってなくてはならない存在になっています。今回は健康な暮らしに欠かせない韓方医学に関する耳よりな情報をお届けしますね。

慶煕(キョンヒ)大学付属韓方病院


ご紹介するのは韓方の一番の名門病院、慶煕(キョンヒ)大学付属韓方病院です。ここの病院の存在はNOAも以前から有名なので知っていたんですが韓国語でお医者さんにかかるのは難しいなあと思って諦めていました。けれども2か月ほど前にここに外国人診療室がオープンしたんです!日本語の通訳はもちろん、日本語のできるお医者さんもいらっしゃるんですよ。これは行ってみる価値大でしょ?今回この外国人診療室設立のために行われた講座に早速行ってきました。
今回、この韓方講座を開催された外国人診療室のスタッフの皆さん。皆さんとっても明るく親切でここに来るだけでも癒されてしまいそう。1年半前から日本語を勉強されたとあって皆さん日本語がとてもお上手。早速日本語のビデオを使ってキョンヒ大学病院の説明と韓方の説明を聞きました。

韓方医学とは

ここで韓方医学の成り立ちを簡単に説明しますね。韓方医学はやっぱり中国医学から伝わったもので、19世紀に李済馬先生が「東医寿世保元」を著して確立。韓方医学の最大の特徴は「四象体質医学」という分類方法。人それぞれ体質、体格や性格が違いますよね。それを4つのパターンに分類し、それぞれに合った健康方法を提供していくというもの。例えばカラダにいいとされている高麗人参も、ある体質の人にとっては効果抜群だけれど他の違った体質の人には向かなかったりする。今まで何でもカラダにいいと聞けば試していたアナタ!注意しないといけませんよ。
この4つの体質は太陽人、少陽人、太陰人、少陰人の4種類に分かれます。それぞれの特徴は複雑なのでここでは説明しないけれど、日本人に一番多いのは少陰人だそう。少陰人の説明を聞くとなるほど控えめな性格の日本人を現していて興味深かったです。早速講座に参加したNOAたちも質問表と触診による診察を受けました。結果はNOAは韓国人に多い体質とされる少陽人でした。なるほどそれで韓国にお嫁に来たわけだわぁと妙に感心してしまいました。

この体質分類によって自分に合う食品と合わない食品をアドバイスしてもらったり、心の持ち方、ライフスタイルまでもいろいろレクチャーしてもらえます。そしてカラダの具合によっては韓薬が処方されます。続いてこの韓方の製造過程も見学させてもらいました。
韓薬は天然の素材から抽出されたものだけを使ったお薬。有名な高麗人参なんかもその素材の1つですよ。ここキョンヒ大学韓方病院では無農薬、無漂白の素材だけを使っているそうでなんと素材の使用量は1週間に10トンにもなるんですって。韓国での韓薬浸透度がこれでよくわかりますね素材の50%は国産で残りの50%は中国、ロシア、オーストラリアからの輸入品だそうです。

西洋と東洋の長所をミックス!

韓方の概略がだいたいわかったかしら?ここ慶煕大学病院は韓方医学のほかに西洋医学病院、歯科病院、東西協診センター、東西医学研究所があります。そしてそれぞれの長所を生かし、連動しながら患者さんを診察してくれるという画期的なシステム。例えば西洋病院で手術をした後の療養とリハビリは韓方病院の方でというようなカタチで治療がすすめられます。まさに西洋と東洋の長所をミックス!ちなみに、こちらの韓方病院では細かく診療科が分かれています。こんなに細かく分類されていると皆さんどれかしら該当していそうよね。

韓方内科T(肝系内科) ==> スタミナクリニック、禁酒クリニックもあり
韓方内科U(心系内科) ==> 高血圧クリニック、中風予防クリニックもあり
韓方内科V(脾系内科) ==> 慢性疲労クリニック、過敏性腸症候群クリニックもあり
韓方内科W(肺系内科) ==> 喘息クリニック、多汗症クリニックもあり
韓方内科X(腎系内科) ==> 浮腫クリニック、甲状腺クリニック、糖尿病クリニックもあり
鍼灸科 ==> 脊椎、関節クリニック、禁煙クリニック、蜂毒薬鍼クリニック、麻痺疾患クリニックもあり
韓方婦人科 ==> 更年期クリニック、不妊クリニック、産後の補養クリニックもあり
韓方小児科 ==> 痙攣クリニック、学生健康クリニック、喘息、鼻炎、胎熱クリニックもあり
韓方神経精神科 ==> アルコール中毒クリニック、うつ病クリニックもあり
韓方眼、耳鼻咽喉、皮膚科 ==> 斜視クリニック、耳鳴り、難聴クリニック、アレルギー性鼻炎クリニック、皮膚掻痒クリニックもあり
韓方再活医科(リハビリテーション科) ==> 麻痺リハビリクリニック、肥満クリニック、関節疼痛クリニック、椎掌脊椎クリニックもあり
四象体質科 ==> 生活習慣病改善クリニックもあり

旅行者でも診察OK!


旅行に来た方もここの病院に立ち寄って診察を受けて韓方を処方してもらうこともできます。ここ外国人診療室では旅行者のための海外旅行傷害保険の扱いもあるそうです。ここ外国人診療室の受付窓口は金美花さんが承っています。もちろん日本語OKです。キレイで親切な女性スタッフですよ。

こんな優れた医療機関を放っておくことはできませんよね。NOAも春に向けて健康&美容のためにこれから韓方病院にお世話になろうかしら。以上、ソウルナビのマダムNOAでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-03-06

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