不良食品(駄菓子)あれこれ!

レトロブームにのって再び登場、韓国版追憶の駄菓子たちの味はいかに?

いつだったか一緒に住んでいた友達が、これ日本にもある?とニコニコしながら見せてきた小さなダンボール箱。その中には、指にインクがつきそうなビニール袋や、体に悪そうな(!?)色をした、チープな小さなお菓子がぎっしり詰まっていました。
"すごくなつかしい気分になるお菓子でね、昔よく食べたの。今、インターネットでセットが買えるんだよ"
"へええ!!韓国にも駄菓子があるんだ!"
"日本語は駄菓子っていうんだー。韓国では、不良食品っていうんだよ"
ふ、不良食品???ちょっと危ないネーミングではありませんか?
衛生の面でも、栄養学的にもかなり(!)問題のあるお菓子であったため、韓国では『不良菓子』と呼ばれ、大人たちは問題視していたのですが、学校の前や文房具屋さん、近所のクモンカゲと呼ばれる個人商店で売られていたそうです。"いけない"お菓子だからこそ、食べる楽しみがまたあったかもしれませんね。

るみも、もちろん時代はかぶっていて、小学生の頃、近所の駄菓子屋で串カステラ、あんこ玉、糸引きあめ、粉ジュース、ラーメン菓子などを買い食いしてました。色とりどりで必要以上に甘かったりしょっぱかったりしたお菓子は、小学生のハートをがっちりつかんでいました。では韓国の駄菓子は、一体どんなものなのでしょうか?みなさんも気になりますよね?というわけで、ネットでセットを購入、韓国の駄菓子の試食大会はじまりはじまり!公平な評価を出すため(?)、ソウル在住の若奥様の二人(あいさん、とみえさん)に協力をお願いしました。代表的なものを詳しい説明でお送りします!
チョンティギ系
チョンティギ(쫀듸기)
韓国の駄菓子には、"にちゃにちゃ""くちゃくちゃ"という食感の駄菓子の種類が異常に多いです。それを火であぶって食べます。材料は小麦粉。ファッショナブルな色使いや、砂糖をまぶしたりと差別化しています。
感想 :
うわー、いんちき臭い甘さだなー。
昔はただ、甘いってだけでもう幸せだったんだよー。
ABCムジゲ・チョンティギ(ABC무지개쫀듸기)
そのまま食べてもおいしいけれど、炭火であぶってから食べれば、さらにおいしいチョンティギ(意味は、しこしこ、にちゃにちゃ)。型抜きされた、アルファベットを取り出して食べる楽しみもあり。
感想 :
ビニールテープみたいな手触り。しかしこの色やばいねえ。
しかしどうやって作るんだろう・・謎だわ・・ 色がついているやつは、おいしくない。
他、ムジゲ(무지개,チョントゥギ 쫀듸기)なども試食。
ラムネ系
アップルロ(아플로)
一見してペコちゃんだとわかりますが、しかしこのいい加減さ、かなり高得点ですね。バナナ味とチョコ味。ビニールの筒の中に入っているラムネをしぼりだして食べます。日本にもありますね。
感想 :
うわー、すごいにおい!消しゴム、匂いつき消しゴムだ!
これは、いけるわ。日本にもあったよね。黄色とかピンクとか。
チョコは・・わー、まずーー!
シシ(씨씨)
薬のような、パッケージのラムネ。一粒ごとに顔がほりこまれて、ラブリー。
感想 :
あ、においはマンゴーみたい。
これはうまい。桃の味?
つまみ系
ウォルドコブオッポ(월드컵어포)
チィッポ(魚をプレスして板状にしたお菓子)に似ているが、原材料が謎なところがあやしさを倍増させている。あぶって食べるとおいしい。
感想 :
これが一番おいしいかもしれない。
トルトリ(똘똘이)
雑魚で作った乾きもの系。細く切ってくるくるっとなったものに、調味料をまぶしたもの 。
感想 :
これは、普通につまみになるね。
マヨネーズつけて食べたい。
ヤンニョムバットゥロン(양념 밭두렁)
とうもろこしを揚げたもので、香ばしさがウリ。とてもかたいので、歯やあごに負担が。
感想 :
うわー、おいしい。
酒のつまみでよく、食べるよね。
スナック菓子系
トンブ(둥부)
チョコがけのクッキー菓子。
感想 :
韓国のチョコってまずいよねえ・・チョコじゃないと思えばいいかも。
ホコリ臭い・・かんべんしてー。
サルテロン(쌀대롱)
メレンゲをかけたお米のスナック。
感想 :
これが一番おいしいかも。
これは今でも、普通に売ってるよね。
アメ類
ココアケンディ(코코아캔디)
ココア味のアメ。実際は、チョコレートコーティングした伝統アメの味。
感想 :
うわー、これチョコレートじゃないよー。
かぼちゃとかのアメの味だね。
タンコンケンディ(땅콩캔디)
ピーナツアメ。
感想 :
いやー、これも何かが違う。
伝統アメ。
その他
ホバックルマンナ(호박꿀맛나)
中にあまーい蜂蜜の入った、高級クラスのお菓子。かぼちゃ味のする外側と一緒に食べれば、幸せ気分に。先に蜂蜜をしぼりだして食べた後、外側を食べるといったこともOK.食べ方にはこだわりたいものです。
感想 :
あ、おいしい。かぼちゃ粥の味だ。
(この商品は傷みやすいので、夏は販売中止になります。この日に食べたのも傷んでいました。)
ヘピパッ(해피팝)
パチパチと口の中ではじけるキャンディーガム。
感想 :
おお、コーラアップみたいのね。いやそれはグミじゃない?(つっこみ)
ああ、はじけるはじける。でもなんか食感がドライじゃないというか・・
ああ、ガムになるんだ。だからすっきりしないんだ。
独断と偏見による味見の結果、上位はつまみ系が独占。これは自分たちがもはや子供の舌ではない、ということをあらわしているのですね(笑)子供が食べたら全く違った結果が出たと思います。楽しく試食をしながら、駄菓子話でかなり盛り上がってしまいました。これらの駄菓子は、明洞(ミョンドン)や、仁寺洞(インサドン)の屋台で4つで1000ウォンくらいから手に入れることができます。店の人があぶってくれますよ。もし見かけたら、お土産にいかがでしょう。韓国をまた違った視点で、日本と一緒なんだなーと感じられるはずです。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-04-28

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