韓国の珍味珍食!

日本ではけっして味わえない食べ物にチャレンジしよう!

こんにちは!ソウルナビです。ソウル旅行中の新しい食文化体験。その国の特徴や国民性が素直に現れている料理、これこそがその国を理解する一番手っ取り早い方法の1つかもしれません。そこで今日は日本ではけっして味わえない!韓国ならではの珍しい、美味しい?!料理をご紹介しましょう!メニューは"タコの躍り食い"、"豚足"、"ワタリガニの醤油漬け"、"ドジョウ汁"、"発酵ガンギエイ"、"牛の血入りスープ"、"豚の血の腸詰め"、"丸ごとタコ入りスープ"などなど。それでは舌で楽しむソウル旅行!新しい韓国グルメの世界へ皆さんをご案内~!

サンナクチ(辛くない料理・タコの躍り食い)
これは直訳すると"生きたタコ"。もう少し分かりやすくいうと、"タコのおどり食い"といったところ。これは海鮮料理の専門店などで楽しめる料理で、お皿に食べやすくカットしたタコが盛られて出てきます。当然"生きたタコ"ですからお皿の上でまだくねくね動いてい状態ですが、この粋のいい新鮮なくねくねタコを塩入りのごま油かチョコチュジャン(韓国ではお刺身を食べる時にもよく使われる酢入りの唐辛子味噌)につけていただきます。この口に入れた時の感触が~吸盤の吸う力が~半端ではありません。しかし新鮮なタコのぷりぷりとした歯ごたえと甘味が口に広がります。これは楽しみながら美味しく食べられる料理。お酒のおかずにもぴったり!
チョッパル(辛さはなし・豚足料理)
これは豚の足を茹でて醤油ベースのタレで煮込んだ料理。ゼラチン成分が豊富で皮膚美容にも効果のあるので、豚の足?!といってびっくりしてないで一度トライしてみて下さいね。これは、たっぷりの水にニンニク、ショウガ、清酒、そして豚の足を入れて肉が柔らかくなるまで煮て、さらに醤油ベースのタレでさらに煮込んだ後適当な大きさにスライスしたものをセウジョッ(エビの塩辛)につけて食べます。ソウル市内では地下鉄3号線トンデイック(東大入口)駅前にある「チャンチュンドン(奨忠洞)のチョッパル通り」が有名。

"豚の足"ですが、テーブルにスライスした食べやすい状態で出てくるので実際はあまり気にはならないと思います。匂いはやはり少ししますが、エビの塩辛やニンニクなどと一緒にサンチュに包んで食べるとかき消され、さらに焼酎との相性も抜群!飲むともう料理もお酒もどんどんイケますョ~。
カンジャンケジャン(辛さはなく醤油ベースの味付け・ワタリガニ料理)
ケジャン、通常カンジャンケジャンは新鮮な生のコッケ(ワタリガニ)をタマネギやニンニクなどの野菜を刻みいれた醤油ベースのタレに漬けて熟成させた"カニの醤油漬け"のこと。地元では"パットドッ(ご飯泥棒)"ともいわれるほど、ご飯がどんどんイケるおかずの代名詞でもあります。このように、ご飯のおかずとして食べてもいいし、もともと醤油ベースの濃い目味なので、お酒のおつまみとしてもぴったり。ソウル市内では新沙駅の周辺にある"シンサドン・アグチム(アンコウ蒸し)通り"がカンジャンケジャンの有名店が並んでいる通りとして知られています。

カニ&海鮮好きの人にはぜひオススメしたい料理。中にはカニの生臭さや醤油テイストが強すぎると感じる人もいますが、時期や醤油に漬ける時間、お店によっても多少違うので、これは運に任せるしかないかもしれません・・・
ホンオフェ(ソースはピリ辛・ガンギエイの刺身)
ホンオ(ガンギエイ)の刺身。新鮮なホンオの皮をはいで身の繊維とは反対方向に薄く切り、酢に30分くらい浸けたあとに水気をとってダイコンの千切りとキュウリ、セリを入れてとうがらし酢味噌で合えたもの。ホンオは甘みがありシコシコしていて、特に夏のものがおいしいということ。結婚式には欠かせない食べ物で、脂っこいものを食べたあとにホンオフェの辛くてさっぱりした味がたまらないという人も多いそう。
ホンオサマッ(キムチと一緒に食べるものなので少し辛い・臭い発酵ガンギエイ+蒸し豚+発酵キムチ)
これは発酵させたガンギエイ、茹でた豚肉、発酵キムチの3つを一緒に食べる料理。サマッ(三合)とはもともと全羅道(チョルラド)の地方料理で、魚の中でもハンアリ(壷)の中に貯蔵していた発酵エイと豚肉とキムチを葉っぱに包んで食べていたもの。昔は豚肉が高級で手に入りにくかったため、少しの豚肉にエイを足して食べていたそう。ところが今は豚肉が安くてエイが高価なため、エイを少しに豚肉をたくさ~んサンチュに包んで食べるようになったとか。このサマッの本来の味を楽しむには発酵エイ、豚肉も湯で立てではなく冷ましたもの、そしてキムチはキムチでも十分発酵した酸っぱいキムチをサンチュで巻いて食べるんだそう。

これは独特の香り(アンモニア臭)がしてかなり癖のある料理ですが、お酒の中でもマッコリ(どぶろく)の肴としてはぴったりらしく、地元のおじさま方に人気の料理。ですので酒好きの方にオススメ!
ヨンポタン(辛くない料理・丸ごとタコ入りの澄まし汁)
もともとヨンポタンとは"軟泡湯"と書き、豆腐を切って入れた鶏肉の水炊きのことで、昔から庶民の料理として親しまれてきた料理。基本的にヨンポタンの具として"豆腐"が入るので、メインの具の名前を前に付けて、"○○ヨンポタン"と呼ばれていましたそう。しかし最近はモッポなどの海岸沿いで楽しめる、タコでダシを取る"タコヨンポタン"が広く普及し、一般的にヨンポタン=ナクチのスープ(タコスープ)を意味するようになったという説もあり。このナクチスープは貝で取ったダシスープにタコを丸々一匹、青唐辛子、白菜、ねぎなどを入れたもの。貝ダシスープが味わい深く、新鮮なタコのぷりぷり感も楽しめ、辛いものが苦手な人も美味しくいただける料理。
チュオタン(辛さはほとんどなし・ドジョウ汁)
ドジョウを使ったチュオタンは昔から庶民がよく食べた伝統健康食で時期的には秋が一番、おいしいんだそう。その理由は冬眠の準備をするため夏の間中いっぱい食べて太るからとか。この時期のドジョウはたんぱく質が豊富でカルシウムやビタミンA・B・Dが多いので精力増進、強壮剤として有名。韓国の民間療法ではドジョウは痔や関節炎の治療にも使われ、特に陰萎症にドジョウを茹でて食べると良いと昔からよく食べられてきたスタミナ食。でも中にはドジョウがちょっとグロテスク、、、という思いから食べるのを躊躇してしまう人も多いらしいんですよね。

"チュオタン"は、やわらかく煮込んだドジョウをすりつぶして使うものと、生きたままのドジョウをそのまま鍋に入れて煮るものと大きく分けて2タイプあり。また地方によっても作り方が少しずつ違い、慶尚道(キョンサンド)では煮込んだドジョウをすりつぶし、それに湯がいた白菜やワラビ、里いもの茎、ネギ、ニンニク、山椒を入れて作りますが、全羅道(チョルラド)では味噌とエゴマの汁を入れてとろみのあるスープを作り、山椒を入れて辛めの味付けにします。またソウルでは内臓や骨などで作っただし汁に豆腐、キノコ類、ズッキーニ、ネギ、ニンニクなどを入れて煮込んでから山椒を入れ、別に火を通しておいたドジョウを入れていっしょに煮るそう。ショッピングと観光で疲れた時にどうぞ。
スンデ(辛くない料理・豚の腸詰め)
" スンデ"は、韓国式ソーセージとも言われ、豚の腸に豚の血と野菜や肉などを詰めたもの。もともとは北にある寒いピョンヤン(平壌)やハムキョンド(咸鏡道)の名物料理で、冬の食べ物として知られています。昔は新鮮な豚の腸をきれいに洗い、もち米とゆがいた八重なりのモヤシを豚の血と混ぜ腸にぎゅうぎゅうと詰め込んだ"もち米(チャプサル)スンデ"を意味していましたが、最近は屋台などで簡単に食べられる安いスンデもあります。

簡単スンデは、もち米の粉を固めた乾麺が主材料のもので、蒸したり炒めたりして食べます。"炒めスンデ"はコチュジャン(唐辛子味噌)ベースのソースで味付けするのが一般的で、"蒸しスンデ"は唐辛子粉入りの塩に付けて食べます。またスンデは地方によって違う味が楽しめます。例えばイカがたくさん捕れるカンウォンド(江原道)ではオジンオスンデ(イカのスンデ)が有名。これはチョジャン(酢醤油に薬味を加えたもの)をつけて食べます。

地元の人は、専門店のスンデはお酒の肴とし食べることが多く、屋台の簡単スンデは値段も2000ウォン前後とお手頃で、間食メニューとして食べます。またランチメニューとして"スンデグッ(スンデ入りのスープ)"もありますョ。味は豚の独特の匂いを消すためにコショウやニンニク、ゴマの葉など、香りの強い材料を入っているので、気にならない人もいますが、好き嫌いのパックリ分かれる料理。ちょっと心配な方は甘辛のソースに絡まって一番食べやすい"スンデポックン(スンデ炒め)"からトライしてみてはいかがでしょうか?
ソンジヘジャングッ
ヘジャンクッはもともと「スルクッ(飲み屋でつまみとして出される味噌汁)」として親しまれていましたが、1945年8月15日の解放以後、二日酔いを解消してくれるという意味で「ヘジャン(解腸)クッ(スープ)」という名前に変わったそう。昔から伝わってきた"ヘジャンクッ"は地方ごとに材料や調理方法が違い、その味も千差万別。例えばソウル地方のヘジャンクッは牛骨スープに味噌を加え、豆もやし・大根・白菜・ネギなどの野菜を入れて煮たものに"ソンジ(牛の鮮血)"を加えた"ソンジヘジャングッ"が主流。

これはどす赤黒いソンジがスープの中にゴロゴロと入っていて、お店によってはその他の内臓なども入っています。見た目はグロいですが、地元では特に酒好きの男性に愛されているメニュー。食べ方としてはコチュジャン(唐辛子味噌)やコショウなどを足すと食べやすくなります。前の日にソウルで焼酎を飲みすぎた~という時、韓国のヘジャングッで二日酔いをふっ飛ばしましょう。
オゴルゲサムゲタン
サムゲタン(参鶏湯)は韓国のスタミナ料理として、特に暦上の夏の暑い日を意味する三伏(初伏・中伏・末伏)に食べる料理ですが、このサムゲタン、鶏肉ではない烏骨鶏(ウコッケイ)を使ったものもあり。鶏肉のサムゲタンと比べると見た目が真っ黒なので最初はちょっとグロさが否めないけれど、鶏肉より身がしまっていて味は淡白。値段はサムゲタンよりも高めですが、サムゲタンと同じくお腹の中に餅米や高麗人参、ナツメなどがつめ込まれている栄養価の高い健康料理です。好みにもよりますが、鶏のサムゲタンの方がビギナーの方には食べやすいと思いますが、数人で行かれた場合はそれぞれ注文して味見してみてもいいかも。これはソウルの夏バテ防止にぴったりの料理。
以上、日本ではなかなかお目にかかれない料理をご紹介しましたが、食べてみたい料理はありましたか?!焼肉とビビンバは食べ飽きたという方、何か珍しい料理を食べたいという方、次回はぜひ別の料理にも挑戦してみて下さいね。新しい韓国グルメの世界が広がると思いますョ。今日ご紹介した料理の中には韓国でも専門店でしか扱っていない料理も多いので、これだ!というものがあったら事前にお店をチェックしてから行って下さいね。以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-07-05

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