２０００年冬の東大門ファッション情報～DOOTA ＆ ミリオレ編

ソウルの‘2000年冬ファッション’は、この秋から流行のナチュラルモードが独占する予定。
街中ではもうすでにピンクやパープル系のきれい色のショールをシンプルな黒スーツに合わせたりと、コーディネートのポイントにしている女性を見かけたりしますが、そんな秋のファッションがそのまま冬まで続きそうです。 また、デザイナーの話によると、流行カラーは全体的に見て限りなく‘ナチュラルなもの’‘自然から生まれた色感が強く表われているもの’になるとのこと。
またこのウィンターシーズン、引き続き流行中のキャメルがやっぱり注目される予感。全体的に落ち着いた雰囲気のキャメルは、ウィンターホワイトやクリーミーキャメルなどで変化を与え、女性美特有のやわらかいボリューム感を前面に押し出してくれることでしょう。

ミリオレ、ドゥータでは…
今年のブランド売り場ではラグジュアリーでナチュラルな70年代風のスーツが続々と登場。一方、東大門市場ではビンテージファッションが旋風を巻き起こしています。
特に、多種多様のジャンパーが目につくのですが、やや分暑めの布地やソフトな質感は見ているだけでも温かさが伝わってきます。ホワイト、ピンク、ブルーなどが一番よく売れているカラーだそうで、最近ではベーシックカラーにほかのカラーをミックスしたマーブルカラーのものも登場しています。（これまでの冬物ジャンパーであれば、100％ブラックやネイビーブルーだったのですが、最近のソウルの若者のファッション感覚は日増しにカラフルになってるようです～）
スーツは装飾つきや派手なカンジのものを避け、ブラックやキャメルなどのベーシックカラーに肩、腰のラインを少しだけ強調した、全体的に見て女性らしいラインを生かすことに重点を置いています。また、ほっそり見えるスタイルのウィークポイントを隠すために、華やかなカラーのパシュミナをポイントにしたりも。東大門の冬はそういったレザーやジャンパー、パシュミナであふれているようです。

日本でももうすでに大流行のパシュミナ。現在ソウルのおしゃれさん達の間でも注目を浴びている‘パシュミナ（Pashimina）’は、ウールを意味するペルシア語で、‘最上の高級カシミア’のことを言うんだそうです。海抜14,000フィート以上の寒いヒマラヤ山脈の高地に生息するヤギの、細くて繊細な胸の毛を採取し、全過程をすべてハンドメイドでおこなうパシュミナ。それだけに質も最高級です。その太さが人の毛髪の1／6程度で、繊細でやわらかく肌に触れるととってもとっても温かいんだそう！そんなオリジナルのパシュミナを真似た製品が、現在東大門でたくさん見られます。（大部分はパシュミナとは違う糸が混ざったもので、価格もお手ごろです）パシュミナの原糸は、１匹のヤギから１年に80～140ｇぐらいしか採取されないそうで、ほんとに高級感あふれる希少性の高い商品だといえるでしょう。