2001富川国際ファンタスティック映画祭

レオン・ライもやってきた映画祭、個性豊かな日本映画も公開!

こんにちは!ソウルナビです。今日は7月13日から21日まで、韓国はプチョンで行われた映画祭の報告をお伝えしたいと思います。
韓国で国際的な映画祭というと、5月に行われる全州(チョンジュ)国際映画祭、そして7月の富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭、そして毎年メジャー映画も数多く扱う釜山(プサン)国際映画祭。映画祭への関心度もさることながら、日本でも公開された韓国映画「シュリ」あたりから、かなりの盛り上がりを見せている韓国映画は今まさに旬、だといえるでしょう。
まず、富川(プチョン)はどこにあるかというと、、、、
ソウルと仁川(インチョン)との間にあり、ソウル中心部から電車で約1時間ぐらいの場所。夜0時以降の深夜上映も行われていたので、仕事が終わった後に見に行ったりできました。
会場は富川(プチョン)にある4つの公民館と1つの野外会場。見たい映画の上映する会場ごとにシャトルバスで移動します。今回人気のある作品は売り切れが出ることも多く、閉幕式の夜のオールナイト上映のチケットを購入しようと、行列を作って並んでいる姿もありました。
上映作品は、、、
7月12日の開幕作がDarren Aronofsky監督の「Requiem for a Dream」(アメリカ)、閉幕作はユン・ジョンチャン監督の「Sorum」(韓国)とJean-Pierre Jeunet監督の「Amelie from Montmartre」(フランス)。38ヶ国140作品が、富川(プチョン)チョイス、ワールドファンタスティックシネマ、制限区域、ファンタスティック短編、ファミリーセクション、メイドインコリア、韓国映画回顧展、フクムジョン回顧展、特別上映の9つのセクションに分けて上映されました。
ちなみに日本からは、日本でも話題になった深作欣二監督の「バトル・ロワイヤル」、三池孝史監督の「Visiter-Q」、石岡正人監督の「SCOUT♀MAN」、竹内鉄郎監督の「Wild Zero」、原田真人監督の「狗神」、佐藤智也監督の「Lilya(イリヤ)」、平山秀幸監督の「ターン」7作品が出品されました。
今回の受賞作品は、、、
長編部門
作品賞 「The Price Of Milk」(Harry Sinclair監督、ニュージーランド)
監督賞 平山秀幸(「ターン」監督、日本)
主演男優賞 ボリス・アリノビック(「Dri Chinese mit dem Kontrabass」、ドイツ)
助演女優賞 カン・へジン(「ナビ」、韓国)
観客賞 「Dri Chinese mit dem Kontrabass」(Klaus Kraemer監督、ドイツ)
審査員特別賞 「Tears Of The Black Tiger」(Wist Sasanatieng監督、タイ)

短編部門
大賞 「The Tale Of The Rat That Wrote」<Billy Orien、アイルランド>
コダック賞 「Copy Shop」<Virgil Widrich、オーストリア>
短編観客賞 「Rejected」<Don Hertsfeldt、アメリカ>

ナビが見た映画祭、あの人も、、、
各国からゲストも来ていて、日本からもたくさん来ていましたよ。ナビもたくさんみたい映画があったんですが、時間的に1日だけ参加しました。見た映画は、香港、中国、日本の合作映画、「プルサジョンミ(不死情迷・Bullets of love)」と三池孝史監督の「Visiter-Q」 。
「プルサジョンミ(不死情迷・Bullets of love)」は映画上映前に劇場の前で待っていると、どこからともなく若い女の子らの黄色い声が。。。みると、主演のレオン・ライさんと瀬戸朝香さんが舞台裏に入るところでした。映画祭では、このように映画の上映前後に挨拶と質疑応答時間をもうけ、ファンや記者との対話の時間もありましたョ。
ナビが韓国の映画祭に参加したのは、、、
今回で2回目、前回のチョンジュ(全州)と今回のプチョン(富川)。いつもナビが驚かされるのが、人々の映画に対する情熱、愛情、執着とでもいいましょうか。映画が韓国では重要な位置をしめる最大娯楽であり、国内映画界がすごく盛り上がってるということです。韓国では、もともとクォーター制といって国内映画を上映映画の4分の1占めなければいけないという制度があって、一時は俳優たちも参加して韓国映画の推進のために運動したこともあったのですが、最近はそんな制度がなくても、ハリウッド映画を国内映画の興行が上回るという現象が起きています。また映画同好会などの活動も活発に行われ、試写会ではたくさんの人々で賑わうなど、韓国人の映画に対する関心度が伺えますよね。
それから映画自体というより映画を見る観客達を観察するのもナビは結構面白かったりするんです。
ナビが普段映画館で映画を見るとき感じるのは、アメリカ人のユーモアが日本人には理解できないように、同じ映画を見ていても、韓国人と日本人の反応は結構違ったりするんですよね。そんな映画観覧文化の違いなんかも映画祭、あるいは韓国の映画館に行く別の面白さでもあるような気がします。

◆◆ナビのおまけ情報◆◆
釜山国際映画祭~ダイナミックでエネルギッシュな韓国の映画祭~
2001年11月9日から17日までの9日間、韓国の釜山(プサン)で行われます。釜山国際映画祭は世界でもダイナミックでエネルギッシュというわれる映画祭。去年行われた第5回釜山国際映画祭は、55カ国、207作品と、3,000人を越えるゲストが招待され、かなりの盛り上がりでした。世界のすぐれた作品を一度に見ることができる、また世界中から集まった映画関係者の人と、映画を愛する人と一緒に映画を満喫できる、楽しいにぎやかな映画祭です。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-08-27

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