第9回全州国際映画祭・Jeonju International Film Festival【2008年版】

今年のゴールデンウィークは 全州にも足を伸ばそう!

こんにちは!ソウルナビです。今年も5月1日(木)から9日間、韓国の4大映画祭のうちの1つ、全州国際映画祭が開催されます!今回で9回目を迎える全州映画祭は、作年(2007年)の過去最高の盛り上がりを受けて、また次回の10回目という大きな節目を前に、一段と魅力的なプログラムがいっぱい。今年はデジタル映画を中心に世界40カ国、195作品(長編120本、短編75本)が上映され、「映画好きが集まる映画祭」の名にふさわしく、一般の映画館ではなかなか観られない映画も多数上映される予定。そのほか、監督、俳優とのさまざまなイベントも予定されているので、楽しさも倍・倍!今年は特に、開催期間が5月のゴールデンウィークと重なっていることもあり、国内だけでなく海外からもたくさんの人が集まって、さらに盛り上がりそうですョ!
第9回全州国際映画祭 Jeonju International Film Festival
開催期間
2008年5月1日(木)~5月9日(金)(9日間)
開・閉幕式場
韓国ソリ文化の殿堂
一般上映館
メガバックス(メイン上映館)、プリモスシネマ、CGV全州、全州シネマタウン
深夜上映館
全北大文化館
野外上映場・
イベント場
コサドン映画通り内JIFFスペース
開幕作:「 接吻(The Kiss)」
監督:万田邦敏
上映時間:108分
ストーリー:静かな住宅街で一家皆殺し事件が起こる。平凡なOLの遠藤京子はテレビで殺人事件のニュースを見ているとき、殺人犯の坂口が微笑みを浮かべる姿に強く惹かれる。彼女は坂口に手紙を送り、2人の心が通いはじめる。坂口の弁護士、長谷川は彼女が傷つくんではと心配する中、京子は望み通り、坂口と2人っきりで坂口の誕生日を祝うことになり…
閉幕作:「視線1318 If You were Me4」
今年の閉幕作は国家人権委員会が制作したオムニバス映画「視線1318 If You were Me4」。2003年の「6つの視線」に続く全州映画祭2度目のオムニバスプロジェクト。今回は5人の監督が参加し、「韓国の青少年たちはどんな風に世間に立ち向かい、闘っているのか?」というテーマで学歴社会の中で苦悩する現在の10代の若者たちの姿を現実的に、そしてユーモラスに描きます。
「チンジュは勉強中(Blue Birds on the Desk)」
監督:パン・ウンジン
上映時間:29分
ストーリー:全校で成績トップのパク・チンジュと、びりっけつのマ・チンジュ。2人のチンジュは同じクラスのクラスメイト。みんなの眺望の的であるパク・チンジュだが、いつも一位の座を誰かに奪われるかもしれないという脅迫観念に駆られ、結局ADHDという集中力障害で療養院に入院することになるが…。
「ユアンドミー(U and Me)」
監督:チョン・ゲス
上映時間:22分
ストーリー:重量挙げ選手のソヨンと、オーストラリアへの留学を控えているチョルグは中3のクラスメイト。彼らは自分の決めた進路に不安を感じるが、両親は子供たちの意思に関係なく彼らを督励するだけ。彼らは悩み、混同するが…。
「リレイ(Relay)」
監督:イ・ヒョンスン
上映時間:20分
ストーリー:朝の通学時に校門の前で見張る先生の目を盗んで子犬を連れ込む学生たち。休み時間ごとにこっそり面倒を見ていたが、先生に見つかってしまい大事に…。
青少年ドラマの理解と実際(The Theory & Practice of Teenage Drama)
監督:ユン・ソンホ
上映時間:19分
ストーリー:大統領選挙の前日の午後、授業を終えた子供たちは再開発地域でおしゃべりを楽しんでいる。自分たちの未来や近所で死んだという女学生のウワサなどなど、いろんな話題が次から次へと飛び交う中、ビートボックスをするあやしい女学生が彼らの周りをぐるぐると回り始め…。
走るチャウン(Girl on the Run)
監督:キム・テヨン
上映時間:35分
ストーリー:走ることが大好きなチャウンが所属する陸上部が解散することになる。コーチは陸上部がある都市の学校に転校しようと言うが、チャウンの父親は娘の転校を許可しない。フィリピン出身の後妻はそんなチャウンの気持ちを慰めようと、ソウルへ遊びに行く計画を立てるが・・・。
その他の上映プログラム
韓国の映画祭の中でも、インディーズ映画の紹介に力を入れてきた全州映画祭。特に映画を通して社会を変革しようとする多くのインディーズ映画の巨匠を紹介し、あまり知られていない国の映画を発掘してきた全州映画祭では、今年もプログラムごとに普段なかなかお目に掛かれない作品もたくさん。
1. 国際競争(International Competition)
新しい映画美学の可能性を秘めた全世界の新人監督の映画を対象としたコンペティションセクション。上映時間60分以上の長編劇映画と長編ドキュメンタリーが上映され、国内外の著名な映画人5人で構成された審査委員団により、最高の作品が選定されます。
最高作には「又石(ウソク)賞」と10000ドルの賞金、優秀作には「Daum審査委員特別賞」と7000ドルの賞金が授与されます。
※ 後援:又石大学校、Daumコミュニケーション
2. デジタル三人三色2008(Jeonju Digital Project 2008)
今年のデジタル三人三色は、2007年にヨーロッパ地域の監督の作品を作ったところからさらに、アフリカの監督の作品を披露する。
ブルキナパソ出身のIdrissa OUEDRAOGO、チャド出身のMahamat-Saleh HAROUN、チュニジア出身のNacer・KHEMIR監督が参加した「デジタル三人三色2008」は全州国際映画祭での上映が世界的にもはじめての上映となります。
3. ショート!ショート!ショート!2008(Short!Short!Short!2008)
三人の監督を選定、支援するデジタル短編映画プロジェクト。今年は全州情報映像振興院と全州国際映画祭が共に製作・支援、「ママがいない」のシン・ミンジェ、「ポンスンア」のキム・ナヨン、「歯をみがく」のイ・ジヌなど三人の若い監督が参加し、短編映画だけの独特な美学と画法を披露する予定。また、完成された映画は全州国際映画祭で世界初上映されます。
※ Localization Partner:プルモディティ(株)
4. シネマスケープ(Cinemascape)
映画美学の頂点から新しい美学をひらく世界の巨匠の新作と注目に値する中堅、新人監督の作品を厳選し上映してきた「シネマスケープ」部門。?映画宮殿?セクションと同じく、このシネマスケープ部門で紹介された映画を対象に観客投票を実施し、もっとも人気を得た作品に?JIFF最高人気賞?が授与されます。
5. 韓国映画(Korean Cinema)
韓国独立映画の可能性を見せてくれる劇映画とドキュメンタリー、才気と想像力溢れる短編劇映画、そして韓国映画の力を見せてくれる新作長編映画が上映されます。
2本以内の優秀作に?CGV韓国長編映画開封支援賞?が与えられ、選定された作品には映画祭以降、CGVムービーコラージュの配給及び公開支援を受けられます。
※ 後援:CJ CGV
● 韓国映画の流れ(Korean Cinema on the Move)
韓国独立映画製作者のさまざまな作品が紹介されるセクション。最優秀作品に?JJ-St★r賞?と1000万ウォンの賞金が授与されます。また、観客評論家が選定した最高の作品に?観客評論家賞?と200万ウォンの賞金が授与されます。
※ 後援:全州大学校X-edu事業団
● 韓国映画ショーケース(Korean Cinema Showcase)
韓国映画産業内で作られた最近の優れた作品を厳選して上映します。今年も例年のように全部で5本の作品が紹介されます。
● ローカルシネマ全州(Local Cinema in Jeonju)
全州地域で製作される独立映画を支援し、その成果を国内外に紹介するために2006年に新設されたセクション。このセクションは毎年全州地域で製作された映画を決算し、その傾向を見られるいいチャンスでもあり。
6. 韓国短編の選択:批評家週間(Korean Shorts:Critics’Week)
2002年以来、今年で7回目を迎えるセクション「韓国短編の選択:批評家週間」。韓国で製作された短編映画に批評的観点で再度スポットをあてます。最優秀作品を含めた3本の作品に各500万ウォン、300万ウォン、200万ウォンの賞金が授与されます。
※ 後援:KT&Gサンサンマダン
7. 特別展:中央アジア映画(Discovery:Central Asian Cinema)
国内にほとんど知られていなかった特定地域の映画を集めて上映してきた特別展セクション。今までキューバ映画、モロッコ映画、ソビエト連邦時代の禁止された映画、トルコ映画を紹介して来ましたが、今年は独特の映画的伝統と美学を発展させて来た中央アジア5ヶ国の作品が紹介されます。
※ 後援:百済芸術大学
8. 特別展:ベトナム映画(Discovery:Vietnamese Cinema)
「特別展:中央アジア映画」と共に今年はベトナム戦争の苦悩と苦しみを描いた長編映画5本と、ベトナム映画局局長であり、ドキュメンタリー監督として知られるライ・バンシン監督の短編2本が紹介される予定。
※ 後援:映画振興委員会、ベトナム映画局
9. 回顧展:タル・ベーラ(Retrospective:Bela Tarr)
ホウ・シャオシエン、シャンタール・エコマン、ピエール・ファウロ・ファジョリーニ、ライナー・ベルーナ・パスビンダー、グラウバ・ロシャ、相米慎二、リトウィック・カタック、ピーター・ワトキンスなど、今まで全世界の巨匠監督の回顧展を行って来ましたが、今年はミクルロシ・ヤンチョとハンガリーの巨匠として知られるタル・ベーラ監督の全作品を紹介する回顧展を行います。
※ 後援:ハンガリー文化教育部、駐韓ハンガリー大使館
10. 映画宮殿(Cinema Palace)
映画を観ることの楽しさを教えてくれる作品を厳選、上映するセクション。
「シネマスケープ」セクションと同様、こちらのセクションで紹介された映画を対象に観客投票を実施、もっとも人気を得た作品に「JIFF最高人気賞」が授与されます。
11. 不眠の夜(Midnight Obsession)
全州映画祭の名物となっている「全州不眠の夜」。映画を観るためなら徹夜も辞さない映画好きのための深夜上映プログラム。 全北大学校サムソン文化会館にて、5月2日(金)から4日(日)までの週末の3日間のみ行われます。
12. 野外上映(Outdoor Screening)
暖かい春の夜、家族で楽しめる韓国映画及び外国映画を上映し、該当映画の監督と俳優を招待、観客との出会いの場を設けられています。こちらは無料で見られますヨ。
13. 映画より見知らぬ(Stranger than Cinema)
一般の劇場ではなかなかお目にかかれない実験映画を紹介するセクション。これは貴重な体験になること間違いなし。またこちらのセクションでは、ドイツ・ニュージャーマン・シネマの巨匠アレキサンダー・クルーゲの作品世界を探る特別展も行われます。
※後援:ドイツ文化院
その他、詳しい作品情報は全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.or.kr/)でご確認下さい(韓国語・英語あり)。映画も観て、俳優や監督の話を聞いて、全州グルメを満喫!!今年のゴールデンウィークは全州へ足を伸ばしてはいかがでしょうか?
○上映場所・映画館・イベント会場
韓国ソリ文化の殿堂(モアク堂)(開・閉幕作)
今年の開・閉幕作品はこちらで上映。開幕式、閉幕式に合わせて全州駅とコサドン映画通りからシャトルバスの運行が予定されていますが、乗れなかった場合はバスよりタクシーを利用した方がいいとのこと(本数が少ないため)。

-駅・ターミナルからの所要時間
全州駅からタクシーで約15分
ターミナルからはタクシーで約25分
コサドン映画通り(一般上映)
ソウルの明洞みたいにとってもにぎやかな繁華街。碁盤の目に広がるメインストリートにはお店がズラリと並び、若者たちがショッピングに食事にエンターテイメントにと楽しめるところ。この繁華街にある5つの映画館(全13館)で上映されます。

全州駅からタクシーで約15分(3000~4000ウォン)
高速バスターミナルからタクシーで約10分(2000~3000ウォン)
市外バスターミナルからタクシーで約10分(2000~3000ウォン)
*タクシーで映画通りまで行く時は、"オゴリ:五叉路"と言えばOK
-上映映画館
・メガバックス5館、6館、8館、9館、10館☆臨時チケットブースあり
(コサドン映画通り入口から徒歩約2~3分)

・CGV全州4館、5館(旧ピカデリー劇場)
(コサドン映画通入口から徒歩約3~4分)

・プリマス全州2館、4館
(コサドン映画通り入口から徒歩約15~17分)

・全州シネマタウン8館
(コサドン映画通り入口から徒歩約10~12分)
全北大三星文化会館(深夜上映) 昨年に続き、こちらでは『全州―不眠の夜』セクションの深夜上映のみ。ここは全北大の校舎も近くにあり、この周辺はまさに学生街。食堂、おしゃれなカフェやバー、娯楽施設などなど、夜遅くまでにぎやかなところ。

-駅・映画通りからの所要時間
全州駅からタクシーで約15分
コサドン映画通りからはタクシーで約30分
○チケット

チケットの種類/ 価格(ウォン)
開幕作・閉幕作(式を含む) 10,000
一般チケット (一般上映)5.000
(5/3~5、全北大三星文化館午前11時上映作)無料
深夜上映『全州・不眠の夜』 10,000
マスタークラス(映画+講義) 3日券:20,000(予約販売のみ)
1日券:10.000
※開・閉幕式、マスタークラスなどを除くすべての上映作品は上映当日に全体座席の約15%現地の臨時チケット売場で販売。

開・閉幕式場、メイン・一般 ・特別上映館

指定席:オンライン予約−座席選択可オフライン予約−自動座席決定方式
野外上映館 先着順無料入場

<チケット購入方法>
全州国際映画祭のホームページを利用するインターネット予約か、現地のチケット売場で直接購入になります。

1)オンライン予約
※予約期間は24時間予約可、ただし上映当日のオンライン予約は不可
・予約方法:第9回全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.co.kr)に入り、JIFF会員(一般会員またはサポーターズ会員)に加入すれば、オンライン予約サービスを利用できます。
・支払い方法:クレジットカード、インターネットバンキング
・チケット受取:臨時のチケット発売所で予約番号(予約確認書)と身分証(外国人はパスポート)を提示してチケットを受け取ります。(ただし、チケット発券後は臨時チケット発売所でのみキャンセル可能)
・キャンセル:チケット発券後には事前/現場チケット売場でのみキャンセル、払い戻しが可能。
チケットタイプ 予約期間
開・閉幕式チケット予約 2008.4.15(火)14:00~5.8(木)24:00
一般チケット予約 2008.4.17(木)11:00~5.8(木)24:00

2)オフライン予約(現地の臨時チケット売場での直接購入)
現地の臨時チケット売場は開幕式の翌日から運営される予定。支払いはクレジットカード、現金、JIFFチケット交換券。 くわしい場所が決まり次第またお知らせしますね。
臨時チケット売場
・予約期間:5月2日(金)~5月9日(金)
※全北大文化館の臨時チケットブースは5/2~5/5)

※韓国ソリ文化の殿堂では、開幕式(5月1日)、閉幕式(5月9日)の2日間のみ、特別臨時チケットブースが運営されます。(運営時間17:00~19:00)
※映画祭の注意事項
・映画上映時間の10分前までに入場(映画上映開始後には入場できません)
・チケットのキャンセルは該当上映作の上映1時間前まで可能。

○全州へのアクセス
ソウルから全州まで1本で行けるのは鉄道またはバスになります。
鉄道は約3時間~3時間半、バスの場合は高速バスと市外バスがあり、どちらも2時間50分ほどかかります。バスは本数もたくさん出ているので、旅行を立てやすく、日帰りだって可能。また、KTX(韓国高速鉄道)を利用する場合は、益山(イクサン)まで行き、そこから鉄道に乗換えて全州まで行きます。
乗換え時の時間帯によっては待ち時間が50分を越えることもあるので、KTXを利用する場合は連結のいい時間帯を選びましょう。
○全州のグルメ店
全州の郷土料理であり、また韓国を代表するビビンバの中のビビンバ、全州ビビンバや二日酔いに効果があるというコンナムル(豆もやし)がたっぷり入っていて、韓国ではヘジャングッ(酔い覚ましいのスープ)としても知られているコンナムルクッパッ(豆モヤシのクッパ)やトルソッパッ(釜飯)、全州の肥沃な土地で育てた食材をたっぷり使い、12~3種類のおかずに5~6種類の一品料理がテーブルにずらりと並ぶ全州の郷土料理「ハンジョンシッ(韓定食)」など、食の街「全州」はおいしいグルメがたくさん!
○全州のホテル

その他情報

※一部の写真は全州国際映画祭事務局からご提供いただきました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-04-08

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