第8回全州国際映画祭 Jeonju International Film Festival

今年も映画好きが大集合!全州映画祭と全州を楽しもう!

こんにちは!ソウルナビです。2007年4月26日(木)から、今年も韓国の4大映画祭のうちの1つである全州国際映画祭がスタート!今回で8回目を迎える全州映画祭は「映画好きが集まる映画祭」の名にふさわしく、一般の映画館ではなかなか観られない映画がまたまた大集合!時を超え、国籍を超え、世代を超えて、映画を通じて共に通じ合おうという全州国際映画祭の基本理念にもとづき、デジタル映画を中心に世界37カ国、185作品が上映されます。今年は特に、開幕前のチケット売り切れ本数が昨年の2倍に及ぶとのことで、昨年よりも関心が高まっていた全州国際映画祭。ナビも開幕式当日、ソウルから足を伸ばして全州まで行ってきたので、その様子をお伝えしましょう!
開幕作「Off Road」の記者会見
春の陽気がただよう開幕式当日、式に先立って行われた開幕作の記者会見会場には、国内外のたくさんの取材陣が駆けつけました。予定より少し遅れて、ハン・スンリョン監督、主演俳優たちが登場。自己紹介をしたあとは、記者たちからの質問が続きました。このへんは映画を見ないとチンプンカンプンなので省略しますが、ハン・スンリョン監督は全州大学の教授でもあり、今回の作品で監督デビュー。また主演の2人も新人の俳優さん。監督は「監督が新人なうえ、商業映画の10分の1の予算で製作したこの映画が映画祭のオープニングフィルムに選ばれて本当に光栄です。撮影時は本当に大変でしたが、その甲斐がありました」と。特にこの作品は全羅北道の自然を取り入れた素朴な背景が魅力的。この開幕作をはじめ、今回全羅道で撮影された映画がかなり多いそう。劇場公開は未定、とのことでしたが、機会があれば是非ご覧になってみてくださいね。

4月26日、開幕式当日、恒例のレッドカーペット!

式の開始30分ほど前になると、会場の全州ソリ文化の殿堂にはレッドカーペットを通って映画監督、俳優たちが続々登場!釜山のような韓流俳優の面々はいませんでしたが、新人監督・俳優から、長年に渡って映画に携わってきた監督、ベテラン俳優たちが会場を華やかに飾りました。
最初に現れたのはベテラン俳優、ムン・ソングン

最初に現れたのはベテラン俳優、ムン・ソングン

司会の2人、キム・ミョンミン、パク・ソルミ

司会の2人、キム・ミョンミン、パク・ソルミ

今年100本目の作品「千年鶴」を発表したイム・グォンテク監督、同映画主演のオ・ジョンヘ

今年100本目の作品「千年鶴」を発表したイム・グォンテク監督、同映画主演のオ・ジョンヘ

全州映画祭に毎年参加しているチョン・チャン。今年はインタビューも断って映画鑑賞と審査に専念するとか。

全州映画祭に毎年参加しているチョン・チャン。今年はインタビューも断って映画鑑賞と審査に専念するとか。

今年の全州映画祭の広報大使、イ・ヨンア、イ・テソン。イ・テソンは新世代の韓流俳優とも。

今年の全州映画祭の広報大使、イ・ヨンア、イ・テソン。イ・テソンは新世代の韓流俳優とも。

開幕作「Off Road」ファミリーがそろって登場

開幕作「Off Road」ファミリーがそろって登場

かわいい・・・キム・ミンソン

かわいい・・・キム・ミンソン

長年の貫禄がただよってます。イ・デグン。

長年の貫禄がただよってます。イ・デグン。

そのほか、式がスタート前ギリギリに、久しぶりにユミンもレッドカーペットから登場したそう(ナビは気づきませんでしたが・・・。)
午後7時、開幕式スタート
司会は日本の「白い巨塔」のリメイク版「ハヤンコタプ」で熱演を見せたキム・ミョンミン、そして「冬ソナ」でチェリン役としてお馴染み、映画「極楽島殺人事件」で久しぶりに映画に出演のパク・ソルミ。1900人の観客・招待客を前に、キム・ミョンミンの正直?トークが会場をなごやかな雰囲気に。さらにビックママ、B-BOY KOREAの祝賀公演が行われ、会場の雰囲気は最高潮に。そして、開幕作「オフロード」の監督、俳優が舞台に上がり挨拶をしたあと、とうとう上映スタート!
開幕式終了後、そのままレセプションへ
開幕式の会場前からバスでそのままレセプション会場へ。一般の人から俳優・監督、そして全州知事夫妻や映画祭実行委員長まで、皆さん一緒に参加。ビュッフェ式の料理が並ぶ宴会場で、映画祭の開幕を祝いました。普通に俳優たちもいるので、ナビもミーハー根性が沸いて思わずツーショット写真を何枚か・・・。
翌日、27日から本格的に映画祭がスタート!
朝早く映画通りに出てみると、まだ人は少なかったですが、すでにチケットを予約しようと行列ができていました。また通りにはいろんな作品などが飾られ、もう準備万端!これから5月4日までたくさんの映画ファンの人たちでいっぱいになりそう!
第8回全州国際映画祭 Jeonju International Film Festival
開催期間:2007年4月26日(木)~5月4日(9日間)
開・閉幕式場:韓国ソリ文化の殿堂
一般上映館:全13館−メガバックス(メイン上映間)、CGV全州、プリモス全州、全州シネマ、アカデミーアートホール
深夜上映館:全北大文化館
野外上映場・イベント場:コサドン映画通り内トンジン駐車場
開幕作
タイトル:オフロード(Off Road)
監督:ハン・スンリョン
上映時間:90分
セクション:韓国
ストーリー:銀行員だったサンフンは生活のためにタクシーの運転手になる。サンフンは彼女ジュヒの将来のために別れようというが、ジュヒはサンフンに最後の提案をする。しかし2人の計画は予定外の方向に進み、サンフンは事件に巻き込まれ銀行強盗の人質として捕らわれの身となってしまうが・・・。

上映日程 上映時間 上映館
2007/4/26 19:00 韓国ソリ文化の殿堂
2007/4/29 17:00 メガバックス6館
2007/5/3 11:00 メガバックス6館
閉幕作
タイトル:Exiled(放逐)
監督:トゥ・ギボン
上映時間:100分
セクション:韓国
ストーリー:1999年 マカオ返還の激動の時代、組を裏切ったアファがマカオに帰ると、旧友たちが彼に会いに来る。ある者はアファを殺すため、またある者はアファを守るために彼を訪れる。もはや昔のような関係には戻れない彼らは、自分の任務のために、そして旧友のためにまた団結するが・・・。

上映日程 上映時間 上映館
2007/5/4 19:00 韓国ソリ文化の殿堂
その他の上映プログラム
韓国の映画祭の中でも、インディーズ映画の紹介に力を入れてきた全州映画祭。今年も自分の考えをみんなに伝えたいという多くのインディーズ映画を発掘するために、さまざまなプログラムが準備されています。特に映画を通して社会を変革しようとしてきた多くのインディーズ映画の巨匠を紹介し、まだよく知られていない国の映画を発掘してきた全州映画祭は今年、トルコ映画特別展とピーター・ワッキンス回顧展を行う予定。また全州映画祭の看板セクションである「デジタル三人三色」は、アジアの枠を越えヨーロッパまでそのエリアを広げました。

世界の新人監督が撮った独立映画を対象としたコンペティションセクション、「インディビジョン」では、日本、中国、スイス、ノルウェーなど12本の作品を上映。最優秀作品に与えられる賞金は今回10,000ドル!どの作品が獲得するでしょうかね?またシネマスケイプセクションでは、チェン・カイコー監督の「Dong」、「Still Life」、Alain RESNAIS監督の最近の作品「Private Fears in Public Places」、また、映画の宮殿セクションでは、パトリッシュ・ルコント監督の新作「マイベストフレンド、「ピンポン」の松本大洋原作のマンガを映画化した「Tekkonkinkreet」なども。

全州映画祭の名物となっている「全州不眠の夜」。このセクションは3月27日から3日間行われ、「音楽の夜(4月27日)」、「ジョン・ウォータースの夜(4月28日)」、「オシイ・マモルの夜(4月29日)」が上映されました。このほか最近劇場で上映された韓国映画を観たいという方は、韓国映画セクションもあり。野外上映なら、無料で見られますヨ。その他詳しい作品情報は全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.or.kr/)でご確認下さい(韓国語・英語あり)。

○全州へのアクセス

○上映場所・映画館・イベント会場
韓国ソリ文化の殿堂(モアク堂)(開・閉幕作)
今年の開・閉幕作品はこちらで上映。開幕式、閉幕式に合わせて全州駅とコサドン映画通りからシャトルバスの運行が予定されていますが、乗れなかった場合はバスよりタクシーを利用した方がいいとのこと(本数が少ないため)。

-駅・ターミナルからの所要時間
全州駅からタクシーで約15分
ターミナルからはタクシーで約25分
コサドン映画通り(一般上映)
ソウルの明洞みたいにとってもにぎやかな繁華街。碁盤の目に広がるメインストリートにはお店がズラリと並び、若者たちがショッピングに食事にエンターテイメントにと楽しめるところ。この繁華街にある5つの映画館(全13館)で上映されます。

全州駅からタクシーで約15分(3000~4000ウォン)
高速バスターミナルからタクシーで約10分(2000~3000ウォン)
市外バスターミナルからタクシーで約10分(2000~3000ウォン)
*タクシーで映画通りまで行く時は、"オゴリ:五叉路"と言えばOK
-上映映画館
・メガバックス4/5/6/8/9/10館☆臨時チケットブースあり
(コサドン映画通り入口から徒歩約2~3分)

・CGV全州4館
(コサドン映画通入口りから徒歩約3~4分)

・プリマス全州3館
(コサドン映画通り入口から徒歩約15~17分)

・全州シネマタウン8館
(コサドン映画通り入口から徒歩約10~12分)

・全州アカデミーアートホール3館
(コサドン映画通り入口から徒歩約3~4分)
全北大三星文化会館(深夜上映)
前回は、昼間は一般映画(開・閉幕作以外)の上映、夜は『全州―不眠の夜』セクションの映画が上映されましたが、今年は深夜上映のみ。ここは全北大の校舎も近くにあり、この周辺はまさに学生街。食堂、おしゃれなカフェやバー、娯楽施設などなど、夜遅くまでにぎやかなところ。

-駅・映画通りからの所要時間
全州駅からタクシーで約15分
コサドン映画通りからはタクシーで約30分
トンジン駐車場(コサドン映画通り内、野外上映&イベント開催)☆臨時チケットブースあり
今年の野外上映はCGV全州、全州シネマ、アカデミーアートホールの向かいにあるトンジン駐車場で行われます。こちらは入場無料なので自由に観覧できますが、座席が指定されていないので、観たい方は予め席を確保しましょう。また、公演やライブなどの映画祭のメインイベントが行われるのもこちら。

-駅・映画通りからの所要時間
全州駅からタクシーで約15分(3,000~4,000ウォン)
高速バスターミナルから約10分(2,000~3,000ウォン)
市外バスターミナルから約10分(2,000~3,000ウォン)

○チケット
チケットの種類/ 価格(ウォン)
開幕作・閉幕作(式を含む) 10,000
一般チケット 5.000
深夜上映『全州・不眠の夜』 10,000
ソニマジュ(演奏を含む) 10,000
マスタークラス(映画+講義) 3日券:20,000(予約販売のみ)
1日券:10.000
※開・閉幕式、マスタークラスなどを除くすべての上映作品は上映当日に全体座席の約15%現地の臨時チケット売場で販売。

開・閉幕式場、メイン・一般 ・特別上映館/指定席:オンライン予約−座席選択可、オフライン予約−自動座席決定方式
野外上映館: 先着順無料入場

<チケット購入方法>
全州国際映画祭のホームページを利用するインターネット予約か、現地のチケット売場で直接購入になります。
-予約案内
オンライン予約(予約期間は24時間予約可※ただし、上映当日のオンライン予約は不可)
・予約方法:第8回全州国際映画祭のホームページ(www.jiff.co.kr)に入り、JIFF会員(一般会員またはサポーターズ会員)に加入すれば、オンライン予約サービスを利用できます。
・支払い方法:クレジットカード、インターネットバンキング
・チケット受取:臨時のチケット発売所で予約番号(予約確認書)と身分証(外国人はパスポート)を提示してチケットを受け取ります。(ただし、チケット発券後は臨時チケット発売所でのみキャンセル可能)
チケットタイプ /予約期間
開・閉幕式チケット予約 2007.4.12(木)14:00
一般チケット予約 2007.4.13(金)11:00~5.4(金)24:00

オフライン予約(現地での直接購入)
以下の臨時チケット売場で直接チケットを購入できます。こちらは4月27日から上映予定の一般上映チケットのみ取り扱い、開・閉幕式チケットの予約はできません。支払いはクレジットカード、現金、JIFFチケット交換券。
チケット売場
・予約期間
(一般上映チケットのみ。開・閉幕式チケット不可)
トンジン駐車場
(映画通り内)
・予約期間:2007年4月27日(金)~5月4日(金)
・予約時間:2007年4月27日(金)‐9:30~24:00          4月28日(土)~29日(日)‐9:30~22:30        
4月30日(月)~5月3日(木)−9:30~20:00       
5月4日(金)−9:30~14:00
メガバックス1階
全北大文化館
・予約期間:2006年4月28日(金)・29日(日)
・予約時間:9:30~24:00
.
・開幕式(4月26日)、閉幕式(5月4日)の2日間のみ、特別臨時チケットブース運営。(運営時間17:00~19:00)
※韓国ソリ文化の殿堂特別臨時チケットブースでは、開幕式(4月26日)、閉幕式(5月4日)の2日間のみ、特別臨時チケットブースが運営されます。(運営時間17:00~19:00)
※映画祭の注意事項
・映画上映時間の10分前までに入場(映画上映開始後には入場できません)
・チケットのキャンセルは該当上映作の上映1時間前まで可能。
さて、今日ご紹介した第8回全州交際映画祭は5月4日まで行われています。もう終わってしまったセクション、作品もありますが、今からでも遅くない~。全州まではソウルからバスで3時間ほどなので、早起きすればソウルからの日帰り旅行も可能。ナビは1泊してグルメ、観光なども少しずつ楽しんできましたが、皆さんも全州国際映画祭が行われているこの時期に、映画を観つつ、全州ビビンバや韓定食などのグルメや観光も楽しむ「全州の旅」を計画してみてはいかがですか?以上、ソウルナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-04-30

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