7号線開通

ついに全線45km開通!ソウルの南と北を結ぶ!

8月1日午後6時、それまでチャンアム(長岩)からコンデイック(建大入口)、オンス(温水)からシンプン(新豊)の区間のみを運行していた地下鉄7号線が全線開通しました。これで地下鉄7号線はハンガン(漢江)の南と北を最短距離で結ぶ路線となりました。その距離はなんと45kmにもなるそうです。
特に今回、地下鉄7号線には有名ブティックが多いので有名なチョンダムドン(清潭洞)やノニョンドン(論山見洞)に駅が新設され、また地下鉄3号線高速バスターミナル駅と連結し、高級感あふれるカンナム(江南)の町並みをいっそう豊かにしています。
平日は5分間隔、出勤時間は3分30秒間隔でソウルの郊外からカンナム(江南)の中心地まで30~40分で連結。乗馬場があるトゥッソム遊園地や、12万坪の市民公園があるボラメ公園も駅から徒歩5分の距離。チョンダム駅とノンヒョン駅をつなぐ30あまりの高級画廊、輸入製品家具街も、地下鉄を利用しながら訪ねることが出来ます。
また、ロッテペッカジョン(ロッテ百貨店)カンナム店や地下ショッピングタウンがある高速バスターミナル駅には、9月に新しくセントラルシティ(大型ショッピングモール)がオープンする予定で、早くも注目を集めています。このセントラルシティーには、大型ホテルや書店、映画館などが既にオープンあるいはオープンする予定で、若者たちにとって新しいタイプのアミューズメントの場になることが予想されます。

え?走る美術館?
現在、ソウル市内には地下鉄7号線開通を祝う各種イベントが開かれています。そのなかでも話題を呼んでいるのが「走る美術館」。韓国現代美術の各分野で大活躍している芸術家らがテーマごとに作品を展示している「走る美術館」は全部で8両あり、乗客の反応は、驚きと感動の連続だとか。他ではお目にかかれない珍しい地下鉄見物、さあ、ナビと一緒に出発!
これは、カン・ウンさんのデザイン。

これは、カン・ウンさんのデザイン。

キム・チェウンさんのものです。

キム・チェウンさんのものです。

こちらは、ペ・ヨンウさんの作品。

こちらは、ペ・ヨンウさんの作品。

イム・オクサン・チョン・セハッさんの。

イム・オクサン・チョン・セハッさんの。

1両目:私たちの地下鉄
担当作家:イ・ガンウ、チョン・ソヨン、チェ・ホチョル
この車両は映像芸術を中心に活躍している作家らの作品が展示されています。ビデオ映像やアニメーション作品が中心です。しかし、空間の都合上実際のビデオ作品の代わりにビデオ画面をコンピューター処理したイメージ画像を展示しています。
2両目:歴史といっしょにあそぼう!
担当作家:イム・オクサン、チョン・セハッ
走る列車の中でも好評を得た「歴史といっしょにあそぼう!」の車両は韓国近現代史に登場する様々な歴史的事件と人物を紹介しています。教育的効果もあり、子供と一緒に乗るお母さんもニッコリ。
3両目:ダンスって楽しいね!
担当作家:チョン・ヨンドゥ
タンゴを踊る男女のペアが列車の中にあふれ、床は本物のダンスホールそのものの3両目列車。この車両は陽気なタンゴの雰囲気で乗客たちをダンスの世界に誘い込む、そんな場所です。見ているだけでも楽しく、一緒に踊ればもっと楽しくなるはず。下車したときにはタンゴのステップを知らず知らず踏んでいるかも。
4両目:トイレだっておもしろい
担当作家:オム・ヒョクヨン
地下鉄の座席がなんとトイレの便器!?かたい椅子のかわりに色とりどりの便器があり吊り広告のかわりにトイレの芳香剤や鏡が置いてあります。椅子に座ると、前にいる人と目が合うだけで吹き出してしまいそうなおもしろいコーナーです。
5両目:皆さん、名画を知っていますか?
担当作家:コ・ナッボム、キム・ジェウン、チョン・インヨプ
この車両では世界の美術史を代表する名画のパロディー版が展示されています。単純な絵画鑑賞のとどまらない現代的センスで模造した作品は、見ているだけで楽しませてくれます。友だちと一緒に来て絵画の題名を当てたりしているうちにもう目的駅に到着。
6両目:たくさんの星たち
担当作家:ソ・チョングッ
車両が星でいっぱい。車両の中には蛍光色の星を張り付け、宇宙空間を演出しています。また、薄暗い照明を使って幻想的な空間に仕上げられています。車両広告には星座が描かれています。
7両目:こちら地下鉄7号線
担当作家:ユ・ジェホン、クォン・オサン、パク・ジョンヒョク
この車両では電車に置いて行った忘れ物がたくさん置いてあります。ところで、ここにある忘れ物の一部はスポンサーの宣伝効果のための小道具だそうです。いったいどれが忘れ物でどれがスポンサーの小道具なのか?現代美術の作家さんたちの工夫をこらした展示をどうぞお楽しみ下さい。
8両目:森の生命
担当作家:カン・ウン、ぺ・ビョンウ
この車両ではだんだん少なくなって来ている自然の大切さがテーマです。最先端の文明の象徴である地下鉄で、もっとも純粋な自然の美しさを演出し、乗る人みんなが暖かい気持ちで目的地までたどり着けます。
*運行案内
「走る美術館」は、9月末まで、平日、土曜日は4本、休日、祝日は6本運行しています。

*運行時間 

<温水→長岩方面>
<長岩→温水方面>
*地下鉄7号線はここがちがう!
1) 地下鉄7号線15駅では地下鉄改札口からすぐエスカレーターが利用できます。いままでソウルの階段で苦労を強いられてきた方にはうれしいニュース!
2) 自動で動くムービングウォーク(40m)があり、約8分で乗って行くことができます。(7号線乗換駅は移動が多いのでこのようなムービングウォークが設置されたそうです)
3) エスカレーターと共にエレベーターまで!!7号線はエスカレーターだけでなくエレベーターも設置されていて、トゥッソム、清潭、江南区庁ほか9駅24ヶ所に設置されています。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2000-08-18

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