地下鉄4号線の終点、タンコゲ駅に行って来ました!

水落山と仏岩山に囲まれた自然にめぐまれた駅!

こんにちは、ソウルナビです。ソウルで地下鉄にチャレンジしてみた方!地下鉄に乗る前にプラットホームに立っていると、列車が入ってくる前には必ずベル音と案内アナウンスが聞こえてきますよね。韓国語がわからなければこのアナウンスもさっぱり。でも大体何のことを言っているかはわかりますよね!そう、「XX行き列車が到着しま~す」案内の電光掲示板を見てもわかりますよね!(^^)
地下鉄に乗って目的地に行くには、どこ行きの電車なのかを必ず確認しますよね。例えば4号線でミョンドン(明洞・Myongdong)駅から東大門市場に行くには、「タンコゲ行き」の地下鉄に乗って、トンデムンウンドンジャン(東大門運動場・Dongdaemum Sutadium)駅で降ります。だから行き先の「タンコゲ」は要チェック!地下鉄には電車の前と横に「XX」と行き先が表示されています。この表示は乗り間違えがないようにわかりやすく、またいろいろなところに表示されています。だから反対側の列車に乗っちゃった~なんてことのないように、行き先「XX」はいつも要チェック!(--;)
ところで「XX行き」っていうけれど、この電車の終点「XX」ってどんなところなんだろう、なんて、もしかして考えたことはありませんか?そんな人は意外と多いのでは?ではそんな疑問にナビがお答えしましょう。今回新たに登場した「地下鉄終点駅」シリーズ!パチパチ!
地下鉄マップを見ておわかりのように、終点駅はソウル郊外や首都圏内の衛星都市につながっています。ソウル市の中心ばかりじゃなく、たまには郊外まで出かけてみるのもいいでは?ちょっぴり遠い気はしますが、終点駅ごとにいろんな特色を持っいて、周辺には一度はぜひ行ってみる価値のある場所も!それでは「地下鉄の終点」シリーズ第1弾、皆さん大きな声援をお願いします!m(_"_)m
さて「地下鉄終点駅」シリーズ、ハレの第1回目として、地下鉄4号線タンコゲ(Danggogae)駅を訪ねてみました。まずは地下鉄4号線「タンコゲ行き」に乗って終点のタンコゲ駅に向かいます。途中のサンムン(双門・Ssangmun)駅からチャンドン(倉洞・Chang-dong)駅にかけて、地下鉄から地上鉄(?)に変わり、外の風景を見ることができます。(^^)行ってみればわかるかと思うのですが、あっちこっちにアパート、アパート、アパート・・・。
タンコゲ駅を訪ねる前に、ここで「タンコゲ」の地名の由来についてちょっとご紹介しましょう。水落山(スラクサン)と仏岩山(プラムサン)の渓谷に位置するこの場所は、昔は山林で生い茂る険しい山道で、野生動物(虎かな?)が頻繁に出現したりと、人が通行するにはちょっと危険な峠だったそうです。旅人たちは危険から身を守るために、石を持ってこの峠を越えたのですが、無事に峠を越え、必要のなくなった石をこの地にひとつ、ふたつと捨てていったそうです。そんな石がたまって石炭のようどんどん積もり、いつの間にか祈りを捧げる城隍堂(ソンファンダン・村の守護神を奉る場所)に変わり、人々はこの峠を「タンコゲ(堂の峠)」と呼ぶようになったそうです。
さて、そんな話をしているうちに地下鉄はいつの間にか終点のタンコゲ駅に到着!タンコゲ駅に降りると、窓の外には仏岩山(プラムサン)とアパート、そして小さな家、反対側には多世帯住宅や市場、水落山(スラクサン)が見えます。
プラットホームをおりてみましょう。タンコゲ駅は全体的に静かで平穏な駅。出口は1・2番出口と3・4番出口と両方向に分かれています。

それでは本格的にタンコゲ駅周辺を探検!写真を参考にしてくださいね。

1番出口前のようす:
タンコゲ駅で一番利用者が多い出口。出口の前には京畿道南楊州(ナムヤンジュ)市まで運行するマウルバス(33番)が止まっています。南楊州市の人もこのタンコゲ駅をよく利用するとか。マウルバスに乗って5分ほど上がっていくと、峠の頂上に市の境界線があり、その付近には軍の部隊があります。峠を完全に越えると梨畑と興国寺(フングッサ)が見えます。タンコゲ駅の周辺は不動産取引が活発で、不動産仲介所や仕事の帰りにお酒を一杯楽しむ人たちが多く、ソグムクイ(塩焼き)のお店がたくさんありました。
2番出口前のようす:
遠くの仏岩山とアパートがまず目にはいり、右側ではアパート工事が進行中!
この道はスンデクッ(スンデ(腸詰め)のスープ)とヘジャングッ(酔い覚ましのスープ)のお店が目立ち、その裏側の狭い路地には典型的な庶民の家がこれまたギッシリとひしめきあいながら建っています。はるばるこ~んな遠いところまでやってきたナビ、そろそろお腹もすいてきたし、出口の右側にある「チョンジュ・イェンナルマッ・スンデグッ(02-932-6907)」に入ってスンデグッ(4,000ウォン)をひとつオーダー!(^^)2年前にオープンしたこのお店、庶民の飲み屋としてスンデグッはもちろん、パンチャン(おかず)として出てくるキムチやカクトゥギ(カクテキ)、大根キムチなんかもおいしい!スンデグッのほかにヘジャングッ、キムチチゲ、テンジャンチゲ、ソネジャンタン(牛の内臓スープ)が4,000ウォン、スンデ、コッチャンポックン(腸の炒め物)、タクトリタンが10,000ウォン、焼酎2,000ウォン、ビール3,000ウォン、マッコリ2,000~3,000ウォン、ドリンクが 1,000ウォン。

3番出口前のようす:
小さい市場の路地があり、水落山のふもとには多世帯住宅が建ち並んでいます。左に50メートルほど行くと「水落山タンコゲ地区公園」があります。公園内には人工ロッククライミング(岸壁登攀)場、バスケットボール場、バトミントン場などの施設があり、市民の憩いの場になっています。もちろん景色もいいですよ!
4番出口前のようす:
ナビが思うには、ソウル市内の地下鉄駅の全出口のうち最も市場に近い出口だと思います!出口を出るとすぐそこは市場の路地。市場内のお店は昔のままの姿で商売をしています。またここにいる人たちも人情あふれる人たちばかりでした。(^^)
<< 地下鉄4号線タンコゲ駅始発終電時刻表>>
始発
オイド(鳥耳島・Oido) 05:30

終発
オイド(鳥耳島・Oido) 22:32
アンサン(安山・Ansan) 22:47
ナンテリョン(南泰嶺・Namtaeryeong) 22:54
サンボン(山本・Sanbon) 23:12
ソウル駅(Seoul Station) 23:25
ナビの感想:
そろそろタンコゲ駅とはお別れ。ソウル市内に帰る電車を待ちながら周囲を見渡すと、まず仏岩山の岸壁とアパートが目にはいります。けれども、よくよく見てみると、アパート団地が山をさえぎってしまってます。や、山の一部が見えないよ~(--;)タンコゲ駅の第一印象は、半透明のきれいな屋根の効果からか、広くてきれいで明るい駅という印象。タンコゲ駅周辺や水落山、仏岩山に囲まれた自然の景観がとってもきれいです。週末になると、この付近に登山客がやってくるそう。タンコゲ駅は、ぐっすりねむった赤ん坊のような、そんな平穏を感じさせてくれる駅でした。
以上で、地下鉄4号線終点駅のタンコゲ駅からお伝えしましたが、次の機会にソウルに来て、地下鉄4号線に乗る時は「タンコゲ」っていうアナウンスの一部分が聞きとれることでしょう!(^^)タンコゲ駅付近は約20年前までは田舎のイメージ漂う村、っていうカンジでしたが、今では水落山と仏岩山に囲まれ自然の景観がきれいな住宅地区になっています。近くのサンゲ(上渓・Sanggye)駅、ノウォン(蘆原・Nowon)駅周辺。が再開発事業によって巨大なアパート団地に変わってしまいましたが、タンコゲ駅はまだきれいな自然が残っていて、ほっとする感じがいいですね。それでは4号線の終点・タンコゲ駅からソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2001-10-31

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