ワールドカップ観戦記、その6!

勝っても負けてもあと1試合!

こんにちは!ソウルナビです。とうとう準決勝、韓国対ドイツ戦が昨日(6月25日)行われました。今回、韓国が勝っても負けてもあと1試合。振り返ってみると、今回のワールドカップで韓国がこなした競技は全部で5試合。そのうち2試合が延長戦までいくという激しい試合でした。選手の疲労も大変だったと思います。でも、あくまで目標は頂点を!ワールドカップ決勝進出!残念ながら願いは届かなかったけれど、昨日も今までで最高の全国700万人(予想)の国民が熱い声援を送ってました!
ソウルワールドカップ競技場
ワールドカップ公園・平和の公園
市庁前
南山タワー

ケーブルカーに乗るときは人っ子一人いない感じだったのに、上がってみるとじゃじゃ~ん、さすが、ここにもスクリーン設置!
応援も太鼓がなくて鍋の蓋とお玉で
「テーハミングッ!じゃじゃじゃじゃ?!なんかズレてる」
レッドTもターバンもフェイスペイントもバッチリな観光客?!
噴水の前で記念撮影!
南山の上の展望台からとったソウルの街の様子。
ちょっとわかるかな~!いつも道路には車のライトでいっぱいなのに、競技中はぼぼ道路の端の明かりだけ。ソウルの街から車が消えた!
ソウルワールドカップ競技場周辺の街では

電気屋さんで、商品のテレビで競技観戦!
近所の川辺にもスクリーン登場!
周辺の住人達が大集合!
アパート前にもスクリーン設置!
アパートの住人、子供もお母さんも、お父さんも、み~んな一緒に応援!
ちなみにサッカーワールドカップを機に、最近希薄になっていたアパート住民の親睦が深まったらしい。
新村編
試合期間中、毎回のことながら、新村(シンチョン)では韓国の名門、延世大学、梨花女子大学の若者を中心に、試合開始前から思い思いのコスチュームに身を包んでの応援合戦が展開。新村には他の場所のように大きいスクリーンを使っての観戦ができるところがなく、観客のほとんどは食堂や飲み屋の小さいテレビに集まり、食べたり飲んだりしながらの応援。よって、少しでもテレビの見える場所であれば人が人を呼ぶ。中には街頭やノレバン(カラオケボックス)前に設置してあるテレビにまで。この期間中、店内にテレビのない店などは人が集まらないせいか、閉店しているところまで。
ナビも席を求めて歩いて歩いてやっとのことサムギョッサルの店へ入ったのですが、あまりにテレビが遠くて試合の様子が見えず焼肉に没頭…。まわりの観戦によって試合の流れを推測する感じでした。試合中でも、公園には中学生や高校生が大極旗を持ったり振ったりしながら大騒ぎしていましたが、公園にはもちろんテレビはないので、単なる「お祭り騒ぎ」に徹していた模様。
ドイツに1点を入れられ、結果が出た時、ナビは別の場所で盃を傾けていたのですが、本来ならばお客さんでごったがえすはずの店の前を黙々と通り過ぎ家路につく人もあり。少しすると店内が騒がしくなり、店員さんも予想通り? の盛況ぶりに大わらわ。テレビのないこの店では試合中は人っ子ひとりとして見当たらなかったのですが、閉店しなかったのにはワケがあったのですね。勝っても負けても若者たちの勢いは止まらず、傍若無人に群集に向けて水や牛乳! をぶちまける者、相変わらずの「テーハミング!!」コールと聴きなれた笛の音あり、はたまた負けた腹いせか、取っ組み合いのけんかをはじめる者、商店前の簡易ボクシングゲームに八つ当たりするもの、シャッターを蹴飛ばす者ありの、さすがに勝利をおさめた時の騒ぎとは様子が異なりました。その騒ぎに警察も多数出動。地下鉄運行時間が翌朝3時半まで延長されたおかげか、明け方までこの騒ぎが続いていました。
お姿

お姿

また、ナビの帰宅道中、目にしたものは、さっきまでの英雄、ヒディンク監督のこんなお姿。Tシャツやバンダナにその名前を刻まれ、ヒーローだった彼がゴミ箱に…。いやはや。
東大門編

タガディスクがとまった!
いつも回っているプレヤタウン裏の遊戯施設「タガディスク」。夜遅くまで回り続けている「タガディスク」いままでは外でどんなにワールドカップで盛り上がっていても回り続けた「タガディスク」。おにいさんのアナウンスがさびしくひびいていた「タガディスク」。この日、ついにその音がやんだ。同じ場所で「タガディスク」のかわりにワールドカップの中継が始まったのである。でも意外と客はおとなしい。みんな真っ赤の服の中学生たちが所在なげにたむろし、草葉の陰でタバコを吸い、無人のエレベーターで遊んでいる。みんながみんなサッカーに関心があるわけではないらしい。ちょっと夏の林間学校を抜け出して、、、みたいな雰囲気。
DOOTA前

毎回、大盛況。モニターもさらに増え、より見やすくなった。この時間を利用して屋台で腹拵えしている人も。国旗をまとっているのはほとんどが10代とおぼしき若者。意外と冷えた夜、国旗を毛布にしている人間も。
で腹拵えしている人も。

で腹拵えしている人も。

意外と冷えた夜、国旗を毛布にしている人間も。

意外と冷えた夜、国旗を毛布にしている人間も。

どのお店でもやっぱりワールドカップを見ている。ちょうどのぞいたら、ドイツが1点を入れた。町中にタメイキが漏れた。
アナムドンへ移動
バスでアナムドンへ移動。バスの中もラジオでガンガン試合の模様が流れている。でもバス停が近づくとその音がとぎれる。後ろの席の若者が運転手に「つづけてくれ!」と叫ぶ。運転手も「しょうがないやんけ!」と言い返す。バス停が近づくたびに、しんとした音の静寂が広がる。

アナムドンにて
アナムドンについたのはロスタイム。これからの騒ぎを予想して配備された警官も試合を見守る。もうだめだ、そんな言葉も漏れる。そして最後のホイッスル。見ている人たちから拍手がわき上がった。お店の中はまだ呆然とした雰囲気。
やがてお店で見ていた人たちがわらわらと外へ。いずれも行き場所がなく、ぼっとしている。勝ったときのために用意していただろう花火を交差点でぶちまける。たまに「テーハミングッ」シュプレヒコールがわき起こる。乱入してきた車が騒ぐ。
こうして長い長い韓国のワールドカップが終わった。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2002-06-26

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