ソウルに住む日本人女性サークルをのぞいてみました!【2006年】

在韓日本人女性サークル「たまひよKOREA」&「ママシータス」

現在韓国に住まれている方、またこれから住もうと思われている方、在韓日本人の皆さんが普段どんなふうに過ごしているのか、気になったことはありませんか? 韓国にいる以上、韓国の人と接することが多くなるのは、当然といえば当然なのですが、長く住んでいてもしょせんは韓国に住む外国人、悩むこともあれば、ときには日本人シックにかかったりすることも・・・。そんな時頼りになるのは、やはり日本から来た友人たち。とくに仕事や結婚などのための滞在となると、なかなか同じ境遇の人に会う機会がないんですよねー。どの国にでも必ず「日本人の会」的なものは存在するのですが、今回は在韓日本人女性(男性の方はごめんなさい)に絞って、2つのサークルをちょっと覗いてみること!
まずは在韓日本人妻サークル「たまひよKOREA」!
2001年5月、留学時代に知り合った韓国人のご主人のもとへ嫁いで来た、在日韓国人のチョンミさんが主催する「たまひよKOREA」。自分と同じく日本から韓国へ嫁いできた友達数人とやりとりをするのに、個々のメールは面倒くさいということで、2002年12月にメーリングリストを始めたのがきっかけで、今やソウルを中心に全国200名以上のメンバーを持つ、在韓ママさんサークルです。基本的にオンライン上のサークルなので、頻繁に何かを行ったりということはありませんが、春や秋などの天候のいいシーズンには、月1でたまひよピクニックを、それ以外でも各自ご近所同士で頻繁に会ったりするようです。もちろん年末年始の忘年会、新年会も恒例で、この時ばかりはご主人同伴となって、かなり賑やかになるとか!
2005年の忘年会は天候に恵まれず参加人数がかなり少なめでしたが、このようにご主人同伴で。そしてなぜか男・女・子供と、夫婦ごとではなく性別ごと(?)に分かれて、楽しく盛り上がります。ご主人方も同じ日本人妻を持つ韓国男として、初対面とは思えない勢いで打ちとけられるようです。
入会条件はあるの?
こちらはママさん、またはこれからお子さんをと考えているプレママさんが対象のサークルで、これ以外の入会の制限は一切ありません。とりあえず共通語は日本語になりますが、外国人のママさんもいれば、ご主人が韓国以外の国の方という日本人ママさんも在籍しています。 またこちらたまひよKOREAの特徴として「子沢山が多い」こと。こちらには、なぜか2人以上の子を持つ方が多い!子供が3人という方も多く、この少子化時代に尊敬すらしてしまいます!なにしろ子育てのプロが多いので、小さいお子さんをお持ちの方や、これから赤ちゃんを!という方々にとってはためになったり、役立つことも多いはず。メンバーの数が多い分、なかなか全員で集まることはできませんが、同じ境遇のご近所さんを探しやすいといった利点があります。 現在のメンバーは20代半ば~40代後半までで構成されていますが、もちろん制限はありません。

モイムに潜入~
たまひよKOREAとしてよりも、そこで出会ったお友達同士のモイム(集まり)が不定期で、それも頻繁に行われるということが判明、さっそくモイムに潜入してみました!今回は江辺駅近くのアパートにお住まいのEさんのお宅が会場。小さい子供がいるとあって、やはり気兼ねしないホームパーティ形式が多いようです。
この日は主婦にしてはちょっと遅めの夕方集合。そして子供は子供同士、大人は大人同士それぞれ楽しい時間を過ごします。家のあちらこちらから子供たちの雄叫びが聞こえ、ちょっとした幼稚園状態です。おもちゃを取り合ったり、すごいスピードで駆け抜けて行く子供たち…(そして止まって、はいポーズ)
その頃ママさん方は何をしているかというと・・・ ビール!ビール!!お茶ではなく、ビールです!!しかしお茶のようにビールを召し上がる皆さん・・・。この写真をご主人に見られたりしたらマズイのでは・・・と伺ったところ、皆さん口を揃えて「ぜーんぜん大丈夫!!」 こうやって友達同士でお酒を飲むことには、どのご主人も理解を示してくれているのです。中には「酒なんて!」という古風なご主人もいるそうなのですが、夫婦同伴で会う機会も多いたまひよ。だんだん他のご主人方に影響され、変わってくるのだとか・・・。これって何よりも素晴らしい特典では!?
そして夕食タイム♪この日は会場主であるEさんが、素晴らしい料理を披露してくれましたが、時間がない時などは、それぞれの持ち寄りにしたり、ピザなどを配達してもらったりと状況に応じて変わるそう。食事の間も、レストランと違って周りに気を使う必要がなく、また日本語が共通語になるので日本語教育の場にもなり、ママさんにとっては嬉しい限りです。
メンバーになるには?
HPから管理人のチョンミさん宛てに簡単な自己紹介を送ります。承認にあたっての条件等は特にないのですが、メンバー同士が信頼できるよう、そうしているとのことです。またメンバーに承認後、簡単なアンケートにも答えてもらい、それをもとに検索機能付きのメンバーリストを現在作成中で、今年早々に公開予定。
(「たまひよKOREA」HP−http://groups.yahoo.co.jp/group/tamahiyo-korea)。
こちらはソウルで働く日本人女性サークル「ママシータス」!
こちらは私みれいなも参加させてもらっている、韓国で働く女性サークルです。入会条件は「ここ韓国で仕事をしている」こと。といっても、バリバリのキャリアウーマンじゃなきゃ、なんてことはございません!毎日お勤めしている人もいれば、主婦で在宅勤務、フリーの方・・・中には4人の子供を育てながらバリバリ働いているパワフルママさんも。 ところでママシータスって、ママじゃないのに・・・と思われた方も多いのではないでしょうか。 初めて集まった時に「ありふれてない名前を」と、皆で一生懸命考えたのがこれでした。ラテンアメリカではイケてる女=mamacitaという意味で使ったりする、ちょいスラング気味の言葉。この自称イケてる女たち(すみません・・・)ということでmamacitasになったわけですね~。
そしてこちらも2005年の忘年会は、普段よりも人数が少なかったようです。というのも、やはり12月は忘年会シーズン、仕事をしていると女性とはいえども付き合いが多くなり、他の忘年会と重なってしまい不参加というメンバーも多くいました。
モイムは毎月第3金曜日
こちら主な活動としては、毎月第3金曜日の夜に行われる食事会。たまになんだからということで、ちょっと雰囲気のいいお店を選んで江南地区、江北地区と1ヵ月交代で開かれます。ママシータスとして集まるのはこの月1回のみ。もちろんこれ以外でも個々に会ったりするのですが、やはりそれぞれの仕事やプライベートに忙しく、「毎月第3金曜日」のための連絡等以外は、このママシータスとしての活動は一切ありません。それでも、たまにしか会わないというのにまるで普段から会っているような、そんな堅い雰囲気が全くないサークルです。会員数がそれほど多くないこともあり、毎回必ず新メンバーがいるのもポイント。私のような一般庶民から、あっと驚くような輝かしい経歴を持った方までと、個性豊かな(?)メンバーに会えるのも新鮮です。

食事会とはいいつつ、やはりこちらでもお酒はつきもの。お酒を飲むことによって初対面の場合でも打ち解けた雰囲気になるんですよね~。そしてこちらママシータスは未婚・既婚と入り乱れており(お婿さん候補、募集中!)、女性オンリーとあって話題も恋愛関係が中心。仕事の話は、私の知る限りでは出たためしがありません・・・。また年齢層も20~40代と幅広く、大人の恋愛の悩みから男女の産み分け法までと、毎回某米ドラマばりの、ためになるガールズトークが繰り広げられます。
こちらが主催者のななえさん。彼女は元日本語教師、現在は人材コンサルティングの会社で働いています。仕事柄、日系企業とかかわる事が多く、自分と同じような立場の女性がこれだけいるならばと、この働く女性の会の発足を思いついたのだとか。私みれいなとななえさんは、私が引き受けた仕事のお客様が、実は彼女の友達だったというのが縁でした。その後、別のところからの話で「こんな集まりがあるんだけど」といわれて行ってみたところ、そこにいたのが彼女だったのです。縁って本当に不思議なものですよね。
メンバーになるには?
こちらは特にHP等はなく、月一回のモイム前のメール・電話だけのやりとりになっています。よって現在は入会方法もなく、会員の紹介のみという形で運営されているのですが、今後HPやメーリングリストなどの開設も検討中だとか。女性の皆さん、どこからかママシータスと聞こえてきたら、ぜひ参加してみてください。

今回ご紹介した2つ以外にも、日本から来た方々の集まりはたくさんあるようです。こちらソウルナビの掲示板にもよく出ていますよね~。どのサークルも主旨はたいてい「外国から来たもの同士、食べて飲んでおしゃべりして楽しく過ごそうよ」という気楽なもの、決して堅いものではないと思います。気楽に語り合える友達がいない、同じ境遇の友人を見つけたいという方!ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-01-31

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