統計で見る韓国女性の暮らし、パート1【2002年】

2001年平均初婚年齢は女性26.8歳、 男性29.6歳!!

こんにちは。ソウルナビです。今日は統計庁が2002年7月5日に発表した「統計で見る女性の暮らし」という報告資料をもとにして韓国女性の暮らしを2回にわけてくわしくお伝えしたいと思います。韓国女性の暮らしってどんなの!?と~っても気になっちゃいますよね。(^-^) それではまず「統計で見る女性の暮らし」の概要を説明した上で、本格的に韓国女性の暮らしについて見ていくことにします。準備はいいですか?それではLets go~!

「統計で見る女性の暮らし」の概要
統計庁では経済・社会・文化的生活要件の変化が女性の暮らしにどのような影響を及ぼすか明らかにするために、既存の女性関連統計を収集・整理して「統計で見る女性の暮らし」を1997年から作成、2002年は第7回女性週間を迎え、通算6回目の発行となりました!内容は女性として生まれた時点から、教育を受け、就業し、結婚して出産という家庭と社会の構成員として生活し、最後に老年期に入るという生涯周期に合わせて1.女性の位置、2.家庭での地位、3.社会的地位の3つの側面から女性の暮らしを明らかにしたものです。パート1では「1.女性の位置」と「2.家庭での地位」についてご紹介したいと思います。(^-^)


1.女性の位置

(1)女性の位置
1.女性人口推移
: 総人口のうち女性人口は49.7%。女性人口は1970年の1593万2千人から2002年には46.5%増加し2365万6千人へ。一方、男性人口は1630万9千人から47.1%増加して2398万4千人。低年齢層では男性が、高年齢層では女性が多く、総人口では男女人口比はほぼ同じ。
2.年齢別性比推移 : 2002年女性100人あたり男性が101.4人。0~9歳では100人あたり112.0人と男性の方が高く、60歳以上では71.6人と女性の方が多い。
3.女性世帯主比率 : 女性世帯主は1975年には85万人だったのが2000年には265万3千人と約3倍の増加。男性世帯主も1975年の579万8千人から2000年には1165万9千人と2倍増!



2.女性の家庭での地位

(1)女児の出生
1.出生児数 : 2000年に生まれた総出生児数は63万7千人。このうち女児は30万3千人、男児33万4千人で女児が3万人も少なく、出生性比は100:110.2。出生児数は1970年96万4千人、1980年89万人、1990は65万2千人、2000年は63万7千人と減少傾向にある。
2.出産順位別出生性比 : 2000年出生性比(女児100人あたり男児数)は1993年の115.3を頂点に減り続け、1998年以後、110の水準を維持している。出産順位別を見ると第一子はだいたい105前後の正常性比(103~107)を維持しているが、第二子は1993年114.7の水準を頂点に次第に徐々に低くなり1997年以後は正常性比に接近している。
しかし第三子の場合、1993年の206.6を頂点に低くなってはいるが、2000年現在も143.9と高い水準にあり、男子を望む傾向が依然強いことがうかがえる。

3.出生時期待余命(平均寿命) : 1999年現在、女性79.22歳、男性71.7歳で女性が男性より7.51年長寿。1971年と比べると、女性は13.15年、男性は12.72年寿命が延びた。

(2)女性の結婚と離婚
1.結婚および離婚現況
: 2001年の1年間に32万組が結婚し、婚姻率(人口千人あたりの婚姻件数)は6.7、離婚は13万5千組で離婚率(人口千人あたりの離婚件数)は2.8。10年毎の婚姻率を見ると1970年9.2、1980年10.6、1990年9.3、2000年7.0と減少傾向が続いている。反面、離婚率は1970年0.4、1980年0.6、1990年1.1、2000年は2.5とここ30年で6倍となっている。
2.結婚形態別平均年齢 : 2001年平均初婚年齢は女性26.8歳、男性29.6歳。1985、1995、2000年の女性初婚年齢は23.4歳、 25.4歳、 26.5歳、 男性は26.4歳、 28.4歳、29.3歳と初婚年齢は年々高くなっている。反面、2001年の平均離婚年齢は女性36.7歳、 男性40.2歳、平均再婚年齢は女性37.6歳、男性42.1歳と男女共に離婚年齢と再婚年齢が高くなっている。
3.年齢別女性離婚率 : 2001年女性の一般離婚率は人口千人あたり7.0件。 離婚率が最も高い年齢層は35~39歳、次に30~34歳、40~44歳と続く。1990年以後、全年齢層で女性の離婚率が増加している。


(3)女性の出産と保健
1.女性が一生の間に出産する子女数 : 合計出産率(女性一人が一生の間に生む平均出生児数)は1970年4.54人、1980年2.83人、1990年1.59人、2000年1.47人とここ30年で1/3以下に減少している。
2.飲酒人口 : 15歳以上の女性の飲酒人口は1986年20.6%、1999年47.6%と倍増。1999年の女性の飲酒回数は週2~4回7.1%、ほとんど毎日1.9%、 男性は週2~4回30.0%、ほとんど毎日10.9%であった。

3.喫煙人口 : 15歳以上の人口のうち喫煙女性は1989年が7.6%、1999年が4.6%と3.0%減少。1999年15歳以上の人口のうち喫煙女性は4.6%、男性67.8%。

4.身長 : 2000年10歳の児童の身長は1970年より女子は12.7?伸び142.3?、男子は11.6?伸び141.9?。12歳の場合、男子11.2?、女子10.2?、14歳は男子15.2?、女子7.9?伸びた。

5.体重 : 2000年10歳の児童の体重は1970年より女子は9.8?増え36.3?、男子は10.7?増え37.8?。12歳の場合、男子10.7?、女子9.2?、14歳は男子14.0?、女子8.7?増加した。


(4)女性の文化と余暇生活
1.余暇活用方法 : 2000年15歳以上の女性の余暇活用方法は、TV鑑賞62.3%、 家事雑用49.4%、休息や睡眠48.4%。家事雑用の場合、男性は16.6%と女性の1/3にとどまった。
2.余暇活用満足・不満足理由 : 2000年余暇活用に満足する女性は30.9%で不満足は69.1%。男性より満足比率が1.3%低い。男女共に満足できない理由として「経済的負担」と「時間不足」を挙げている。

3.読書人口比率および平均読書冊数 : 2000年の1年間、15歳以上の女性の読書人口比率は58.6%、平均読書冊数は11.3冊で男性の60.2%より1.6%、15.2冊より3.9冊低い。男女共に「教養書籍」を最も多く読んでおり、次に「雑誌」が続く。

4.新聞購読頻度 : 2000年15歳以上女性人口の新聞を購読する比率は54.8%で男性の76.0%より21.2%低い。一般新聞購読率は53.2%で男性の購読率73.8%より20.6%低く、インターネット新聞の購読率は9.6%で男性の購読率17.6%より8.0%低い。

5.TV視聴時間 : 2000年15歳以上女性の1週間のTV視聴時間は25.1時間、視聴人口比率は96.5%で、男性の22.3時間より2.8時間多くTVを鑑賞している。平日、土曜日は男性より0.4時間、日曜日および高休日は0.2時間多い。


(5)女性の生活時間活用
1.家事時間および参加比率 : 1999年一日に平均93.0%の主婦が食事の準備をし、時間は2時間4分、79.3%が掃除および整理に52分、60.3%が衣服管理に52分を使用。
2.自己開発学習者比率 : 1999年10歳以上人口(学生除外)の自己開発のための学習者比率は5.0%で、学習内容は就業または資格取得学習が32.6%と最も多い。男性は就業または資格取得関連学習が36.2%、コンピューター学習24.2%の順である一方、女性は趣味関連学習が30.1%、 就業または資格取得関連学習が28.3%の順であった。
(6)65歳以上の女性
1.65歳以上人口の推移 : 65歳以上の女性人口は、1970年58万3千人から2002年には3.9倍増の230万人、男性は40万8千人から3.6倍増加して147万3千人、性比(女性100名あたりの男性人口)は1970年の70.0から1975年には59.3へ減少した後、次第に増加し2002年には64.0。
(7)女性の死亡
1.性別死亡率
: 2000年全体死亡率は人口10万人あたり520.4人。女性の死亡率は10万人あたり265.0人、 男性は575.2人で男性の死亡率が高い。
2.年齢別死亡率性比 : 2000年全体の死亡率性比(女性死亡率100.0に対する男性の死亡率)は123.7で男性が1.2倍高い。年齢が高くなるほど死亡率性比が徐々に高くなっていくが45~49歳(313・0)を頂点に低くなる。
3.死亡原因別・性別死亡率 : 2000年死亡原因順位別死亡率を見ると男女共に1位は悪性新生物(がん)で、次に脳血管疾患、心臓疾患。女性死亡率が男性より高い死亡原因は高血圧性疾患(1.7倍)、脳血管疾患(1.1倍)などで、男性が高い死亡原因は肝疾患(4.2倍)、交通事故(2.6倍)など。

「統計で見る韓国女性の暮らし」いかがでしたか?統計を見ると韓国女性がこの30年間、多くの変化の過程を踏んできたことが分かります。でも韓国ではまだまだ保守的な考えが強いので女性の地位は男性と比べて低いのが現状!(-.-;)でもいままでの世代とは違った考え方をもつ20~30代の若い世代が社会の中心になったとき、また状況も変わってくるかもしれません。以上、ソウルナビがお伝えしました。


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記事登録日:2002-08-26

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