まいの韓国国内旅行、その1−晋州市「南江流灯祭り」を見に行こう!

歴史的なお祭りに参加して、その美しさと規模の大きさに感動!

ヨロブン、アンニョンハセヨ?(みなさんこんにちは!)
2005年6月から2006年3月まで留学生特派員として、気ままな留学生活をお届けしていた「まい」です。このたびソウルで再び学生生活を送ることになりました!
今回はソウルにとどまらず、いろんな韓国を、生活者として、時には観光客としての視点でお送りいたします。これからもよろしくお願いします!

さて、ソウルリピーターのみなさんにとって「明洞で買い物をして、インサドンまで歩いて、伝統茶を飲んで、免税店で買い物して・・・」というコースはすでにやりつくした方も多いのではないでしょうか?そう、韓国はソウルだけではないのです!そして、秋は日本同様、韓国もお祭りの季節。そこで今回は「韓国国内旅行、その1−晋州市『南江流灯祭り』を見に行こう!」をお送りします。
今回訪れる晋州市(ちんじゅし)は韓国の南、慶尚南道(きょんさんなんど)にあります。ソウルよりプサンから圧倒的に近い、韓国の南です。
歴史的に有名なのは秀吉の朝鮮出兵「文禄・慶長の役」の舞台となった「晋州城」。現在も美しい城壁を残しています。
韓国人に「晋州市ってどんなところ?」と聞くと「定年したら家族で移住して農業をしたい場所」だとか、「車やバイクで走りに行きたい。景色がきれいだから」などといわゆる田舎のようです。一方で、高層マンションがどんどんでき、すぐ完売するなど「未来のある田舎」的な雰囲気も。
そんな「のどかな」晋州市が一年で一番盛り上がるのがこの「晋州南江流灯(ちんじゅなんがんゆとん)祭り」なんですって。
このお祭り、「文禄・慶長の役」のあった1592年、激戦地となった晋州城の城外の援軍に軍事通信用として灯篭を空に上げたのが由来だとされています。
その後も戦死した兵士の霊を弔う意味で続けられ、その後は家族の健康や国の存続を願うお祭りとして、広く韓国内に知られることになりました。現在は晋州城の前を流れる南江(なんがん)という川をメイン会場として行われ、韓国各地から観光客が集まります。
うーん、韓国の地方のお祭りってどんなだろうーわくわくするなー。
ソウルから晋州への交通手段はバスが一番早いんですよ。
今回のお祭り会場に一番近い、南江のメイン会場近くの停留所にとまるバスは地下鉄3号線「南部ターミナル駅」から出ています。ソウル中心部(明洞、市庁など)からは地下鉄で約50分。「南部ターミナル」の駅にはエレベーターもあるので大きな荷物もらくらく。
残念ながら日本語は通じませんが、チケット売り場で「ちんじゅ」というだけでチケットを買えます。晋州までのバスはほぼ30分ごとにあり、チケット売り場で何もいわなければ買った時間から一番早く出発するバスのチケットを売ってくれます。現在まだカードは使えませんのでウォンをお忘れなく!値段は19,900ウォン(約2500円)。
時間は約3時間30分から4時間とのこと。

さ、ドーナツとコーヒーを買っていざ、出発!どのバスかはローマ字表記もあるので、ひとめでわかります。写真の一番手前、「Jin−Ju」の表記がそれです!
運転手さんにいえば大きな荷物はバスのしたに入れてくれますよ。
途中、サービスエリアで約10分のトイレ休憩もあるんです。バスの番号をしっかり覚えてバスを離れてくださいー。トイレが終わったらいろいろ探検。
軽食をはじめ、食堂、コンビニまであります。日本のそれとまったく同じ!小腹がすいたらここでしっかり補給できますね!
くれぐれも乗り遅れないで!
目的地は終点。途中何度か止まりますが、安心して最後まで乗っていてください。
終点のバスターミナルで降りるとその前がもうお祭り会場。宿泊施設(モーテル)はバスターミナルの裏にたくさんあり、一泊25,000ウォン(約3000円)からありました。
お祭りのパンフレットを入手!日本語でもしっかり書かれていますよ。
メイン会場、南江の川岸にやってきました!
お昼の風景はこんな感じ。お店などに人はそんなにいなくて、すいすい見て回れます。お昼は灯篭もこんな姿です。これが夜には点灯するんですって。
さ、いよいよ待ちに待った夜!もちろん人手も想像以上!みんな美しく点灯するのを楽しみにしていたんですね!
この日は週末ということもあり、特に人が多いようです。普段は静かな文化都市、なんですが・・・。

これが「灯篭(とうろう)」。韓国の昔話に出てくる動物や風景などが模られています。コミカルな表情の人形に思わず吹き出してしまいます。
水に映る姿もとてもキレイ!あ、織姫と彦星ですね!
見てるだけじゃつまらない!ということで私も参加することに。
お金を払えば「灯篭流し」もできるんですよ。3,000ウォン(約370円)を払って灯篭を買い、その上に願い事を書いて貼り付けます。
それをもっていけば、ろうそくを入れてくれて、灯篭を買った人だけが入れる場所に案内されます。そこで担当のおじさんに灯篭を渡します。おじさんは灯篭をひとつづつ丁寧に流してくれます。わたしは家族の健康をお願いしましたよ!
わたしたち外国人観光客のために案内所もあります。日本語担当の方もいました!
私が行った日は、私が案内所に来た初めての日本人だとのことでした。最近は中国からの観光客が多いんですって。そういえば中国人の団体をよく見ました。他にはアメリカやロシアからの観光客も増えているとのこと。このお祭りでは、2週間の間、さまざまなイベントが行われています。まずはこんな案内所を覗いてみてくださいね!
お祭りといえばもちろん屋台!韓国ではお祭りじゃなくてもそこかしこに屋台がありますが、たくさんの屋台が集まるようすは圧巻です!屋台は南江の両岸にぎっしり!お祭りとはあまり関係なさそうな?1000ウォンショップなどもあって楽しめました。
あら、たこ焼きも!ジュースなどは1000ウォンから、食事は韓国料理ならなんでもあるようで・・・。豚がまるごと焼かれているという、衝撃の光景も。
人はぜんぜん減りません。現在午前0時。ますます人が増えてきている感じです・・・。
今までソウルで「祭り」といえば明洞や清渓川などでも行われていましたが、いずれも歌を歌ったり、ダンスしたりのイベントが多かったように思います。
今回、韓国で初めて、歴史的背景に基づいた本格的なお祭りに参加して、その美しさと規模の大きさに感動し、幼いころに楽しみにしていたお祭りのことを思い出しました。
また、晋州というソウルとは異なる田舎を体験して、韓国のまた違う一面に触れた気がします。ソウル通のみなさん、バス交通網の発達した韓国で、ぜひ地方都市まで足を伸ばしてみてください!きっと新しい韓国の魅力を発見できるでしょう!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-10-23

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