タンタンのソウル風景イゴッチョッ・第26回「韓国のリポ○タン、バッカス!~8月8日はバッカスの40回目の誕生日~!!」

みなさん、こんにちは~。
今日は韓国のリポ〇タン、「バッカス」についてのお話です~。
韓国で栄養ドリンクといえばバッカス!と言われているくらいとってもポピュラーな商品。まさに栄養ドリンクの代名詞って感じですね。「バッカスを知らない者はスパイだ!」と言われるくらい知名度抜群のバッカス、韓国を代表するドリンク剤の正体を探るべく、バッカスの製造元、「東亜製薬会社」にお邪魔してきました~。 対応してくださったのはとっても温厚なジェントルマン、金常務。日本語もとってもお上手なんですよ~。それではバッカスについて質問スタート~!
タンタン(以下、T):バッカスは韓国で大人気の商品だとお聞きしましたが・・・。
金常務(以下、K):そうですね。バッカスの1年の売上本数は約7億本ですから、やはり人気の高い 商品だと言えますね。
T:バッカスはどの世代に人気があるんですか?
K:前は中年層によく飲まれましたが、最近は若い人にも飲まれるようになりました。※1
T:バッカスの人気の秘密は何なんでしょうか?
K:なんといっても疲労回復に効果がある、味がいい、それから安い、この3点でしょう。バッカスはタウリン配合なので肉体疲労の回復に効果的なんです。韓国にはタウリンを専門に研究しているタウリン研究会があるくらいタウリンは注目を浴びている成分なんですよ。私も毎日、バッカスを飲んでます。
T:値段が安いということですが、いくらくらいなんですか?
K:400ウォン前後といったところですね。安い所では350ウォン、地方に行くと500ウォンくらいです。
T:本当に安いですね。ところでバッカスっていつ発売されたんですか?
K:実は今年の8月8日で40回目の誕生日を迎えるんですよ。
T:ではバッカスは40年間のベストセラー商品というわけですね。
K:そうですね。発売当時はタブレットだったんですが、その後、アンプルになり、最終的に現在のような液状ドリンクになったんです。
T:まさにバッカスに歴史あり、という感じですね。
K:今ではバッカスは韓国内だけでなくて中国、ベトナムなど東南アジアとアメリカにも輸出されてるんですよ。
T:すごいですね~、海外にも進出してるんですか~。
ここで輸出用のバッカスを飲ませていただきました。
韓国内のバッカスは茶色いビン入りですが、輸出用のバッカスはなんと缶!飲み比べてみると輸出用の方が炭酸入りであっさりとした味。韓国内用はどっしりとした力強さがあります。
K:以前、フランスに行ったとき、空港でバッカスの空き瓶を見つけてびっくりしたことがあります。
T:フランスでですか?
K:そうなんですよ。恐らく韓国人の旅行者がバッカスを持っていったんでしょうね。あの時はうれしかったですよ。
T:じゃあ、韓国人は海外旅行に行く時はキムチとコチュジャン(唐辛子味噌)、それにバッカスを持って行くということなんでしょうか?※2
K:そうですね。(笑)
とても丁寧に、親切にバッカスについて説明してくださった金常務。バッカスに対する愛着がしみじみと伝わってきました。ところでバッカスってどういう意味だかご存知ですか?そう、ローマ・ギリシャ神話に出てくるお酒の神様、バッカスのことなんです。酒神を商品名にしてしまうところ、いかにも酒豪の国、韓国らしい~。韓国人のパワーの源はもしかしたらバッカス!にあるのかもしれないですね。
ちなみにバッカスはジュースではなくあくまでも疲労回復を目的にした栄養ドリンク剤なので飲みすぎに注意。1日1本が適量だということです。
以上、東亜製薬会社からタンタンがお伝えしました。
※1 アジョッシ(おじさん)の飲み物というイメージが強かったバッカスですが、購買層の拡大をはかるために1998年から若者をターゲットにした販売戦略がスタート。バスケで汗をかいた若者がバッカスを飲むというCMが話題に。IMF救済金融時代に突入していた当時、若者が困難を克服する!というイメージが好評を博す。その後も若者をCMに登場させることで徐々にアジョッシの飲み物というイメージからの脱却に成功。また図書館で勉強する大学生、農村奉仕活動に従事する若者に無料でバッカスを配布するなど様々な広報活動を通し、若者層にも定着。
※2 韓国人が海外旅行の際にキムチやコチュジャンを持っていくというのは有名な話。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2003-08-08

ページTOPへ▲

その他の記事を見る