コーミィのソウルでお引越ししました~!

お家探しの不動産から引越し業者、内装に至るまで、お引越しの丸ごとハウツー

みなさん、こんにちは。コーミィです。『春』と聞くと何だか心がウキウキしますが、春は新生活スタートの季節でもありますよね。コーミィ家ではこの時期引越しをしました。韓国にお嫁に来た時から始まり、主人の仕事の都合や子供が産まれ生活環境が変わるごとに引越しを重ね、この度4度目です。住んだ家はワンルーム→アパート+オクタップ(同時期2件所有)→単独住宅→ビラ(今回)と様々な家タイプを経験。そこで今日は、コーミィの引越し体験を元に『物件探しから引越し業者の選び方、引越し後の手続きに至るまで』マニュアル的なことをお話したいと思います。私の経験に基づいた主観的な部分が殆どで、かなり個人的感想が含まれていると思いますが、多めに見てくださいね。

◇◇不動産屋で物件探し◇◇

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まずはなんと言っても不動産屋さんに行って物件を探さないといけませんよね。街の至る所で見かける不動産屋さんですが、韓国語ができるなら意外と入りやすい場所ですよ。不動産屋さんで物件を探す時はポイントが5つ。

1.地域
2.住居の種類(アパート、ビラなど)
3.部屋の広さ
4.支払方法(チョンセ、ウォルセなど)
5.大家さんの借金確認(チョンセ契約をする場合)

1. 地域
韓国で物件を探す時は、住みたい地域を絞ってから候補地の不動産屋さんに行きましょう。
不動産屋さん同士横のつながりが非常に密接なので、他のお店にも電話していい物件がないか探してくれます。
2. 住居の種類
どんな住居がいいか予め情報収集しておくといいですよ。
<アパート>集合住宅なので管理事務所に警備員がいて安心。その分月々管理費がかかります。
<ビラ>アパートほど高層階ではないので高い所に住むのが苦手な方にはお薦め。
エレベーターがない所が多いので上層階に住むと階段の上り下りが大変。管理人がいればこちらも管理費がかかる。
<オフィステル>駅周辺でよく見かける1,2階に商店が入った高層ビルの住居。元々事務所用として作られたのでアパートの法律と異なり、オフィステルにはベランダがなく、また部屋の広さがピョン(坪)数に比べかなり狭いです。(※部屋の広さ参照)
<単独住宅>レンガ作りの一軒家を複数世帯で住みます。もちろんすべて壁で仕切られキッチン&トイレ&シャワーがついてプライバシーは保たれます。単独住宅には駐車場がないので車がある方は別に探さないといけないのと、集合住宅に比べて意外と光熱費がかかります。(特にオンドル代)
<ワンルーム>その名の通り部屋が一つでキッチン&トイレ&シャワー付の所。1人暮らしに最適。
<オクタップ>単独住宅の屋上に設置されている簡易的な作りの家。部屋数は1個から複数個まで様々。
夏暑く冬寒いというデメリットあり。
アパート

アパート

ビラ

ビラ

単独住宅

単独住宅

3. 部屋の広さ
韓国は『ピョン』という言葉で表します。1ピョン=1坪=3.30㎡(平米)
例えば日本でいう2DKほどの広さに住みたい場合、24ピョン(24坪)ぐらいが平均的です。
その数字より小さくなるほど同じ間取りでも部屋は狭くなります。
オフィステルは、ピョン(坪)数の中にベランダ、駐車場、共有スペース(廊下、エレベーター)が含まれていて、実際の部屋は想像していた広さと大分違います。詳しいことは不動産屋さんに確認してくださいね。
4. 支払方法
<チョンセ契約>日本にはないすばらしい支払いシステムだと思います!(・・・とコーミィは思っている)
物件価格の相場から算出した保証金を契約時に一括で支払うと、毎月の家賃がかからず、また契約終了後に家を出る場合、納めた保証金が全額戻るシステム。万が一、大家さんの借金で家が抵当に入ってしまった場合、引越し後に行う洞事務所での『チョンセ確定日時』を事前に手続きしておけば、その保証金は守られるそう。
<ウォルセ契約>契約時に決められた金額を毎月定期的に大家さんに納める、いわゆる家賃システム。
チョンセ金はかなりの大金なので一括で支払うのに不安がある方や、一度に支払えない方はこちらで契約することが多いです。
※不動産屋を通して大家さんと交渉すれば、チョンセとウォルセをかけ合わせた支払い方法に変更できたり、チョンセ金&ウォルセ金のディスカウントが可能な場合も。
5. 大家さんの借金確認
※チョンセ契約を予定している方は事前に必ず確認を!!
不動産屋さんに聞けばパソコンで内容を調べて教えてくれます。あまりに借金が多い時はその物件の契約は控えた方がいいかも。。。

◇◇物件を見に行く◇◇

希望に沿う物件があればすぐに見に行きましょう。家主は複数の不動産屋さんに話を持ちかけていることが多いので沢山の人が見に行き、いい物件は即決で決まってしまうこともあります。
物件を見に行く時間帯は不動産屋が電話して住人がOKであればいつでも開放して見せてくれます。夕食時間に行こうが住人が寝ていようがお構いなし。普段の生活のまま雑然としている時もあり、ちょっとびっくりする場合も。住人が留守の場合でも不動産屋が鍵を預かっていて見せてくれることもあります。
もし気に入った所が見つかったら住みたい旨をすぐに不動産屋さんに伝えましょう。

◇◇不動産屋で契約◇◇

いよいよ契約です。大家さんを交え3者対面して契約します。
<必要書類>不動産契約書、身分証明書、手付金(チョンセ契約の場合チョンセ金の10%)、不動産手数料(契約金額によって手数料率が違います。コーミィ家では今回チョンセ金の0.3%を手数料として不動産屋さんに支払いました。)
※旧住居と新住所の契約手続きをそれぞれ別の不動産屋さんで行う場合、不動産手数料がそれぞれかかります。
※残りの契約金は引越し日に支払う人が多いです。

◇◇引越業者◇◇

不動産屋から紹介してもらうと安心です。そこ以外にも数社から見積もりを取り、一番信頼できそうな所を選びましょう。
今回コーミィ家では、パッキングから掃除までのお任せパックで50万ウォンほどでした。引越し先が旧住居から徒歩5分ほどの距離だったのと、割りと家具が少なかったので交渉して割引してもらいました。
金額内訳:スタッフ4人(男性3人、女性1人)、2tトラック2台
※クレーン車を頼んだり、家の距離や荷物の量、スタッフ人数によって価格は変わります。

<引越し風景> 引越しは朝8時にスタートし午後2時までかかりました。
トラック2台でお目見え

トラック2台でお目見え

パッキング用カゴと容器

パッキング用カゴと容器

引越しスタッフが慎重に運びます

引越しスタッフが慎重に運びます

ガス台、エアコンなど布で保護

ガス台、エアコンなど布で保護

冷蔵庫はドアを分離し設置

冷蔵庫はドアを分離し設置

キッチン周りは女性スタッフが活躍

キッチン周りは女性スタッフが活躍

◇◇内装業者◇◇

不動産屋からの紹介先と新居周辺の業者から数社見積もりを取り、信頼できそうな業者を選びました。コーミィ家は見積もりに行った業者が、たまたま前住人が使った所と同じだったこともあり、少し割引してもらいました。
業者さんに聞きました!床の張替えをされる場合の参考にしてください。
◆床の張替え参考価格◆
<ウォンモッ(原木)>
1坪/7万W~・・・本物の木を床表面に使用した高級素材。
<モノリウム>
1坪/3万W3万7千W・・・木目に沿って切って張れるので床のつぎはぎが分からず掃除も楽。
<ハイペッドウ(ハイパッド)>1坪/9千W1万3千W・・・薄いビニールシートのような感じ。温度差や湿度の差によって床材の変質が激しいため、床に乗せるだけで壁際の処理はできず、シート同士のつぎはぎが目立つ。
※価格は2010年4月現在(メーカー品、床材の種類、部屋数、広さで価格は変わります)
床張替え前

床張替え前

床張替え後(モノリウム素材)

床張替え後(モノリウム素材)

ペンキ屋さん

ペンキ屋さん

         ◆自分でリフォーム◆
コーミィ家では新居の雰囲気を変えたい時、ペンキ屋さんでペンキを買って家のドアや窓枠などをペイントしています。
チョンセやウォルセで借りている場合でも大家さんに相談してみると意外とすんなり了承してくれます。
もちろん経費は自腹です。。。
ペンキを購入する際は、体と環境にやさしい『チンファンギョン・ペイント』を購入しましょう。
6ℓペンキが3万6千Wほどでした。(2010年4月現在)
インターネットのショッピングサイトでも購入できますよ。

◇◇引越し時の手続き◇◇

1. 電気、ガス、水道、テレビ、電話、パソコン
事前に各業者に引越し日を知らせ開通日を指定。設置しに来てもらう時は時間帯も指定。
※コーミィ家ではガス設置費用に3万ウォンかかりました。

2. エアコン解体&設置
引越し業者を通して依頼すると楽。設置費は別途かかる。
コーミィ家では設置費6万ウォン(4Mホース代含む)+ ガス注入代4万ウォンでした。

3. 住所変更
韓国人の場合
:洞事務所で手続き
※チョンセ契約の日時確定(チョンセ金を守る為の手続き)も忘れずに!
外国人の場合:出入国管理事務所、または管轄区庁で手続き
<必要書類>パスポート、外国人登録証、ご主人の住民登録謄本、不動産契約書
※念のため、必要書類は事前に出入国管理事務所に確認してください。 1345(局番なし)

4. 転居届
郵便局に住所移転申告書を提出しておくと3ヶ月間郵便物を新住所へ届けてくれる。
※郵便局曰く、すべての郵便物が確実に届くとは言いきれないので、早めの住所変更手続きをしてくださいとのこと。
<必要書類>住所移転申告書(郵便局にあり)、新住所記載された書類(不動産契約書など)外国人登録証

5. 在留届
引き続き3ヶ月以上韓国に住む時は在留届を忘れずに!
日本大使館領事部で手続き  02-739-7400㈹(以前在留届を出している方は電話での住所変更も可能)

いかがでしたか?
みなさんに少しでも今後の参考にしてもらえたらうれしいです。引越し後は片付けや整理にかなり時間を取られていますが、徐々に自分好みの部屋になり満足気味のコーミィがお伝えしました!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-04-26

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