味わい尽くそう、韓国の秋の味!

食欲の秋!ソウルの秋の味をご紹介!

こんにちは!ソウルナビです。最近はソウルも朝晩涼しくなってきて、すっかり秋の気配を感じるところ。そんな季節の変化と同時に、ナビの味の好みや胃のサイズも変わってきているような・・・。ちょっと前まではさっぱりした冷麺やビビン麺なんかをよく食べていたのに、今週に入って特に、なんでもうまい&いっぱい食べられる&腹がへる~!!これって、食欲の秋!!ってやつですね。芸術の秋、運動の秋・・・といろいろありますが、今日は食欲の秋!にしぼって、ソウルの秋の味覚をご紹介しましょう!秋といえば、これこれ!!

■□■ソンイポソッ(マツタケ)■□■

-秋の味覚といえば、やっぱりマツタケ!!

松茸のシーズンはだいたい8月終わり頃から10月半ばにかけてですが、天然モノということでその年の気温や降水量に左右され、市場に出回る時期は毎年ちょっとずつ違うもの。さらに韓国では毎年秋に、旧暦によって決められるので年ごとに日付けの違う秋夕(チュソッ)があり、日本のお中元やお歳暮のように贈り物をする習慣のあるこの時期に合わせて、松茸の出荷状況や価格は大きく異なります。秋夕の贈り物としても扱われる松茸は、秋夕前が最も高価になり、秋夕を過ぎるとお値段がぐっと下がります。ちなみに年ごとの松茸のできぐあいは、マツタケのシーズンまでに台風が来るかどうかが大きくかかわっているとか。松茸の収穫の直前に台風が来ると、松茸のできる土壌条件が良くなり、豊作になるんだそう!

■□■チョノ(コノシロ、コハダ)■□■

-「家を出た嫁も帰って来る」!??そんな秋の味覚って~!?

韓国の刺身屋さんではお店の前に水槽があり、中で泳ぐ魚や海産物をお刺身にしてもらっていただく、というのが一般的。そんなふうにお店の前に並ぶ水槽に、最近見かけるようになった季節のお魚がコレ!「チョノ」!日本語ではコノシロまたはコハダというこの魚、韓国では脂がたっぷりのる旬の秋にいただきます。「家を出た嫁も帰って来る!」という広告文句にも見られるほど、韓国では秋のチョノが大人気。塩焼き、刺身を扱うところがほとんどですが、お店によっては、「チョノのセコシ(ぶつ切り刺身)、刺身、ムッチム(和え物)、焼き、天ぷら、煮物」という豪華チョノづくしコースを扱うお店も。

■□■テハグイ(大エビ焼き)■□■

-ぷりっぷりのエビを塩焼きで!

韓国の西側の海、ソヘ(西海)で秋にとれるデハ(大蝦、和名はコウライエビ)と呼ばれる大きめサイズのエビも韓国で大人気の秋の味覚です。毎年9から10月にかけて、産地の西海では”海老祭り”が開催され、週末には祭り周辺の道路は大渋滞を起こすほど韓国全土から海老を求めにやってくるそう。さて、この秋のエビをソウルで食べるには、チョゲグイ(貝焼き)専門店や海鮮料理屋さんへ。実は天然のデハはソウルではなかなか食べられないんですが、代わりにこの時期にはヒンタリセウ(バナメイエビ)という養殖のエビがたくさん売られていて、このエビを生きたまま焼くメニュー、セウグイがあります。お店の前には生きたエビが水槽の中でグルグル回っている姿をよく見かけるんですが、これがまたかわいかったり?!お店でセウグイを注文すると、その生きたエビがテーブルに運ばれてきて、粗塩の敷かれた浅い蓋つきの鍋に並べられ、そのままテーブルのコンロの火にかけ蒸し焼きに。中でエビが跳ねるので少し残酷!?にも見えますが、新鮮な焼きたてエビはプリプリで美味!韓国風にワサビ醤油やチョコチュジャン(酢入り唐辛子味噌)に付けてもいいけれど、塩味がついているのでそのままでも十分いけますよ!

■□■ヨンヤンパッ(栄養ご飯)■□■

-実りの秋にぴったり!

ヨンヤンパッ(栄養ご飯)、ヨンヤントルソッパッ(栄養石焼ご飯)は石鍋にお米と栗、ナツメ、豆、高麗人参、銀杏などを入れて炊き、炊きたてアツアツのご飯を別の器によそって食べる、日本の釜飯に似た料理。ちょっと違うのは、炊く時から味付けせず、炊き上がってからお好みで醤油ダレをかけ、やはり混ぜ混ぜして食べること。これは辛~い料理が苦手の方も楽しめる韓国グルメ!この栗やナツメ、銀杏などがまさに秋が凝縮って感じ!

■□■ヨンポタン(テナガダコのスープ)■□■

-夏の疲れた体にスタミナ料理で元気をつけよう!

ナクチ(テナガダコに近いタコの仲間)。タンパク質と貧血を予防する鉄分を多く含み、肝機能の働きを良くして解毒効果を高めたり、疲労回復や動脈硬化を予防するなどの働きがあるというタウリンが豊富。そんなナクチは精のつくスタミナ食材としても知られています。このナクチににんじんや玉ねぎなどの野菜、そしてゴマ、松の実、にんにくなどを淹れてスープにしたものがこちら、ヨンポタン。このスープはしょうゆなどを使うのではなく、基本的にナクチのダシと塩でのみ味付け!そこに青唐辛子と赤唐辛子が入ることによって、若干の辛味があるスッキリ&さっぱりした味に仕上がっています。ナクチは9月から2月ぐらいまでの旬なので、このヨンポタンも秋冬に人気のメニュー。

■□■モグァチャ(カリン茶)■□■

韓国の伝統茶といえば、ゆず、ナツメ、五味子・・・といったフルーツティーがいろいろありますが、この秋にぴったりなのがカリン茶(木瓜茶、モグァチャ)。カリンの木の実を使ったお茶で飲みやすく、柚子茶、五味子茶のような酸味もなく、ほんのり甘いお茶です。カリンは昔から脚気の薬としても使われてきたらしいんですが、気管支炎、肺疾患へも効果あり。のど飴にもカリンってよく入ってますが、この時期、ちょっと気を抜いたところで喉がイガイガ~、なんてきたら、このモグァチャで体をあっためるといいですよ!

■□■カウレクァイル(秋の果物)■□■

秋の味覚、韓国の果物をご紹介します。とは言っても、すぐお隣りの国なので、種類としては日本の果物とあまり変わりません。違う点と言ったら、日本の果物に比べて、甘みが少ない反面、水分が多くて、歯ごたえがシャキシャキしている点でしょうか。日本に帰って果物を食べると、こんなに甘い果物を食べていたのかと驚くほどです。秋から冬に掛けて、乾燥しがちな室内で食べるジューシーな韓国の果物は、すごく美味しいんです(^^)。
いかがでしたか?ソウルにはおいしいものがいっぱいありますが、季節の味を楽しむのがイチバン!旬の食材を使った料理は、いつもよりも数倍おいしく感じられると思いますよ!寒い冬が来る前に、おいしくて栄養価の高いメニューをいろいろ楽しんでくださいね!以上、ソウルナビでした!

その他情報

*内容を一部更新しました。<2013.9.23>
*内容を一部更新しました。<2014.9.5>
*内容を一部更新しました。<2015.9.24>
*内容を一部更新しました。<2016.9.6>
*内容を一部更新しました。<2019.9.3>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-09-06

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