ミュージカル「三銃士」を見てきました!

SUPER JUNIORのギュヒョン、初のミュージカル挑戦!

こんにちは。寒すぎてヒキコモリになりかけたボリです。そんな私を外の世界へ導いてくれたよい作品が、SUPER JUNIORの末っ子ギュヒョンくんのミュージカルデビュー作「三銃士」です。ミュージカル「三銃士」は、あの有名なフランスのアレクサンドル・デュマの小説を原作としたチェコのミュージカルを韓国情緒に合わせ再編した作品。韓国では2009年5月の初演が大好評で、去る2010年12月から再演されることになりました。初演の時も豪華キャストで話題になりましたが、今回は新しくSUPER JUNIORのギュヒョンくんやTRAXのジェイくんなどが加わり、さらに話題になっています。今回は私が見てきた1月2日と19日の公演の内、19日の公演(ギュヒョンの最後の舞台)を中心にお伝えしたいと思います!
ギュヒョン(ダルタニャン役)とキム・アソン(コンスタンス役)。二人のキスシーンもあります。客席からじゃ見えないけど…

ギュヒョン(ダルタニャン役)とキム・アソン(コンスタンス役)。二人のキスシーンもあります。客席からじゃ見えないけど…

戦闘場面がとても多く、稽古も念入りに。

戦闘場面がとても多く、稽古も念入りに。

もう一人のダルタニャン、キム・ムヨルさん。今回ダルタニャンを演じるのは全部で4人!クアドラプルキャストです!

もう一人のダルタニャン、キム・ムヨルさん。今回ダルタニャンを演じるのは全部で4人!クアドラプルキャストです!

花より米、韓国の新しい公演文化

会場は忠武アートホール大劇場

会場は忠武アートホール大劇場

寒さにめげずに会場に着くと、ロビーにはファンや関係者から贈られてきた花…ではなくお米がいっぱい!なんでお米?と思われる方も多いでしょうね。去年(2010年)から本格的に流行るようになったこのお米の花輪は、今や韓国の新しい公演文化の一つとして定着しています。コンサートや舞台などの公演が行われると、ファンの人が自分の好きな俳優さんや歌手に祝いの花輪を贈るのは日本も韓国も一緒です。でも、韓国ではそれが去年からちょっと変わり始めました。すぐ枯れてしまう花輪の代わりにお米のオブジェを贈り、「祝いの意味はそのまま生かして、公演後そのお米を俳優・歌手の名義で社会に寄付する」という有意義なキャンペーンをしているのです。
ちなみに、お米20Kgは約166名の欠食児童が食べられる量だそうです。そして今まで一番多く寄付したスターは東方神起だとか。そんなお米オブジェのサイトはhttp://www.dreame.co.kr/ですので、ご参考までに(日本語ページもできちゃいました!)。
出演俳優さん達に贈られてきたお米オブジェがロビーにずらり~。

出演俳優さん達に贈られてきたお米オブジェがロビーにずらり~。

その中には間違って実物のお米を贈った外国のファンもいたり…

その中には間違って実物のお米を贈った外国のファンもいたり…

2日の公演では見かけなかった日本からのお米オブジェを19日公演で発見!

2日の公演では見かけなかった日本からのお米オブジェを19日公演で発見!

台湾からのお米オブジェ。間違った韓国語は愛嬌です。

台湾からのお米オブジェ。間違った韓国語は愛嬌です。

世界から贈られたお米の花輪です。

世界から贈られたお米の花輪です。

センス抜群の面白いメッセージがいっぱい!

センス抜群の面白いメッセージがいっぱい!

三銃士、男子の伝説がよみがえる!

そして開演です。音楽はオーケストラのライブ演奏。舞台の両サイドのスクリーンには日本語字幕が出ます。最近日本から公演を見に来る人が多くなったとの話は聞きましたが、字幕まで用意されるとはちょっとびっくりでした。
それでは、劇の内容をちょこっと覗いてみましょ。田舎(ガスコーニュ)出身のダルタニャンが銃士になることを夢見てパリへと上京します。そして上京してすぐ、三銃士(アトス、ポルトス、アラミス)と決闘する羽目になります。でも決闘を始めた途端、枢機卿リシュリューの護衛士が現れ決闘は中断、ダルタニャンは三銃士の仲間になって一緒に戦います。それからダルタニャンと三銃士はリシュリューの陰謀を知り、国王を救うために戦います。この流れの中にダルタニャンとコンスタンスの出会いと恋、そしてアトスとミレディーの因縁など三銃士の過去話も出てきます。
原作の話とはちょっと違う話になってますけど(「三銃士」の別のエピソードである「鉄仮面」が混ざったりして)、キャラクターの個性と関係が分かりやすく、面白く脚色されています。それに加えて真面目な内容の合間に俳優さんのコミカルなアドリブがこの劇の魅力を増してくれます。
三銃士のリーダー、アトス役のソ・ボンソクさん。もう一人のアトスは初演からのユ・ジュンサンさん。

三銃士のリーダー、アトス役のソ・ボンソクさん。もう一人のアトスは初演からのユ・ジュンサンさん。

元海賊王、ポルトス役のキム・ジンスさん(お笑い芸人)。

元海賊王、ポルトス役のキム・ジンスさん(お笑い芸人)。

女性に大人気なロマンチスト、アラミス役のチェ・スヒョンさん。

女性に大人気なロマンチスト、アラミス役のチェ・スヒョンさん。

そしてミュージカルで欠かせない音楽!初演よりサウンドの完成度を高めたという「三銃士」の音楽は全てライブ演奏で、ロマンチックで勇壮な雰囲気です。特に喧嘩や追撃シーンが多いこのミュージカルに似合うべく迫力あって、スピード感あふれるオーケストラの曲はとても印象に残ります。
また「三銃士」で一番有名なセリフといえば、“All for One, and One for All(一人は皆の為に、皆は一人の為に)”!このセリフから作られ、ディズニーの映画「三銃士」のOSTに収録されてるあの有名な曲「All for Love」がこのミュージカルのメイン曲として歌われます。

ありがとう、ギュタニャン!

ミュージカル「三銃士」は昨日で終わりましたが、ギュヒョンの舞台は19日で終わりでした。この日のカーテンコールの直前、舞台の上で涙を見せてしまったギュヒョンくん。先輩方々にかわいがられるのが分かります。良い公演だったからこその和気藹々なカーテンコールだったと思います。初ミュージカルとは信じられないくらいの好演。彼のミュージカルデビューは大成功と言えるでしょう。
実は韓国では、ミュージカルのファンの間でアイドルのミュージカル参加に対して偏見を持ち、面白がってない方も多々いるらしいです。でもギュヒョンくんは共演したミュージカル俳優さん達と比べてもまったく負けてない器量で、ミュージカルファン達にも評判を得ました。
あるインタビューで「歌手よりミュージカルが楽しいかも」とまで言ったギュヒョンくん。これからミュージカル界での活躍が楽しみです。
最後に、この日は観客から、舞台上の俳優及びスタッフの方々に贈るちょっとしたイベントが用意されていました。イベントの内容は、カーテン‐コールの際に開演前に配られたフラッグを振る事。その紙のフラッグは、ギュヒョンのファンサイト側が自発的に募金して作り、当日観客全員に配った物です。
一観客としては見るだけではなくこんなふうに参加できるイベントはちょっとうれしかったりもします。ついでに記念品(フラッグ)もゲットできたし(笑)。

素敵な演技と歌を披露してくれたギュヒョンくん。公演中ほんとうに楽しんでいるように見えました。ミュージカル「三銃士」は彼にはもちろんファンの人にも忘れられない良い思い出になってくれたのではないでしょうか。以上、公演レポートでした!

その他情報

※公演・練習時の写真、ポスターは主催会社「m・musical」さまから提供いただきました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-01-31

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