◆◇◆ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」◆◇◆
韓国語のタイトルは、『大長今』。李氏朝鮮時代の中宗の時に、賤民から御医(国王の主治医)まで上がった実在人物、徐長今(ソ・チャングム)という一人の女性の一代記を描いたドラマ。幼い頃に親をなくしたチャングムは宮中の宴会料理を担当していたカン・ドックに育てられ、母の遺言に従って官女になるために宮廷に入ります。好奇心旺盛でおっちょこちょいではあるけれど、生まれつきの味覚の才能と賢さで韓尚宮(正五位の女官)として認められるまでになります。しかし周りの妬みを買ってカモ事件に巻き込まれ、遠く済州島に転属。しかしそこで長今は"医女"と出会い、彼女から医術を習って今度は"医女"として再び宮中へ上がり、困難や陰謀にも屈せず、医術の功績をあげ王から絶大な信頼を受け、紆余曲折の後ついに中宗の御医(王の主治医)になるというお話。
この男女差別が厳しかった時代に賤民出身の女性が御医(国王の主治医)まで上りつめたのは奇跡に近いことで、それだけ人柄とともにチャングムの医術が優れていた証拠。なんと三国時代から新羅、高麗、そして朝鮮時代から今まで、チャングムは唯一の女性主治医なんだそうですョ。韓国では2003年9月から2004年の3月まで放送され、韓国内でもかなり高視聴率を記録したドラマ。またアジア各国でも放映されていて、特に台湾などでは『冬ソナ』よりも人気なんだそう。またドラマの中で「長今(チャングム)」の話と合わせて宮廷の衣装や遊び、宮中の料理についてもドラマの中でくわしく紹介され、韓国に宮廷料理ブームを巻き起こした大河ドラマでもあります。