CLICK-Bのメンバー、オ・ジョンヒョクさんに会ってきました!

ミュージカル「オーディション」主役を最後に軍隊に行く彼の心境とは?!

こんにちは。春に生まれた子は賢いという言葉を強く信じている3月生まれのボリです。もう3月になりましたね。春とは言え、まだまだ寒いですけど、考えてみればいつも花見の時期は寒かったような気がします。
今回は日本での1世代K-pop歌手とも言えるCLICK-Bのメンバー、オ・ジョンヒョクさんに会ってきました。今年始めからCLICK-Bの再結成と海兵隊に志願した事で話題になっている彼は今、ミュージカル「オーディション」に出演中。きれいな目と伸びのあるハスキーボイスが魅力的な彼の今まで、そしてこれからの話を聞いてみましょう!

ロックダンスグループ、CLICK-Bのメインボーカル

CLICK-B(クリック・ビー)は1999年韓国でデビューした7人組で、ダンスとロックバンドを融合した変わった形のアイドルグループです。最近のK-POPしか知らない方なら、知らないかもしれませんが、KARAやSS501の事務所の先輩です。そして日本での公式活動はしてないけど、当時のK-POPファンの間では相当の人気だったと聞いています。そういえば、今の「Mnet Asian Music Awards(MAMA) 」の前身である「M-NET Musicvideo Festival」で初の「JAPAN VIEWERS CHOICE 部門」を受賞した歌手でもあります(この部門は次からAsian Viewers Requestに変わったので唯一の受賞者でもありますが)。

オ・ジョンヒョクさんはCLICK-Bの中でメインボーカル兼ベーシスト(1集)でした。CLICK-Bが韓国で確実に人気を得たのは2001年発表した「百戦無敗」(初の音楽番組1位)がきっかけです。その後、何らかの事情で3人のメンバーが脱退、2003年には4人組のダンスグループとして「Cowboy」(4集)という曲で活動を始め、またしても音楽番組で1位を獲得するなど人気を集めます。ちなみに「Cowboy」はオ・ジョンヒョクさんの自作曲でもあります。
今と違って10年前の当時は幼い美少年、大人数のメンバーという事で話題になったりもしたCLICK-B。でも幼いゆえ事件事故も多かったし、結局CLICK-Bは4集を最後に公式活動は中止となります。

それから時間が経って、オ・ジョンヒョクさんは「OJ」という名前でソロデビュー、個人活動を始めます。ソロデビュー曲は「死ぬほど」。活動を中止するしかなかったCLICK-Bのリードボーカル、オ・ジョンヒョクさんの死ぬほど辛かった経験談はこの間、人気番組「強心臓」で大きい共感を呼びました。
そして今年、8年ぶりに彼ら全員(4人ではなく7人)が集まり、CLICK-Bとしてのコンサートとアルバムを発表しました。今じゃ昔みたいな人気はないけど、いろんな苦難を乗り越えて今でもメンバー7人仲良くしてるのがファンにとってはうれしい事に違いありません。

オ・ジョンヒョクさんとのインタビュー

オ・ジョンヒョクさんに会ったのは現在彼が出演しているミュージカル「オーディション」の会場前のカフェ。小さな顔が目立つ彼は一見俳優のウォン・ビンさんに似ている気もしました。礼儀正しく、またやさしくインタビューに応じてくれる彼のおかげで心地良いインタビューができたと思います。それではさっそくお話を伺う事にします。

Q.日本のファンとの交流はありますか?
去年から個人活動で何回か日本に行った事があります。でも公式デビューではなく主に雑誌やコンサート、ファンミーティングなどの活動でした。日本でのファンミーティングは4回ぐらいしましたね。率直に言いますと、CLICK-Bが日本で人気があったと言われてもそれを実感した事は特にありません。もちろんCLICK-Bのコンサートをやるといつも日本人のファンが来てくれたのは知ってたけど、今のような韓流があったわけでもないし、CLICK-Bとして日本で活動した事はまったくなかったので考えもしませんでした。

Q.今年CLICK-Bの再結成のニュースがありましたね。
CLICK-Bの再結成とよく言われますが、私達としてはただ久々に集まっただけです。CLICK-Bが解散してたわけではなく、CLICK-Bの名前で活動ができなかったため活動を休んでいただけですので。活動が中止になってからもソロアルバムはもちろん、2006年にはCLICK-Bのアルバム「SMILE」も発売しました。私は歌手のほか、ドラマやミュージカルで活動しています。

Q.ミュージカルといえば、去年ミュージカル「Thrill Me(スリル ミー)」が大好評でしたよね。日本から見に来たお客さんも多かったようで。
多分それは相手役のイ・ジフンさんのファンだと思います(笑)。「スリル ミー」の時は作品が人気だった分、良く見てくださった方も多かったけど、非難もいっぱい受けました。
Q.ミュージカル俳優に挑戦したきっかけは何ですか?
最初は元々歌は歌えるし、演技さえ習えばすぐにでもできると思ってました。それで気軽にミュージカルのオーディションを受けましたが、甘くはなかったです。歌手とミュージカル俳優とでは発声の仕方が全然違って相当苦労しました。でもそれでこそハマったかも知れません。今回のミュージカル「オーディション」で3回目のミュージカルになります。

Q.今上演中のミュージカル「オーディション」はどういう作品ですか?
売れてないあるインディーズバンドの話で、コンサートのようなミュージカルだと思います。普通ミュージカルナンバーはセリフの一環としてありますが、「オーディション」の曲は歌として存在します。もちろんバンドのメンバーの心境が反映されてる曲ではありますが、ミュージカルナンバーとしてではなくバンドの曲として存在するわけです。それで公演が終わるとミニコンサートを見たかのような感覚になると思います。コンサートのようにアンコールにも応じますし、韓国語をよく知らなくても雰囲気を楽しめると思います。
Q.舞台の上で生の演奏をするという事ですか?
そうです。実はそれで出演を決心したのもあります。バンド物で、生で演奏するという点がとても魅力に感じられました。個人的にすごく共感できる内容だったし、CLICK-Bもバンドだったので、私には慣れている風景であって、個人的には懐かしい雰囲気を感じる作品です。本当に参加してよかったと思います。

Q.でも任された役はベーシストではなくギターリストですね?
そうです。私もベースならすぐにでもできると思いましたが、実際任されたのはサブギター役で公演に入るまで大変苦労しました。一ヵ月半という短期間で集中的にギターを練習しましたが、公演前日まで舞台に立てる自身がなくて…。それで初日の前日は緊張しすぎて眠れず、朝の6時までギターを弾いてました。でも一度最高潮に緊張したら、その次からは心が安らかになりました。まだ舞台で失敗したりはしますが、今は落ち着いて舞台を楽しめるようになったと思います。練習の時は大変で疲れるけど、舞台が始まるとすごく楽しいです。
Q.ミュージカル「オーディション」を最後に海兵隊に入隊するとの事ですが、そうなるとCLICK-Bの活動はどうなるんですか。
4月入隊する前にCLICK-Bのアルバムを出す予定です。でもそれは利益のためではなく、今まで待っててくれたファンに贈るアルバムです。ヨンソクくんとテヒョンくんが軍隊から帰ってきて、私が入隊する前の短い期間ですけど、全員が集まれる今やらないと、ファンには私が軍隊に行ってる2年間をさらに待たせる事になるので。アルバムの準備期間だけでも短い期間のため、テレビ出演などの活動はできませんが、アルバム発売と同時にファンミーティング兼ミニコンサートを開く予定です。

Q.最後にソウルナビの読者の皆さんに一言メッセージをお願いします。
古い歌手です(笑)。覚えている方も、初めての方もいらっしゃると思います。今までオ・ジョンヒョクという歌手を知ってもらう機会があまりなかったですが、これから、2年後からは日本の方にもちゃんと挨拶し、いろいろと良い活動を見せるようがんばります。オウエンシテクダサイ(←日本語で)。

もう11代目、韓国のオリジナルミュージカル「オーディション」

3月27日まで続くミュージカル「オーディション」は貧乏だけど夢のために孤軍奮闘するインディーズバンド、VOXPOP(ヴォクスポップ)の話です。2007年初演以来、4年間1千回以上の上演を果たしたステディーセラー、また第13回「韓国ミュージカル大賞」で脚本賞受賞、全国11箇所上演など興行と作品性を認められた人気作品でもあります。オ・ジョンヒョクさん主演(※トリプルキャスティングです)の今回の公演で11代目になるミュージカル「オーディション」は今年に映画化も決定されました。
俳優が自らバンドの楽器を演奏するライブコンサート型ミュージカル「オーディション」!入場の際、チケットと共にペンライトをもらえます。このペンライトはミニコンサートを彷彿させるカテンコールのための物!夢を追う青春の話は明るいばかりではありません。むしろ暗く感じられるかもしれません。それでも今を楽しみ、夢を諦めないのは若さゆえの勇気ではないでしょうか。

ちなみに私は2月26日の公演(オ・ジョンヒョクさん出演)を見てきました。メイン曲である「ボクの夢のエンジンが消える前に」が相当気に入って帰ってからもずっと聞いています(※ロビーにてOST購買可能)。この舞台は俳優達によるライブも印象的でしたが、舞台の上でサムギョッサルを焼いたりしてその香ばしい豚肉の香りがやばかったです(笑)。
そして私の右座席と後ろ座席には日本の方達が座り、ロビーには日本のファンからのお米花輪…。もはや日本から韓国に公演を見に行くのが困らない時代と見ていいでしょうか。もしそうなら、韓国の公演観覧!未経験の方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?できればオ・ジョンヒョクさんが軍隊に行く前の最後の舞台を!(笑)
以上、ボリでした!

その他情報

※公演写真は主催社から提供いただきました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-03-08

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