るみのコリアブランド湖南地方3泊4日の旅!

コリアブランド探検隊、全羅道の粋と味を求めて!麗水・潭陽・全州で素敵な人との出会いがいっぱい!

こんにちは!ソウルナビのるみです!最近K-POPの世界進出がすごいですよね!韓国という国の認知度も日増しに高くなっていってるようです。韓国政府もキムチやK-POPだけでなく、韓国の魅力をどんどん伝えていこう!と2009年1月、大統領直属機関として“国家ブランド委員会”を作りました。韓国のブランド力を高めて好感度と信頼力を高めるということで、現在さまざまなイベントが行われています。今回、その国家ブランド委員会が企画したイベント「コリアブランド探検隊」にるみも参加することになりました。この探検隊とは、韓国人と外国人がチームになって5つのエリアに分かれ、中心都市の3都市を起点にしその地域の“味と粋”をテーマに自分たちで旅行の日程を決め、テーマに沿って取材し、その様子をTwitterやFacebook、自分のブログなどにアップする、そういうイベントです。

私たちのメンバー紹介させてもらいますね!
左からユリムちゃん(光州・MBA取得を目指して猛勉強中!)、ジウちゃん(大邱・英語教育大学生)、ギュリちゃん(京幾道・梨大学生)。もうみんなめっちゃくちゃ賢くてかわいくて真面目!!そんな中にるみもアジュンマとして行って来ましたよっ!

一日目 ソウル->麗水

ソウル駅前に9時集合。え?12人しかいないの?事前に連絡がなかったのでみんな驚いていました。学生さんたちが試験期間と重なって、次々と不参加になったそう。36人から12名に激減。韓国人2人だけのチームが2つ。そして外国人だけのチームも。ちょっとさみしいスタートでしたが、少人数ながらの良さもあるってもんです!

スポンサーの現代自動車工場を見学するために、まずは全州方面へ。昼食後全州工場へ。バスとトラック専門の工場で貴重なものを見せてもらいましたが、工場内は撮影禁止。残念!
全州から麗水(ヨス)へ移動。2012年に開催予定の麗水国際エキスポ準備で沸きに沸いているかなあと思いましたが、建設地を除けば静かでのどかな一港湾都市でした。
麗水エキスポ広報館へ。入るとすぐ目に付くのが2010年の上海万博の韓国館にディスプレイされていたオブジェ。海と湾岸をテーマに環境に優しい、そして最先端のデジタル技術を駆使したエキスポになる予定、といろいろ案内していただきました。
その後は広報部長を囲んで質疑応答タイム。
夕食は、エキスポ組織委員会のみなさんのおごりで、ケジャン定食をごちそうになりました。驚くのがそのボリュームと価格!しょうゆ味とヤンニョム(辛い薬味だれの味)の2種類で、ケジャンおかわりOKでなんとたったの7,000ウォン!他のおかずも素材そのものの味が際立ったおいしいものばかりでした。
おかずの味に感動するってのはソウルではあんまりないことです(個人的に)

おかずの味に感動するってのはソウルではあんまりないことです(個人的に)

ケジャンをたらふく食べてテンション高し

ケジャンをたらふく食べてテンション高し

その日の夜は、麗水の海の目の前に建つペンションに宿泊して自己紹介タイム。ペアでお互いの顔を簡単にスケッチしたものをチーム別に紙に貼って、今回の旅行のコンセプトなどを紹介しました。外国人チームの似顔絵が指名手配みたい!とみんなで大爆笑!チキンをほおばりながら、みんなもすっかり打ち解けて楽しい夜になりました。

二日目 麗水->潭陽->光州

翌朝、朝食で向かった先はアナゴやうなぎのお店。干し菜っ葉とアナゴのスープです。煮たり焼いたりする以外の食べ方って初めてです。ぶつ切りのアナゴをおそるおそる口に入れると・・・柔らかい身がほろほろと口の中で溶けました!
その味に感動していると、他のチームメンバーがテーブルにこれ!と容器を置きました。開けると中にはホヤ、ケブル(海ミミズ)、ナクチ(イイダコ)がてんこ盛り!ナクチはウニウニと動いています。そのすごい絵に外国人たちの表情は微妙。魚市場へ行って買ってきた新鮮かつグロテスクなさしみを外国人たちに食べてもらい、その様子を撮るのがそのチームの本日のミッションだったそうです。
朝食をすませてバスに乗り込み、向かった先は潭陽(タミャン)。麗水から1時間20分ほどです。潭陽は竹の産地で有名なところです。ここに竹緑苑(チュンノンォン)という竹林を整備して作られた観光到着。2003年の開園以来テレビや映画のロケ地としても有名で、国民的バラエティー番組「1泊2日」の撮影地というPR効果も手伝って、平日でもたくさんの人が訪れるそう。
老若男女。

老若男女。

外国人チームと一緒に。
インド・バングラディッシュ・ロシア男子

外国人チームと一緒に。 インド・バングラディッシュ・ロシア男子

気分最高!

気分最高!

竹林浴を楽しみながら、竹林内に整備された計2.2キロの8つの散策コースを好きなように散策できます。散策路はそれぞれ面白い名前がついていて、黄土を敷いてあるので裸足で歩いても大丈夫なんだそう。
マイナスイオンで頭がすっきり

マイナスイオンで頭がすっきり

展望台からはゆったりとした景色が楽しめます

展望台からはゆったりとした景色が楽しめます

ゆるキャラ?

ゆるキャラ?

散策路の途中にドーム型の展示館があり、竹細工や竹を使ったいろいろな商品が並んでいます。ドームのさらに奥には重要無形文化財作品展示館があり、竹細工の匠の技を直接見ることができます。女子たち、おしゃれな伝統工芸品にかわいい!を連発。
作品を作っている女性の方に声をかけたところ、無形文化財ジョ・ハンギュさんの後継者の方で、この道32年ということでした。
その後私たちチームは、竹緑苑でボランティアガイドさんと展望台で待ち合わせをしました。ナム・ヘギョンさんは月に数回いらしてガイドをしているそう。竹の基礎知識から潭陽の歴史や竹との関係などを中心にしたガイドの合間に、竹にまつわる詩や歌などを教えてくれました。朝鮮時代に詩歌を愛した人たちが都からやってきてこの地に定着し、詩歌文化の花が開いたそうです。
竹郷文化体験村を一回りして入口を出る時には、もう2時を回っていました。時間がない!あせってタクシーに乗って次の目的地へ。メタセコイア通りに着きました。8.8キロの長さで、冬のソナタで有名な南怡島(ナミソム)より長いんだそうです。ロマンチックな気分でゆっくり歩きたかったのですが、時間が押していたので、簡単に撮影を済ませると次の目的地「スンイル食堂」に向かいました。
季節ごとに美しさがあるんでしょうね。

季節ごとに美しさがあるんでしょうね。

葉っぱと石で。

葉っぱと石で。

こちらは20年以上続くテジカルビ(味付け豚焼肉)一筋のお店。テジカルビを焼いている姿がとってもユニーク。
三人のチームプレイで絶妙な焼き加減で仕上がったテジカルビは、ボリューム満点の一人分300グラム。お値段は13,000ウォン。おかずも珍しく一人前のお皿で提供されて、焼きたてのテジカルビをがっつりいただきました!
時間ギリギリで光州バスターミナルへ。そして光州市内にあるユースホステルに到着後夕食。私たちチームはテジカルビを3時過ぎに食べたので、果物くらいしか食べれませんでした。ユースホステルのアジュンマたちに申し訳なかったです。食後は今までの旅行内容を整理して、その日は12時過ぎに就寝。

三日目 光州->全州

最終日です。
光州を9時半に出発して全州韓屋村についたのが11時過ぎ。この日はとっても緊張してました。ある人に初めてお会いする日だったからです。その方というのが、“全州の達人” の人気観光ガイド、ゲタさんことヤン・ジョンドゥさん。30代以上の女性のハートをわしづかみするトークで(?!)、某SNSサイトにファンコミュニティもある人気ぶりなんだそう!ゲタさんの明るくておちゃめなキャラと、深い知識に裏打ちされた正確な説明にプロを感じました。
ゲタさんにとっては韓屋村はまさにお庭。どのお店に入っても、そのお店の店員さん状態です。韓紙のお店で韓紙石鹸の営業をさらっとしたかと思えば、伝統酒文化博物館に入って、何事も中庸という教訓を特殊なおちょこを使って説明したり。
ギュリちゃん、撮影中。

ギュリちゃん、撮影中。

韓国的美。

韓国的美。

清渓川をイメージしているんだそう。

清渓川をイメージしているんだそう。

全州韓方文化センターで足浴の無料サービスを受けたあと、全州のシンボルともいえる殿洞聖堂に向かいました。この聖堂は、1914年に竣工、ロマネスク様式とビザンチン様式がうまく融け合った、韓国でも代表的な近代西洋建築です。ドラマや映画のロケ地としても有名で、パク・シニャン主演の映画「約束」にも出て来るんですよ!という説明がガイドの“お約束”。慶基殿と向かい合わせに建てられた意味、間に昔は壁があったなど興味深いお話をうかがいました。
慶基殿(キョンギジョン)は李王朝建国後、太祖の肖像画を奉安するために建てられた場所。殿内は緑にあふれ、紅葉を始めた木々が色とりどり。ゆったりとした時間が流れていました。李成桂の肖像画を前にゲタさんが説明を始めると、その場にいた人たちがみんなゲタさんに釘付け状態でした。
ゆっくりと散策した後は、遅めのランチ。ゲタさんの友人の取材にくっついていくことで、おいしいトッカルビ(粗挽き肉を四角い形で整えた韓国風ハンバーグ)にありつくことができちゃいました!お店の名前は「キョドントッカルビ」。広い韓屋、庭の雰囲気もいいですね。待ち客にふかしいもの提供もありました。こういう小さい心遣いが嬉しいですね。個室で食事を楽しむことができて、一番奥の突き当たりは外国人観光客がリラックスして食事できるようにと、テーブルとイスをセッティングしたそうです。こちらのお店は、気軽にトッカルビを楽しんでもらおうと豚肉100パーセントで提供。冷蔵肉の熟成に気を遣い、必要な分だけその都度成形して作るのだそう。オススメは全州名物ピビンパブミニとのセット。16,000ウォンでトッカルビとピビンパブを一度に楽しめるとあって、観光客に大人気なんだとか!ジュジュジュジューとおいしい音!酸っぱめのタレをちょこっとつけていただきます!幸せ~。ジューシーでちょうどよい味付けのトッカルビ。忙しい合間をぬって店長がインタビューに協力してくれました。この店長がですね、これまたイケメン!EXILE系のイケメン!(しつこい?)牛にするか豚にするか悩んだけれども、安価にいっぱい食べてもらいたいということで、豚肉にはかなりこだわりをお持ちのようでした。
ジュージュー

ジュージュー

ミニとはいいながらこのボリューム

ミニとはいいながらこのボリューム

イケメン店長!また会いにいきます!

イケメン店長!また会いにいきます!

個室で休憩しながらインタビューを終える頃には、4時半近くになっていました。この後すぐ三川洞マッコリタウンにある有名店「サランチェ」へ向かいました。お店はいかにも大衆酒場といった雰囲気で、建物はかなり古め。私たちの旅の最後のミッションは、全州のマッコリ居酒屋でおつまみチェック。マッコリの入ったやかんを頼むと、ものすごい種類のおつまみが出て来て、やかんを追加するたびに新たなおつまみが出るのが全州スタイル。私たちだけでは最後のおつまみ登場まで飲みきれないので、どうしようかな〜とゲタさんに相談したところ、ゲタさんの友人のみなさんと合同取材という形で社長に全面協力してもらえることになりました。感謝!
太っ腹な社長キム・ジュチョルさん。普段お店を切り盛りする奥さんのピンチヒッターとしてご登場。1つのやかんが2万ウォン(マッコリボトル三本分)。マッコリの上澄みのみのマルグンスルと、普通のマッコリの2種類があります。マルグンスルは飲み口がさっぱりとしていていくらでも飲めそう。そしておつまみのお皿が次々とテーブルに並べられました。「気のおけない人たちと酒も飲んで、雰囲気も飲んで。それが全州スタイルってもんさ!」と店長の粋な言葉を聞いて乾杯!!そしていろいろなお話を伺うことができました。
次々と運ばれるおつまみ

次々と運ばれるおつまみ

やかん一個目24種類

やかん一個目24種類

やかん二個目のおつまみ4種類

やかん二個目のおつまみ4種類

やかん三個目にはエイのさしみ三合も。

やかん三個目にはエイのさしみ三合も。

やかん四個目はケジャンが登場。

やかん四個目はケジャンが登場。

ユリムちゃん、おつまみに集中。

ユリムちゃん、おつまみに集中。

私たちチームの女の子たちは、ゲタさんとゲタさん友人の渡辺さんに興味がいっぱい!真摯にインタビューしてましたよ(笑)特にギュリちゃんは、個人サイトで全州の魅力を発信し続けて10年の渡辺さんの話に聞き入っていました。ゲタさんとの運命的出会いや、今準備中の扶余(プヨ)についてなどなど、るみも渡辺さんのサイトのファンだったのでお話が聞けて大感激。渡辺さんみたいな人に政府はたくさん支援しないと!と酔いもあって、ギュリちゃんは帰り道も熱く語っていました。私たちには門限があったので、途中で失礼しました。
3泊4日の間に素敵な人たちと素晴らしい味に出会いました。ご協力してくださった皆さんに感謝!!以上、ソウルナビのるみでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-11-18

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