登山の秋!ソウル郊外の清渓山に登ってきました!

江南駅から10分!?アクセスの良いソウルの南にある山で往復3時間のお手軽山登りコース!

こんにちは!ソウルナビです。ソウルでは朝晩すっかり気温が下がり、日によっては寒いくらいの時もありますが、気持ちのいい青空のお天気が続いて日中は何をするのにも良い季節。まさに秋!って感じで、お休みの日はどこかに出かけたくなるこの頃です。そこで今日は、そんな秋にぴったり!?ナビが先週末に行ってきた山登りのレポートをお伝えしましょう!山登りといっても、岩場をよじ登ったり山の中腹の山小屋で一泊して頂上を目指したりする本格的な登山ではなく、登山下山合わせて往復約3時間のどちらかというとトレッキングみたいな山歩き。ソウルの郊外には高さ600~800mくらいの、お手軽登山が楽しめる山がいくつかあるんです!今回はソウル南部に位置する清渓山(チョンゲサン)に行ってきましたヨ!それでは行ってみよ!!

清渓山って!?

ソウルの南のほうに位置する清渓山(チョンゲサン)は、ソウル市の瑞草区(ソチョグ)と京畿道(キョンギド)の果川(カチョン)市、義王(ウィワン)市、城南(ソンナム)市の境界になる山。玉女峰、清渓峰、二寿峰、国思峰、メ峰など標高300~600mの峰がいくつかあるうち、最も高いのは618mの望景峰(マンギョンボン)。また望景峰のすぐお隣の標高583mになるメ峰には展望台があり、こちらは“優秀眺望名所”としてソウル市に選定されています。ちなみに山の西側の麓はソウルランドやソウル動物園などがあるソウル大公園、その先はソウル南東部に広がる冠岳山(カナクサン)へと続いています。
清渓山の登山路にはいろいろなコースがありますが、ソウル南部の良才(ヤンジェ)から5キロほど南に下ったところにある登山口から登るのが一般的。2011年10月に新盆唐線が開通してからはこの登山口から徒歩約5分のところにチョンゲサンイック(清渓山入口)駅ができ、カンナム(江南)駅から約7分で来られるように。ソウル周辺にある山の中でも最もアクセスの良い登山スポットの一つとなっています!

12:40~ 新盆唐線チョンゲサンイック駅から登山口まで!

先ほども触れましたが、新盆唐線チョンゲサンイック(清渓山入口)まではカンナム(江南)駅から約7分!ナビはカンナム駅近くで軽くお昼ごはんを食べてから、12:40頃に清渓山入口駅へやってきました。登山、下山合わせて3時間の予定なので、午前中に出なくてもこれくらいの時間でも十分余裕!駅の2番出口を出て、右へしばらく行くと右手に清渓山の登山口があります。駅から登山口までは登山の服装をした人がぞろぞろと列になって歩いているので、迷うことはなさそう!?この時間に出発する人も多いよう。登山口付近にはトイレもあるので、出発前にお手洗いを済ませておくとよさそうです。このあたりまで駅からは5分くらい。
チョンゲサンイック駅の前には建設中のアパート群が。

チョンゲサンイック駅の前には建設中のアパート群が。

登山の格好をした人について行くと大丈夫!?

登山の格好をした人について行くと大丈夫!?

登山口の前には食堂があります。

登山口の前には食堂があります。

あの高架下のトンネルが登山口です!

あの高架下のトンネルが登山口です!

登山アジョッシ(おじさん)がいっぱい

登山アジョッシ(おじさん)がいっぱい

お手洗いはトンネルの前に

お手洗いはトンネルの前に

マッコリたくさん飲みましたね!?

マッコリたくさん飲みましたね!?

トンネルの中ではなぜか野菜を売っています。

トンネルの中ではなぜか野菜を売っています。

トンネルを抜けて少し行き、最初の角で右に曲がってさらに少し登ると山道に入ります。山道に入る前の通りには登山グッズや水など登山に必要なもののほか、マッコリとおつまみ類を売る屋台がたくさん。そう、韓国では山といえばマッコリ!山の上で麓で、登山の時に山の中でマッコリを飲むんです。以前は登山道や山頂でたくさん売っていましたが、実は山の上で飲みすぎて下山時にけがをする人が多く、去年かおととしあたりから山の中での販売が禁止に。でも現在、山の中で飲むことは禁止されてはいないので、飲みたい人は山の麓にあるこのようなお店で出発前にマッコリとおつまみを買って行きます。たしかに予め買って行くとなったら、本数は限られるかも?ナビもここで、マッコリ2本とテジモリのピョニュッを購入!テジモリピョニュッとは茹でた豚の頭のお肉を豚のゼラチンで固めた、マッコリのお供に最高のおつまみ!!^^
登山グッズの露店

登山グッズの露店

ピョニュッ1パック12,000ウォン、マッコリ1本2,000ウォン

ピョニュッ1パック12,000ウォン、マッコリ1本2,000ウォン

チヂミや餅なんかもあります

チヂミや餅なんかもあります

焼いた餅や栗、ゆで卵も

焼いた餅や栗、ゆで卵も

屋台では中でもいただけます。

屋台では中でもいただけます。

登山用品のブランドショップまで!?

登山用品のブランドショップまで!?

13:00~ まず目指すは中間のキルマジェ!

さて、マッコリも買ったところでいよいよ山へ!今回は清渓山の登山で最もポピュラーな目的地、メ峰(メボン)を目指すことにします。標高は583mで、登山口からの直線距離は2キロちょっと。実際は山道がくねくねしているので片道3キロちょっとくらい??地図を見ると、メ峰までの登山コースは主に二つあるみたいなので、登りと下りで別の道を通ってみることに。下の写真の赤で線をひいた道が登り、青でひいたのが下りに通った道、紫は行き帰り共通の道です!
ナビが出発したのは13:00。秋は登山シーズンということもあり、たくさんの人がぞろぞろと山道を歩いています!韓国では登山はおじさん、おばさんに人気のレジャーなので、中年層のグループが主ですが、小さな子供連れの家族やたまーに若者グループにカップルも。みたところ、20人いたら1人若い人といったかんじ??ということで若者の割合はざっと5%くらいでしょうか!? 日本では山ガールなんかが流行っているみたいだけど、韓国で山登りはやっぱりおじさん、おばさんのイメージです。また韓国の登山といえば、目が覚めるくらいカラフルで気合の入った登山ファッションも特徴!みんな結構、本格的な登山服を着て山に挑んでいます。韓国では登山ウェアのブランドが人気で日本よりもお店が多いのも納得。山に来なくても、普段着が登山ブランドの服、というおじさん、おばさんも多いんですヨ。
上の登山コースの写真で、登りと下りが分かれていることまでやってきました。赤のコースを行くならば、左手のこの橋を渡ります。
山道はまだまだ序の口。途中、なぜか唐辛子畑にクッパのお店の看板が。ちいさな看板ですが、こんなところにあるとついつい見てしまいます。栗も落ちていました。
しばらく行くと、階段が多くなってきます。でもそんなに急じゃありません。
階段が少し急になり、休んでいる人もひらほら。山道のあちこちには休憩用のベンチがあります。岩に座って休むっていうのもいいですね。
すれ違う人の中に、突然スーツ姿のアジョッシ(おじさん)が!?靴もスーツ用です。軽い足どりで山を下りていくアジョッシ、どこまで登ってきたのでしょうか?山道がだいぶ急になり、30分ほど登ったところでナビも岩に腰かけて一休みぃ~ふう~
2分くらい休憩して再び出発!そうそう、この日は10月の最終週末だったのですが、山の下のほうではまだ紅葉はほとんどしていないかんじでした。でもこの辺りからちょっとずつ紅葉している木がちらほら。秋の山の雰囲気が出てきました!
大きな岩がごろごろ並んだ辺りのかなり急な階段を登りきると、ほんのちょっと下りに。少し開けた芝生のスペースでは、宴会をしているおじさんおばさんグループも~

キルマジェから頂上へ!

山道を歩き始めて約40分、登山口から頂上までの道のりで3分の2ほどのところにあるキルマジェに到着!ここには大きめの東屋のような休憩所があり、一休みしている人がたくさん。ちなみにキルマジェとは、昔、牛の背中に荷物を載せるために使ったキルマという道具に似た地形の場所、という意味だそうです。紅葉している木も増えてきました!
またここは、ここから頂上(メ峰)を目指す道が二つに分かれているところでもあります。見ると一つは距離が短いけれど階段、一つは距離が長く少し遠回りだけど普通の山道のよう。きっと階段のほうは急なハズ?!と、キルマジェから左に伸びる遠回りの山道から行ってみることに。でも多くの人は階段を選んでいるよう。
最初はなだらかな上り坂だったこっちの道も、途中から長い階段に。でもそんなに急ではありません。こっちの道を選択する人が少ないからか、人もまばらでとっても静か。山に来たな~というカンジ!
紅葉してる木もさらに多くなった静かな道をどんどん進みます。
しばらく行くと、T字になったつきあたりに出ます。右へ進むと目指すメ峰。時々岩のごつごつした道になり、かなり登山っぽいです!
キルマジェを出発してから約20分後、メ峰から500mほど手前のヘルギジャンという広場に。ヘルギジャンとはヘリコプターの着陸場という意味。登り始めてからはちょうど1時間でここまで来ました。もうだいぶお疲れ気味の人やまだまだ元気そうな人などたくさんの人が集まっています!さあ、目的地はもう少し!あと一息、がんばるぞ!
はあはあ、ぜいぜい・・・階段と岩場が交互にあり、だいぶきつくなってきたかも!?
そんな道をしばらく登ると、途中に「トルムンバウィ(トルムン岩)」というパワースポットが!岩の隙間をくぐると、清渓山の精気を吸収できるらしいです。楽しそうにぐるぐるとくぐるおじさん、おばさんたちに混じってナビもひと回り。
精気の岩を通り過ぎると少し下りになり、この先にはすばらしい紅葉が!日がよく当たる場所だからでしょうか?みんな記念写真を撮っています。そしてその先の階段を上ると、そこは目指すメ峰!最後の登りです。
頂上のちょっと手前に何やら人の集まっている大きな岩が。地図を見ると、メ岩ですね。ナビも登ってみよっと。
おおっ!ソウルの景色が見渡せます!江南のビル群、漢江の向こうにはうっすらとソウルタワーのたつ南山、そしてソウルの北にそびえたつ北漢山まで!今まではずっと山道でしたが、やっと下界の景色が見えるところまで来ました!爽快~~この岩の上では、さっそくマッコリを一杯やろうとしているグループも!?急な斜面で・・・気をつけてください!

14:20~ メ峰の頂上に到着!マッコリで山に乾杯!

山道をスタートしてからちょうど1時間20分!とうとうメ峰の山頂に着きました~!ふう~。山頂の広場はとっても小さく、メ峰と彫られた岩の周りの狭いスペースにたくさんの人が集まっています。記念撮影をしようとする人で、メ峰と彫られた岩は大人気です。
ここは展望台にもなっていて、さっき岩で見たのと同じような景色のほか、果川の競馬場も見えます。ここがソウル市に選定された“優秀眺望名所”!でもかなりかすんでる!?
広場の横には簡易売店が。ここまで荷物を運ぶの、大変だろうなあ~。オデンやカップラーメン、お茶やインスタントコーヒーなどを売っています。禁止になる前は、ここでマッコリを売ってたんだろうなあ。そして売店の周りには、山頂でマッコリの酒盛りをするグループがいっぱい。ナビも場所を探さなくっちゃ!
頂上の広場から来た道を少し引き返すと山道のすぐ脇に、座るのにちょうど良さそうな岩があったので、そこでマッコリをいただくことに。・・・あ、そういえば、レジャーシートを忘れてた。仕方ないのでワイルドに岩の上でピョニュッとマッコリを広げて・・・かんぱーい!!
んー、これが山で飲むマッコリの味かあ~。澄んだ山の空気と山の景色の中で飲むのもなかなかイケる!?一緒に来た友人と2人で、あっという間にマッコリ2本と肉を完食!
ちなみにナビもこの時一緒に行った友人もお酒はかなり飲めるほう。なので、今回は1人1本のマッコリを持ってきましたが、もし山で飲まれる場合はくれぐれもみなさんのお酒の強さに合わせて飲んでください!運動後の疲れもあるし、これから下山もしなければならないので、飲める方ももちろん控えめに、ちょっと乾杯する程度にしておいたほうが良さそうです。あくまで自己責任の範囲内で!また当たり前ですが、ゴミは必ず持ち帰りましょう。マッコリの空きボトルはキャップをしっかり閉めて持ち帰るのがおススメです。

15:00~ 気をつけて下山!

それでは下山!マッコリを飲んだから足元には十分注意(もちろん、飲んでなくてもですが・・・)!ヘルギジャンまで来たら、登った時とは違う道でキルマジェを目指します。そうそう、ヘルギジャンのような広場や山道の途中には所々にベンチがあるのにどうしてそこでマッコリを飲まないの??と思われた方もいらっしゃるはず。確かに、そこで飲んでいる人は見かけません。実は現在、山でマッコリを飲むのは禁止されてはいないけれど、山道や山頂でマッコリを売るのが禁止になってから、なるべくは飲まないように、という雰囲気があるんだそう。そういうわけで、飲みたい人は広場や道に面したベンチなどおおぴっらな場所は避けて、道や広場からちょっと外れたトコロで飲むんだとか。
ヘルギジャンからキルマジェの距離の短いコースは、予想通りずっと急な階段!延々と続く階段に、登って来る人はかなりしんどそう!?
キルマジェからも、登ってきた道とは違う道へ。この先、途中で道が分かれていたら、「ウォントゴル・シュィムト(Wonteogol Rest Area)」または「ウォントゴル・イック(Wonteogol Gate)」という道案内表示の方向へ進みます。
行きとは違うこっちのコースは階段あり、土道あり、岩道ありと、全体的に登った時の道よりも階段が少ないような!?途中、渓流みたいなところもありました。
実はナビ、山頂でマッコリを飲んだため下山中の半分くらいからかなりトイレに行きたかったのですが、なかなかトイレは見当たらず・・・ほとんど下りてきたところでやっと発見!助かったー!こんなリスクもあるので、山で飲むときは気をつけましょう。そして間もなく最初の分岐点、橋のあるウォントゴル・セムト(ウォントゴル湧水場)に!
山道の入口まで来た時はちょうど16:00。下山を始めてから1時間、ここから出発してからはきっかり3時間で山を登って下りてきました!ところでこの山道の入口付近には、食堂がたくさん。メニューは、韓国で山といえばのペクスッ(鶏の丸煮)、オリ(カモ/アヒル)、ポリパッ(麦ごはんビビンバ)、そして豆腐料理にチヂミなどマッコリに合うおつまみがいろいろ。山の上で飲まず、もちろんこの山の麓の食堂街でお疲れさまの乾杯をするほうが安心できそうですね。ナビも今度はそうしよ~っと。
ナビが行ってきたのは10月最後の週末、秋の山でお楽しみの紅葉はまだ始まったばかりというカンジでしたが、1週間が経った今頃がまさに見ごろかも!?これから寒くなって雪が積もるまでは、少し暖かい格好をしていけば気軽に楽しめるソウル郊外での登山。山好きの方、韓国でちょっと運動してみたい方、いつもと違った観光がしてみたい方や山ガールの方などはいかがでしょうか?もちろん冬でもちゃんと準備をしていけば、山登りは楽しめます。ちなみに今回ナビは、半袖のTシャツの上に厚手のフリース、下はレギンスの上からキルティングのスカートという格好で行ってきて、ちょうど暑くも寒くもないくらいでした。これからはこれよりももっと厚着をしたほうがよさそう。服装のご参考に!こちら清渓山は電車でのアクセスも良く、道が険しくないうえ短時間で行って来られるので、旅行中に軽く山登り~という時にもおススメできそう。南の端から見渡すソウルの景色もなかなか素晴らしいですヨ!以上、足の筋肉痛がやっと完全に治ってきたソウルナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2013-11-01

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