スペシャル記事

ソウルの中の中国、大林（デリム）の町を歩いてみよう！

庶民的なソウルの中華街で中国文化を体験してみよう！

こんにちは、ソウルナビです。韓国には中国籍の人が多く集まって暮らす中華街がいくつかあります。中でも仁川（インチョン）の中華街はきれいに整備され、豪華なお店も並び観光地として知られていますが、京畿道にある安山（アンサン）やソウル西南部にある大林洞（デリムドン）や九老（クロ）、永登浦（ヨンドゥンポ）、または弘大に近くの延喜洞（ヨンナムドン）、ソウル東南部の建国入口（コンデイック）など、地元の人のための生活密着型の中華街もあります。ローカルでディープな雰囲気が漂う中華街。今回はそんな中華街の１つ、大林（デリム）の町を歩いてみましょう。ナビでも過去に２回レポートをお届けしたことがある大林洞、この数年でさらに人も店も増えたみたい！そんな活気にあふれた大林の中華街にそれではさっそく行ってみよ～

ソウルの中国を探して漢字あふれる街を探しにでかけよう！

ソウルの南西部、大林洞にある中華街に行ってみよう（２００３年）韓国の新しいチャイナタウン！

デリム（大林）駅を出るとすぐ！

大林洞の中華街への一番便利なアクセスは地下鉄２・７号線デリム（大林）駅12番出口。出口を出たらもうそこは漢字の看板だらけ！中国のお店がたくさん並び、まるで中国に来てしまったかのような街並みが続いています。12番出口を出て一つ目の角を左に曲がると、こぢんまりとした通りに中国料理の店、中国語の広告がいっぱいの携帯電話ショップ、旅行社、コスメ店、雑貨店、食料店など、いろいろな店が並んでいます。

メインストリートへの入口

漢字の看板

火鍋の店のようです

ゲーム、インターネットカフェの看板

美甲はネイル

大林洞チャイナタウン / 大林洞中華街大林駅の近くの地元感たっぷりなチャイナタウン！

買い物に来ている人たちもほとんどが中国語を話しています。特に中国系の商店がたくさん集まる大林２洞（テリムイードン）は住民の８割が外国人（約14,000人）だとか。この数字だけでも驚きですが、そのうちの約97パーセントが中国国籍で、特に中国東北部からやってきた朝鮮族（韓国系中国人）で占められています。中国料理でお馴染みの中華まんや水餃子、お惣菜に混じり、中国東北地方の名産らしいもち米入りのスンデ（腸詰めソーセージ）やハルピン風ソーセージも並べられています。

炊飯器は茶卵が入っています

もち米ぎっしりのスンデ

激辛麻辣湯で汗だくに！

大林洞でよく目につく看板「麻辣湯（マーラータン）」。キッチンの一部がチラ見できる「風姐麻辣湯」に入ってみることに。階段をのぼってドアを開けるといきなり中国語で話しかけられます。壁にあるメニュー表を見たら中国語オンリー！マーラータンと中国語っぽく言うと通じました。テーブルにつくと、すぐ麻辣湯が出てきます。

麻辣湯は中国で広く親しまれている具だくさんのスープ料理。唐辛子と花椒で味付けした真っ赤なスープの中に野菜や干し豆腐、春雨、きのこなどがたっぷり入っています。中国では自分で器に好きな具を入れて、お店の人に渡し、さっとゆでてもらったあと赤いスープをかけるのですが、ほとんどのお店で一杯の料理として出てきます。具もたっぷりで、器の底に調味料が沈んでいるのでよく混ぜることをオススメします。辛味＆塩味のきいたスープがゆで野菜や春雨にしっかりとからみ、いくらでも食べられます。でも汗もたくさん出てきます！

調理中～

かなりのボリューム

干豆腐と呼ばれる湯葉を硬くしたようなもの

鳳仙麻辣湯（旧鳳姐麻辣湯）ちょっとディープな大林チャイナタウンにありながら、韓国人にも知られていて韓国語が通じる中華食堂

タピオカミルクティーでひと休み

激辛麻辣湯のあと、ちょっと休憩にぴったりなのがカフェ「Idrink（アイドリンク）」。港式真珠奶茶、いわゆる香港バブルミルクティーィーは紅茶にエバミルクを加えたものですが、韓国でもよく飲まれているタピオカミルクティーと同じ。

建物の２階にあります		すっきりとしたインテリア
タピオカミルクティー		キッチュな造花がポイント

大林中央市場は珍しいものがいっぱい

メインストリートをまっすぐ約450ｍ歩くと左手にあるのが大林中央市場。小さな路地に野菜、魚、肉、お惣菜、日用品などが並んでいます。八百屋さんには中国料理に欠かせない香菜（コリアンダーの葉）や中国の唐辛子、インゲンが並び、中には犬肉！の看板も。ハチノス（牛の胃袋）や鴨、豚肉を使ったお惣菜、干豆腐（干し豆腐）、中華まんや中華クレープなど小麦スナックのお店もあって、見てるだけでも楽しい～

ローカル度満点

ぱっと見は韓国の在来市場

サンザシのお菓子

ひまわりの種は中国人がよく食べるスナックのひとつ	中国の野菜	中国の惣菜
中華まんや中華クレープの店	犬肉の看板も中国語「狗肉」で！	中華クレープ
鴨のいろいろな部位	豚足は韓国風？中国風？	ハルピン風ソーセージ

■中国の人気料理、涼皮（リャンピー）
むむ？このクラゲみたいなものは何？これは涼皮（リャンピー）といい、小麦粉や米粉で作ったタネを薄く広げて蒸したものを食べやすい大きさに切り、茹でたもやし、きゅうり、麺筋（グルテン、大豆ミートのような食感）と一緒に辛味のある甘酸っぱいタレであえた軽食。香菜をたっぷり入れるのもポイント！「愛花涼皮店」は中央市場通りの中間にあって、テーブル席もいくつかあり、中で食べることもできます。

大きな円状のもちもちしたクレープのよう

２センチくらいの太さに切り

野菜とタレを混ぜ合わせて完成

大林中央市場韓国の中華街、大林（デリム）に位置する在来市場

羊肉の串焼きを食べてみよう！

市場を一通り見たあとは「東北羊肉串」へ。大林洞は羊肉の串焼き、「羊肉串」の専門店が密集し、気軽に食べることができます。注文をするとピーナッツ、ピリ辛のなます大根が出てきます。羊肉串は自動で焼くロースターにひっかける部分があるので、そこに串をセットすればＯＫ。焼きあがったら香辛料をブレンドしたものにつけていただきます。

おつまみ		羊肉は長めの鉄串で提供		クルクル回りながら左右に動きます
ピリ辛で独特の風味のある香辛料		辛くない香辛料もあります		サービスで水餃子をいただきました～

東北羊肉串大林中央市場近くにある羊肉の串焼き専門店

今回歩いたところ

鳳仙麻辣湯（旧鳳姐麻辣湯）

東北羊肉串

大林中央市場

いかがでしたか？ソウルで中国の文化体験ができてしまう大林の中華街。最近は以前よりもだいぶオープンな場所になり、デートで訪れる若い人や中国に縁がある人が多く訪れるスポットになりつつあるとか。いつもと違うソウルを楽しみたいときは、生活感と活気にあふれた異国情緒の街、大林洞をオススメします！仁川の中華街に行ったことがある方でも、機会があれば是非こちらにも！以上、ソウルナビがお伝えしました！

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット（お店）の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日：2015-08-25

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