鎮海軍港祭りに日帰りで行ってきました!

街全体が桜色に染まる韓国一の桜の名所、鎮海へソウルから日帰り旅行に出かけてきました!


こんにちは!ソウルナビです。日本ではもうほとんどの地域で桜が咲いたでしょうか?韓国でも2週間くらい前から南のほうの桜が咲き始め、北のほうに位置するソウルでも先週末ごろに開花。まさに今、あちこちで 淡いピンクが春らしい桜の花が見られます!韓国でも桜は春の花として人気があり、桜の名所も全国各地に。今回はそんな桜で有名なスポットの中でも、韓国一の桜の名所といわれる慶尚南道の鎮海(チネ)へ、ソウルから日帰りで行ってきました!街に植えられた桜の木の数が圧倒的に多く、文字通り街全体が桜色に染まる鎮海。古くからの軍港でもある鎮海では毎年、この時期に「鎮海軍港祭り」と題して桜のお祭りも開かれます!ナビが行ってきたのは、まさにこのお祭り真っ只中の週末。それではさっそく、韓国最大の桜祭りへナビと一緒に出かけましょう!

鎮海の場所はここ!

鎮海は慶尚南道、韓国の南のほうの海沿いに位置する港町。アグチム(アンコウの辛煮)で有名な馬山(マサン)の近くで、釜山からはバスで1時間ほど、現在は昌原(チャンウォン)市の一部になっています。日本統治時代に開かれた古い軍港があり、街全体には約22万本もの桜の木が植えられているとか。鎮海の街や軍港祭りについて詳しくは、プサンナビのリンクをご参照くださいね^^

そんな鎮海ですが、ソウルからはかなり遠く、バスでは約5時間!鉄道の直通便はなく、公共交通機関で行く場合、鉄道を利用するなら乗り換えるか鉄道+バスとなり、ちょっと複雑に。バスならばソウル南部バスターミナルから鎮海市外バスターミナルへの直通便が出ているので、ちょっと時間はかかってもこれを利用するのが一番行きやすいかも。というわけで、ソウルから軍港祭り(桜祭り)の時期に鎮海へ行くなら?そのアクセスをまとめてみました!

1.現地のツアーを利用する!
ソウルから鎮海軍港祭りへ行く現地のツアーはたくさんあります。だいたいは日帰りコースか1泊コースで、ソウルと鎮海の往復はもちろん、現地でもツアー用観光バスで移動。料金も普通は一般のバス料金よりもお得になっています。ただし、韓国語で予約サイトを探し、予約も連絡も、当日ガイドさんとのやりとりもすべて韓国語。現地の携帯電話番号も必要です。韓国語ができる現地在住の方向けですが、最も安く楽に行ける方法なので、在住の方にはオススメ。

2.長距離バスを利用する!
さきほども触れましたが、ソウルの南部バスターミナルから鎮海市外バスターミナルへの直通バスが出ています。早朝7:00から夜23:10まで1日12便ほどあり、料金は片道26,100ウォン(最終便のみ28,700ウォン)。ただし軍港祭りの時期は座席が埋まりやすく、事前にサイトから韓国語で予約しなければ乗れないかも。ちなみに、鎮海市外バスターミナルから「鎮海軍港祭り」のメイン会場の辺りまでは、歩いて10分ほどと近くです!
(※バス路線、時間、料金の情報は2016年4月現在のものです。)

3.ナビのツアーを利用する!
予約もガイドさんの説明もすべて日本語でOK!ソウル駅からKTX(高速鉄道)で出発し、東大邱駅で専用バスに乗り換え。ずっとバスに乗り続けるのではないから移動時間も一番かからず、楽に行けそう!?日帰りだけど現地での自由時間も5時間ほどあります。

朝7:00に良才(ヤンジェ)駅を出発!


ナビは今回、現地のツアーを利用。 専用観光バスでガイドさん付き、食事なしのツアーで、1人26,000ウォンくらいでした。集合は朝7:00に地下鉄3号線ヤンジェ(良才)駅。鎮海までの所要時間は約5時間なので、ちょうどお昼くらいに到着する予定です。日帰りなら、長距離の路線バスで行く場合も朝7:00までには出発したほうが良さそう。良才駅前には、同じく鎮海へ向かういろんな旅行社のバスがずらずら~ソウルから地方へのバスツアーの出発地点はソウル市庁前かここ良才駅前が多く、普段はいろんな行先のバスが集まっているのですが、ちょうど鎮海軍港祭りの時期はほとんどが鎮海行きのバス!ガイドさん曰く「今日(この日は週末)は、韓国中の観光バスの8、9割が鎮海に集まるんですよー!」って、えっ?そんなにも!?ホントかな!?? 出発は朝早いので、三角キンパプ(おにぎり)とカップ入りコーヒーをコンビニで調達。
そして休憩所ではお決まりのハッバー(魚介の練り物揚げ串)とトッポッキ(餅の辛煮)で腹ごしらえ。休憩所のトッポッキが意外とおいしくてびっくり!お値段はそれぞれ、2,500ウォン、3,500ウォン。安くはありませんね。ちなみに途中休憩は慶尚北道の金泉市(クムチョンシ)にある秋風嶺(チュプンリョン)休憩所というところで1回のみ。長い道のりだけど早く行って桜を見なきゃいけませんもんね!

バスの中ではガイドさんから現地についての説明が。今回のツアーでは、「鎮海軍港祭り」のメイン会場である「中園(チュンウォン)ロータリー」の辺りと、そこから3㎞ほど離れた桜の名所、慶和(キョンファ)駅をバスでまわる予定。まず慶和駅へ寄り、中心部のメイン会場方面へと向かいます。メイン会場周辺には、キムジェウォンとキムハヌル主演のドラマ「ロマンス」のロケ地としても有名な余佐川(ヨジャチョン)や、小高い丘になった帝皇山(チェファンサン)公園といった桜の見どころスポットが点在。特に余佐川は細い川に沿って桜が並び、ドラマ「ロマンス」に出てきた余佐川にかかる橋はロマンス橋と呼ばれる特に人気のスポット!
中園ロータリーから、それぞれの距離は・・・
ロマンス橋のある余佐川まで600mほど、徒歩約10分。
鎮海市外バスターミナルまで500mほど、徒歩約8分。
国鉄鎮海駅まで400mほど、徒歩約6分。
帝皇山へ登るモノレールカー乗り場まで100mほど、徒歩約2分。

それぞれのスポットがとっても近くにあるわけではないけれど、十分歩いて行き来できる距離にあります!

バスは正午ちょっと前に高速道路を下り、車窓にはさっそく桜の風景が。この日は鎮海の桜がちょうど満開!山に道沿いにバス停に、至るところにごっそりと咲いているのが見えます。ところがやっぱり道路は車がいっぱいで、なかなかバスは進みません。高速道路の渋滞は下りる時以外は全くなかったのに、これからが時間がかかるよう。

慶和駅で桜と鉄道のコラボを見学!

最初の目的地である慶和(キョンファ)駅に着いたのは、高速道路を下りて実に1時間後の午後1時前!鎮海でも桜が特に有名なこの駅はすでに廃駅となっていて、今年からはお祭り期間だけ線路に電車が置かれ、目玉の桜スポットになっています。訪れている人の数も相当なものだけど、線路に沿って植えられた大きな桜にブワブワと咲き誇る花はウワサに違わぬすごさ!桜並木はずっと続いているけれど、30分から1時間もあれば十分見学できるくらいの範囲です。
こちらが入口

こちらが入口

案内所には日本語のパンフレットもありました!

案内所には日本語のパンフレットもありました!

屋台もたくさん

屋台もたくさん


ちなみにここ慶和駅はバスターミナルや軍港祭りのメイン会場がある中心地から3キロほどの距離。自力で行く場合は、バスを利用することもできます。すぐ前にキョンファヨッ(慶和駅)というバス停があり、所要時間は中心部から5~10分くらいだそう。でもそんなに遠い距離ではないので、タクシーに乗ってもそんなに料金はかかりそうにないし、タクシーを利用するのも良さそう~

中心部で桜パンをゲット&お刺身の昼食

午後2時少し前にメイン会場近くの中心部に到着。自由時間は夕方5時までの3時間なので、ランチの時間を考えるとちょっと急いで効率よくまわらなくてはいけないくらいのスケジュール。街の中にもあちこちに桜の木があり、建物にも桜のデコレーションが。ホントに桜の街です。
バスを降りて最初に向かったのは、鎮海中央市場。ここには鎮海名物のボッコッパン(桜パン)を売るベーカリーショップがあります。ガイドさん曰く、「お祭り期間中は夕方には売り切れていることが多いので、桜パンを買いたい人は先に買っておいてください!」とのこと。実際に午後2時過ぎくらいにお店に行ってみると、10個入り、15個入り、25個入りのうちすでに10個入りは売り切れ!15個入りを一箱購入。12,000ウォンでした。
鎮海中央市場

鎮海中央市場

桜パンを売る「ミジン菓子店」

桜パンを売る「ミジン菓子店」

お店は1947年創業。2006年から桜パンを販売しているとか。桜のパッケージもかわいい! お店は1947年創業。2006年から桜パンを販売しているとか。桜のパッケージもかわいい! お店は1947年創業。2006年から桜パンを販売しているとか。桜のパッケージもかわいい!

お店は1947年創業。2006年から桜パンを販売しているとか。桜のパッケージもかわいい!

この桜パン、よくある慶州パンや菊花パンのような中にあんこの入ったカステラ?と思っていたところ・・・かわいい桜型の生地の中には、キレイな桜色のあんが。なんと桜シロップが入っているそうで、お味もほんのり桜っぽい!クルミも入っていて、香ばしさがいいアクセントに~ちゃんと一つ一つ包装してあるし、これはお土産にぴったり!というか、ぜひ買って帰りたい一品!賞味期限も5日くらいあります。

さて遅くなったけれど、お昼ごはんのお店を探さなくては。事前に調べておいた情報では、なんでもこの辺りではミョルチサンパッという、ミョルチ(イワシ)の辛いチゲみたいなのを葉っぱでご飯と一緒に包んでいただく料理が現地グルメとしてちょっと有名とか。ちょうど春はミョルチの季節なので、フェムッチム(野菜と刺身を甘辛いタレで和えたもの)なんかも食べられたらいいな~とお店を探したものの・・・探せど探せどそんなメニューをやってそうなお店は見当たらず。時間もないので、偶然見つけた刺身屋さんへ。モドゥムフェ(刺身盛り合わせ)を注文したら、今が旬のトダリ(メイタガレイ)の刺身が大量に出てきました!付け合わせはモンゲ(ホヤの仲間)の刺身と焼いたガザミ(マツカワ、カレイの仲間)にムール貝のスープ。さすが地方の海辺というだけあって、安くてどれも新鮮でおいしい!焼酎は慶尚南道のファイトゥソジュで地元感満点~
ファイトゥ焼酎!

ファイトゥ焼酎!

トダリの刺身がモリモリ!

トダリの刺身がモリモリ!

テーブルの上はこんなかんじ

テーブルの上はこんなかんじ

モンゲ

モンゲ

ガザミ焼き

ガザミ焼き

ムール貝のスープ

ムール貝のスープ

余佐川ロマンス橋へ

中心部で一番人気の桜スポットは余佐川(ヨジャチョン)!細い川に沿って立派な桜並木が続いています。浅く流れる川と、木製の欄干や橋がなんとも可愛らしい雰囲気で、その上を桜の花がアーチ状にぶわっと咲いている風景はとってもロマンチック~またこの川にかかる橋の一つは、キムジェウォンとキムハヌル主演で2002年に放送されたドラマ「ロマンス」のロケ地として有名で、「ロマンス橋」と呼ばれています。さきほどの刺身屋からは、歩いて5分ほどでした。
それにしても、川の周りにも橋にもまたまたすごい数の人。特に橋はぎゅうぎゅう詰めで、橋が落ちるんじゃ?!と心配になるほど!でもみんな楽しそう~
これがロマンス橋!・・・のはずが、見えない!?

これがロマンス橋!・・・のはずが、見えない!?

それ以外の橋もこんな状態!

それ以外の橋もこんな状態!

また、この川沿いの通りには小さな食堂やカフェのどのお店がたくさん並んでいます。屋台もいっぱい。ナビはケランパン(卵入りカステラ)を一つ味見。とってもおいしくて、今まで食べた中で一番かも!?
こんな傘も~

こんな傘も~

このケランパン!

このケランパン!

中園ロータリーのほうへ

自由時間の残り時間もあとわずか。余佐川から、お祭りの中心地、中園ロータリーへと向かいます。
どこまで行っても、どこへ行っても桜、桜、桜~ どこまで行っても、どこへ行っても桜、桜、桜~

どこまで行っても、どこへ行っても桜、桜、桜~


中園ロータリーは丸い広場から8本の道路が放射状に伸びる、なんと八叉路にもなった場所。真ん中の広場には移動遊園地みたいなのが設置されていて、子供たちの楽しそうな声が聞こえます。このロータリーにも、もちろんたくさんの桜の木が。またこのロータリーのすぐ横には、帝皇山公園という展望台もある小高い山があり、山へ上ることができるモノレールカーの乗り場がロータリーから100mほどとすぐ近くにあったのですが、時間がないので山に登るのは残念ながら断念。というのも、トイレの行列で長い時間待たなくてはならず、思わぬ時間ロスが。簡易トイレがあちこちに設置されてはいますが、やっぱりこの人出だと大変。桜色に染まった八叉路のロータリー、高いところから見たかった!
海兵さんもいました!

海兵さんもいました!

モノレールはロータリー広場からも見えます

モノレールはロータリー広場からも見えます

詰めすぎですって!?

詰めすぎですって!?

広場中央の移動遊園地みたいなところ 広場中央の移動遊園地みたいなところ 広場中央の移動遊園地みたいなところ

広場中央の移動遊園地みたいなところ

またロータリーから伸びる道の1本にはテントが並び、おいしそうなものを売っている屋台がたくさん出ています!時間があればここで一杯やりたかったな~むしろお昼ご飯をここで済ますと、屋台フードも楽しめてもっと効率よく時間配分ができたかも!?
そして盛り上がる中園ロータリーを後に、桜が咲き乱れる街中を足早に集合場所のバス駐車場へ~~

観光バス専用の駐車場は旧陸軍大学跡の敷地で、中心部から北東のはずれ、中園ロータリーからは歩いて15分ほどのところに位置。ちょうど夕方頃は日帰り組みのバスが出発する時間だけど、一つしかない出口から一斉に出発するからまた大渋滞!まあ、お祭りに渋滞は付きものですよね。でも鎮海を抜けると高速道路でも渋滞するところは一か所もなく、ちょうど5時間後の夜10時頃に最初の出発地点だった地下鉄3号線ヤンジェ駅に無事到着~おつかれさまでしたあー!



韓国最大の桜祭り、「鎮海軍港祭り」いかがでしたか?!ソウルからはとても遠いところにあるので、1日で行って見学して帰ってくるのはとても大変なのでは?と思いましたが、朝早く出発すれば現地でもそれなりに時間がとれるよう。ただ、現地でどのように見てまわるかをあらかじめある程度計画して行くと、やっぱりより楽しむことができそうです。ナビは帝皇山から街を見渡すことができなかったのが少し心残りですが、これから行かれる方は記事をご参考に、ぜひしっかりと計画をたててみてください!ちなみにご飯スポットはナビが行った刺身店の辺りよりも、中園ロータリーの周辺にたくさん集まっています。ナビは次回行くことがあれば、ロータリー近くの屋台で食べる予定!・・・と、なんだか花より団子になっちゃいましたが、みなさんも韓国一の桜の街を、ぜひ一度見てみてくださいね!どこに行っても街中が桜に包まれた景色は、ホントに圧巻ですヨ!以上、ソウルナビでした。


上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-04-06

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