6月のソウル【2023年】

6月の下旬からは梅雨が!雨に濡れる初夏のソウル!

こんにちは、ソウルナビです。いよいよソウルも6月。6月といえば?はい、ソウルにも梅雨があります!ただソウルの梅雨は少し遅めで、日本よりも期間が短いのが特徴。また、しとしと降り続く雨よりも、どかどかっと一度に降る雨が多い気がします。ただこの大雨がいつも水の被害を出すのは困りもの。今年はどうかたいしたことがありませんように。それではイベントや行事、お天気、そしてこの時期にぴったりのグルメ情報まで、6月のソウルについてご案内していきましょう!

-カレンダー編-

6月は公休日が1日のみとなります。

6/ 6(水) 芒種(マンジョン) 二十四節気の1つ。麦を収穫し、稲の苗を植える日です。
6/ 6(水) 顕忠節(ヒョンチュンジョル) 国家のために命をささげた人を弔う日です。公休日でお休みになります。
6/21(水) 夏至(ハジ) 1年で一番昼間が長い日です。
6/22(木) 端午(タノ) 陰暦の5月5日。昔から1年で一番陽気が旺盛な日として、大きな名節とされてきました。
6/25(日) 通称6.25(ユギオ) 1950年、朝鮮戦争が起きた日です。 
・・・
7/ 7(金) 小暑(ソソ) 24節気の1つ。本格的な暑さが始まる日。
7/11(火) 初伏(チョボッ) 夏の暑さに勝つために、体に良い物を食べる日、パート1。
7/21(金) 中伏(チュンボッ) 体に良い物を食べる日、パート2。
7/17(月) 制憲節(チェホンジョル) 憲法記念日 ※2008年から公休日ではなくなりました。
7/23(日) 大暑(テソ) 24節気の1つ。いよいよ気温が上がり始める日。

-気になるお天気編-

■■日本よりも梅雨の時期は少し遅め

日本と同様、韓国でも6月といえば梅雨の季節。でもソウルでは日本の大部分の地域よりも梅雨の開始が少し遅めで、だいたい6月の後半頃から7月にかけてくらいが梅雨の時期になります。この季節にソウルにいらっしゃる方は必ず折りたたみ傘など雨具を持参しましょう。また7~8月は高温多湿で1年の間で最も暑い季節となりますが、湿度が日本より低いため、比較的日本より過ごしやすいと感じるかも?でも突然の夕立(ソナギ)にご注意を。
ちなみに韓国気象庁によると、今年の6月上旬の前半は移動性高気圧の影響を主に受け、気圧の谷の影響を受ける日があり、後半は上層の冷たい空気と移動性高気圧の影響を周期的に受けるとの予想。中旬から下旬は高気圧の影響を主に受けるが、中旬には一時的に上層の冷たい空気の影響を受ける日があり、下旬には南側を通る気圧の谷の影響を受ける日も。気温はおおむね平年と同じか高めに、降水量は上旬の前半が平年と同じか多め、上旬の後半は平年と同じか少なめ、中旬以降は平年と同じになる予想。

■■服装は?
日中はかなり気温が上がり、ほとんどの人は半袖です。ただし、朝晩の気温差があったり、雨が降ると気温が少し下がる場合もあり、またお店に寄っては冷房が強いところもあるので、念のため1枚羽織るものを持ってきた方がよさそうです。

-6月の予想トピックス-


■■6/6は顕忠節(ヒョンチュンジョル)

6月6日は韓国にとって大切な日。国家のために命を捧げた人を弔う日です。国立墓地でもある国立顕忠院ではこの日、追悼式が行われます。お店の中には多くありませんが、この日だけお休みになるところもあります。

■■梅雨が始まる(6月後半~7月後半)

6月も下旬になると雨が多くなり、梅雨が始まります。ただ、日本のように雨が1日中降り続く、という感じではありません。それでも、雨の日の旅はなかなかつらいもの。そんな日は屋内で過ごしてみるのはいかがですか?また雨が降らない晴れた日は初夏らしく気持ちがいいもの。そんな夏も味わってみてください。
■■端午のイベント・お祭り
※2023年の端午は6/22

陰暦5月5日の端午(タノ)端午の節句に合わせて、あちこちでお祭りやイベントが行われます。ソウル市内の行きやすいところは毎年イベントを開催している南山コル韓屋村、国立民俗博物館、ソウル郊外の韓国民俗村など、また韓国の東部にある江原道では江陵で「江陵端午祭(カンヌンタノジェ)」が開催されます。この「江陵端午祭」は2005年、世界無形文化遺産に指定された伝統祭り。時間のある方はぜひ江陵まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

■■6/25は朝鮮戦争が始まった日

韓国では625(ユギオ)と呼ばれる朝鮮戦争。6/25はその戦争が始まった日。この日は朝鮮戦争を伝えるイベントや南北の分断について伝える展示やニュースをよく目にします。

■■夏のセールはじまる

夏といえばバーゲンの季節。6月末頃からぼちぼちセールを始めるお店も。また、外国人観光客を対象とした「ソウルサマーセール」も例年開催されます。

-6月・ナビのオススメメニュー-


■■雨の降る日にはチヂミ!

韓国で昔から雨の降る日に食べたくなる料理の代表といえば、チヂミ。雨の日にはパジョンやピンデトッの専門店の前に行列ができることもしばしば。ではなぜ雨の日にチヂミが食べたくなるの?!いろいろある説がありますが、聞くところのうちの1つが、チヂミを焼くときの油がパチパチと弾く音と雨粒が地面に落ちた時の音が似ているからというもの。音との相互関係が雨とチヂミを結び付けているということですね。他にも、じめっとして気分が憂鬱になりやすい雨の日はアツアツの料理を体が欲するからという説も。たっぷりの油で焼き上げたパジョンやピンデトッは、その条件にピッタリなボリューム満点料理!また昔は雨が降ると買い物に行くのが面倒だから家にある食材を使って小麦粉などで焼いたからという話も。そんなチヂミにはマッコリ。地元の人でにぎわう伝統居酒屋やピンデトッ専門店で、チヂミとマッコリを一杯~ これは雨の日も楽しくなっちゃいますね!

■■卵のつまったワタリガニの旬!
韓国の西の海でたくさんとれるワタリガニ。韓国料理にはワタリガニを使った料理もいっぱいありますが、このワタリガニの旬は初夏と晩秋。特に6月頃のワタリガニは、卵がたっぷり詰まっていると言われています。日本からの観光客に大人気の韓国グルメの一つ、カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)も、専門店ではこの時期のワタリガニのとれたてを急速冷凍したものを1年を通して使う、というお店が多いんですよ。旬のワタリガニは、カンジャンケジャンやコッケタン(ワタリガニの辛いスープ)なども美味しいですが、生きたものをそのまま茹でたり蒸したりしたコッケチムもオススメ!
コッケチムはお店でも食べられますが、海鮮市場へ出かけて食べるのもいかがでしょうか!お店よりも安く食べられるかも!?

夏の露店も楽しいです。

-イベント、展示、公演編-

5月に引き続き、こんなイベントはいかがでしょう?

★注目のイベント
■江陵端午祭 / カンヌンタノチェ
ユネスコ世界無形文化遺産にも指定された旧暦の端午の節句に行われる伝統的な祭り。

日程: 2023年6月18日(日)~6月25日(日)
場所:江陵市  南大川イベント場
HPwww.danojefestival.or.kr 

★その他、ソウルのイベント

●昌徳宮・月明かり紀行 창덕궁달빛기행
2023.04.13~ 2023.06.04 ソウル市 昌徳宮一帯

★その他、地方のイベント

●春川マイム祭り(춘천마임축제)
2023.05.28 ~ 2023.06.04 江原道 春川市全域

○韓山カラムシ文化祭り(한산모시문화제)
2023.06.09 ~ 2023.06.11 忠清南道 舒川郡 韓山カラムシ館および韓山伝統市場一帯

●河東野生茶文化祭り(하동 야생차문화축제)
2023.05.04 ~ 2023.06.03 慶尚南道 河東郡花開面・岳陽面

-先取りトピックス(7~8月)−

 
■■夏、始まる!(7月)

梅雨が明ければソウルの夏が始まります。7月後半は暑くなりそう。じりじりとした太陽はまさにソウルの夏!を感じるところ。日焼けが気になる方は日傘やサンクリーム(日焼け止めクリーム)をお忘れなく!

■■本格的なプール開き!(7月)

早いところでは5月あたりから、ソウル市内にあるプールがオープンします。特に市民に親しまれている漢江市民公園プールは毎年7月からオープン。夏休み中は子供たちの歓声で賑わいます。

■■三伏(7月中旬~8月中旬)
2023年の初伏は7/11、中伏は7/21、末伏は8/10

日本では暑い夏、土用の丑の日に鰻を食べますよね?韓国でも暑い夏を乗り切るために食べる日が3回あります。それが三伏(サンボッ)。7月にはその3回のうち初伏(チョボッ)と中伏(チュンボッ)の2回、8月には末伏(マルボッ)の1回。この日は体にいいとされるサムゲタンやタッカンマリを食べます。

■■学校は夏休みに(7月後半~8月後半)

日本と同じく7月後半になれば学校も夏休みになります。漢江市民公園のプールや遊園地は子供たちで大にぎわいに!ただお休みは1ヶ月ほど。8月の後半には学校も始まります。

■■ファッションビルも市場も夏休み(8月上旬~中旬)

日本で言う旧暦を韓国にあてはめると9月~10月の秋夕。だからお盆と夏休みをあわせてとることはできません。そのかわり、夏休みは夏休みとして休みをとります。時期としては8月の上旬から3週目まで。有名なファッションビルもお休みになるのでご注意を!また夏休み前は在庫売り尽くし!終わりになると秋ファッションも。

■■光復節(8月15日)

8月15日は日本では終戦記念日。韓国では光復節といい、1945年のこの日に日本の統治が終わり、独立したことを祝う日。 ソウル市庁舎前のソウル広場ではイベントが行われ、テレビでは特集番組が組まれます。
房付きのニンニクが山積みになっているのも、この時期ならでは

房付きのニンニクが山積みになっているのも、この時期ならでは

以上、6月のソウルを見てまいりましたが、いかがでしょうか?実はまだ雨が降らない6月中旬まではまだ本格的に暑くなる前。過ごしやすくて気候も良く、本来なら意外と狙い目。また雨に濡れるソウルもなかなかいいもの。ただ雨で歩道がすぐ水溜りでいっぱいになるのがちょっと困りものですが・・・それでは、今年の梅雨もほどほどがいいなと願うソウルナビでした。

その他情報

*記事を更新しました。<2023.5.24>

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2023-05-24

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