秋の味覚、大エビにコハダにワタリガニ!旬の海鮮グルメの宝庫、西海の街へ列車で行く1泊2日の食いだおれ旅!
こんにちは!ソウルナビです。秋といえば、特に食べ物がおいしい季節。実りの秋、食欲の秋ともいわれるように食べ物が豊富なイメージがあり、なぜか食欲も増してくるのが秋ではないでしょうか!?では韓国で秋が旬のグルメといえば?この質問を韓国人にしてみると、まず多くかえってくる答えが「チョノ」!日本語ではコハダやコノシロとよばれるチョノは、秋に脂がのって焼いても生でも美味しい魚です。それからデハ(大蝦)という大きなエビをはじめとするエビも、韓国では秋の味覚。こちらは粗塩を敷いたお鍋で蒸し焼きにしてアツアツをいただきます。そしてワタリガニも春と秋が旬。春ほどではないけれど秋のワタリガニも卵が入っていて、しかも身がしっかりと詰まっているのが、秋のワタリガニの特徴です。コハダ、エビ、ワタリガニ、こう見てみると海鮮ばかり!?またこれらはどれも、韓国の西側の海でよくとれるものばかりなんです。ということで、今回はナビの海鮮番長が、産地で新鮮な秋の海鮮グルメを満喫するべく、西海(ソヘ)に面した海辺の街、忠清南道は保寧(ポリョン)へ列車に乗って行ってきましたあ~!
忠清南道保寧市
保寧(ポリョン)市は忠清南道の海沿いに位置する街。広い砂浜の海岸線が伸びる大川海水浴場では毎年夏にマッドフェスティバルが開かれることで有名です。海水浴シーズンでもありマッドフェスティバルも開かれる夏は特に観光客であふれますが、そのほかの季節にもキレイな海の景色と海鮮グルメを求めてやってくる人がたくさん。特に種類豊富にたくさんとれる貝が有名で、ビーチに沿った道路にはチョゲグイ(貝焼き)やチョゲカルグクス(貝カルグクス)の看板を掲げる海鮮食堂がずらりと並びます。また季節によってワタリガニやチュクミ(イイダコ)、デハ(大きなエビ)、チョノ(コハダ)など旬の海鮮グルメを楽しむこともできます。
今回の日程は1泊2日。マッドフェスティバルで有名な観光地、大川海水浴場近くのホテルを予約して行きました~冒頭でも触れたように、秋が旬でこの辺りが産地のデハ(エビ)、ワタリガニ、コハダを満喫する予定です!
<日程>
1日目
9:24 龍山駅からセマウル号で出発
12:00頃 保寧市の大川駅に到着
13:30頃 大川水産市場でデハ(大エビ)のランチ
15:00~ 大川海水浴場で遊ぶ
夕方過ぎ ホテルの近くでワタリガニの夕食
2日目
午前中 大川海水浴場から大川水産市場まで歩いて散策
お昼過ぎ 大川水産市場でコハダのランチ
16:36 大川駅からムグンファ号でソウルへ
19:20頃 ソウル龍山駅到着
龍山駅からセマウル号に乗って出発!
ソウルから保寧市へのアクセスは、公共交通機関を利用するなら列車か高速バスで。鉄道は高速鉄道KTXが通っていないので、セマウル号かムグンファ号になります。所要時間はセマウル号とムグンファ号、どちらも2時間半ほどで、便によってはもう少しかかることも。ナビは今回、この列車を利用して保寧まで行ってみました。 龍山駅から午前9時24分発のイクサン(益山)行きセマウル号に乗って出発!運賃は一般室で大人1人17,400ウォン。ちなみにバスなら、高速バスターミナル湖南線(セントラルシティ)乗り場から保寧総合バスターミナルまで約2時間10分、料金は一般バス10,900ウォン、優等バス15,900ウォン。こう見るとバスのほうが安く速く行けるようだけど、ソウルとこの辺りをつなぐ高速道路は渋滞することで有名なので、夏の休暇シーズン、秋の海鮮グルメシーズン、または週末には、実際はもっと時間がかかるはず。スムーズな移動にはやっぱり鉄道がオススメかもしれません!(※鉄道やバスの所要時間、運賃などの交通情報は2016年10月現在のものです。)
列車の中で食べる朝ごはんをホームにある売店で調達しているうちに、ナビのセマウル号がホームへ。超ひさしぶりのセマウル号、車体は相変わらず超年季が入っています。いつ頃作られた車体なんだろ?なんで塗装を塗りなおさないんだろ?見るたびに思ってしまいます。セマウル号やムグンファ号には、列車カフェという車両がある便もあり、ナビが乗ったセマウル号にもあったんですが、降りるまで気が付きかず利用できませんでした~せっかくなのに残念!
セマウル号、車体は古いけれどシートも広く車内は広々~KTXよりも乗り心地はグッドです!さっそくさっき買った朝ごはんを広げていただきます。サンドイッチが意外とイケる!韓国コンビニのサンドイッチもだいぶ良くなったなあ~
車窓に田舎の景色を見ながら列車はゆっくりと進みます。 ガタンゴトンと心地いい音と振動は、KTXでは感じられないリズムですね。鉄道で旅してる~というかんじ! 窓の外には実りの秋を迎えて金色に色づき始めた田んぼが広がります。
いろんな駅を通り過ぎます・・・
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広々とした田園風景に癒されます
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列車を降りるのは、保寧市のテチョン(大川)駅。ほぼ予定どおり12時頃に到着。保寧はマッドフェスティバルで有名というだけあって、大川駅はマッドフェスティバルの写真だらけ!泥まみれになって楽しむというフェスティバルの絵か絵だけに何だかとってもシュール。大川駅からは、今回の宿があり広い砂浜がキレイな海岸、夏にはマッドフェスティバルが開かれる大川海水浴場へとタクシーに乗って向かいます。タクシー乗り場は駅を出るとすぐ。駅からホテルまでは道も空いてて10分足らず、運賃は9,840ウォンでした。
全室オーシャンビューのホテル!チェックイン後、大川水産市場へ~
今回の宿は大川海水浴場のすぐそばに建つ「マッドビーチホテル」。客室は全て海側にベランダ付きの窓があり、全室オーシャンビューのホテルです!海水浴場に沿ってこんなホテルがいくつか並んでいるんですが、こちらは中でもリーズナブルなほう。ホテル自体は新しくないみたいでフロントなどは地味だけど、客室はちゃんとリニューアルされているみたいで、しかも掃除も行き届いているようです。今回はオンドルのお部屋。客室はシンプルで備品がたくさん揃っています。そして海の見えるベランダが!広い水平線と砂浜の海の景色は、ホントに心が洗われるよう!波の音も聞こえてきて、とても癒されます~またこちらのホテル、すべての客室にバスタブも付いているのがポイント。韓国では安いホテルにバスタブが付いていないことが多いけれど、これはうれしいですね。
またホテルには別館にコンビニやカフェ、キンパプ(海苔巻き)などを売る軽食堂も。これは便利です。
さて、ホテルに荷物を置いてから向かうは大川水産市場!さっそくエビを食べにいきます。大川海水浴場のホテルのあるあたりから大川水産市場までは1.5kmほどの距離。歩いても行けそうですが、ホテルのすぐ前のバス停から市場まですぐに行けるバスがあるということで、お腹も空いているしバスでぱぱっと行くことに。ホテル前のバス停「モドゥグァンジャン(マッド広場/머드광장)」という停留所に止まるバスは全て市場のほうへ行くそうです。
ホテル前の市場行きバス停「モドゥグァンジャン(マッド広場)」は道を渡るとあり
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100番のバスに乗りました
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バスの運賃は1,400ウォン、カードでは1,350ウォン。T-moneyなどソウルの交通カードも使えます。バスは3、4分ほどですぐにデチョンハン(大川港)という停留所?に到着。というのも、停留所にはバス停の印もベンチもなーんにもありません。でも市場の建物が見えるから、ここで降りるのは間違いないはず。対角線上に市場の青い体育館のような建物が見える交差点で下車します。
大川水産市場でエビをチェック!
大川水産市場には、たくさんのお店が入った大きな2階建ての建物と、その奥の漁港により近いところに小さなお店が集まったエリアとがあります。とりあえずバス停からも近い大きな市場の建物へ。市場内は1階に海産物を売るお店があり、ここで買った海産物を2階にある食堂で調理してもらっていただけます。お店の前に並ぶ水槽には、いろんな種類の魚、カニ、エビ、大小さまざまな貝類などがぎっしり!特に今が旬でこの辺りの特産品、コッケ(ワタリガニ)と、それから秋ということでエビが目立ちます。
さっそく今日の目当て、エビをチェック。それぞれのお店の前にはいろんな種類のエビや、生きたエビの泳ぐ水槽がありますが、ナビが探しているのはとれたてで天然のデハ(大蝦)というエビ。日本語ではコウライエビで、このデハがまさに今の時期にこの辺りでとれる地物のエビなんす。それ以外には種類の違うデハとよく似た養殖のエビか、輸入モノのエビ、また養殖のデハや去年とれた冷凍のデハなんてのもあります。まず水槽で泳いでいるのは養殖のヒンタリセウというデハとよく似たエビ。生きているのでこれはこれで美味しいけれど、ソウルの刺身屋でもいただけます。デハは全体が薄いグレーで胴が少しずんぐりしていて、特に天然モノはしっぽの先が青みがかった色をしています。さらに長いヒゲが付いているのが、冷凍モノではないとれたてのデハ。冷凍すると、ヒゲが落ちてしまうそうです。・・・と、ひとつひとつエビを物色していきますが・・・ここにもない、そこにもない、ない!ない!天然のとれたてデハが、まったく見当たりません~ しかも、そうじゃないものに「自然産(天然)デハ」と札が付いていたり、お店の人も養殖のデハや種類の違うエビを「天然モノのデハだ」と言っていたり・・・
結局、天然モノのとれたてデハは見つけられず、ここは仕方ないと養殖のデハを買うことに。「これは養殖のデハです」とはっきり偽りなく接客してくれて、エビの状態も良く、おばちゃんの感じも良いお店で養殖のデハを購入。お値段は1キロ買って3万ウォン。おまけしてたっぷり入れてくれました。海老だけじゃなく、保寧の特産品の貝盛り合わせを少しと、ウロクというお魚の小さめのやつも各1万ウォンでゲット。お会計は合計5万ウォン。貝は蒸し焼きに、ウロッはメウンタン(辛い鍋)にしていただく予定!お店の名前は29番の「ウソンスサン」です。
(※市場での海産物の価格は時価です。日によって変わりますのでご了承ください。)
29番のウソン水産(スサン)
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状態のよさそうな養殖のデハ(コウライエビ)
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エビ焼き、貝蒸し、お刺身と辛い鍋で満腹~!
デハ(エビ)と貝、お魚の入った袋を持って、お店のスタッフが2階の食堂へと案内してくれます。時間はお昼の1時頃でしたが、店内はお客さんでいっぱい!お店の人も行ったり来たり、すごく忙しそうです。さすが秋の海鮮グルメシーズン。ナビたちも案内されたテーブルに座ります。食堂の料金はエビ、貝、魚の調理代、付け合わせのおかずも全て含めて1人1万ウォンずつ。お酒は別料金です。
この食堂に案内されました
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お客さんがいっぱいで熱気ムンムン!
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おかずが運ばれてきて、まずは焼酎でかんぱい。そしてお店のスタッフがテーブルのコンロの上の粗塩を敷いたお鍋にさっき買ってきたエビを並べてくれます。ちなみに焼酎は忠清南道のO2リンという焼酎。はっきり言ってこれがすごく美味しくなく、2本目からはいつものチョウムチョロムに。美味しくないと思ったのはナビだけではなく、一緒に行った韓国人も「何だこりゃ?!」ってかんじで!?地方へ行ったらそこのご当地焼酎を飲むのが楽しみだけど、このO2リン、ナビ的には全国の焼酎で一番イケてないかも・・・
エビが焼きあがるまで、一緒に買った貝の蒸したやつとウロクのお刺身をいただきます。ウロクは小さいのでメウンタンだけにする予定だったけれど、お店の人が間違えて刺身も作ってくれたみたい。でも美味しいからヨシです!貝蒸しもお刺身も新鮮で美味しい~~エビが焼きあがるまでのおつまみにぴったりです。
エビは20分ほどで完成!大きなプリプリのエビ!!アツアツを少し冷まして、殻をむいていただきます。今年もデハにありつけました!残念ながら産地に来たにもかかわらず養殖だけど・・・でも十分美味しい!ものすごい量だし新鮮だし、ソウルで食べるよりは断然リーズナブル。1kg買ったけれど、絶対それ以上あるはず!?大人2人と子供1人で食べて、最後はもうエビはしばらくいいかも、と思うくらいの量です~そしてシメのメウンタン(魚の辛い鍋)も運ばれてきます!
アツアツ、ほくほく、プリプリの大きなエビ!
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ウロクのメウンタン
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どうもこのお店ではラーメンを入れて食べるのが人気みたい?どのテーブルでもラーメンを追加しているのが美味しそう・・・ということでナビのテーブルでもラーメンを追加。魚のダシがきいた辛いスープのラーメンはちょっとジャンクで不思議だけどなかなかイケます!
ラミョンサリ(追加用ラーメン)
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魚の頭とラーメン!
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満腹になったところで帰ろうと、また市場へ下りて歩いていると・・・あ、天然モノのデハ発見!?でもそうじゃないエビも混じってる??うーん、この市場、やっぱり近くの海でデハがとれるのは間違いないけれど、観光地化してるのもあるからか天然モノのとれたてデハを食べるのはちょっと難しいのかなあ~?建物になった市場の奥には海のほうにもう一つお店が集まったところがあるし、明日はそっちのほうへ行ってみよーっと。
天然のデハも見えるけれど、そうじゃないのも混じってるような??
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このお店で見つけました
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広い砂浜の海辺を散策~
市場を出たら遊覧船乗り場があったので乗ろうと思い行ってみると、今日は風が強いため欠航と。近くの海を1時間半ほどかけてまわる遊覧船だそうです。乗船場についたばかりの船からは、釣り人たちがたくさん降りてきていました。
大川海上遊覧船チケット売り場
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1日3便、1時間半のコースだそう
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再びバスに乗ってホテルのあるほう、大川海水浴場へ。市場の建物の向かいにあるバス停「テチョンハン(大川港/대천항)」から乗って、3分ほどで着くホテル前の停留所「モドゥグァンジャン(マッド広場/머드광장)」で下車。
ホテル方面行きテチョンハン(大川港)停留所
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市場から来て降りるモドゥグァンジャン(マッド広場)停留所
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ホテルはモドゥグァンジャン(マッド広場)という広場のすぐ横にあります。ホテルのコンビニを見ると、レジャー用の電動バイクがあったので乗ってみることに!1台レンタル30分1万5千ウォン。観光地だし高いかな?と思ったけれど、これがなかなか面白かった!
ホテル横の間マッド広場
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コンビニの前に電動バイクが
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バイクに乗って、海岸沿いの道をGO!マッドフェスティバルの街ということで、全身にマッドを塗ったご当地ゆるキャラ?のいる広場、道にずらりとならぶ海鮮食堂、そしてどこまでも続く広い水平線。1キロほどの海岸線を行ったり来たり、ホントに楽しかった~!これはオススメ!
バイクを返却したら、次は砂浜へ。秋だけど意外と人がいます。今日は風が強くて、もともとおだやかな西海の波も大きめ。細かいサラサラの砂の白い砂浜はキレイだし広いし、水平線も長くてとてもステキな海岸です。砂浜には貝殻もいっぱい落ちていました~
秋だけど意外と人がいっぱい!?
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貝殻もたくさん落ちています
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夕食はカニ、カニ、ワタリガニ!
さて夕食はこのあたりで有名な海鮮グルメの一つ、ワタリガニを食べる予定!ホテル前の通り、海岸沿いの道にも海鮮食堂はたくさんあるけれど、ホテルのちょうど裏のほうにも海鮮食堂通りがあります。「第1回ワンセウ(大エビ)コッケ(ワタリガニ)祭り」とののぼりも出ているし、夕食はこの裏通りへ行ってみることに。それぞれのお店の前の水槽には例のごとくエビ、貝、カニがぎっしりで、通りは意外と賑わっています。お客さんも多く感じの良さそうなお店に行こうと思ったけれど、席がなく、そこで紹介してもらったお店へ。
ホテル裏の海鮮食堂通り
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「第1回大エビ・ワタリガニ祭り」開催中
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それがこちら「プルタヌンチョゲグイ」、日本語に訳すと「燃える貝焼き」!迫力のある店名とはうらはらに、お店にはお客さんの姿が1人も見えず・・・通りの1番端っこにあるから?でもあとから来たお客さんとお店の人の会話を聞いていると、地元の常連さんのようで、地元の人も来るお店なんだ~と、ちょっと安心。また近くに1号店もあるようで、こちらは2号店のよう。
プルタヌンチョゲグイ(燃える貝焼き)というお店
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お客さんは誰もいない!?
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ワタリガニは時価。お値段を聞いてみると、今日は1kg4万ウォンとのこと。こちらは食堂なので、もちろん調理代込みの値段です。カニ1kgと海鮮カルグクスも注文~カルグクスは7,000ウォン。実はこの時期、ワタリガニはシーズンだけど、この時はまだちょっと早かったらしく卵が入っているかいなかくらいとのこと。真みどりのチヂミやわかめスープなどの付け合わせがテーブルに並びます。
でも出てきたカニには少しだけどちゃんと卵が!身もそこそこ詰まっていて、とっても美味しくいただけました!甘いほくほくのカニの身を堪能。量は大きなカニ1杯と中くらいのが1杯、ちょっと小さめのが1杯。海鮮カルグクスも海鮮たっぷりでGOOD~スープが海鮮の自然なダシ。7000ウォンでこの海鮮の量はやっぱりいいですね!そうそう、このお店、キムチがとっても美味しかったのも印象的でした。
カニをお腹いっぱい堪能したところでホテルに向かって歩いていると、砂浜では打ち上げ花火をしている人がたくさん。コンビニにもたくさん花火が売っています。韓国でポピュラーな花火といえば、長くて太めの筒から10連発くらいで打ち上げ花火が出るやつ。手でもって打ち上げます。実はここでは花火が禁止されているとかいないとか!?ですが、みなさん楽しそうに花火を楽しんでいました~
2日目の朝は忠武キンパプでスタート!また水産市場を目指して歩きます!
1日目からお天気に恵まれていたけれど、2日目の朝も快晴!ホテルのベランダから気持ちよく晴れた空と青い海が見えます。朝ごはんはホテル別館のプンシク(軽食堂)でキンパプ。韓国式海苔巻きです。といってもこちらのプンシク、忠武キンパプという具なしのキンパプが売りのようなのでそれを注文。もともとは漁師飯で、朝持って行って暑い船の上でも傷んでしまわないようにとご飯に具を入包まず、カットゥギとイカの辛い和え物と一緒に具なしキンパプを食べるようになったという忠武キンパプ。具なしの海苔巻きはごま油と海苔の香りがきいてて、いくらでも食べられそうなキンパプです。
時々無性に食べたくなる忠武キンパプ
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ホントにいい天気!
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ホテルに荷物を預けてチェックアウト。朝からまた海をぶらぶら歩いて、海の見えるカフェで一休みします。昨日の晩に行った「プルタヌンチョゲグイ」の2階にオープンテラスのあるカフェが見えたので行ってみることに。コーヒーだけ飲むつもりが、メニュー表のパフェが美味しそうでついつい注文~あんまり見かけないけれど、ソウルにもあるチェーンのカフェみたいです。
さて、今日のお昼はまた昨日の大川水産市場へ行って海鮮料理を満喫する予定!天気もいいし、海沿いを歩いて、市場のほうへ行ってみます。ホテルのある辺りから市場まで海沿いを歩くと、ざっと2kmくらいの距離。途中、スカイバイクという海沿いのレールを走るレールバイクやZIPTREKというレジャー施設があり、スカイバイクに乗りたかったけれど午前の受け付けは12:00で終わり。もう12時を過ぎていたので残念~
海岸沿いを歩いていきます
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「ZIPTREK」の高い建物とスカイバイクのレールが見えます
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「ZIPTREK」は高い塔の上から海の上をロープで滑りながら渡るというもの!これはこの時間も営業中だったけれど、ナビはちょっとムリそう!高いトコロが苦手なもんで・・・やってみたい気はあるんですが。でも小学生くらいの子供も挑戦していて、みんなたのしそうに滑り下りていました!気持ちいいんだろうなあ~
ZIPTREKに乗る人たちの楽しそうな悲鳴を聞きながら、ナビ一行はスカイバイクのレール横の道に沿って歩いていきます。この道、地図には載っていないけれど、散歩道として整備されていてとってもオススメ!
スカイバイクの終着地点は水産市場のすぐ近く。さらに少し行くと市場周辺の食堂地帯へ出ます。時間さえ合わせられれば、海水浴場から市場まで、このスカイバイクに乗っていくのもいいですね!
市場で秋のコハダを堪能!
水産市場は昨日来た建物のほうではなく、漁船が着く海のすぐそば。とっても庶民的な雰囲気で、ザ市場ってかんじです!ここにもエビやワタリガニがいっぱい。天然のデハっぽいのもあったけれど、エビは昨日もうしばらくはいいってほど食べたので、今日はあとまだ食べていない秋の海鮮グルメ、チョノ(コハダ)をねらうことに!
コハダが泳ぐキレイな水槽のお店で買おうかと思ったら、ナビ一行の海辺で育ったという韓国人曰く、「これは養殖っぽい」と。コハダは弱い魚なので、ちょっとくたびれて見えるのが海でとってきたものだ、とのこと。ということで、隣のお店のタライでばたばた泳いでいる、ぱっと見は大丈夫?と思ってしまいそうなコハダを1kg買うことに。タライの重さもあるけれど、タライと魚を合わせて1.5kgのコハダを2万ウォンでゲット!ついでにヨンポタン(テナガダコと貝の澄まし鍋)にしようとナクチ(テナガダコ)3匹と貝を合わせて1万ウォンでゲット~~買ったお店の名前は「シンシンスサン(ピチピチ水産!)」。
(※市場での海産物の価格は時価です。日によって変わりますのでご了承ください。)
キレイすぎるチョノは養殖モノとか!?
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タライでバタバタと泳いでいるチョノ
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市場で買ってここで食べるというと、市場のおばちゃんが食堂へ案内してくれます。コハダとナクチの入った袋を下げて歩くおばちゃんに付いていくと、路地の奥のやたらと庶民的な食堂へ。ローカル感たっぷりです!調理代はここでもパンチャン(おかず)込みで1人当たり1万ウォン。
まずはナクチと貝の澄まし鍋、ヨンポタンが登場。透明なスープはこう見えても、青唐辛子がきいててピリっと辛口!ナクチはさっと火をとおして、ぷりぷりをいただきます。貝とナクチのダシがきいたピリ辛スープも美味~一緒に出てきた素朴な付け合わせおかずも意外と美味!
さっと火を通した半生が美味!
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素朴なおかずもおいしい
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コハダは韓国では定番の食べ方、セコシ(骨付きぶつ切り刺身)とクイ(焼き魚)に。この時期のコハダは脂がのってほんっとに美味しいんです!セコシはやっぱりソウルで食べるのよりも新鮮!たまに生臭さを感じることもあるコハダのセコシだけど、新鮮なだけあってもちろんそんなことは全くなく、とろけるかんじ!?韓国式にチョコチュジャン(コチュジャン酢味噌)やサムジャン(ピリ辛味付け合わせ味噌)を付けて食べるとよく合います。そして焼いた身の柔らかくて香ばしいことといったら・・・!ちょっと小骨はあるけれど、ほくほくの白くて柔らかな身は絶品。これはホントに家出した嫁もかえって来そうなウマさです(韓国では、秋のコハダの美味しさを表現するのに、こんなふうに言うんです)。
食後はまた市場をぶらぶらしながらデザートにホットッ。屋台の揚げたワタリガニも美味しそうだったので、こっちも!まだまだ食べ続けるナビ。
帰りに乗る予定のソウル行きの列車は16:36発。15時半過ぎに市場の前からタクシーに乗って大川駅へ向かいます。ホテルに向かう方向のバス停前でタクシーに乗車。途中でホテルへ寄ってもらい、預けておいた荷物をピックアップして、市場から20分ほどで駅に到着。運賃は1万3,300ウォンでした。
市場の建物の前、ホテルへ向かうバス停の横からタクシーに乗ります
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龍山(ヨンサン)行きムグンファ号16:36発
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帰りはムグンファ号で。実は別便のセマウル号を予約していたのですが、ストライキのため欠便になり、ムグンファ号に乗ることに。運賃はセマウル号よりもずいぶん安く、ソウルの龍山駅まで11,700ウォンです。さっきのタクシー代よりも安い!?ホームで待っていると、何だかとっても派手なペイントがされたムグンファ号が入ってきました。帰りの便はストのため本数も少なく日曜日の夕方だったため、人がいっぱい。カフェ車両もあったけれど、立ち席の乗客で埋め尽くされカフェの営業も臨時休業とのことでした。そして約2時間45分後の19:20頃、ソウルの龍山駅に無事到着!おつかれさまでしたあ~!