ソウル新羅ホテル、「羅宴」 「ミシュラン三つ星」レストランに選定

ソウル新羅ホテル(韓国ソウル市中区)は11月7日、韓国で初めて出版された「ミシュランガイド」で、韓国レストラン「羅宴(ラヨン)」がミシュランの三つ星レストランに選ばれました。

ソウル新羅ホテルの韓国レストラン「羅宴」は、「ミシュランガイド・ソウル2017」において、韓国のホテルレストランとしては唯一、ミシュランの三つ星を獲得しました。今回ミシュラン三つ星を獲得した韓国レストラン「羅宴(ラヨン)」は、正統韓食(韓国料理)を提供する韓国料理店です。味・サービス・雰囲気などで、すべての面で韓国を代表する最高のレストランとして評価をいただきました。

ソウル新羅ホテルでは、今まで運営してきた韓国レストラン「ソラボル」を「世界的競争力をもつ韓食」と、「韓食の世界化」を目標に、一層グレードアップを図りました。単純な韓国レストランの域を超え、「韓国の上質な食文化を世界に伝え、国を代表する韓国レストラン」としての役割を果すために、去る2013年8月に「羅宴」が新たに誕生しました。

ソウル新羅ホテルの調理、商品開発、購買など、調理の全部門は、「羅宴」の開業以前から「韓食の正統性」を継ぐために、「韓食とは何か?」に対する根本的な質問から出発しました。正統料理の調理法はもちろん、韓食に内在した文化的要素、時期別の食器類、膳立てのやり方まで、詳細に研究を続けてきました。

特に、東京・香港・ニューヨークなどで、該当地域を代表するレストランを中心に、数十回にわたる海外視察と専門分野の研修を行うなど、「韓食の世界化」のための準備を並行してきました。このような悩みと研究が下地になって、「礼と格式を備えた韓国の食文化が、一度の食事でも感じられる、そんな上質な韓食をお出しする」というコンセプトが生まれました。そして、新羅で開く格式のある饗宴という意味の「羅宴」という名で門を開いたのです。
「羅宴」が今回、ソウル市内の多くの韓国レストランの中で、三つ星を獲得できたのには秘訣があります。それは、何よりも「品質」と「サービス」という絶対的な原則のもと、韓国伝統の調理法を根気よく創意工夫してきたことにあります。

特に、伝統美を現代感覚で再解釈した優雅な空間の中で、お客様が食材・調理法・食器など、「正統韓食に対してあらゆる経験」ができることに、良い評価をいただいたものと受け止めています。そのためにシェフを中心として「羅宴」のスタッフが一丸となり、努力を続けています。

加えて、新羅ホテルの場合、他のホテルよりも多くの「国賓宴会」を開催していることも幸いしました。その豊富な経験を通じて、正統韓食を体系的に準備し伝えてきたことが、韓食の世界化を早めるのに寄与したと判断され、それもミシュラン三つ星に選定される要因になったものと思います。

また、ソウル新羅ホテルは塩、醤油や味噌など、基本になる食材を丹念に準備するだけでなく、国内の上質な旬の食材と生産地の発掘を続けています。韓食を通じて国内の優秀な食材料を広めるために、一歩一歩努力を果たしています。

実際に、購買、食飲企画、調理専門家で作られたプロジェクトチームが、年間100か所余りの全国特産地を訪問して、最上の農畜水産物を発掘しています。隠れた努力の結果として、新羅ホテルでは地方でとれる多くの良品な食材を探し出しています。代表的なものとして、ミルガイと鱈、孟宗竹、松の実、山菜、黒豚などがあります。これと共に新羅ホテルは、宗家料理と宮廷料理を発掘し、再現するなど、今まで続けてきた正統韓食の料理法に対する研究が、ミシュランの三つ星選定に重要な役割を果たしました。

また、韓国料理の味と趣を伝える食器や小物の開発にも良い評価を受けたものと思われます。「羅宴」で使用する食器は、銀器、鍮器(真鍮製の飲食器)、磁器など、伝統の器を再現し、使用しています。特に、磁器の場合は淡泊な韓国的美しさを表現するために、余白の美を与える白磁で開発することにして、国内の有名作家とコラボしています。

さらに「羅宴」は韓国料理がもつ不足な点として「料理と飲物とのペアリング」を改善するための研究も続けています。ソムリをはじめ、伝統酒の名匠など各分野の専門家が参加し、韓食に最もふさわしい伝統酒、ワイン、茶の研究で成果を上げています。

□ 「羅宴」の金成一(キム・ソンイル)責任シェフは、「3年前にオープンしてから、最高の韓国レストランを目指して努力してきたことが実を結びうれしい」。「ミシュランの選定を契機に、韓食の真髄を世界に伝え、韓食が韓流文化の域を超え、旅行者を魅了する観光資源になるよう努力したい」と伝えました。

□ 一方、ミシュランコリアは新羅ホテルのダイナスティーホールで、「ミシュランガイド・ソウル2017」の発刊行事を開催、ガイドブックに掲載されるレストランの授賞式を行いました。ミシュランガイドはフランス・タイヤ会社のミシュラン社(Michelin)が毎年出版しているレストラン評価書です。レストランを星の数で評価し、三つ星が一番高い評価です。

ミシュランの星評価は料理・サービス・雰囲気・価格などで評価します。その評価は世界中のレストランで最も関心が高く、権威が認められています。

※ 三つ星: 料理が極めて素晴らしく、それを味わうため特別に
      旅行する価値があるレストラン
二つ星: 料理が素晴らしく、遠回りをしてでも訪れる価値があ
      るレストラン
一つ星: 料理が素晴らしいレストラン

ソウル新羅ホテル 
韓国レストラン「羅宴」
位置: ソウル新羅ホテル 23階
営業: 昼食 12時~14時30分
夕食 18時~22時
電話: 02-2230-3367

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-11-07

ページTOPへ▲

関連記事

羅宴 / ラヨン (ソウル新羅ホテル内)

羅宴 / ラヨン (ソウル新羅ホテル内)

韓国で初めてミシュラン三つ星に輝いた韓定食レストラン!伝統調理法をベースにしながらモダンな要素を取り入れた最高の韓国料理を!

その他の記事を見る