| |
昔から韓国では、歌をうたう人、風物遊びや仮面舞などをする人が楽器を演奏したり踊りをおどりながら登場したら、それが公演開始の合図だったとか。このようにノリペ(遊び仲間)たちがマダン(広場)を目指して行進をすることを〝キルノリ〟と言います。
そしてこの「キルノリ」ではそのノリを見物しようと集まった人々が参加し、一緒に楽しみます。つまり「キルノリ」は本格的なノリパン(遊び場)が始まる前に、公演者と見物客がひとつになり、行進をしながら一緒に公演を作っていくもの。
|
| ○一鼓和楽 |
韓国は真の「太鼓の国」といわれるほど、多様な気韻と形を備えた数百のリズムがあり、いろいろな皮で作った楽器があります。この楽器の一番の共通点であり特徴といえるのが、楽器の表面が垂直に広がっていることで、そこから、まさに韓国らしい響きが生まれます。
この「 一鼓和楽」は韓国の様々な皮の楽器が繰り広げる、荘厳であり劇的な大饗宴です。
|
| ○三道農楽カラク |
「サムルノリ」はクェンガリ(鉦)、チン(どら)、チャンゴ(鼓)、プッ(太鼓)の四つの楽器が一体となり、心の奥底に訴えかける韓国固有の精神とリズム。「三道農楽カラク」は世界の人々を感動させたサムルノリの代表曲で、空の音と大地の気韻が四つの楽器を通して人々に伝わり、韓国人の沸き起こる興と調和、そして力強さを体感できます。
|
| ○パンソリ-「沈清歌」中、シムボンサの目が見えるようになる場面 |
「パンソリ12マダン」中のひとつで、孝行娘・シムチョン(沈清)が盲目の父の目が見えるようにと寺に米三百石を捧げるため、海に身を捧げる昔話を劇化したもの。その中でもシムボンサが目をあける場面は、一番のハイライトシーンです。
|
| ○キンアリラン |
人生の哀歓が漂う「アリラン」を大衆にも親しみやすく身近なものにした作品。伝統と現代の疎通をソリ(韓国の伝統的な歌)で表現し、歌い手と大衆を感性的につなげた曲です。バラードのような雰囲気をもつこの曲は、端麗で美しい姿が表されます。
|
| ○パングッ |
「パングッ」はサムルノリの中でも最高といわれ、サンモ(細長いヒモがついた帽子)を回しながら演奏をする姿は、韓国の公演芸術の中でももっとも広く知られた象徴的なものでもあります。地面を強く蹴り上げ飛び回り、楽器を演奏し、全身の気韻が地面から頭のてっぺんまで行き渡り、円を描きながら回るサンモの姿は、世界のどこにも見られない韓国固有の公演スタイル。ソルチャンゴノリ、小太鼓ノリ、十二バルサンモノリの力強い独奏に続き、舞踊団のいきいきした小太鼓の舞がパングッと合わさり、クライマックスを迎えます。
|
| ○ティップリ |
韓国では伝統文化と芸術は一緒に分かち合い、共存・相生することを最高の徳目と考えられています。自然と人間がひとつになり、仕事と遊びがひとつになり、隣人とひとつになること、これらは古くから伝わる韓国の精神です。このようにサムルノリの最後の公演「ティップリ」でも、いつも公演者と観客がひとつになり、最高の盛り上がりを見せます。
|