コリアハウス民俗公演

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ユミの「コリアハウス民俗公演」観覧レポート!

建築、食べ物、公演、工芸・・・どれをとっても韓国らしさがいっぱい!

こんにちは。ユミです。今日は、ソウル市内からのレポートです。皆さん、「コリアハウス」って聞かれたことありますか?ソウルの中心部にある韓国の伝統的な建物の中で、食事ができたり、伝統舞踊を観たりすることのできる場所です。特に海外からのお客様も多く、好評を得ています。今日は、こちらの伝統舞踊のレポートをお届けします。
その前に・・・
ソウルナビでも紹介しているように、ソウルには伝統舞踊を見ることのできるところはいくつかあります。でも、この「コリアハウス」が他のところとちょっと違うところは、門を入ったところから韓国らしさが満点なところ。立派な門構え、伝統的な造りの建物、繊細な装飾品など、など。公演の時間よりも、ちょっと早い目にきて、あっちこっちをみることをオススメします。お土産やさんもありますから、立ち寄ってみてくださいね。
では、公演を見ましょう。
こんな内容の公演を観てきました!舞台の横に電光掲示板があって、そこに簡単ではありますが、日本語でも説明がでてきます。ですから、そちらの説明を見ながら、公演を楽しんでください。
シナウィ合奏
シナウィは南道の巫俗音楽から由来しているもので、カヤグン、コヌンゴ、牙箏、奚琴、笛、大琴、杖鼓、ジンの8つの楽器で構成されています。合奏の途中に、それぞれの楽器の音色が充分に生かされた独奏の部分もあり、韓国の昔からの楽器の音色が楽しめます。どの楽器も個性があって、いいです。
扇子舞
民俗的な儀式舞踊が原点の踊りです。扇子をひろげたり、回したりする舞踊はとてもあでやかで、優雅。扇子が日本の舞扇よりも大きめで、とてもダイナミックに見えます。踊り子さんの息がぴったりあった団体舞踊は一見の価値あり。とっても色鮮やかできれいです。
鳳山仮面舞
こちらは、重要無形文化財第17号の鳳山(ポンサン)仮面舞。舞というよりは、劇を見ている感じ。お話しの内容は・・・今は、秘密です。皆さん、観に行ってくださいね。おじいさんと、おばあさんと、お妾さんが登場人物です。韓国語がわからなくても大丈夫。ちゃんとわかるように、電光スクリーンに説明が出てきます。
※こちらの舞は現在公演がありません。<2006.11.20>
テビョンム
小道具を使わない団体舞踊です。鮮やかな韓服を着た女性達が、チマ(スカート)のすそをなびかせて踊る姿は、う~ん、まさしく韓国的!わたしも、韓服を着て、くるくるまわってみた~い!?
カヤグン合奏
日本のお琴のような楽器カヤグンの合奏。日本の琴とよく似た音色ですが、演奏方法が(と、いうよりも音の作り方が)ちょっとちがうみたい。一部分、とってもビブラートが効いているように聞こえました。
巫堂踊り
宗教儀式の踊りの一つ。この踊りは呪術性が高い踊りで、左にぐるぐる回りながら無我の境地に達し、神様と交信し、とんとん跳ね回ります。手には、扇と鈴を持って踊りますが、これって、日本の神社の巫女さんと同じですよね。私、その昔、とある天神社で、お神楽を踊るアルバイトをしていましたが、その時も手には、扇と鈴でした。
パンソリ
昔から伝わる長編の物語を太鼓のリズムにあわせて歌として物語るオペラスタイルの民俗家楽。重要無形文化財第5号として指定されています。のびのある歌声は迫力満点。うーん、こんなに通る声の持ち主がいらっしゃるのねー。
太鼓演奏
普通太鼓は一人につき一つと考えがちですが・・・なんと、一人で3つの太鼓を使い分ける人もいらっしゃるんですねー。体を後ろに大きく反らせたりしながら太鼓の演奏をするんです。また、太鼓の皮のところを叩くだけではなく、太鼓のふちや、ばちの音なども巧みに取り入れながら、演奏がすすみます。そうですよね、「ドンドン」だけが太鼓から出る音ではありませんよね。太鼓のふちを叩けば「カンカン」という木の音がしますし、ばちを叩けばまたちがう音がでるんですものね。
パングッ
わたしは、これが一番好き!農楽に使われるコェンガリ、ジン、ジャング、鼓を叩きながらの動きが、とても迫力満点。帽子についたリボン状のものを上手に振り回しながら、舞台狭しと走り回ります。体いっぱいで踊っている!っていう感じがとても好きです。
こういう演目も・・・
韓国の伝統楽器で、他の国の音楽を演奏する演目もありました。ちょっと韓国風にアレンジされた西洋音楽や日本音楽。楽器がちがうと、こんな風に聞こえるんですねえ。ちょっと、不思議な感じがしました。
さあ、公演は終り・・・
公演は、終わり。でも、帰る前にもう一つのイベントをしましょう。そう、写真撮影です。舞台衣装を身に着けた踊り子さんが、玄関に並んでいらっしゃいます!これは、写真をとらなくっちゃ!これはとっても記念になりますよ。観覧者の皆さんも、入れ替わり立ち代り写真をとっていらっしゃいました。わたしも、わたしも!
会場自体はそんなに広くありませんが、だからこそ、舞台がまじかで観ることができていいですね。最近の韓国伝統舞踊のショーですが、その中にはとても西洋化してしまっているところがあり、やや興ざめのところもあります。しかし、コリアハウスのショーはそういうところは一つもありません。ちゃんと、「韓国」しています。そいうところ、私は大好きです。
秋月春風詩準備 旅愁 覇思酒消磨・・・ということで、焼酎でも飲みに行ってきますわ。(ちょっとちがうかな?)では、また。
注)「秋月春風詩準備 旅愁 覇思酒消磨」はコリアハウスのどこかに書いてあります。探してみてくださいね。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日 :2001-04-02

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