オガウォン

ソウル駅のほど近く、庶民的な厚岩市場（フアムシジャン）の中ほどに、いつも賑わうおでんの屋台があります。もともと、釜山直送のさつま揚げを扱う商店が、店の一角についでにおでんの屋台を出しているという印象です。

韓国のおでん屋台は、冬場はワタリガニをダシにする店も珍しくないのですが、こちらはそれに加えて干しエビや干しダコ、生ガキなども使う贅沢さ。冬場にフーフーしながら濃厚なスープをすするととても幸せな気持ちになります。

おでんのタネは旨味たっぷりのさつま揚げだけなので、ダシもそこまで濃くしたらしつこすぎやしないかと、聞いてみたところ、ダシを強くしないとオデンから味が抜けてしまいバランスがとれないのだとか。ちなみに輪切りにした大根もゴロゴロ沈んでますが、日本ではおでんの主役も韓国ではダシとのことで、これは食べられません。

値段は串についた色が目印になっていて、ひと串100ウォン・200ウォン・300ウォン・600ウォンの4種類のみ。300ウォンのおでんを10串食べても3,000ウォンにしかなりません。

厚岩市場はローカルで観光客はまず来ない市場ですが、裏通りには日本統治時代の建物も残る雰囲気のある場所なので、街歩きのついでに足を運んでみたらいかがでしょう。

おでんの食べ方
1.無言で好きなおでんを手に取って食べる。（これ日本人にはなかなかできないんです）
2.お好みで壺に入った醤油をハケでおでんに塗る。
3.紙コップが置いてあるのでスープをすくって飲む。
4.食べた串は自分の目の前に。
5.最後は食べ終わった串を差し出して申告してお会計。