岩寺先史住居址 (岩寺洞遺跡)

アムサソンサジュコジ (アムサドンユジョッ)암사동선사주거지 (암사동 유적)

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BC3,000〜4、000年頃の新石器時代の最大集団集落跡!!

こんにちは。ソウルナビです。今日は韓国のピッサルムニ土器(櫛文土器)時代の代表的な遺跡地で、史跡第267号に指定されている「岩寺先史住居址(アムサソンサジュコジ)」をご紹介します。ここはBC3,000~4,000年頃の新石器時代の集落が残っている、韓国内で最大の集団集落地跡。新石器人の生活ぶりだけでなく新石器時代の農耕文化までも分かる遺物が出土し、考古学研究という面からもとても重要な意味を持つ遺跡地の一つなんだそう!それではソウルナビと一緒に6,000年前のソウル人(?)が住んでいた現場へ行ってみましょう!(^0^)/
岩寺先史住居址はどうやって発見されたの?
岩寺先史住居址(アムサソンサジュコジ)は1925年、漢江大洪水の際に砂の丘がえぐられて数多くの櫛文土器がその姿をあらわしたことで発見された、韓国を代表する遺跡です。特に1967年から1983年までに行われた大規模な発掘調査で、20以上の竪穴住居(樹穴[スヒョル]住居地群、穴蔵跡)や付属の施設(炉址[ファドッチャリ〕など)が確認され、また多くの櫛文土器と研石(Grindstones)・鏃・斧・魚網などの石器が出土しました。遺物は放射性炭素年代測定(radiocarborn dating method)の結果、BC3,000年のものだということが判明し、新石器から金属器時代の土器ということが明らかになりました。以後、継続的に行われた発掘調査でもたくさんの櫛文土器や石器はもちろん、青銅器時代の遺物も出土し、1979年7月26日、史跡第267号に指定されたました。さらに1981年から1988年にかけて行われた遺跡地発掘調査を通して文化財保護区域(総面積78,133?)がさらに拡大され、現在まで9回にわたる復元工事によって新石器時代の穴蔵住居が復元され、1988年8月には先史遺跡展示館がオープンしました!
岩寺先史住居址についてもっと詳しく教えて~
岩寺先史住居址(アムサソンサジュコジ)の正門は大きな支墓石でつくられています。でもこれって先史時代のものでは・・・?岩寺先史住居址は新石器時代の遺跡地なのに青銅器時代の遺物である支墓石で正門を作ったのはう~ん、玉にキズ!(-_-;) 規模は総23,600坪で芝生と木々が生い茂る原始自然美(?)がココの自慢。それから舗装されていない道!6,000年前、まさにこの道を新石器時代の人たちが歩いたんだな~って思うとちょっと感激!岩寺先史住居址(アムサソンサジュコジ)についてくわしく知りたい方は、原始生活展示館(556坪、2つの展示館からなる)と野外に設置された10の穴蔵住居(そのうちの一つは観覧客が実際に入って新石器時代の人々の生活を直接見ることができる開放型“体験穴蔵住居”)を見学してみてくださいね。それでは一つ一つ見ていきましょう。(^-^)

1.原始生活展示館

第1展示館
今から約6000年前の新石器時代の樹穴住居地8つと貯蔵孔1つを、発掘した当時の姿そのままで保存処理し、その上に展示館を建て、櫛文土器・石器・石斧などの出土品を展示しています。展示室周辺には年表、新石器時代の土器および遺跡分布図、新石器人の生活ぶりを描いた大型壁画などがあります。
第2展示館
ここには資料検索用タッチスクリーンコンピュータ、直接体験できる火起こしの道具、新石器時代の人々の生活ぶりが分かる立体模型、発掘当時の現場縮小模型、自動作動62インチ3D映像プロジェクションTV、記念写真撮影のための原始人模型などがあります。中でも展示室中央部分に穴蔵住居を1/2に切断した展示は新石器人の姿と生活ぶりがうかがえます。

2.穴蔵住居

穴蔵住居は地面を掘ってその上に藁や草をかぶせて屋根にした原始的な家のことで、新石器時代の人々の代表的な住居です。野外には10の穴蔵住居が設置されていて、そのうち一つは体験穴蔵住居、残りの9つの穴蔵住居は当時の穴蔵跡に厚さ約2mの土をかぶせ、その上に仮想復元した穴蔵住居なんだそうです。
開放型“体験穴蔵住居”は横8.5m、縦12.0m、高さ4.5mの大きさで、実物より1.5大きいそう。穴蔵住居の内部の人物と生活小物などは実物の大きさで再現したもの!穴蔵住居に入ると槍の手入れをするお父さん、石の刀で肉を切っているお母さん、魚を焼いている息子、料理を食べている娘、それから当時の料理保管施設、炉址などについての説明がテープで流れています。新石器時代の人々の暮らしぶりがよ~く分かるように工夫されています。
これからの岩寺先史住居址は?
岩寺先史住居址のある江東区(カンドング)は岩寺先史住居址を2005年までに野外体験場、土器製作館、先史文化教育館などを増築、散歩道の整備し世界的な“体験式歴史文化遺跡地”にする計画なんだそうです。中でも1,600坪余りの野外体験場では石斧などの石器を実際に作ったり、石と木を利用して火を起こしてみたりといろいろな体験ができる場になるそうです。また約600坪の人工池を作り、槍や網で魚を捕る漁獲体験場(!)も造成される計画だそうです。さらに800坪の敷地に建てられる地上2階建ての先史文化教育館には外国人団体観光客が安い費用で宿泊できる総収容人員200名(!)の部屋を3つ置く予定。また内部観覧が可能な穴蔵住居をさらに6つ追加復元し、青銅器時代のお墓の様式である支墓石で作った正門が新石器時代の遺跡と合わないという指摘があることから穴蔵形態の正門にする計画だそうです(やっぱり!)「体験式歴史文化遺跡地」として発展をのぞまれる岩寺先史住居址、ご期待下さい!(^-^)

岩寺先史住居址は、東南側にある丘陵地帯に青銅器時代の無文土器遺跡が隣接するなど2つの時代の文化が接触し、また農耕文化開始を立証する考古学的資料も発見され、韓国先史文化の推移をみるのに貴重な韓国随一の遺跡です。考古学に関心がある方に岩寺先史住居址は絶対オススメ。以上、体験穴蔵住居の中で新石器時代に思いをはせている考古学ファンのソウルナビでした。

おまけ
毎年10月に開かれる「江東先史祝祭」は、今年2002年、ワールドカップ期間中の6月21日に開催。今年で7回目の「江東先史祝祭」は岩寺先史住居址を舞台に石斧作り、原始火起こしなどの「体験!原始生活」それからいろいろな伝統民俗遊び公演と写真展などが開かれ、韓国人・外国人ともども大いにこのいっぷう変わった祝祭を楽しみました。下は第7回カンドン先史祝祭の時の様子!

記事登録日:2002-07-05

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2002-07-05

スポット更新日:2012-12-04

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