サムウォルサンチンナル（陰暦３月３日）

こんにちは。ソウルナビです。「サムウォルサンチンナル（陰暦３月３日）」、昔から春を告げる大切な日とされるこの日には、冬の間寒さでガチガチに凝り固まった心と身体をほぐし、暖かい春を楽しもうというメッセージが込められています。昔は宮中でも大大的に春のお祭りが開かれていたとか。また冬の間、寒さを避けて南の暖かい国に渡っていたツバメが再び戻って来、冬眠していた蛇が目覚めて再び活動を始める日でもあります。漢字では「上巳（サンサ：月の初めの巳の日）、元巳（ウォンサ）、重三（チュンサム）、上除（サンジェ）、踏青節（タッチョンジョル・春の野を青草を踏みながら散歩して自然を楽しむ日）」とも呼ばれるこの日、陰暦の３月３日にあたる「サムウォルサンチンナル」（2002年は4月15 日）。それではこれから韓国のサモルサムチンナルについて詳しくチェックしてみましょう。

サムウォルサンチンナルってどんな日？どんな由来があるの？
「サムウォルサンチンナル」がいつから韓国で始まったのかはくわしく伝わっていないようです！ただ、２０世紀初めの代表的な歴史学者であり、文人でもある崔南善（チェ・ナムソン：1890～1957）によると、「サモルサムチンナル」は新羅時代（BC57～AD935）から行われていたとのこと。昔は３月の初めの巳の日を上巳（サンサ）といって祝日としていたのですが、毎年上巳日（サンサイル）の日にちが変わって不便なため、陰暦の３月３日と決めたのだそうです～！サムウォルサンチンナルは陰陽説では奇数の３が重なって強い陽の気があふれる日とされています！

「サムウォルサンチンナル」にどんな言い伝えがあるの？
「サムウォルサンチンナル」にツバメを真っ先に見た人はその年の運が上がり、アゲハチョウやモンキチョウを真っ先に見るのは願いがかなう縁起のよい兆候だといわれています。でも、この日、モンキチョウを見るとその年不幸ごとにみまわれるなどよくないことが起こるとも言いますが(ｰｰ;)。そしてこの日はジャン（コチュジャンやテンジャンなど）を仕込むのにもちょうどいい時期で、どの家でもジャンを仕込みます。仕込んだジャンには唐辛子や炭をのせて「けがれ」を払い、縄をなって「けがれ除けのしめ縄」を張ったりします。また冬の間できなかった家中の修理をしたりする日でもあります。