おたみの江華島へ元気回復の旅!

遺跡巡り+江華島グルメ+炭釜で元気になろう!

こんにちは!おたみです。皆さん、お元気でしたか?おたみは最近、ため息をよくつくし朝起きたら体が重い、疲れやすい・・・なんていう慢性疲労チックな状態で、思えば、ここのところ避暑地でのんびりーなんてこともずいぶんご無沙汰していたんですよね・・・。そこで、今年の夏は「江華島1泊2日、元気回復の旅」に行ってまいりました。この江華島(カンファド)はソウルから車で約1時間ちょっとで行ける島。ソウルの北部にある京畿道(キョンギド)は金浦市と2本の大橋でつながっていて、車やバスでそのまま行くことができます。さて、今回の旅のスケジュールは、タイトルに合わせて、名物の鰻を食べて、やっぱり外せない世界遺産のコインドルや史跡見学、韓国でも「気エネルギー」が高いという摩尼山登山、そして炭釜という高温のサウナに入って元気回復!という予定です。さっそく行ってみよ~!
1日目
11:00 伝燈寺(チョンドゥンサ)見学+ランチ
15:00 摩尼山(マニサン)登山
18:30 炭釜でサムギョッサルバーベキュー+炭釜体験

2日目
9:00 外浦里(ウェポリ)で朝食
11:30 席毛島の普門寺(ポムンサ)見学
16:00 花紋席文化館・五重石塔・石像女来入像・江華支石墓(コインドル)
20:00 トミリ鰻村で鰻焼き

1日目 目指せ!江華島!

早起きして行こうとは頭の片隅にあったものの、案の定、出発が遅くなってしまいました。なんせ大まかな予定を立てただけ、宿の予約もせずに行き当たりばったりの江華島1泊2日の旅、一体どうなるのか~?!車でのり巻きを食べながら目指せ江華島!まずは近くの観光地巡りからスタートすることに。

11:00 伝燈寺(チョンドゥンサ)見学+ランチ
まずは島の南部にある伝燈寺から。こちらは372年、高句麗時代の高僧が建立した韓国最古のお寺だそう。寺内には釈迦三尊のある大雄宝殿、薬師殿などの文化財、樹齢600余年の銀杏の木などの見所がありますが、ソウル中心部にある古宮のように大きくないので、ひと回りしてもあっという間。またお寺が山にあるので、周辺には木が生い茂って夏の暑い日もとっても涼しい~。
敷地内にある伝統茶屋。伝統家屋の前に広がるお庭が休憩スペースのようになっていて、ここでしばし一休み。自然の緑と木造の建物、テーブルなどが調和してイイ感じ。中では伝統茶などがいただけるよう。
ひと回りしたところで小腹が空いてきたので、ここで軽く食べていくことに。マッコリとチヂミもおいしそうだったけれど・・・チャンチグクスを注文。歯がキ~ンとするほど冷たい水をゴクゴク飲み干して待っていると、さらに涼しそうなチャンチグクスがテーブルに。半凍りのトンチミスープに思ったよりコシのある麺と大根のキムチがぴったり。この暑さをしばし忘れさせてくれました。

3:00 摩尼山(マニサン)に登って「気」をもらおう!
伝燈寺を後にして向かう先は摩尼山。海抜468mの摩尼山(マニサン)は朝鮮開国の始祖、檀君が築いた祭壇と伝えられているそう。登山口から山頂までは約1時間、ということだったのですが、まず山の入口から本格的な登山コースのスタート地点までがけっこうあるんです。実はこのスタート地点に着いたところで、そろそろ頂上かな?!なんて思っていたのですが甘かったー。このほぼスタート地点も同然のところで、下山する地元の人に「後どれぐらいですか?!」なんて聞いていたんですから・・・。
途中からは本腰を入れて登山モードに。呼吸の乱れを整えながら、無言でハナ、トゥル、ハナ、トゥル・・・。歩いても歩いても階段ばかり・・・終わりの見えない山道だけど、もーこれは後戻りできん!だんだんそんな思いでいっぱいに。地図で現在地を確認しながら、あと○m・・・と自分に言い聞かせて必死になって登りました。山の中腹あたりにあった看板によると、こちらは韓国でも「気エネルギー」が強い山として知られているとか。ん、これはまさに今のおたみにぴったり。目に見えない気エネルギーとやらを微妙に感じつつ、あまりの急な階段に「後ろにひっくり返ったらどこまで転げ落ちるか・・・」などといらぬ心配をしながら一段一段慎重に。
途中、なんとなく後ろを振り向いてみると、なんともすばらしい眺めがおたみの目の前に。木々の間に江華島の景色が広がり、すがすがしさと今度は妙な開放感がじわじわと。そう、いつの間にかずいぶん高いところまで来ていたんです。ほんとに、この木がなかったら、空に向かって伸びる階段のてっぺんにいる気分。すっかり疲れもふっとんで、後は頂上を目指すのみ!
とうとう、頂上に辿り着きました。塹城壇は閉鎖中でしたが、とりあえず「てっぺんにやってきた~」ことを実感したくて、木々のない見晴らしのいいところまで出てみると、わわわぁーっ、大きな石の上から眺める景色はもうすばらすぃーの一言。心地よい風に吹かれながら、大自然に包まれて一休み。ほんと、苦労して登った甲斐があった、あった。そんな思いでぼーっとしていると、すぐ後ろにいた地元の方が突然「一杯飲まれます?!」と。ちょうど喉がカラッカラで何か飲みたいなぁと思っていたところへうれしい申し出。お言葉に甘えて、江華島名物の高麗人参入りのマッコリ(どぶろく)を一杯ぐびぐびっ。わーこんな美味しいマッコリは初めてかも。景色とおしゃべりとマッコリでさっきまでの疲れはどこへやら?!元気も回復して下山、行きの3倍ぐらいのスピードでサクサク下りて登山口へ。

18:30 炭釜でサムギョッサルバーベキュー+炭釜体験
あ~腹減った~。お昼も麺で軽かったし、摩尼山を後にして、その足で夜ご飯を食べに炭釜へ。炭釜とは炭を焼く釜を使った高温サウナ。サウナで食事?!と思った方もいらっしゃると思いますが、なんとこちらの庭でサムギョッサルバーベキューができるらしいんですよね。炭釜のあるところは摩尼山から車で30分ほど。平日は夜12時までの営業ですが、土曜日は24時間とのこと。ん、決めた!今日はここでご飯&炭釜&泊まっちゃう。
入口で入場料を払ってタオルとウェアに着替え、まずは飯、めし。やったーバーベキューだー!と張り切って向かったものの、バーベキュー場がいっぱいで・・・と案内されたのは建物内の食堂(げんなり・・・)。でも1人前4000ウォンという破格のサムギョッサル、普段だったら値段なり・・・と思ってしまいそうなお肉も、そしてビールも、なぜか今日はおいしー。モリモリ食べて、2階の休憩ルームで少し休んでから炭釜へ。
釜の前では地元の人たちが食べたり飲んだりおしゃべりしたり、皆さん自分の家のようにくつろぎムード。釜の温度は低温、中温、高温に分かれていて、体を慣らすために低温から順番に入ってみることに。3つとも温度の差はあるものの、何も被らずにそのまま入れる温度。5~10分ほど釜で汗を出したら15分ほど休んでまた入って・・・を繰り返しつつ、途中で韓国サウナに来たらこれ!ゆで卵と緑茶で少し休んだり。ちなみに休憩ルームはふとんが置いてあり、自由に寝られるようになっています。地元の家族連れが多く、夜中はあっちで子供の泣き声、こっちでズーコー・・・。不思議な空間でしたっ。
【ヤンモリの作り方】
1. タオルを平たく伸ばして3つ折りにし、
2. 両端を外巻きに数回折ります。
3. 真ん中の折った部分を広げて頭に被れば完成。
※お店のスタッフいわく、両端を折りすぎると耳まで届かなくなるので、耳が隠れるぐらいの長さに折った方がいいそう。
ヤンモリ(髪と耳用)、カーテン(体全体用)、靴下(高温のときは靴下必須)で準備万端!中はほんとに熱くて、座っていると靴下を履いていても足の裏がやけどしそうなほど。少しでも背中がカーテンから出ようもんなら、少しビリビリ感が・・・。でもこれが昔から伝わる民間療法。軽くシャワーを浴びて炭釜を後に。

2日目

10:00 ウェポリで朝食→船に乗って席毛島の普門寺へ
朝イチで向かった先は船着き場のある外浦里(ウェポリ)。今日はここから船に乗って席毛島(ソンモド)の普門寺(ポムンサ)へ行く予定。周辺は刺身屋さんがずらりとならび、朝から食事もできるよう。そこで船の出港時間まで朝食を食べることに。刺身は重いのでテンジャンチゲを頼んだから、すっすごいボリューム。さらに、おかずも山盛り。こんなに食べれましぇん・・・。

そろそろ船の出る時間。車と人が次々に船に乗り込みます。シーズンだからか船の上には車がぎっしり!やっと交通整理がついたところで出発~。すごいエンジン音とともに回転しながら目指すはソンモド!周辺の景色を眺めている間にええ?!あっという間に島に着いてしまいました。船に乗っている時間はほんの5分ほど。急いで車に乗ってそのままボムンサへ。

11:30 普門寺(ボムンサ)
席毛島(ソンモド)の船着き場から普門寺までは車で10分ほど。周辺はのどかな田園風景が広がります。門をくぐると両側は漢方や食べ物を売る屋台?!がずらり。よもぎ?タラの芽?の天ぷらにはかなりそそられましたが、ご飯をさっき食べたばかり。素通りしてお寺の入口へ。
お寺は落迦山(ナッカサン)にあり、入山料を払って登ります。昨日の山に比べたらなんのその!ゆるやかな坂が続くので疲れますが、10分ほど歩くとお寺が出てきます。こちらはそんなに広くはないので、全体をじっくり見学しても1時間かからない程度。特に磨崖石佛坐像のところでは、仏教を信仰していると思われる地元の方々が、仏像の前にやってきては深々とお祈りをしていかれまるのが印象的でした。一通り見学したら、島をひと回りして船着場へ。しかしー、この日は船に乗る車が数十台、列をなして待っているではありませんか?!1時間30分後にやっと船に乗って江華島へ。

16:00 花紋席文化館
普門寺で予想外に時間をくってしまい、もうこんな時間になってしまいました。ターミナル方面へ向かう途中、史跡や博物館などを見学することに。江華の特産物の1つがこの花紋席(花カゴ)で、こちらは作品の展示や花カゴ作り教室(団体のみ)、花カゴの歴史を紹介しています。ちょうどこの日は無料体験をやっていたのですが、時間もないので見学だけすることに。2階が花カゴの歴史を紹介するフロア、1階は作品展示と花カゴ教室が行われていました。
花かご教室ではこんな作品を作ることができるそう。
展示されていた作品はゴザやカゴといったものから、カバンや靴、ジュエリーケースなどいろんなものがありましたョ。
五重石塔

五重石塔

石像女来入像

石像女来入像

江華支石墓(コインドル)
青銅器時代の代表的なお墓の一つで、テーブル型の北方式支石墓だそう。上に載っている石はなんと8000kg、一体どうやってのっけたんでしょう。ちょうどこの日は韓国の教育番組の撮影をやっていたようで、はじめ人間ギャートルズに出てくるような原始人の格好をした人が石の横でコメントを。猛暑の中、ご苦労さまです~。
入口には江華島のマスコットがお出迎え。良くみたら、さっきのテレビ撮影の原始人と同じだ~。

20:00ディナーは鰻焼き!
あっという間に日が落ちて、外はまっくら。ソウルと違って街のネオンもなく、空気もきれいなのか夜空には星が見える!今日のディナーは予定通り?!江華島名物のチャンオグイ(鰻焼き)。ここだけは予め調べていた、鰻焼き通りといわれる「トリミチャンオマウル」へ。駐車している車の多い、通りの入口のお店に入ることに。中はけっこう広くて、団体でもすっぽり入りそうな大型店。メニューは鰻のみ。2人分が1kg40000ウォン・・・結構お高め。
テーブルにはキムチや海草、小魚、乾パン?!鰻の骨の唐揚げなどのおかずがズラリと並び、鰻とソースが登場。こちらは一度炭焼きした鰻をさらに、テーブルの上で特製ソースにつけて焼くタイプ。炭火焼きです。ソースには漢方のような香りもする甘辛ソース。日本の蒲焼きソースとは違いますが、なかなか。脂ものっていて柔らかくて口の中でとろけます。最初は小皿にてんこ盛りでやってきた鰻を見て、これが1kg?と思ったほどでしたが、食べてみると、うぅうぅ~もう食べれん。こってりしていて最後は残してしまいました・・・。

念願の鰻でお腹もパンパンになったところでソウルへ。ん~、久しぶりにリフレッシュできました。摩尼山の頂上から眺める景色もよかったし、炭釜と鰻で体も元気回復!今回おたみは車で行きましたが、江華島までは新村からバスが頻繁にでていますし、江華バスターミナルから島内の観光地へは郡内バスがたくさん出ています。外浦里、摩尼山、伝燈寺への移動は、それぞれ江華バスターミナルが発着地になっているので行ったり来たりしなければなりませんが、バスでの移動も十分可能です。リピーターの皆さん、ソウルから気軽に行ける江華島、1度足を運んでみてはいかがですか?以上、おたみでした。

江華島へのアクセス
【新村バスターミナル=>江華ターミナル】
新村バスターミナルは地下鉄2号線シンチョン(新村・Sinchon・240)駅7番出口から徒歩5分のところにあります。
運行時間:5:40~22:00
運行間隔:10分おき
所要時間:約1時間50分。
料金:4900ウォン

【江華バスターミナル=>新村バスターミナル】
運行時間:6:50~20:00
運転間隔:10分おき
所要時間:約1時間50分
料金:4900ウォン

○江華支石墓
住所:仁川広域市江華郡河岾面(ハチョンミョン)富近里(プグンリ)317
行き方:江華バスターミナルから郡内バスに乗って約15分。
観覧料:無料

○江華ピョルミジョン(鰻屋さん)
住所:仁川広域市江華郡仙源面(ソンウォンミョン)神井里(シンジョンニ)323−2
電話番号:032-932-1371
行き方:江華バスターミナルからタクシーで約10分(3000ウォン程度)。

○伝燈寺(チョンドゥンサ)
住所:仁川広域市江華郡吉祥面(キルサンミョン)温水里(オンスリ)635
電話番号:032-937-0125
行き方:江華バスターミナルから温水里行きのバスに乗って温水里下車。バス停から徒歩約10分。
開放時間:9:00~18:00
観覧料:大人2000ウォン/青少年1300ウォン/子供1000ウォン
※2005年7月1日現在

○摩尼山(マニサン)
場所:仁川広域市江華郡華道面(ファドミョン)興旺里(フンワンリ)一帯
開放時間:9:00~18:00
観覧料:大人1500ウォン/青少年800ウォン/子供500ウォン
行き方:江華バスターミナルからバスで華島(ファド)バスターミナルまで行き、バスを降りると摩尼山入口が見えます。

○炭釜「カンファチャムスッナラ」
住所:仁川広域市江華郡仙源面(ソンウォンミョン)冷井里(ネンジョンニ)232
電話番号:032-934-1489
営業時間:平日~24:00/土曜日24時間
料金:入場料7000ウォン
行き方:江華バスターミナルからバス(デムンニ行き)に乗って大門里(テムンニ)で下車。ガソリンスタンド前から右の方に150mほど行くとあり。

○外浦里(ウェポリ)
行き方:江華バスターミナルから外浦里行きバスに乗り約30分(直行バスは1200ウォン)。
(江華発)始発6:45/最終19:00/運行間隔30分
(外浦里発)始発7:10/最終19:10/運行間隔30分

○普門寺(ポムンサ)
住所:仁川広域市江華郡三山面(サムサンミョン)煤音里(メウムリ)629
観覧料:大人1500ウォン/青少年1200ウォン/子供800ウォン
行き方:外浦里(ウェポリ)船着場から船に乗って石浦里(ソッポリ)船着場へ(約10分)。ここから普門寺までバスで約15分。
乗船料(外浦里→石浦里):大人1600ウォン(往復)/子供(小学生以下)800ウォン(往復)/車往復14000ウォン)
※30分に1便運行、シーズン時は随時運行 ※運行時間は季節または天候によって変更する場合があります。

○花紋席文化館(ファムンソッムナグァン)
住所:仁川広域市江華郡松海面(ソンへミョン)陽五里(ヤンオリ)630−1
電話番号:032−932−9922
観覧時間:9:00~18:00(入場17:30まで)
休館日:毎週水曜日 行き方:江華バスターミナルからタクシーで約15分。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-09-21

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