第7回「『イ』のお話~娘の頭に起きた悲劇の巻」
Hi!みぽりんです。
さて今日はオッと驚くお話をお一つ。
初等学校2年生(小学校2年生)の娘ゆりちゃんのお友達のお母さんから、ある日突然電話が掛かってきました。どうも私はゆりのお友達のお母さんから電話を貰うと、いやーーな予感がするんですが、それはさておき。。。ここからは韓国語の会話ですが、日本語に訳してお伝えします。
「ゆりちゃんのお母さん。お元気?」
「もちろんよ。元気!元気!」
「ところでうちの娘が、ゆりちゃんの頭に「イ」がいるっていうのよ。」
「ええええ!!!イ!!!」
「そうなの。実はうちの娘の頭にもいたのよ。どうやら誕生日パティーで広まっちゃったみたいなの。それに最近流行っているらしいわよ。」
「えええ!!!!」
「驚かないでよ。うちの娘にもいたって言ったじゃない。専用のシャンプーを薬局で買って洗ってあげたらすぐなくなるわよ。心配しないで早く治療してあげてね」
「あ!!ありがとう。」
さてこの会話で「イ」が何だか分かった方はいらっしゃるでしょうか?「イ」とは日本語でシラミのことなんです。韓国語では歯も「イ」と言うんですが、シラミも「イ」というんです。昔の人達はどっちも白いからこんな名前をつけたんでしょうかね?ところでシラミなんて生まれてこのかた、一度も見たことが無かった私は、もう驚いてしまって、すぐにゆりの頭に直行しました。そしてそっと長い髪を触って見ると、確かに白い点々が髪の根元に付いているんです。私はてっきりフケだと思い込んできたんですが、パタパタと頭をたたいてみても落ちてこない。白い点を指でつまんでつつーーと引っ張るとやっと取れました。ゆりちゃんのお友達のお母さん曰く、頭をパタパタとたたいても落ちてこないのがシラミの卵の特徴だとのこと。フケだと思っていたのは、シラミの卵の抜け殻だったみたいです。戦争中でもないのに、かわいい娘の頭にシラミがいるなんて。。。大変なショックでした。ところでゆりにシラミがいるということは、4年生の娘のじゅんちゃんの頭にもいる可能性は大ですよね。それで今度は長女のじゅんちゃんの頭に直行したんですが、、、あーーーショック。大切に育ててきたのに、これではシラミ姉妹じゃないですか。(T_T)
次の日恥ずかしさを堪えて薬局に行きました。ところでおどおどしている私に対して、薬剤師さんはとっても気楽に対応してくれたんです。(ホ!)韓国ではどんな小さな薬局でもシラミ退治の薬を売っているそうです。そして「最近また増えているんですよ。大丈夫。簡単に退治できますよ。」と笑いながら専用シャンプーを手渡してくれました。
この日はシラミ退治の日と決めて、万全の準備を整えて、学校から帰ってくる娘達を迎えました。そしてもう一回娘達の髪をゆっくりと目の細かい櫛ですいてみたところ、何と。。。黒くて小さな虫が二匹も出てきたのです。プチっとつぶしたところ、黒い血が!キャー。これは早急の治療が必要です。
これがシラミ退治専用シャンプー、「ライセンド」。90グラム入りで三回分。4500ウォン。成虫だけではなく、幼虫、卵まで完全退治してくれます。すごい!
日本でも昔はこれでシラミを探し出したというシラミ専用の優れもの櫛、「チャムピッ」。4000ウォン。化粧品店で売っています。時々これで髪を綺麗に梳いてあげて、シラミチェックをしましょう。
<シラミ退治の方法>
1)専用シャンプーを満遍なく髪にしみこませる。
2)ビニールキャップを被せて4分待つ。
3)綺麗に洗ってあげてから、リンスで仕上げをする。
4)一週間後にもう一回1)から3)の過程を繰り返す。
ところで本当にこれでシラミがいなくなるんでしょうか?薬剤師さん曰く、学校で移されてくるケースがほとんどなので、一回や二回退治しても、すぐまた移されてしまうとのことです。ひえ~~~。どうしましょうか。男の子なら丸坊主にしちゃえば、住むお家を失った「イ」は新しい住処を捜してお引越しをするそうですが、女の子はそうすることも出来ないです。パーマすればパーマ液で死に絶えるとのことですが、また移されてくる確率は大です。今出来ることといったら、せいぜいロングヘアーをセミショートカットにするくらいが関の山でしょう。夫いわく、ソウルの小学生の5パーセントは「イ」がいるとのとこ。それから最近は国内の「イ」を退治しても、海外旅行帰りや観光客が海を越えて持ってくるケースが増えているので、幾ら治療してしてもなくならないそうです。ひえ~~
P.S
ヤフーで「シラミ」を検索してみたところ、いるいる!!!日本でも予想外にシラミがはびこっていみたいですね。日本の薬は効果も弱いし、お値段もずいぶんと高いみたいです。韓国では安くて簡単に手に入るので、日本でシラミに悩まされている方がいらっしゃったら、みぽりんに即ご連絡下さい。
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記事登録日:2002-11-27