塩崎潤のマイカーに乗って韓国へ・第9回「日本から韓国へマイカードライブ~活躍するお助けグッズ」

第9回「日本から韓国へマイカードライブ~活躍するお助けグッズ」

アンニョンハセヨ! 韓国のドライブの楽しみをお伝えしています、塩崎(しおさき)です。前回は、実際に韓国をドライブしている様子を実況中継し、バーチャルドライブの世界をお楽しみいただきました。
そして今回は、いよいよ韓国ドライブコラムの第一クール最終回。総まとめということで、韓国でのドライブをより快適に楽しむために持っていったほうがいいものや、私自身が韓国に来てから「あったらよかったのになぁ~(><;)」と地団太を踏んだもの!…などの経験者が語る!韓国ドライブのお助けグッズをご紹介していきます。
前回はソウルから正東津までを一気にドライブしました。バーチャルドライブ体験をしてみたい方は是非過去の記事をご覧下さい。
なお、パスポートや国際運転免許書など必ず必要となる準備物については、以前「車に乗って韓国へ【準備編】」にて、詳しく解説していますので、ここではそういった義務的なもの以外で、--「あったら便利だったのになぁー」的なものや、「助かったぁー」的なもの--を、すべて私の経験に基づいて!ご紹介したいと思います。
手続き上必要なものについては、「準備編」を!
これを読んで、あなたも『成功する韓国ドライブ』へと準備を進めて行って、そして、ぜひマイカーでの韓国ドライブをやってみてください。絶対日本のドライブじゃ得られない不思議な感覚が味わえますからっ!!

それから・・・。リクエストがあればまた韓国ドライブ特集をやるかもしれない(やりたい!?)ので、ご質問、ご相談、ご感想、そしてご声援?なんでもこちら(mail@e-driving.info)にておまちしてまーすヾ(゚∀゚ )! さて、一口に韓国ドライブお助けグッズ、といってもいろいろありますからね。大きくは3つに分けられます。
運転関連のグッズ
快適関連のグッズ
安全関連のグッズ
まずはこれらの中でも、運転する上で一番根本的なところからいきましょう。

・運転関連のグッズ

笑っちゃうかもしれませんが…ドライブの基本は、自分がどこにいて、どこに行こうとしているかを把握すること(><;)、なのです。全州(チョンジュ)でピビンパを食べるにしても、慶州(キョンジュ)で史跡を見るにしても、はたまた太宗台(テジョンデ)に行って日本を見てみるにしても…、自分が現在どこにいて、次どこを曲がればいいといったことを把握しておかないとはじまりませんからね…。
そのためには、なんといってもまず、韓国の地図帳!これを手に入れましょう。

地図帳はドライブの基本。これがないとはじまらない!私が愛用しているのは、サムソン出版の8万分の1、韓国全国道路地図。使い勝手いいです。
これは、ちゃんとした道路地図帳がいいです。よく無料で配布されている一枚物の観光用韓国全国地図とかありますが、さすがにあれではドライブする上で心もとないですね。ああいった地図はそもそもドライブで使うことを前提に作られていないので、道の番号が入っていなかったり、ちょっと細かいところになるともう載って無かったりということでオススメできません。ここは、いわゆる道路地図帳的なものをしっかり事前に手に入れておきたいところです。そのほうが、出発前に計画もしっかり立てられますしね。

で、入手方法ですが、これはヤフーなどで、『韓国道路地図』と検索すればたくさん出てきます。日本からでも購入可能です。ここでのポイントは、日本語表記のものはできるだけ避ける、ということです。理由は簡単。

日本語表記の韓国地図は、私たちが見るのにはこの上なく分かりやすいのですが、肝心の現地韓国では地名が日本語表記されていませんので、現地での照合が難しかったりします。また、迷った時にその辺のおじさんやおばさん、お店の人に地図を見せて道や現在地を訪ねる場合、その方々が日本語表記の地図を読めない(><;)ってことになってしまうからです…。これでは本末転倒。アメリカでは英語の地図帳を見た方がいいのと同じ理屈ですね。
というわけで、一番のオススメは『ハングル文字版の韓国道路地図』です。まあ、簡単に言うと、韓国人が一番普通に使っている韓国の道路地図です。しかしこれだと、逆に私たちはあまり読めないという話があります。しかし、心配は不要です。
ハングル文字が読めなくても、国道や地方道の道路番号を抑えながら走ればOK
なぜなら、こういった韓国の地図帳に掲載されている道路には、必ずといっていいほど道路番号がついています。国道も、地方道も、そして高速道路も!すべてです(街中の路地裏の道とかはさすがについて無いですけど)。そしてそれらは道路の案内標識にも記載されています。
このように標識にも、道路番号が振ってある。冠みたいなのが高速道路、だ円が国道、四角が地方道など。地図帳とも対応しているので分かりやすい
 。
もちろん数字は日韓共通ですから、この道路番号を抑えながら走ることで、ハングル文字の地図帳でも使いこなすことができます。また、いざというときは、それこそ現地の標識に書いてあるハングル文字を見て、それと同じハングル文字が記載してある場所を地図帳から探すことで、現在地や目的地の正確な把握も可能です。これが日本語の地図だとそうはいかない!

また、韓国の案内標識にはアルファベットも併記されていますので、ハングル文字とアルファベットとで併記されている地図でもいいでしょう。いずれにしても、日本語表記の地図は、現地での使い勝手を考えると、はずしたほうがよさそうです。
それから、次に大事なのが、自分はどこへ向かっているのか!(笑)を把握すること。笑っちゃうような話かもしれませんが、見ず知らずの、しかも異国の地ともなると、案外これが根本的に大事だったりします。迷ってくると、自分がどこに向かっているのか分からなくなる、ということはあるんです。これを回避するために、もっとも原始的な方法ですが…案外おすすめなのが、「方位磁針」をもっていくことです。

方位磁針(コンパス)があれば、最低限自分がどの方角に向かっているかが分かる。
小学校以来ご無沙汰!という方もいらっしゃると思いますが、出発前には文房具屋などで探してぜひもっていきましょう。これがあれば、最低限「北に向かっている」とかいったことは分かります。ですので自分が正確にどこにいるかがわからなくても、だいたいこのエリアということがわかっていれば、「北に向かえばやがては大きな通りにぶつかるはず」といったことが分かるので、迷っても安心なのです。
自分がどこにいて、 どこに向かおうとしている、
ということを把握する上で、最低限この地図帳と方位磁針とがあれば何とか成る、と思います。
仕組みは日本のカーナビと同じ。目的地をセットして、あとはおまかせの韓国のカーナビ

仕組みは日本のカーナビと同じ。目的地をセットして、あとはおまかせの韓国のカーナビ

しかし、地図を見るのが苦手なんだよなぁ(;´o`)
ちょっとそれでも自分の方向感覚に自信がもてないんだけど…(× ×)。。。
もうちょっと安心できる何かがあれば韓国のドライブもやってみたいんだけどな!(^^)
という方に、究極の朗報があります!それは…禁じ手といわれるかも知れませんが……韓国のカーナビを使うこと!です。
韓国のカーナビですから、表記は当然すべて韓国語、しゃべりも「ウヘジョンイムニダ!(右折です)」などと韓国語ではありますが、目的地をタッチして設定すれば、あとはもう、右だ左だと案内してくれるので、もうこれは究極にラクチンです。常に現在地も分かるし、目的地に向けて案内してくれるので、迷いようがありません。
韓国をドライブする上では、まず前提としては、だいたいこういったものがあればいいでしょう。地図帳の選び方や入手方法、カーナビにもトライしたい!など、ご相談ご要望などあれば、まずはどしどしこちら(mail@e-driving.info)までお問い合わせください!
ところで、日本のカーナビって韓国でどうなるの?という素朴な疑問…。これは、機種によるのでなんともいえませんけど…私が2種類の日本車&日本ナビで実験(?)したところ、一台は海の上(><;)、一台は一応朝鮮半島の上、を走っておりました(ただし道なし)…。方位磁針+α程度の役割は果たすと思いますが…、それ以上は期待しないほうがいいかなぁという感じですね。
あわよくば、日本のナビも使えるかなぁーなんて思ったけど、そうは問屋がおろさなかった!(^^)

・快適関連のグッズ

さて、自分がどこに向かうか、最低限そのあたりが把握できるようになったら、次はより快適なドライブを演出、サポートしてくれるグッズへと行きましょう。
楽しいドライブは、快適な姿勢から!これ日韓共通!!

楽しいドライブは、快適な姿勢から!これ日韓共通!!

●腰当クッションなど…
いくら乗りなれている車とはいえ、いつもより長時間の運転になる可能性があります。できるだけリラックスして、腰にも負担をかけないで運転できるようにしておきましょう。しっくりこない体制の運転で、体が疲れてしまっては、折角の韓国ドライブのおもしろさも半減してしまうってものです。快適な姿勢で運転できる準備は日本でやっておきましょう。
ドリンクホルダーに韓国のドリンクをセットすれば、そりゃもう気分も盛り上がること間違いなし!?

ドリンクホルダーに韓国のドリンクをセットすれば、そりゃもう気分も盛り上がること間違いなし!?

●ドリンクホルダー
たいていの方のクルマには付いているとは思いますが…。韓国のサービスエリア、休憩所(フュゲソ)等でもドリンク類は充実しています。自販機もたくさんありますし、缶以外にもペットボトルやスターバックスのようなコーヒーショップもたくさんあります。そういうわけで、カップホルダー抜きで韓国のドライブは語れない…というと大げさですが、そんな感じなのです!
車を離れるときは、外から物を見せない!のが基本

車を離れるときは、外から物を見せない!のが基本

●大きなタオル
これも何気に重宝します。夏は車内で汗や水をふき取るのにも使えますし、ちょっと車内で休憩するときには枕にもなります。冬は助手席のひざかけにも…。でも一番役立つのは、自分が車から離れるとき。基本的に貴重品や、それと思われる紛らわしいものは車内の見える位置には置かないというのが韓国ドライブでも基本ですが、たとえ貴重品でなくとも車内にあるものがダイレクトに見えるのは、あまりいい気がしません。そこで車内を離れるときには、荷物の上にこのような大きなタオルを覆っておくことで、ダイレクトに物がそとから見られないで済むというメリットがあります。
韓国でもそうですが、日本の冬でも役に立つ。花粉症にも効く!?

韓国でもそうですが、日本の冬でも役に立つ。花粉症にも効く!?

●加湿器
もし冬のドライブをお考えであれば、冬場はものすごく乾燥します。それは車内も同じ。ということで、クルマで使える加湿器、なんてのもあるとノドにやさしいですね。車で使える加湿器は、ドリンクホルダーにもセットできて便利です。
宿には、最低限のコンパクトな荷物だけを持っていくようにしよう

宿には、最低限のコンパクトな荷物だけを持っていくようにしよう

●一晩分の荷物をまとめられるカバン
これもドライブ旅行ならではですね。飛行機での海外旅行と違って日本から車でいけるってことで、あれもこれも荷物たくさんで行っても全然OKなのですが…、問題は宿に入るとき。そんなたーくさんの荷物を毎日全部宿に出し入れしていたのでは・・・それだけでヘトヘトになります(;´o`)…。そこで、毎日宿で使うもの(シャンプーや石鹸、歯ブラシなどの洗面類や毎日の充電関連など)をひとまとめにしておけば、それだけを毎日宿に持っていけばいいのでラクチンなのです(゚∀゚*)!別に泊まる上で関係の無いものは極力車においていく、というのが正解です(もちろん貴重品はもっていってくださいよ…)。
飛行機での旅行の感覚で、日本からの荷物を大きなスーツケース一個とかでまとめちゃうと、逆にそれを毎日持って部屋に行かないといけなくなるのでタイヘンです(><;)。その辺、ドライブ海外旅行は、飛行機海外旅行とはちょっと違うので、ご注意あれ!

・安全関連のグッズ

そして、快適なドライブを演出できるグッズをそろえたら、忘れてはならないのが「安全面」。最後にこちらをいくつか紹介します。
備えあれば憂いなし!出発前に点検を!

備えあれば憂いなし!出発前に点検を!

●車のメンテナンス
これはグッズではないんですが、必ず出発前にやっておきましょう!ということです。なんたってドライブはドライブでも『海外への遠出』ですからね!韓国で車が故障したりすると、タイヘンですから。

といっても特別な点検をやらなければいけないということではありません。普段日本で走っているとき+αくらいで大丈夫です。具体的には、
オイルとフィルターを交換して(ついでにエンジンルームも見てもらおう(^^))
タイヤがツルツル or ヒビヒビになってないか確認して
ワイパーも換えて、ついでにウォッシャー液も満タン補充
これくらいやっておけば大丈夫でしょう。自分ではよくわからない!という人は、近くのガソリンスタンドやカーショップに行って、点検して欲しいといえば無料で点検してくるところも多いです。その上で、しばらく交換してなかったり、不具合がありそうなところだけを換えればいいでしょう。
車だから、こんな荷物もへっちゃら!ぜひ持って行っておこう。

車だから、こんな荷物もへっちゃら!ぜひ持って行っておこう。

●工具セットや懐中電灯など
万が一のトラブルのために、一応持っていった方がいいでしょう。車に積んでおくとなにかと安心です。何かあった場合に現場で応急処置ができます。自分ができなくても、工具があれば誰かが助けてくれることもある(かもしれない…)ので、一応携行しておきましょう。これもカーショップやホームセンターで数千円で売っています。
日韓問わず、車上荒らしは存在している。韓国でも盗難警報機を装着した車を目にする

日韓問わず、車上荒らしは存在している。韓国でも盗難警報機を装着した車を目にする

●盗難警報機
韓国でも車上荒らしは発生しています。韓国の車でも盗難警報機を装着している車を見かけます。日本からドライブに行く場合も、あったほうがいい装備のひとつです。もちろんないといけないということはありませんが…。また、それにもまして大事なのは、先ほどのタオルのところでも書きましたが、車を離れるときは100%ロックするのは当然として、貴重品などをシートなどにポンとおいたままにしないということが肝要です。たとえ、ちょっと売店でジュース買うだけにしても!です。外から見えるところに、そういったものを置いたままにしないというのはもう鉄則です。ただでさえ、日本のナンバーでまわりからの注目度バツグン(^^)であることを忘れずに!
電子辞書があれば、食堂のメニューも翻訳できる!=イコール、食べられる料理の幅も広がる!

電子辞書があれば、食堂のメニューも翻訳できる!=イコール、食べられる料理の幅も広がる!

●スペアキー
これは用意しておきましょう。韓国までドライブに来て、間違ってインロックしたら悲惨(><;)です!韓国は日本と鍵のタイプが違います。もしインロックしたら、開錠するのに大変な手間がかかるでしょう。万が一に備えて、スペアキーを携帯しておくことをおすすめします。

さて、ドライブする上で、運転面、快適面、安全面それぞれについて持っていったほうがいいグッズなどを紹介してきました。このほかドライブとは直接関係ありませんが、韓国携帯電話や日韓電子辞書などがあればより安心・快適なドライブが楽しめることでしょう。携帯電話は、日本国内で出発前に借りることができますし、電子辞書もヤフオクをはじめ、いろんなところで購入が可能です。他にも、韓国にドライブに行く上で、こういうものはあった方がいいのかな?とか、これを持って行ってすごく役に立った!などといったことがあれば、ぜひメール下さい。お待ちしてます!

また、これまで9回にわたって、日本から韓国へのマイカードライブを駆け足でお伝えしてきましたが、ここで紹介できたのはまだまだほんの氷山の一角なのです!私が味わったたくさんの体験をもとに、そのノウハウや豆知識をサイトのほうに詳しくまとめていますので、そちらもぜひ参考になさってください。

そしてみなさんも韓国の新しい楽しみ方!「日本からのマイカードライブ」をぜひとも満喫してみてください!きっと今までのどんなドライブでも、どんな旅行でも味わえなかったような体験ができますよ!もちろん韓国には何度もいったことがあるよ!という方にも。飛行機で行くのとは、一味もふた味も違った旅ができることうけあいです。
では~。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-10-13

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